前回ヒナさん回だったのにこんな話を投稿するやつおりゅ?ここにいます。思いついちゃったんですもん……
アスナさん回がびっくりするほどシリアスになりそうで怖いんです、と言うかなって来ています……なんとかギャグに戻したいんですが難しい。
とりあえず本編へ……どうぞ!
天雨アコは激怒した。
必ずやあの
「許しません……許しませんよ、マッシュ・バーンデッド!」
ダンッ!と机を拳で叩き、悔しそうに歯を食い縛り、目の前の端末に写っている写真に向かって叫んぶ。
「こん…な…こんなこと…許せません……よくも…――よくも私のヒナ委員長を!」
貴方のではありません。
ウッキウキでシュークリームを頬張りながら可愛らしいポーズをとっているヒナとマッシュの写真がアコの端末に送られて来ていた。
「わざわざこんな写真を送ってくるだなんて……私への嫌がらせですか?―ふ、ふふ…上等ですよ!!」
送り主はヒナであるが、アコは強制的に送らせたんだと勝手に思い込み勝手に激怒しているのだから、周りにいる風紀委員者達は引いていた。
「……流石に考えすぎじゃない?」
「あの先生がそんなことをするだなんて、全く思わないんですが」
「甘いですよお二人とも……私は前に権力を使い、アビドスにいる先生を便利屋ごと連行しようとしていました」
「あったねそんなこと……まだ許してないからね?」
「しかしあの先生はあろうことか、意味のわからない暴力で部隊を壊滅。私はヒナ委員長に怒られてしまいました」
「自業自得ですよ」
「おそらく先生はあの一件をまだ許していない……つまりこれは、私を謝らせようとするために先生が行った嫌がらせ…そう、絶対にそうです!」
「………ヒナ委員長がマッシュ先生と仲良くしているのがそんなに悔しい?」
「悔しいです!!」
「正直すぎますよ」
アコは『とにかく!!』と叫び、自分用の書類を持ち上げ扉に向かって歩いていく。
「これ以上先生とヒナ委員長が仲良くならないように……色々と考えて来ます!」
「私怨がすごい!」
「もしこれ以上ヒナ委員長がマッシュ先生と仲良くした場合、ヒナ委員長がお仕事を蔑ろにする可能性があります」
「…ありえなくは無いけども」
「それを止めるのが私の仕事、警告とまでは行きませんが――ヒナ委員長に、少しお話もして来ます!!」
アコは勢いよく扉を開きその場を去っていった、イオリとチナツは互いに顔を見合わせ
『……はぁ』
とため息をついた。
――――――――――――――――――――
部屋を出ていったアコはそのままの勢いでヒナがいる部屋へと向かう。向かいながらアコは一度冷静にならなければと思い深呼吸……
「ふぅー…フゥー!!」
できていなかった。そしてヒナがいる部屋の前につくと、ポーカーフェイスを決めながら部屋をノックしそのまま入ろうとする。
『――これ…かなりいいわね……フフフッ』
「―!!?」
すると聞こえてきたのはヒナの笑い声、アコがヒナと知り合ってから今日まで、アコはヒナが心の底から笑った姿を見たことがない。アコはすぐさまドアを開けヒナの方を見る。
「…? アコ…どうしたの?」
「いや…………い、今……笑顔を」
「笑顔?……笑顔をするのがおかしいの?…フフッ、アコってば変なの」
「っっっ!!!?」
可愛い!とアコは思い叫びそうになったが我慢、ヒナは笑いながら書類を見始めいつもの仕事をしようとする。アコもいつも通り手伝おうとヒナの近くにより……それを発見した。
「委員長……その…人形…は?」
「シューちゃんのこと?」
「シューちゃん……?」
「この前先生とパトロールをした時あったでしょ?その時に……その、一緒に買ったの」
「―」ピタッ(アコの動きが止まり石化)
ヒナの膝の上にはシューちゃんの人形があり、それをヒナは大事そうに乗せていた。(初めて出かけた時にもらったものとは別の物)
「シュークリームカップルっていうグループのキャラクターなの」
「カップル…?」(体にヒビが入る)
「他にも色々あったけど……シューちゃんとその彼氏のシュー君も買ったの」
「彼……氏……」(体のヒビが広がる)
「ペアルック…?って言うやつだったから、シュー君を先生に渡して、私はこっちを貰ったの」
「ペア………ルッ…ク……」
(体のヒビが広がりヘイローにもヒビが入る)
「あ、そうだ。アコにもプレゼントがあるの」
「プレゼント……っ!いいんですか!?」
「うん、いつも手伝ってくれてるお礼」
(ああなんて優しい!!――フフフッ、そうです。私は先生よりも長くヒナ委員長と過ごしている!つまり!私の方が上で―)
「シューちゃんのお友達、シューシューちゃん。最近増えた子らしいわ」
「―――――――」ピシシシッ
「アコ、良ければ受け取っ――」
パリン!
