透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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やべ、想像以上に無茶苦茶になっちまった……。

今まで昇龍拳を昇竜拳と間違えてたのは内緒。

そうはならんやろ!おかしいやろ!と思っても『まあ……マッシュ君だしな』と思っていただければ幸いです。

知ってる?もうパヴァーヌ終わるんだよ?……時の流れって早く無い?早いよね。


マッシュ・バーンデッドとゲームの力

 

 

 

「見せましょう―ゲームで得た力を」

 

「……赤い……鉢巻?」

 

「あれって……えーーと…何処かで見たことあるような…」

 

 

 

 

マッシュは懐から取り出した赤い鉢巻を自分の頭に巻き付ける、そして右手を顔の近く、左手を下にした構えを取る。

 

 

 

 

(なんだ………先生の雰囲気が変わった?)

 

「あの構えって何処かで……あっ!」

 

「ね、ねえユズ。あの構えって……あれだよね?」

 

「うん、間違いない……今までずっとやってきたから、わかる!」

 

「アリスもわかりました!あの構えは間違いありません!」

 

「私はわかんない……けど、あれかな?ゲーム開発部の子達がここまで興奮してるって事は、ゲームの中にある構え」

 

「そ、そんなバカな……ゲームの動きを真似ようと言うのですか?現実で?」

 

「あり得ない……が、先生ならできそうな気がする、なぜだろうか」

 

 

 

 

 

マッシュは謎の構えを取った後、トン、トン、トンと踵を少しあげて、落とすを繰り返し始める。ネルは今何が起こっているのか分からず困惑するが、間違いなく何か来ると思い身構えた。

 

 

そして、マッシュは構えたまま呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フル・マスクルズ魔法・ゲーミングパワーモード』

 

 

 

 

 

『キャラクター・リョウ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲーミング……パワー? なんだか知らねえが、鉢巻を頭に巻きつけただけで何かが変わるわけは」ダッ!

 

「飛んだ!」

 

「ねえ!!」

 

 

 

ネルは弾丸を放ちマッシュの体を強制的に低くさせる、そこへ狙って力の入った蹴りを叩き込む。

 

 

 

「オラァ!!」

 

 

 

アリスのレールガンを軽く蹴り飛ばすほどの威力を持っているその蹴り。それをマッシュ相手に使っても問題はないとさっき分かったので、手加減を一切せずマッシュに向かって叩き込む。

 

 

 

 

「フッ」ガンッ!

 

(防がれた、しかも―タイミングジャストで、ガードしやがった!)

 

 

 

 

しかしマッシュは放たれた攻撃に対しタイミングを合わせ防いだ、そして防がれたとネルが思った瞬間

 

 

 

「下段」

 

 

 

その掛け声と共にしゃがんでいたマッシュがすぐに立ち上がり下段蹴りを放ってきた。

 

 

 

「っぶね!」

 

「中段」

 

 

 

ネルはジャンプしてそれを避けれたと思った矢先、構えていたマッシュの右パンチを叩き込まれる。

 

 

 

「ッチ!」

 

「中段中段」

 

(連撃、なら下に避けて)

 

「中段―下段」

 

「うおっ!」

 

 

 

 

中段攻撃を連続で放たれ、ネルはすぐに下に避けようとするが、そこをすかさず下段攻撃を入れられネルは後ろへと下げられてしまう。

 

 

 

 

「げ、ゲームだ……ゲームの、格ゲーキャラ動きを真似してる!!」

 

「あの攻撃はリョウ、凄い……ゲームで見たものを現実で見れるなんて!」

 

「先生ー!ファイトでーす!」

 

 

 

 

マッシュは下段からの中段二回、そして最後に上段のコンボやジャンプ中段からの下段などのコンボをネルに放っていく。

 

 

 

 

(くそっ!決められた動きのはずなのに避けられねえ……ならこっちもやり返さねえとなぁ!)

 

「ネル先輩が攻め始めた!しかも、物理!?」

 

「銃弾がほとんど避けられたり防がれたりしたので、物理技で攻めることにしたんですね」

 

「そしてネル先輩はあの間合いで負けた事はない、ゲームキャラの異次元な動きを真似できたとしても……あの状態のネル先輩には勝てない……はず」

 

「断言しろ!―そっちが中段やら上段の攻撃をしてくるんなら…こっちだって同じようにやってやらぁ!!」

 

 

 

 

ネルは一気に詰め寄り、最初にマッシュがやってきたような飛び蹴りを放つ。その勢いはかなりのものであり威力もかなりある……しかし

 

 

 

 

 

「ジャスガ」ガッ!

 

「んなっ―だったら腹!」

 

「ジャスガ」ガッ!

 

「足払い!」

 

「ジャスガ」ガッ!

