シリアス〜〜とご都合てんか〜〜い!
最近、マッシュ君なら空中で相手を攻撃しまくるって言う技ができるように思えてきた主です。いや割と本気で。
それでは本編へ…どうぞ!
「………」
『先生、どうかしましたか?』
「あ、ごめん。ちょっとね」
『昨日、帰ってきた時から様子がおかしいですよ?』
「ちょっと色々とね……僕は大丈夫だから」
『そ、そうですか…』
マッシュは溜まってしまった分の書類を片付けている最中だった。しかしその頭の中にはずっと昨日の出来事が流れている。
あれ、なんで私ご主人様って…
「……絶対におかしい」
アスナの身に何かが起こっている。マッシュは仕事がもうすぐで終わるので、この後アスナに連絡を取ることに
ピロンッ
「…!アスナさんからだ」
マッシュの端末にアスナからのメールが入ってきたので、マッシュはすぐにそれを確認する。
ア【大変!】
ア【大変だよご主人様!今すぐ助けて!】
「!」ポチポチッ
マ【どうしましたか?】
アスナから緊急の連絡が来たのでマッシュはすぐに何があったのか問いただす。その間色々と準備をしている。
ア【……………え?…今の私、どうしたんだろう】
マ【―アスナさん、今どこにいますか?】
ア【…あれ?先生どうしたの?………?】
絶対におかしい。そう確信したマッシュは飛び出した。シャーレの権限を使いアロナにアスナの居場所を調べてもらったためすぐに見つけ出す。
「公園……急がないと」
マッシュは全力疾走で公園へと向かった。
――――――――――――――――――――
マッシュが公園に着くと、遠くの方でアスナがベンチに座っているのが見えた。話しかけて事情を聞こうとマッシュは近づき、声をかける。
「アスナさん」
「……………………」(ぼけっーと前を見続ける)
「アスナさん、アスナさん」
「…………………あれ……ご主人様?―あれ、あれれ?ご主人様?どうしたの?」
「よかった……僕のことわかりますか?」
「え?マッシュ先生でしょ?」
「忘れてない……よかった」
「あーまたなっちゃってたかな〜……」
「さっきの現象って、時々ある物なんですか?」
「うん、暇な時とか……集中できない時?によくあるの……感覚全体が鈍る…みたいな」
「それって」
「でも大丈夫!どうせすぐに……すぐに………」ボーッ
アスナは少し話した後、またボーッとし出す。
「………あれ、ご主人様?なんでここにいるんだっけ?」
「重症だ」
「―ハッ!ご、ごめんねご主人様……ち、ちょっとお散歩しない?」
「それよりも『大丈夫大丈夫!』」
「大丈夫だから……ね?」
「………わかりました」
「やった!じゃあ行こ行こ!」
アスナに腕をまた引っ張られ、マッシュはアスナと共にそこら辺を少し散歩していく。
その時のアスナの表情は必死で何かを堪えているかのような表情であり、マッシュは気が気では無かった。
やがて階段を登ろうとした時、また異変が起こる。
「……?」
「どうしましたか?アスナさん」
「ご主人様…?階段って……どうやったら登れるんだっけ?」
「…え」
「……そもそも……どうやって…歩いてたっけ」フラフラッ
アスナはマッシュから手を離し、ゆっくりと前へと歩いていく。脚はおぼつかずフラフラとしており、今にも倒れそうだった……そして案の定
グラッ
「危ない」バッ!