ドォォォォォォン!!!
「アコ!?」
何かが壊れる音と何かが爆発する音が聞こえヒナはびっくりしてシューシューちゃんを落とす。ヒナの近くにいたアコはその場で崩れ落ち寝そべる。
「ヒナ委員長が………私のヒナ委員長が……」
「私のヒナ委員長…って、私は誰のものでもないのだけれど」
「私の委員長が―――あの先生に!!取られたァァァァッっ!!!」
「取られた…?なに?アコ!?」
「うわぁぁぁぁっ!!!」
アコは書類を投げ飛ばしその場から逃げ出す、残ったのは散乱した書類と地面に落ちたシューシューちゃん。
「……そんなに嫌だったの…?友達っていうのが……友達は友達でも、シューシューちゃんはシューちゃんの……」
ヒナはシューシューちゃんを拾い、胸に抱き。
「親友なのに」
そう悲しそうに呟いた。
―――――――――――――――――――
翌日
「と言うわけです―――どうしてくれるんですか!!!」
「……あの、緊急事態って、それですか?僕別に悪くないような…」
「いいえ!貴方のせいです!貴方がヒナ委員長をとっちゃったんですから!!」(泣)
「取ったつもり全く無いんですけど……そもそもヒナさんは誰のもの…と言うか物ですら無いんじゃ?」
「たとえそうだとしても先生が全部悪いのです!」
「八つ当たりがひどい」
アコに緊急事態だと聞き急いでゲヘナへ来たマッシュ、しかし呼び出されたアコが話したのは自分からヒナ委員長をとった!と弟に母親を取られた!と言ってることが同じぐらいの話であった。
「ですから責任を取って……私の仕事を手伝ってください」
「何故」
「先生がヒナ委員長をパトロールに呼び出したあの日、あの日はまだ仕事が残っていたのです。これはその分です」
「……ふむ」
「他のみんなで分けて行っていたのですが――例のたぬき…いえ、生徒会の連中からまた書類が送られて来まして」
「増えちゃったと……」
「ですので手伝ってくれればいいな〜〜と」
「…わかりました、その分は手伝わせてもらいます」
「ありがとうございます」ニコッ
アコが持っていた大量の書類をマッシュに分け、それを二人で処理していた。幸いにも簡単だったのですぐ終わる。これで僕の用事は終わりだな…としかしアコの用事はまだ終わっていなかった。
「先生―賭けをしませんか?」
「…お金に困ってるんですか?」
「そうじゃありません!先生と私であることを賭けるんです」
「あること」
「先生が勝てば……そうですね、先生がやって欲しいことを私がやりましょう」
「アコさんが勝てば?」
「はい…もし私が勝てば―エデン条約までの間、先生はヒナ委員長と会わないでいただきます」
内心どうだ!とか思っていたアコ、しかしマッシュは真顔でのほほーんとしながら答える。
「……あの、お互いそのつもりでしたよ?」
「…………え?」
「エデン条約が終わるまでの間、ヒナ委員長も僕も多忙になるだろうから、その間はお互いのことをちゃんとしようって」
「…え…え?」
「だから別にそんな賭けしなくてもいいですよ」
エデン条約が完全に終わるまでの間、マッシュとヒナはびっくりするぐらい忙しくなる……ので、二人は自分のやるべきことを優先しよう。とパトロールの時に話し合っていたのだ。それをアコは知らなかった
「……わかりました」
「分かってくれました?」
「私が勝てば――先生には首輪を付けて貰います!!」
「なんでさ」
「勝負はコイントス……さあ行きますよ!!」
「え、まだ僕やるって言ってな」
「さあ行きますよ!」
「話を聞いてくださいよ……もういいや、やってやりますよ」
「いいましたね?では……行きます!!」
ピンッ!