 

「これならどうだ!!」(連続蹴り)

 

「ジャスガ、ジャスガ、ジャスガ」ガッガッガッ!

 

「だぁぁぁぁーー!!?」

 

 

 

 

 

マッシュはネルの攻撃をジャスガで完璧に防いでいく。ネルがフェイントをかけるも、それに引っかからずマッシュは自分に当たる攻撃だけを見てガードする。

 

 

 

 

「んでこっちの技のタイミングがわかんだよ!」

 

「ゲームで鍛えました」

 

「ゲームでそこまで鍛えられるかぁ!!」

 

「鍛えれたんですもん、…次はこっちの番ですね」

 

「!」

 

「行きますよ……」グッ

 

 

 

 

ネルが少し離れたのを確認すると、マッシュは両手を後ろにする。グッと何か力を溜め始める動作をし始めると

 

 

 

 

「お姉ちゃん!あの構え……波動拳!波動拳くるよ!」

 

「録画、録画しないと!本物の波動拳なんてもう二度と見れない!」

 

「アリス!録画します✨✨」

 

「ワクワク…ワクワク✨✨」

 

 

 

 

 

ゲーム開発部達は目を光らせてカメラを向ける、ゲーム技を生で見れるなんてゲーマーからしたら神イベ以外の何物でもない。

 

 

 

 

 

 

「波動……」

 

『おお!!』

 

 

 

 

 

 

「拳」

(勢いよく腕を出す)ゴオッ!

 

「ただの風―グオッ!?」

 

 

 

 

 

マッシュはゲームのような青いエネルギーを出す……事はなく、ただ腕を思いっきり出した時の風圧でネルを攻撃した。

 

 

 

 

 

『ただの風圧だ!!』

 

「そりゃだって……僕別に魔法とか使えないし」

 

「それはそうだけど……いや風圧でも十分すごいんだけど!」

 

「ただの風圧でこうなるかよ! いってえ…」

 

「まだまだ行きますよ」ダッ!

 

「ッチ!」

 

 

 

 

マッシュは構えを取りながら近づき、飛び上がって体を竜巻のようにスピンさせながら連続して回し蹴りを放つ。

 

 

 

 

「竜巻旋風脚」

 

「ぬおっ!?」

 

「竜巻旋風脚だぁ!」

 

「完璧に、その動きを真似してる!」

 

「あれ、なんで一定時間飛べてたんだ?」

 

「だってリョウだもん」

 

『うんうん』

 

「ゲームは…わからないな」

 

 

 

竜巻旋風脚をなんとか避けたネルは、出した後の硬直を狙ってかかと落としを繰り出す。するとマッシュはクルッと体勢を変えしゃがんだ状態で両手を前に構える。

 

 

 

「キャラクター変更・カイル

 

(キャラ変更だと!?)

 

 

 

 

マッシュしゃがみ込んだ状態から勢いよく飛び上がり宙返りをしながらネルが繰り出した、かかと落としの足を蹴り上げた。

 

 

 

 

「サマーソルトキック!✨」

 

「リョウやゲンだけじゃなくて、他のキャラも使えるんだ!――リョウ、カイル…と来たらもしかして!」

 

 

 

 

地面に降りたネルはサブマシンをリロードし距離取る。

 

 

 

 

(サマーソルトキックができる奴なんてそういねえぞ!……ふざけてる感じは一切ねえ……ねえから困るんだよ!!)

 

「キャラクター変更・春怜

 

(またキャラ変かよ! 格ゲーつったな……なら一旦遠距離で攻める!ゲームで飛び道具は防げるとしてもここは現実!食らえばアウトだ)

 

 

 

 

ネルはサブマシンをキャラ変をしているマッシュに発砲、ゲームでもガードしたり避けたりなどして飛び道具は防げる……だがここは現実、食らえばアウトだ!とネルは思っていたが。

 

 

 

「百烈脚」ダダダダッ!!

 

 

 

マッシュは片足立ちになりもう一方の足で突き蹴りを連続して繰り出し、ネルの弾丸を全てそれで無効化した。

 

 

 

「足が、増えて!?」

 

「何今の速さ!足が分身したみたいに見えたよ?すっごーい✨」

 

「からの…」

 

 

 

 

今度は逆さになり、両足を180度に広げ、ヘリコプターのプロペラの様に回転させネルへと迫っていった。

 

 

 

 

「スピニングバードキック」

 

「物理法則無視してんじゃねえ!」

 

「ゲームのキャラですので」ブンブンブンブン

 

「回転しながらしゃべってくんな!こっちにくんな!!!!」

 

 

 

 

ネルは壁へと追い詰められていきピンチに、しかしここで諦めるネルでは無い。

 

 

 

「舐めん……な!」

 

「おお」

 

「壁を蹴ってマッシュ先生の後ろに回り込んで、結構離れた!」

 

「また距離が空いたな先生!そのキャラでここまで来れるか?それともまたキャラを変えるか?しかしだ、格ゲーとやらのキャラにここまで詰めれる奴がいんのか!?」

 

「キャラクター変更・エドモンド・松田

 

「いんのかよ!」

 

 

 

 

マッシュは頭から爪先までまっすぐに伸ばした状態で地面と水平に飛行し、ネルに対して頭から突っ込む。

 

 

 

 

「出た!エドモンド松田の代表的な技!スーパー頭突き!通称……ドスコイ!

