透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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突然なんですが、皆さんが生まれて初めて脳を破壊されたキャラクターはどんな人ですか?

僕はドラゴンボールのフリーザ様でした、あの圧倒的なラスボス感に私は脳を破壊され、そして推しになっていました。

ブルアカで脳を破壊されたのはツルギさんです。本当にやばい。


え?アスナ回はどうしたのかだって?……シリアスな感じの回になるので……その、もう少しお待ちください。


空崎ヒナとパトロール【前編】

 

 

空崎ヒナに休みは無い

 

 

これは覆ることのない悲しい事実だ。

 

 

 

 

 

 

 

ゲヘナの治安を維持する風紀委員会の委員長として、ゲヘナの抑止力として、彼女は毎日働きっぱなしである。

 

 

彼女は風紀委員長としての責務と持ち前の責任感の下、ゲヘナ学園の生徒達が巻き起こす数々の事件・問題行動への対処に日々奔走している。

 

 

他風紀委員も頑張ってはいる、しかしそれでもゲヘナの治安は良くならない。一つ解決すれば二倍の問題が発生する、それがゲヘナだった。

 

 

風紀委員に休みも、光もない……これから先も永遠に。

 

 

 

 

 

 

 

「コラ、こんな街の中で暴れちゃダメ、他の人に迷惑でしょ?」

 

 

 

 

 

 

この男が現れるまではそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

「次問題を起こしたら、手加減しないよ」

 

 

 

 

 

名をマッシュ・バーンデッド。彼が現れてから、ゲヘナの治安は少しづつ良くなっていた。

 

圧倒的な筋肉に意味不明な技や意味不明な行動、それらがゲヘナの問題児達に恐怖を植え付けていき結果的に風紀委員の仕事量は激減。

 

アビドスの一件で彼のことを怖がっていた風紀委員生達も、彼の働きに関心と感謝をし、彼を称えていた。

 

 

 

空崎ヒナもその一人、休憩なんて言葉が一切なかった彼女だったが……ここ最近はなんとちゃんとした睡眠時間と食事時間を取れている(休憩はあるが休日は無い)

 

 

 

 

最初は変なやつとしか認識していなかったが、彼が自分を連れて休みを与えてくれたある日

 

 

 

 

 

 

『僕を頼りまくってください。いつでもどこでも駆けつけるんで』

 

 

 

 

 

 

そう言った、そう言ってくれたその時から、彼への印象は最高になり。先生と生徒という関係だけではなく、友人として彼を迎え入れた。

 

 

 

 

先生ともっとお話がしたい……

 

 

 

そう心の中で思っていたヒナはついに行動を起こす。それは自分がいつもやっていることを先生にも手伝ってもらうという物、これなら合法的にマッシュと会話ができる。

 

 

 

 

 

『先生と一緒に……パトロールを行う』

 

 

 

 

 

ヒナはそう決め、自分の部下に意見を述べたのであった…………が

 

 

 

 

 

 

 

「ダメです、絶対にダメ」

 

「どうして……」

 

 

 

 

 

凄い剣幕で拒否られた。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「理由を聞いてもいい?」

 

「治安がマシになっている今のゲヘナで、わざわざ委員長がパトロールをする必要がないからです」

 

「……まあ一理あるね」

 

「確かに、別にパトロールなら我々だけで十分ですね」

 

 

 

 

某日・いつもの職場で風紀委員会の主要メンバー四人が話をしていた。

 

 

 

 

「委員長は委員長のお仕事をなさっていてください、他のことは我々にお任せを……パトロールなんて、ヒナ委員長のお仕事ではありません」

 

「アコ、パトロールを行って治安を維持する……これも立派な私の仕事、もしかしたら何か問題が起きるかも知れない」

 

「それが大きくなれば!の話です、最近はそう言った問題はほとんどありません……認めたくはありませんが、シャーレの先生のおかげです」

 

「あのテロリスト集団美食研究会を一人で鎮圧し、給食部で働かせているって聞いた時は……正直嘘だろ?と思ってた」

 

「先生一人でここまでとは思いもしませんでした……やっぱり……おかしいですよね、あの人」

 

 

 

 

 

マッシュの働きによってテロリスト集団の一つ美食研究会を一時的に活動を停止させた、この功績はかなり大きい。

 