マッシュは思わず声を上げ、すぐにアスナの元へと走りアスナの体を掴み支える。
「……………?」
「危なかった、大丈夫…なわけないですよね」
「……あったかい」
「それは良かったです」
「………けど……わからない……―…先生…?」
「はい」
「…先生って…だれだっけ?…なんだっけ?…わからない…わから…ない」フルフル
アスナは支えられているマッシュの手を掴みながら震え出す。その表情は恐怖、誰か掴んでいるのわからない、わからないことが多すぎてアスナの恐怖心は限界を超えていた。
そんなアスナをマッシュが放っておくわけがない。
「大丈夫、大丈夫ですよ」
「だ…れ、だっ…け……」
「僕はマッシュ・バーンデッド、アスナさんの友達です」
「友達…って?」
「友達っていうのは、頼れる人、一緒にいて安心したり、楽しかったりする人の事ですよ」
「あなたは…………それ…なの?」
「勿論、僕はアスナさんの先生で友達……そして」
マッシュは懐からシュークリーム、それも昨日食べた特大シュークリームを取り出す。(なんで入っているのかとかは考えないでください)
「一緒にシュークリームを食べた、大切な仲間です」
「シュー……クリー…ム……」
「そうです、アスナさんが昨日買ってきてくれた物と全く一緒の」
「……それを半分こにして、一緒に食べて…」
「ユウカちゃんから逃げましたよね」
「その後お買い物に行って……ショッピングモールの爆弾を解除して…!」
「たくさんの人に感謝されましたよね」
「そして……その後に、先生、マッシュ君のことを…ご主人様って呼びたいって言った!」
「そして、僕はあなたのご主人様になった」
アスナはマッシュの手をギュッと力いっぱいに握り、マッシュに笑顔を見せる。虚な目をしていたアスナが元の笑顔が素敵なアスナになり。マッシュは一安心。
「そうだよ……マッシュ先生は私のご主人様で、友達!そして一緒にシュークリームを食べた仲!」
「そうです」
「なんで忘れちゃってたんだろ……こんなに大事なことなのに、忘れちゃダメなことなのに………ごめんね…ご主人様」
「別に僕は気にしてませんよ、それよりもアスナさんが元に戻ったようで良かったです」
マッシュはアスナをゆっくり立たせ、シュークリームを半分に分けてアスナに渡す。
「どうぞ」
「ありがとう………ねえ…ご主人様、私ね…?ああなってる時、何もわからなくて…とっても怖かったの。まるで自分の周りには何もない…みたいな」
「怖い…ですね」
「うん、目の前が真っ暗になって何も考えられなくなりそうだったの――でもねでもね!このシュークリームの匂いを嗅いだ時、パッ!って目の前が何かに照らされたみたいだったの!」
「シュークリームに助けられたんですね」
「それもあるけど、シュークリームを通じて、どんどんご主人様の事を思い出してきたの。そして私の大事な物……記憶がどんどん蘇ってきた」
アスナはシュークリームを持ちながらポツポツと大事なものを口に出していく。
「リーダーや他のエージェント達、ミレニアムのみんな……そしてご主人様」
「シュークリーム一つでそこまで……やっぱりすごいなシュークリーム」
「シュークリームだけじゃなくて、シュークリームとご主人様の力だよ。ご主人様はそれだけ……私の大事な人」
「……………ちょっと照れるな」
「え、ご主人様も照れることあるの!?」
「そ、そりゃ僕も人ですし」
「あ!今ちょっと耳が赤い!写真撮らせて!」
「ダメです」
「ねえ〜お願い!一枚!一枚だけ!!」
「ダメ……です」
「ええ〜〜〜!……フフッ、アハハハッ!!」
アスナは笑いスキップをしながらシュークリームを食べる。そしてマッシュの少し前に立つとお礼を言う。
「ありがとう、ご主人様――ご主人様のおかげで……なんとかなりそう」
「なんとか…?」
「うん、今まであんな感じになっちゃったら、何も思い出せなくなっていくんだけど……このシュークリームとご主人様だけは、きっと絶対に忘れない」
「絶対に?」
「ぜっっーーたい!!神様にも誓っちゃう!……あそうだ、指切りしようよ指切り!」
「いいですよ」
「じゃあせーーの!」
二人は小指を合わせリズムに乗って指切りをする
『ゆ〜びきりげ〜んま〜ん嘘ついたらシュークリームをつっっこむ!指切った!』(マッシュ棒読みアスナノリノリ)
「これで絶対に忘れないよね!」
「…そうだ、念のためこれを渡しておきます」
「これって……シュークリームのキーホルダー?」
マッシュが手渡したのは、ムッキムキのシュー君のキーホルダー。
「新発売、ムキムキシュー君キーホルダーです。これを見た時……僕を思い出せたらな〜と思いまして」
「確かに…シュークリームと筋肉だもんね――ご主人様すごい!これなら絶対に忘れないよ!」
「お役に立てて良かったです」
「ご主人様――ううん、マッシュ君! 」
「これからも、よろしくね!!」
「勿論」
その後二人はしばらく会話して、シュークリームを食べ、楽しい時を過ごした。
アスナに度々起こっていた謎の現象……それが今回のことで治ったわけではない……しかし
「ムキムキのシュークリーム……うん、大丈夫、全部覚えてる!」
ムキムキのシュークリームが目に入るたび、アスナはマッシュとシュークリームを通じて様々なことを思い出し、以前のようなことにならなくなっていった。
「―エヘヘッ、よーし!お仕事さいかーーい!」
ムキムキシュー君キーホルダーがある限り、この世にシュークリームとマッシュがいる限り。
アスナは絶対に
大事なものを忘れない。
どこかで見たことある展開だって?気のせいだ。
シリアスって書いてる本人が一番キツイ……のかもしれません。
そして次回はしっかりギャグ回です。ヒントは……ダイエットです。
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