アコが持っていたコインを上に高く飛ばし、それを手の甲の上でキャッチ。
「表か裏か……私は表です」
「……じゃあ裏で」
「では行きますよ……」スッ
アコは手の甲にあったコインを見る……コインは表を向いていた。
「やった!!」
「ちゃんと見てなかった……しくったな」
「さあ先生、勝負は勝負です……首輪、付けて貰いますよ?」
「やってやるって言っちゃったしな……仕方ないか」
「フフッ、フフフッ(これで先生の弱みを作れました!先生に弱みがないのなら……作れば良いのです。首輪付けて散歩をしていた…なんて知られれば大事ですからね)さあこれを!」
「……なんかトゲトゲしてません?」
アコが手渡した犬の首輪はトゲトゲのスタッズが付いたものだった。しかも首輪のサイズがピッタリ
「……こわ」
「さあお付けください……さあ!」
「圧が凄いな……まあ負けちゃったしいいですよ」
マッシュは首輪を自分の首につけ、アコはリードもその首輪に取り付ける。絵面は完全にやばい。
「とっってもお似合いですよ」
「そうですか?……付けはしましたけど、これからどうするんですか?」
「簡単です……この部屋の中を四足歩行で50周してもらいます」
「四足歩行で50か」
「ふふっ、どうですか?屈辱ですか?まあ?どうしても嫌だと言うのなら」
「筋トレにちょうどいいかも」
「え?」
「やりましょうアコさん、50周すればいいんですよね?」
「あの……せめて恥じらってくれませんか? これじゃただの筋トレで」
「行きますよ」ググッ
「ちょ、ちょっと待ってください!?」
マッシュは四足歩行の体勢になり、ググッと力を入れ始める。アコは止めようと引っ張るがびくともしない。
「ハムストリングス魔法・クアドルペッドラン」
「クアドルペッドラン……?」
マッシュは四足歩行のままダッシュ、アコは宙に浮きながらそのマッシュに引っ張られる。
「イヤァァァッッ!??せ、先生!そっちは壁です!」
「モーマンタイ」グルルルッ
「慣性S字ドリフト!?」
マッシュは四足歩行で走りながらドリフトを行い壁を避ける、四足歩行で動いているはずなのにめっちゃ早く、アコは風圧をモロに喰らってしまう。
「イイィィヤァァァァァッッ!!!!!????」
(これ結構いい筋トレだな、絵面はまずいけど)
「止まって!!止まってくださぁぁぁい!」
「え……あっはい」キキッッー!!