 

 

 

 

「感謝はしています…が!!私はまだ完璧に認めたわけではありません……なんならこの前勝手に委員長を連れ出したことは少し許せませんし」

 

「別に……仕事は終わってたんだし、いいでしょ?」

 

「よくありません!ヒナ委員長を勝手に連れ出した挙句……あんなことやこんなことをして……くっ、私だってヒナ委員長と色々やりたかったのに!」

 

「私怨じゃん」

 

「と、とにかく!まだ書類もたくさん残ってますし……先生もきっとお忙しいでしょう、委員長のパトロールに付き合っている暇は無いかと」

 

「………」

 

 

 

 

否定はできない、シャーレの先生が行う仕事量は風紀委員の比ではない。それにさまざまな学園に顔を出しているため、最近は休日もあまりないらしい。

 

ヒナはそんなマッシュのことを考え、自分の気持ちを押し殺し、渋々アコの意見に同意。

 

 

 

 

「……わかったわ、先生の事情もあるだろうし」

 

「ご理解いただけたようで何よりです」

 

「ま、先生の方から連絡が来たら話は変わってくるけどね」

 

「そうですね、先生から『手伝って』や『〇〇して欲しい』なんてことがない限りは」

 

「そうですその通りです!まあそんな都合のいいことが――」

 

 

 

 

ピロンッ

 

 

 

「……先生だ」

 

「そんなバカな!?」

 

「タイミング完璧……何処からか聞いてるんじゃないの?」

 

「怖いこと言わないでください…」

 

 

 

 

 

ヒナのスマホにマッシュから連絡が入る、そこには

 

 

 

 

 

『一緒にパトロールに行きませんか?二人でやった方が楽しいし、楽だろうと思ったんです』

 

 

 

 

そう書いてあり、数秒後また別のメッセージが届く。

 

 

 

『あ、あと中にイチゴが入っているシュークリームも買ったんで一緒に食べましょう。どうしても無理なら仕方ありませんけど』

 

 

 

 

 

その二つの文章を読んだヒナはすぐに立ち上がり準備を開始。

 

アコは焦りながらドアの前に立ち塞がりヒナをその場から逃がさないようにする。

 

 

 

「い、いかせません!書類だってまだ残っているのに!」

 

「先生に頼まれた、ならやるしかない」

 

「そ、そうは言っても!」

 

「……どうしてもどかない気?」

 

「はい!ええもちろん!」

 

「……じゃあ仕方ない」

 

 

 

 

ヒナはアコがいるドアから離れ、窓の方を見る。そして助走をつけて走り出し

 

 

 

 

 

パリーーーンッ!!!

 

 

 

 

 

 

『委員長ぉぉぉぉっっーー!!?』

 

 

 

 

 

窓ガラスを割って外へ逃げ出し、ルンルン気分でシャーレの元へと向かっていった。

 

 

 

 

「………先生と関わって、なんか変わっちゃったね」

 

「委員長!そんなぁぁぁっ!!」

 

「アッハハ…えーと……とりあえず、残りの書類は私達が片付けましょうか」

 

「また……また勝手に委員長を………おのれ、許さない、許しませんよ!!マッシュ・バーンデッドォ!!

 

あの日(ブレイクダンスで竜巻を起こされた日)以来ずっっとこんな感じなんだよなぁ……)

 

 

 

ヒナが消えたその場所で、アコ・イオリ・チナツの三名は仕事を再開した。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「来てくれてありがとうございます、一人でパトロールはなんだか寂しくて」

 

「こっちこそ誘ってくれてありがとう……フフッ」

 

「どうしたの?」

 

「あ、いや……えっと……久々にちゃんと話せて…嬉しいなっ…て」

 

「奇遇ですね、僕もです」

 

 

 

 

マッシュと合流したヒナは共にゲヘナ内をパトロール、道中シュークリームを頬張りながら二人は話をしていた。

 

 

 

 

「最近どうですか?」モッモッモッ

 

「仕事もずいぶん減って、正直嘘みたいに楽」モッモッモッ

 

「それはよかった」モッモッモッ

 

「先生はどう?」モッモッモッ

 

「特に変わりないよ……いや、ちょっと変わったね」ゴクン

 

「そうなの?」

 

