ブルアカのエイプリルフールネタ、面白かったですね。そして一言
ホシノ『し~ばし~ばし~ば⤵︎せ~き⤴︎ラ⤵︎ーメン』
可愛すぎません??
前回のまでのじいちゃんのあらすじ。
1・筋トレメニューをこなしにいった息子の帰りを待っていたら、突然異世界に飛ばされた。
2・飛ばされた先は魔法のない不思議な世界、そして自慢の息子がその世界の命運を握っている超重要な人物になっていることを知った。
3・その世界で息子は先生として働いており、たくさんと友達とたくさんの仲間に囲まれておる事を知り、泣きそうになった(泣いた)
4・孫みたいな子達がたくさん増えご満悦、けどクセの強い子ばっかりでちょっと心配。
5・そして元の世界に帰ってきた。
以上。
――――――――――――――――――
ワシの名はレグロ・バーンデッド。
最近、移動用の杖を買おうかと本気で悩んでいるシックでエレガントな75歳じゃ。
「マッシュはあっちで元気でやっとるかの〜……あれから一週間か…時の流れとは早いものじゃ」
ワシには自慢の息子マッシュがおるんじゃが、今は異世界で教師をやっておる。
ついでにその世界に住んでいる者達を救っているらしい……自分の息子がそんな事をしていると思うととても誇らしい。
しかし心配じゃ……あの子にもしものことがあればワシは………いや
「ワシがマッシュを信じてやらないでどうする、あの子なら大丈夫じゃ。そうに決まっておる」
あの子は強くて優しい素直な子じゃ、きっとあっちの世界で友達や仲間をたくさん増やし、仲睦まじいやっておるじゃろう。……それはそうとして
「ドア……壊していないといいんじゃが」
あの子ほんと…ほんっっっとにドアの開け閉め覚えられないからね……ほんと。
「…む?もうこんな時間か」
今日は少し遠くへ出て、魔法に関する書物をたくさん買おうと思っておる。もしかしたら、あのキヴォトスの世界のことが書いてあるかもしれん。…そして
「あの場所へ自由へ行き来できる方法も、書いてあるかもしれんしの」
ワシはそう思い椅子から立ち上がる。
そして一応護身用の杖を持ち、書物を買うためのお金も持ち、ドアを開けて外へ出ようとした
クラッ……
「―?!」
しかしその時、突然頭痛の眩暈がワシを襲った……何かの魔法…では、ない……あ、だめじゃこれ…意識が…………――
マッ………シ…ュ…―
――――――――――――――――――
「…………ん…―?ここは…?」
レグロが目を覚ますと、そこはさっきまで自分がいた場所とは全く違う場所。レグロはソファーの上で眠っていたようで、頭を抱えながら起き上がる。
見たことのない鉄で作られた何かがそこらじゅうに置かれており、レグロはそれを見て『うん……
「しかし何処じゃここは……最初に起きた場所でもなければ、シャーレと呼ばれる場所でもない……うーむ」
レグロがそう悩んでいると、近くから誰かが声をかけてきた。声の主は若々しい女性の声。
「おや、目が覚めたようだね」
「お主は…ここの生徒さんかな?」
「そう、ミレニアムサイエンススクール・エンジニア部所属の白石ウタハだよ」
声の主はエンジニア部部長の白石ウタハ、レグロは『これはこれは…』と言い自分の名前を教える。
「レグロ・バーンデッドじゃ、助けてくれてありがとう」
「……バーンデッド?もしや……マッシュ先生の血縁者かい?」
「マッシュはワシの子なんじゃよ」
「マッシュ先生の……お父様?……ふむ」
ウタハはレグロをじっと見て観察、レグロは戸惑いながら問いかける。
「な、なにかな?」
「……いや、先生のお父さんにしては随分と細身で、脆弱だなと」
「いやまぁ……そうなんじゃけど、そこまではっきり言う?」
「ああすまない、別に傷つけたいわけじゃないんだ……しかし気になるね」
「気になる…とは?」
「突然あなたがここに現れた理由、それが気になって仕方ないんだ。朝私がここにきた時、あなたは地面に倒れていたんだ」
ウタハの話を聞きより一層頭を悩ませるレグロ、どうして自分がまたここに迷い込んだのかわからないが…とりあえず、レグロは助けてくれたウタハに感謝した。
「とにかく助けてくれたんじゃな、ありがとう…おかげで命拾いしたわい」
「たいしたことじゃないさ、それよりも飲み物はどうだい?ちょうどコーヒーが出来上がったところなんだ」
「ほうほう、なら遠慮なく飲ませてもらうとするかの」
「こっちだよ……あっ、そういえばコトリ達は『わぁぁぁ!!?』」