「ワウ!?」
マッシュは急ブレーキをかけてその場に止まる、アコは急ブレーキの勢いに負けそのまま前に吹っ飛ぶ。(リードを持ったまま)
「あの……大丈夫ですか?」
「ぅ……弱みを握るはずがなんでこんな……」
「たてます?」
「ええ……」
「そもそもこんな事していいんですか? これをつけるように言った、なんて知られたらアコさんまずいのでは?つけてる僕も不味いんですけど」
「…………あっ―し、しまった!!」
「興奮しすぎて考える力が弱くなってたんですね」
「せ、先生!とりあえず外してください!ヒナ委員長に見つかる前に―『アコ!何があったの!』―…あっ」
「突然轟音が響いていたからびっく……り……して……え?」
「あ、ヒナさん」(首輪を付けている状態)
ヒナは目の前の、首輪を付けているマッシュのリードを持っているアコという光景を目にし、しばらく思考を放棄。そしてしばらくその光景を目にした後
「――アコ、先生…これはどういう事?」
そう鋭い目で言った。
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「その首輪は何…?なんで先生がそれを付けているの? そしてアコ、その手のリードは何?」
「え、えーと…そ、その……えっと…」
「早く答えて」
「あぅ」
「早く」
怖い、アコははっきりそう思った。今のヒナの眼力は温泉開発部と戦った時のほぼ同じかそれ以上。今にも攻撃して来そうなそのヒナを見て心の底から恐怖を感じる。
「ヒナさん、別にアコさんも悪気があったわけじゃ」
「悪気がなかったら何をしてもいいの?」
「ごもっともです…けどほら、僕別に気にしてませんし」
「けど首輪なのよ?先生に対して…こ…こんな……恥じらいもなく…///」
ヒナの顔が赤くなるのを見てアコはかわいい!!と思ったが我慢、そしてマッシュは『?』と浮かべ。
「犬の首輪をつけることってそんなに恥ずかしいことなんですか?そりゃまぁ人をペッド扱いはダメだと思いますけど」
「だ、だってこれって……つまり…ペットプレイ…って…やつで…キュウ」
(ヒナ委員長が恥ずかしさのあまり手で顔を―くっ、このお顔の写真を撮れないのが悔しい!!)
「ペット…プレイ…?ってなんですか?」
『―……え?』
マッシュはポカンと顔でそう聞く、ペットプレイという単語を知らないでマッシュは首輪を付けていた。それに対してアコは驚き、ヒナはある考察をする。
「先生……◯的倒◯プレイは知ってる?」
「全く」
「SMは?」
「磁石の話ですか?…あ、ちがうか、ドSとかドMの方か」
「OK……分かったわ」
「ま、まさか先生は……そっちの知識が…全く無い?」
「そっち?」
マッシュにはそういう知識がほぼ無い、マッシュは純粋無知なんだなとヒナは理解。そんな純粋無知な先生を汚しかけた……ということで
「アコ」(ドスの利いた声)
「は、はい!!」
「正座」(ドスの利いた声)
「はいぃぃ!!」
「ヒナさんヒナさん、◯的倒◯プレイって――」
「先生は何も知らなくていいの、分かった?」
「……うす」
その後アコは正直に白状し、一時間に渡ってお説教をくらったのであった。
―――――――――――――――――――
「先生、そろそろその首輪は外したほうがいいと思う」
「んー…なんかしっくりくるんですよね、もう少しだけ付けておきます」
「しっくり来る…?」
「それに僕は別に気にしないので大丈夫ですよ」
「私が気にするんだけど」
「ヒナ委員長……あの…いつまでこれを付けていれば」
「今日一日中ずっとよ」
「そんなぁ…」
「お揃いですね」
「嬉しくありませんよ!!」
アコは真っ赤な犬の首輪を付けていた、そのわけはお察しの通りヒナからの罰。最初は別に構わないと思っていたアコであったが……冷静になってみるととっても恥ずかしかったそうで、必死に首輪を隠している。
そしてマッシュ達は今やることもないということでゲヘナ学園校内の散歩していた。
「…ねえアコ、もっと可愛らしい首輪はなかったの?」
「そ、そう言われましても……あの狸達から送られて来たものを使ったので」
「狸?」
「――はぁ……また万魔殿からの嫌がらせ?」
「おそらくは」