「うん、前よりも少し………筋肉が衰えちゃったんだ」

 

「変わってないように見えるけど」

 

「変わったよ?3ミリぐらい」

 

「それは変わったって言わないわ先生」

 

 

 

 

相変わらずね……とヒナは安心したように頷く、マッシュもヒナが元気そうでよかったと心から思っていた。

 

 

 

 

「……そういえば先生、少し前に……別世界のキヴォトス?に言ってたのよね?」

 

「うん……なんか色々と大変だった」

 

「そこで何があったの? 少し気になってて…教えて欲しい」

 

「いいですよ……そうだな、まず別世界の先生なんけど。僕とは違って大人でした」

 

(別世界の大人の先生……どんな人だったんだろう……先生と違って、大人の凛々しさとか、真面目さとかあったのかな)

 

 

 

 

 

「そして変態さんでした」

 

「変態………え、変態?」

 

「はい」

 

 

 

 

変態という単語に食いついたヒナ、先生なのに変態…?と疑問に思いマッシュに聞く。

 

 

 

 

「へ、変態…って?」

 

「えーと確か………イオリちゃんの足を舐めたり

 

「え…?」

 

「シロコちゃんの匂いを嗅いだり」

 

「えっ……?」

 

「あ、あとヒナさんの頭の臭いも吸ったりしてたみたいですよ」

 

「なっっ!?///」

 

 

 

 

 

別世界の先生が思ってた以上の変態だったのでヒナは驚愕し、マッシュのことも心配していた。

 

 

 

 

「そ、そんな人の元にいて大丈夫だったの?」

 

「安心してください、変態行動以外は全部まともでした」

 

「変態行動をとってる時点でまともじゃない!」

 

「それは……僕も思いましたけど、本当にまともな人だったんです。別世界から来た僕を匿ってくれたりもしましたし……なによりも生徒達をちゃんと導いていました」

 

「そ………そうなのね…」

 

 

 

 

 

信じられないが、マッシュが嘘をつけないのを知っているのでヒナはマッシュを信じた。

 

 

 

 

 

「先生以外は特に変わってませんでしたね」

 

「そう……ねえ、先生」

 

「?」

 

「私、先生が少しの間いなくなっていた時……かなり不安だったの」

 

「不安…?」

 

「仲良くなった先生が、頼りになる人が……いなくなっちゃったって、二度と会えないんじゃないかって。本気でそう思ったの」

 

「…なるほど―――寂しかったんですね

 

「………そう……なんだけど……そんなにはっきり言う?

 

「思ったことはハッキリいうタイプでして」

 

「……っ、なんだか…は……恥ずかしくなってきたわ///」

 

 

 

 

寂しいと子供っぽい事を思っていたと知られ、ヒナは顔を赤くする。それにマッシュは?を浮かべながら。

 

 

 

 

「寂しいって思うのは、別に恥ずかしい事じゃないですよ? 僕も知り合った人としばらく会えなかったら寂しいな〜って思いますから」

 

「先生も同じだったのね……」

 

「なんだが気が合いますね僕ら」

 

「ええ……フフッ、ほんとにそうね」

 

「……もしかしたら僕ら、血の繋がりがある兄弟とか?」

 

「流石にないわよ先生……それだったら、私はきっとムキムキなはず」

 

「はっ、確かに。頭いいんですね」

 

「これで頭がいいと思われるのは……変な気分ね……フフフッ」

 

 

 

 

 

何気ない普通の会話、しかしそれがヒナにとっては一番の楽しみだった。マッシュと話をして、意見を交換して、シュークリームを食べる。この時間はヒナにとって最高の時間だった。

 

 

 

 

 

だから

 

 

 

 

 

 

ドォォォォォォン!!!ドガァァァァァァン!!

 

 

 

 

 

 

「うお爆発……近いですね」

 

「――はぁぁぁぁぁぁぁぁっっ……」(クソデカため息)カチャッ

 

「あれ、ヒナさんから黒いオーラが」

 

 

 

その時間を邪魔されるのは、本当に嫌だった。





次回、例の集団現る。デュエルスタンバイ!!


最近脳を破壊されたキャラクターは前書きでも書いた通りツルギさん、そしてスペルビアというキャラクターです。

脳破壊は健康にいいのか否か…



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