突然叫び声が聞こえウタハとレグロはビクッ!とする、目を向けると、そこには小さなロボット達が暴れていた。
「な…なんじゃあれは?」
「コトリとヒビキが開発していたロボット、チビロボット軍団だね」
「ち、チビロボット?」
「うむ。使用者の身の回りのことをお世話する、お手伝い型のロボット達さ」
「お世話……」
『ギギギッ!ウゴクナ!ダマッテスワッテイロ!』
『ウゴクナ!オセワヲサセロ!!サセロ!!!』
「待って、これは片付けちゃだめ!大事な物だから!」
「ああー!!その部品はゴミじゃないですよー!そもそも片付けてなんて頼んでませんしー!!」
「なんか、無茶苦茶暴れとるんじゃけど?」
「どうやらお世話ではなく、お節介ロボットになってしまったようだね」
「おせっかいロボット!?」
「使用者の意思関係なく、片付けを行うプログラムになってしまったようだ」
「なんてありがた迷惑な…」
「ちなみに介護用としても扱えるよ」
「いや…わしあの子らに介護されるの怖すぎるんじゃけど…………ん?」
チビロボット達は辺りにある発明品を残らず片付けた後、レグロの方を見ると、そのままレグロとウタハの方へ走って向かってくる。
『カイゴ!カイゴ!』
「こっちに走って来とる!?」
「困ったね、どうやらお爺さんの事を介護しに来てるようだ」
『カイゴ!オトナシクサセル!チンアツ!!』
「ほんとに介護しに来てるんだよね!?」
とレグロはツッコミを入れているが、今はそれどころではない。
ロボット達は全力疾走でこちらへやってくる、ウタハは銃を構えレグロを守ろうとするが、ウタハが動く前にレグロが動き出した。
「こうなれば……仕方ない!―頼むから効いてくれぃ…」
「お爺さん、一体何を……杖?」
「―そりゃ!」
レグロが杖を力強く振ると、チビロボット達は宙へと浮く。それを見たウタハや少し離れた場所にいたヒビキとコトリは目を見開いて驚く。
「これは……一体?」
「くぬぬぬぬ…う…動く物を浮かすのは……キツいのぉー」
「ち、チビロボット達が宙に!?あの杖は一体どう言う原理で……そもそも杖とは歩行のための補助道具。 普通は木や竹でつくった細長い棒で、老人をはじめ、身体障害者、旅行者、登山者、行商人などの長い歩行や重い荷物の運搬に用いられる物で」
「コトリ戻って来て、今はチビロボット達を止めないと」
「そ、そうでした! お爺さん!少しの間ご辛抱を!」
コトリとヒビキは銃をロボット達に向け発砲、チビロボット達の体には穴が空き、機能停止。
「―――ふぅぅ……」
レグロはスッと杖を下げチビロボット達を下ろし一息をつきしゃがみ込む。
「お爺さん!」
「おおウタハさんや……怪我はないかの?」
「私は別にいい、それよりも……さっきのは一体?その杖はなんなんだい?」
「さっきのは魔法じゃよ、これは魔法の杖じゃ」
「………魔法?あのお伽話によく出てくる?」
「そう、その魔法じゃ。最もワシはこんなことしかできんがの」
「………魔法…魔法…」
少しして、レグロの方にヒビキやコトリがやってくる。その目は光り輝いていた。
「お爺さん!さっきの現象について詳しく聞きたいのですがよろしいですか!?よろしいですよね!」
「その杖、ちょっと…ちょっとだけ、ちょっとだけでいいから調べさせて…」
「ちょ、ちょっと落ち着くんじゃ、話はゆっくりと『お爺さん……いえ、レグロさん』」
「ちょっと、お身体――調べさせてもらいますね?」
「え?あの、ウタハさん?ウタハさんや?なんでそんな鼻息を荒く―ちょ、そっちの二人もグイグイ近づいて来とるし!」
エンジニア部三人は鼻息を荒くしてレグロへと詰め寄ってゆく、エンジニア部からしたら『魔法』は未知の存在であり興味深い物……『調べたい』、この思いを一つに三人が動いていた。
「大丈夫…ちょっと、ちょっと体を隅々まで調べるだけだから」
「ぜんっぜん大丈夫じゃない!ワシの体なんか見ても何もないよ!?」
「魔法、そのお話を、もっと、もっと詳しく!!」
「それを利用した発明品も……フ、フフフフ」
「怖い!この子達怖い!!」
「さあレグロお爺さん、こちらへ……フフフフフ」
「いや、ちょ、や、やめ―何処触って―い―」
『イヤァァァァァァァァァァッッ!!!?』
数十分後
「エンジニア部のみんな、ちょっと話が……」
「ワシもう…お婿に行けない」
『ごめんなさい!!』