「……ほんっとに嫌になる」
「万魔殿って、あの生徒会のくせに何もしないで有名な?」
「先生ってたまに辛辣になるわね……事実だけど」
万魔殿ことパンデモニウム・ソサエティーはゲヘナ学園のトップ組織だが、同学園では風紀委員会の影響力が非常に強く、なんならゲヘナ生徒に
『万魔殿のことをどう思ってる?』
と聞いた時
『怖くも無いし、なんなら普段何してるの?』
と言われるぐらいだ。
「こっちに面倒事を押し付けてくるくせに、何かあればすぐ嫌がらせやら嫌味を言ってくる」
「今回の首輪もそうでしょうね、おそらく……『この風紀委員の犬め!これでも付けていろ!!』という意味でしょう」
「………なるほど、よくわかりました」
マッシュはいつの間にかトレーニングウェアに着替えており、腕をぐるぐると回しながら何かを準備していた。
「つまり――万魔殿を今度こそ潰せばいいんですね」
「ストップ先生ストップ」(マッシュの首輪を引っ張る)
「大丈夫です、ちょっとOHANASIするだけですから」
「そのOHANASIはOHANASIじゃ無いですよね!?」
「流石に犬呼ばわりをした後にこれを送り付けてくるのはライン超えでしょ」
「気持ちはわかるけど落ち着いて、ここで先生が暴れちゃったら色々とまずいの」
「………わかりました、ならバレないように埋めますね」
「そうじゃなくて!!」
「あ、あと!何も万魔殿がみんな悪いわけじゃ無いんですよ? そもそも悪いのは全部あの議長のせいで」
「ならあの人にチョークスリーパーを決めて来ます」
『ダメ!!』
アコとヒナがマッシュの首輪を引っ張り全力で行くのを止める。ヒナがどうにかして先生を沈めないとと頭を捻っていると。
「なんの騒ぎだ?――おやおやー?誰かと思えば風紀委員長様とその書記では無いか、こんな時間に何を…」
「フヌヌヌヌヌヌッッ」
「………本当に何をやってるんだ?」
「マコト、今すぐ逃げなさい」
「悪いことは言いません!とりあえず逃げなさい!」
「なんだいきなり……………ん?よく見たら……っ、貴様マッシュ・バーンデッド!!」
「フヌヌヌ……ん?あっマコトさん」
ヒナにとって一番会いたく無い相手、
「貴様……よくこのマコト様の前に顔を出せたな」
「いや、たまたま会っただけですよ」
「あの日以来、我が万魔殿内では『シュークリームの所持は禁止』になっているんだぞ……どうしてくれる!」
「そう言われましても」
「そのせいで何度イブキに泣かれたことか……責任は取ってもらえるんだろうな!」
「ヒナさんに嫌がらせをして来たお返しってことで」
「ウググググッ」
マコトはマッシュに色々と言うも全部ごもっともな意見で返されて悔しそうな顔を浮かべる。すると何かないかを探っていたマコトが……ある事に気づく。
「なんだその首輪は…キキッ、そんな趣味でもあったのか?」
「色々ありまして」
「……キキっ、まあなんでもいい…それよりも風紀委員長殿?お仕事の方はもう終わったのか?」
「そっちが色々と増やしてくれた分はもう終わったわ」
「そうなのか?それはご苦労な事だったな、そしてアコ行政官……我々のプレゼントはいかがだったかな? 」
「………ええ、それはもう……ペットの方に使わせてもらっておりますよ。わざわざどうもありがとうございます」
「キキっ、気に入っていただけたようで何よりだ……先生もよく似合っているぞ」
「それはどうも」
「なんなら……私がペットらしく散歩をしてやろうか?」
そう言って高らかに笑うマコト、イラッとしたヒナ達だったが。ここである事を思いつく……普段散々やられてるんだ、ちょっとぐらい痛い目を合わせても文句はないだろう……と。
「そうね――少しだけ散歩をしてもらいましょうか」
「なに?」
「せ――ンンッ、シュー君?少しの間だけこの人と散歩してあげて?」
「わかり…わかったシュー」(シュー君仮面装備)
「おい待てなんだ貴様!?」
「何って…知らないの?風紀委員会のマスコット……ムキムキシュー君よ」
「フシュー」
「嘘をつくな!おいシャーレの先生!これは一体なんのつもりだ!?」
「何を言っているかわからない…シュー」
「なんでわからないんだ!」