 

「人って……あそこまでまっすぐ綺麗に突っ込めるものなんですか?」

 

「普通は無理だ」

 

 

 

 

ドスコイを放ったマッシュはネルへと近づいでいきネルの腹にマッシュの頭が突き刺さる。

 

 

 

 

(重えっ!)

 

「頭……痛」

 

「キヴォトス人の体に突っ込んだら、そうなるわ!」ブン

 

「よっと」

 

 

 

マッシュは頭突きの頭を蹴られそうになったのですぐに回避、そして片手を勢いよく突き出し張り手を連続で出しネルを攻撃する。

 

 

 

 

(張り手が邪魔で前が見えねえ!避けるので手一杯……面白え…面白え!―けどな)

 

「!」

 

「負けたくはねえんだよ!」

 

 

 

 

張り手を避けていく最中、ネルはリロードを続けていた。そして銃口を向け銃弾を発射、マッシュが少し下がった瞬間に距離を詰めケリをつけようとする

 

 

 

 

「キャラクター変更……リョウ」

 

「間に合わないぜ先生!この距離じゃあな!」

 

 

 

ダンッ!

 

 

ネルは引き金を引きマッシュの腕を撃つ……しかし、マッシュは腕に銃弾を喰らっても怯まず、それどころか技を出してきた。

 

 

 

「昇龍拳」

 

「っぐ!(撃たれてんのに、怯んでもいねえ――まじかよ)」

 

 

 

体を捻りながら飛び上がり、ネルにアッパーカットを叩きこみ少し体を浮かせる。

 

そしてそれだけでは終わらない、昇龍拳を叩き込んだ後もう一度体を捻り今度こそフィニッシュを決める。

 

 

 

 

「真…!」

 

 

 

 

(ゲームでここまで…、ただの娯楽でここまで……あーくそっ…悔しいな。負けたくねえな………けどこの戦い……悪く無かったな)

 

 

 

 

「昇龍拳!」

 

 

 

 

マッシュの真・昇龍拳はネルの顎にクリーンヒットし、そのまま天井を突き破って空高く吹き飛んだ。地面へと着地したマッシュは決めポーズを決め

 

 

 

 

「僕は闘い続ける、その先に答があると信じて」

 

 

 

 

ゲームキャラと同じセリフを言った。ネルvsマッシュの勝敗はマッシュの勝利。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「ネル先輩が……負けた……これが、ゲームで得た力だと言うのですか?」

 

「うーんこれどうする?」

 

「……吹き飛んで行ったネル先輩を探し、退散するとしよう」

 

「じゃあねみんな!あ、先生もまたね〜〜!!」

 

 

 

 

メイド部達はそのまま退散、外にいたミレニアムの生徒達も吹っ飛んで行ったネルを見て。『あ、勝てないな』と思いその場から逃げた。

 

 

 

 

「勝った?勝ったよね!?やったぁー!!」

 

「先生の完全勝利です!」

 

「先生、あ、あの、腕は…大丈夫、ですか?」

 

「大丈夫、シュークリームを食べたらきっと治る」

 

「いや流石に無いですよ、それは」

 

「ぶっつけ本番でこのモードを試したけど……やっぱりゲームのキャラ達の動きを真似るのはしんどいな……あっ、ほら今もドッと疲れが…」

 

 

 

バタっ

 

 

 

「先生!?」

 

「連続で技使いすぎた……ごめん、運んで欲しいな」

 

「FP切れですね?アリス運びます!」

 

「また先生に助けられちゃったね」

 

「いや……僕が勝てたのは二人が格ゲーをやらせてくれたおかげだよ。ありがとう……もちろん、ユズちゃんやアリスちゃんもね」

 

 

 

 

 

そう言ってマッシュは眠った……と言うのは嘘で、真顔で顔色が悪くなっていった。ゲーム開発部は急いで部室へと運んでいったのであった

 





難しかった……めっちゃくちゃ難しかった。


ネル先輩には結構悪いことしたかなーと思っております、扱いがね……


◯ンギエフいないじゃん!と思った方!また別の機会に出しますので……許して


一応この小説オリジナルモードはこれで終わり?かもです、また増えるかもしれませんが。


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