「え、なに、どゆこと?てか……じいちゃん?」
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「この世界だと魔法なんて存在しないから、エンジニア部のみんなが興奮する気持ちもわかるよ? けどさ………じいちゃんの同意なしに勝手に色々と調べるのはどうなの?」
『ごめんなさい!』
「ワシ……本当にお婿に行けない」
「何されたのじいちゃん」
エンジニア部部室で正座しているエンジニア部三名と、なぜか白黒になっているレグロ。そしてそれを介抱しているマッシュ。
「う、すまない……未知の存在に対しての探究心が治らなくって」
「興奮しすぎてて周りが見えてませんでした」
「反省してる……」
「まぁ反省してるのなら……まさかこの年であんな体験をするだなんて……恥ずかしいのぉ」
「いや、本当に何があったの」
ナニがあったのか、それをレグロは教えなかったが。言葉ではできないものだと語っていた。少ししてウタハがマッシュに問う。
「所で先生、今日はなんのようかな?」
「ああそうだった、ゲーム開発部の子達が助けを求めてるんだ」
「助け?また何か必要になったの?」
「ゲームのアイデアが全く思い浮かばないから、エンジニア部の発明品を見たいってさ。見たら何か思い浮かぶかもって」
「成程成程、別に見学くらいなら構わないよ」
「ありがとうございます」
「マッシュよ、ゲーム開発部とはなんじゃ?」
「僕と一緒に危機を乗り越えた、大切な生徒達だよ……あ、そうだ。じいちゃんにも紹介を『先生〜〜!』―噂をすれば」
マッシュがレグロに話をしようとした瞬間エンジニア部部室の部屋が開き、そこへ才羽姉妹とアリスがやってくる。
「ウタハ先輩達はなんてー?」
「全然いいってさ。よかったね」
「やったー!」
「頼み事をするんだったら、わざわざ先生を使わないでも良かったんじゃ?」
「ぅ…それは」
「外せない……イベントがありまして」
「先生が話して来てくれたおかげで、アリス達はイベントを無事に終えられました!」
「そりゃよかった」
「…あれ?知らない人がいる」
「先生、その人は?」
「紹介するね、僕のじいちゃん。レグロ・バーンデッド」
「レグロじゃ、よろしく。双子とはまた珍しいの〜〜」
『マッシュ先生のおじいちゃん!?』と才羽姉妹は驚愕し叫んだ後、タッタッタッとレグロの前に行き挨拶をする。
「才羽モモイ、です!マッシュ先生には色々とお世話になりました!」
「才羽ミドリです。先生のおかげで今、私たちはここにいます」
「それほどでも……ある」ドヤッ
「マッシュ……この子達を救ったのか、偉いの〜流石はワシの孫!」
「えっへん」
「じゃあそっちの子も?」
レグロがそっちと言ったのはアリスのこと、アリスはジィィィィィィとレグロを見た後、少し近づいてレグロの体をペタペタと触る。
「どうしたんじゃ?ワシは何も持っておらんぞ?…あ、そういえばサイフも消えとるの…」
レグロがアリスに目線を合わせそう言うと、アリスは不思議そうにレグロに質問をする。
「あの…お爺様は、先生のようなムキムキでは無いのですか?」
「む?…うーんまぁそうじゃな。ワシはか弱いただの老人じゃ」
「アリスはちょっと心配です…」
「心配?」
「はい、肉体が萎んでおり、骨も弱々しくなってます……今にも倒れそうなほどに」
「おじいちゃんもいい年だからね」
「ハハ、心配するで無い。年寄りになると皆こうなるんじゃよ。」
アリスを静かに撫でて、優しい目でそういうレグロ。目の前にいる子は絶対にいい子……めっちゃいい子じゃ、とレグロは確信した。
「それでも心配です。今のお爺様はまるで……」
「まるで?」
「スケルトンのようです」
「スケルトン!?そのレベル!?」
「こらアリス!!」
「ごめんなさいレグロさん、アリスちゃんに悪意や悪気は無いんです!」
「じいちゃん、アリスちゃんは純粋なんだ」
「純粋じゃからこそ恐ろしいんじゃよ…」
「あ、ごめんなさい、間違えました!スケルトンじゃなくて」
「生きる屍です!」
「悪化しとる悪化しとる!さっきよりもめっちゃ悪化しとる!」
「アリスちゃん、せめてゾンビウィザードにしようよ」
「一度モンスターから離れようよ!」
「よかったねミドリ、ツッコミ担当が増えたよ」
「嬉しいような嬉しく無いような……」
その後しばらく、レグロを『ゾンビウィザード』にするか『スケルトングランドファーザー』にするか真剣に話し合っていたアリスとマッシュであった。