「まあまあ……ほら、しっかりとリードを掴んでください。絶対に離しちゃダメですよ?」
アコはリードをガッチリとマコトの腕に巻きつけ、マッシュは四足歩行の体勢を取る。そして窓の方を向く。
「ま、待て先生!何をする気だ!?」
「散歩ですよ散歩……あ、でも気をつけてくださいね?」
「なんだ!」
「その子は――手のつけられない大きなペット!なので」
「ハムストリングス魔法・クアドルペットラン」
そうマッシュが魔法名を言った瞬間、マッシュは窓ガラスへ向かって全力ダッシュ。窓ガラスを突き破ってそのまま遠くまで走って行った。
「ヌワァァァァァァァァッッッ!!!!?」
「このままゲヘナ中を走り回っちゃいましょう」
「なっ!?ま、待て!!!こんな速度でずっと走り続けれられたら!」
「行きますよ」
「話をォォォォっっ!!?」
マッシュは四足歩行でゲヘナを走り回る、結構な速度で走っているので風圧がかなり来ておりマコトはそれをモロに喰らう。そしてさらに
ガンッ!バンッ!スザザザザザッッー!!
「アブッ!オブッ!?ンゴベェッ!?」
「なんか後ろから物音が……まいっか」
「よくなっモゴゴゴゴゴッッ!!!!?」
マッシュが走っている間マコトは宙に浮きながら引き摺られてるので、壁やら地面やらに激突。マコトがキヴォトス人でなければ完全に御陀仏だったであろう。
「わたしがぁぁわるかったぁぁぁぁっっ!!!」
「謝るのは僕じゃなくて、ヒナさんとアコさんでしょ」
「分かった!あの二人にも謝る!!だから許してくれぇぇえ!!」
「そこまで言うなら……あ、でも、まだ走り足らないのでしばらく続けましね」
「なんだとぉぉぉっっ!!?」
その後、しばらく間マッシュはマコトを引きずりながらゲヘナ中を走りまわり。結果、マコトがボロボロになる。そしてその後元いた学園へ戻ってくると
「お……覚えてろ〜〜〜!!」
何処ぞのヴィランがいいそうな台詞を吐きながら、マコトは消えていった。
「………なんだか、スッキリしましたね」
「うん」
「久々にいいものが見れたかも……ありがとう先生」
「いえいえ」
「散歩の続きをしましょうか、今度は首輪無しで」
アコとマッシュは首輪を外し、ヒナと共に散歩を再開した。
アコはほんの、ほんの少しだけ……マッシュを受け入れた。
―――――――――――――――――――
マッシュがシャーレへと帰った後の事。
「アコ、少しいい?」
「委員長、どうなされたんですか?」
「……その……これ」スッ
「これは確か……えーと、シューシューちゃんでしたね?」
「うん。アコにプレゼント」
「…ヒナ委員長、ありがとうございます(嬉しいの……ですが、友達ですか……なんとも複雑な気分ですね)」
シューシューちゃんをアコに渡したヒナはもじもじとしだす。そして恥ずかしそうにこう言う。
「シューシューちゃんは、シューちゃんの友達で……親友なの」
「―!」
「いつも私を支えてくれて、ここを支えてくれて……本当にありがとう。アコがいなかったら…きっと私もここも終わっていたわ」
「そ、そんな事……」
「アコは私にとって、大事な部下でもあり……親友でもあるの…だ、だから……えっと」
「これからも、よろしくね」(超いい笑顔)
「――――――――ゴフッッッ‼︎」
「アコ!?」
ヒナのとびきりの笑顔をくらい、アコは撃沈。鼻血を出しながらその場に倒れてしまったのであった。
アコさんなんかおかしくなっちゃった。
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百花繚乱後に見たい話
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まだ交流がない生徒との話
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アイデェア箱から選んだお話
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ラビット2章
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愛が重い生徒との話