「せめて人族にして!!」
エンジニア部三人は何やら資料を持って、ルンルンでその場からさっていったそう。
――――――――――――――――
「ほ、ほぉ……そんなことがあったのか。色々と大変じゃったのぉ」
「もうほんっとに!先生がいなかったら今頃ゲーム開発部は無くなってたの」
「先生がいたからあの山場を乗り越えられたんです……本当に感謝しています」
「アリスも先生と出会えたから、モモイ達と仲良くなれました!」
「僕はちょっとお手伝いをしただけだよ、あとはみんなモモイちゃん達の頑張りだし」
「ちょっとのお手伝いだけでも十分頑張ったんじゃ、もっと誇っても良いんじゃよ?」
「じゃあ誇る」
「スッゲェ素直」
エンジニア部・部室でマッシュ達はレグロと話をしていた。今までやって来た事をマッシュはレグロに伝え、レグロはモモイ達を救ったことを素直に褒めた。
「それはそうとマッシュ、記憶のないアリスちゃんに対して筋肉を教え込んだのは反省しなさい」
「そこはちゃんと反省してます」
「この前ゲームのラスボスと戦った時も『アリスが直接戦った方が早いですね……筋肉で』とか言い出してたもんね」
「つ、ついつい…」
「なんにせよ……マッシュが元気そうで何よりじゃ」
「…うん」
レグロはマッシュの元気そうにしているのを知って満足、するとアリスがレグロに聞く。
「お爺様」
「なにかな?」
「アリスはふと思いました、マッシュ先生と離れていて、寂しくはないのですか?」
「こっちじゃとまだ一週間しか経っとらんが……ハハハッ、確かに寂しいのぉ」
「ならお爺様もこの世界に『ダメだよ、それは』」
「危険すぎる、絶対に…ダメだ」
アリスの提案を拒否ったのは孫であるマッシュだった。
確かにキヴォトスにはマッシュがおり、レグロがここに住めば寂しい思いをしなくて済む……しかしこの世界はかなり危険。
マッシュとは違いレグロは銃弾一発で死に至る、さらにシャーレの先生の家族、となればいつ狙われてもおかしくない。
マッシュは、この世界にレグロが止まるのはかなり危険だと最近思って来ていた。
「マッシュ……」
「ごめんじいちゃん……じいちゃんにしばらく会えないのは悲しいよ。けど…いなくなるのはもっと悲しい」
「先生の言う通りだよ、先生が異常なだけであって、ヘイローを持っていない人からすればこの世界は結構危険なの」
「うん、しかもレグロさんはご老人……はっきり言って危険すぎる」
「そ、そうですよね……うぅ、ごめんなさいお爺様」
「いやいや、ワシも薄々そう感じておった。それにマッシュがここまで真剣な表情で言うんじゃ……それだけヤバイんじゃな?」
「うん」
「そうか…」
「だから……この世界に迷い込んでいる間、じいちゃんは何がなんでも僕が守る。そばに…ずっといてね」
マッシュは深刻な顔をしてそう言う、レグロは少し笑い。
「大丈夫じゃ、ワシは何処へもゆかんよ」
「……アリスも守ります!先生のご家族を守るのも、勇者であるアリスの役目です!」
「じゃあしばらくはゲーム開発部の部室で過ごそうよ!うん!その方がいい!」
「良いのか?邪魔になってしまうんじゃ…」
「大丈夫大丈夫!人一人寝れるスペースはあるし、あったかい毛布もある!」
「私達がそばにいた方が先生も安心ですよね?」
「…そうだね、僕もシャーレのお仕事があるし」
「じゃあ決まり!…だけど、おじいちゃんはどう?もし嫌なら…」
「いやいや、せっかく誘ってもらったんじゃ。遠慮なく上がらせてもらうぞ」
「パンパカパーン!レグロお爺様が仲間になった!」
「パンパカ……パーン?」
「そうと決まれば早速行きましょう!紹介したい物や話したいことがいっっぱいあるので!」
アリスはレグロを引っ張って連れて行く、『おっとと、危ないぞ〜』とレグロは笑いながらアリスについて行く。さながら孫娘と祖父。
「………今、とってもゲームのアイデアが浮かびそう!」
「このタイミングで?」
「じいちゃん嬉しそうだな…僕たちも行こう」
マッシュ達もアリスとレグロに続き、ゲーム開発部部室へと向かっていった。
(……言えん、アリスちゃんの力が強すぎて肩が外れそうとは到底言えん!!)
励みになりますのでコメントと評価!どうぞよろしくお願いします。
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