後半……ちょっと、いや、だいぶ不埒な単語が飛び交うのでご注意ください。反省はしてます。
一応隠してはいます、消されかねないので……
それでは本編へ……どうぞ!!
補習授業部に割り当てられた教室。
トリニティ総合学園の本校舎、その片隅に用意された教室の一室。
普段使用されない予備教室のその場所で、マッシュと一人の生徒が向き合っていた……否
「シューちゃん…ではなく!ヒフミちゃん!はい復唱!」
「ほんとごめ『復唱!!!』ヒフミちゃん」
「もっと大きな声で、もっと!名前が脳裏に残るような声で!」
「ひ、ヒフミちゃん」
「よろしい!―…ふぅ………ちょっと落ち着きました。もう言っちゃダメですよ?」
「うす…」
マッシュはヒフミの前で正座をしヒフミに怒られていた。ヒフミは『自分がブラックマーケットでの銀行強盗に加担した』ことが露見してはいけない立場上、なんとしてでも言わせないようにする。
「それにしてもヒフミちゃんが補習授業部に入っているなんて……意外と勉強が苦手だったり?」
「これにはその、やむを得ない事情がありまして」
「やむを得ない事情…?」
「はい…」
真剣な顔つきでそう言うヒフミ、マッシュは何かしらの大事なわけがあるんだなと理解してわけを聞く。
「えぇと、こうなったやむを得ない事情というのは、ですね……」
「うん」
「その、ペロロ様のゲリラ公演に参加する為に、テストをサボってしまいまして……」
「ふむふむ………ん?」
「…………」
「…え、それだけ?」
「は、はい…」
「……やむを得ない理由、だよね?」
「は、はい、やむを得ない理由、です」
「……僕の勝手な意見なんだけど、それはやむを得ないとは云えないと思うんだ」
「うぅ……!」
「けど理解ができないわけじゃ無いよ、僕もシュークリームと勉強が重なったら迷いなく好きな方を取るし」
マッシュがシュークリームに命をかけているのに対し、ヒフミはぺロロ様に命をかけている。なのでヒフミの気持ちは理解できた。
「違うんです先生……! ちゃんと試験の日程は確認していた筈なんです、何かの間違いと云いますか、手違いと云いますか……!」
「手違い」
「あぅ……ご、ごめんなさい……あっ、それで、実はナギサ様に先生のサポートを頼まれていまして……」
「サポート?」
「は、はい」
ヒフミはここにいるまでの経緯を話す。
―――――――――――――――――――――
マッシュがティーパーティーへの招待状を受け取る前夜。
ティーパーティーの会場となるテラス、その場所でナギサと二人きりで向き合っていた。
学園の重役であるナギサとの会話、ヒフミは緊張しまくってガチガチになり、笑顔もぎこちない。なんで呼ばれたのか、理解できずヒフミは今にも気絶しそうだった。
「…という訳でヒフミさん、先生をお手伝いすると共に、補習授業部を導いて下さいませんか?」
「はい!? わ、私がですかっ!?」
そして話された提案にヒフミは思わず声を荒げる、それも結構大きく、前へと乗り出して。
「はい、そもそもヒフミさんの様な優等生でないと出来ない事ですから」
「わ、私はそんな、優等生という程でもありませんし、そもそも成績も平均位で……今は落第の危機なのに――」
「ふふ、私はヒフミさんの『愛』を高く評価しておりますから、それに、今度はヒフミさんから私に『愛』をお返しして頂く番――ですよね?」
ナギサはそう言いながらニコッと笑顔を見せる、ヒフミにはわかった。これは断れないことだと、断ったら多分自分は色々とまずいのだと本能で感じ取った。
「あ、あぅ……」
「ふふっ、そういう事ですので、宜しくお願いしますね、補習授業部の部長さん」
―――――――――――――――――――
「と言う……わけなんです」
「成程、それで部長に…」
「は、はい、あくまでも臨時の――ですが、補習授業部は特殊な形で限定的に作られた部活ですし、全員が落第を免れたら自然に部はなくなると思うので……」
そう言いながらマッシュを見たヒフミは、バッグを抱えたまま深く腰を曲げた。
「なので、えっと、その時まで宜しくお願いします、先生!」
「こちらこそ、不甲斐ない先生だけどよろしく」
「ふ、不甲斐ないだなんて!先生程心強い人はいませんから」
「そう?嬉しいな」
「…そういえば、補習授業部のメンバーには、まだ会われていないんですよね?」
「うん、名前を確認したぐらいかな」
「名簿を確認したところ、メンバーは私を含めて四人みたいですが……ひとまず会いに行きましょうか、みんなでどうすれば落第せずに済むか計画を立てないと―」
無事に補習授業部の部長と合流したマッシュは、ヒフミの先導の元、次なる補習授業部のメンバーへと会いに行くのであった。
―――――――――――――――――――
正義実現委員会・部室
「あ、あぅ、あんまり来たくはなかったのですが……」
「そうなの?」
「はい。ここはゲヘナで言うところの風紀委員会、キヴォトス全体で言うとヴァルキューレ警察学校のような場所なので」
「悪いことをしてないのにここに来るのはなんか違う…そんな感じ?」
「そんな感じです」
「気持ちはわからなくは無いかな……けど大丈夫、いい人達ばかりだから」
「だと…いいのですが………」
「ここに来るのも久しぶりだな」
「久しぶり…?先生はここに何度も来たことが―」
ガタガタガタガタガタッッ!
「……せ、先生?何やってるんですか?」
「おかしいな、この前はこれで開いた筈なのに……」ガタガタガタガタガタッ!
「そこは引き戸ですよ!押してもダメです!」
「え?なんて?」ガタガタガタガタガタッ!
「引き戸ですよ!!引き戸!!」
「ヒキニート?」ガタガタガタガタガタッ!
「言ってませんよそんなこと!」
マッシュは部室の扉が引き戸か押し戸かわからなくなっており、とりあえず力一杯に扉を揺らしていた。
そして扉を揺らしている音でヒフミの声が聞こえず……最終的にいつも通り
バキャッッ!!
壊してしまった。ヒフミは顔面蒼白になりマッシュはまたやってしまったとしょげていた。
『イヤァァァァァァッッ!!!?』
そして広がる甲高い悲鳴、部室の中には悲鳴をあげた生徒が銃をこちらに向けていた。
「な、なに!?襲撃!?」
「先生!!なんでドア壊しちゃったんですか!?」
「ごめん押し戸か引き戸がわかんなくて」
「だからって壊すことないですよね?そもそもドアを壊すってどんな握力なんですか!」
「ちょっと!なんなの貴方達!!」カチャ
「あ、いや、あの、おお落ち着いてください!私達は怪しいものでは」
「扉壊しておいて何言ってんの!?信じられるわけないじゃん!」
「あぅ……全くもってその通りなんですが」
「とりあえず手をあげて! 大人しくして! さもないと……」
少女は震えながらも銃を構える、マッシュは落ち着かせようと一度扉を地面に置き前に出て説得を始める。
「驚かせちゃってごめん、別にここを襲いに来たわけじゃないんだ」
「そんなの通じるわけ…―――お……おおお…………男!? なんで!? トリニティに何で男がいるの!?………はっ、ま、まさか!!」
「あの、とりあえず落ち着いて?僕は」
マッシュが自己紹介をしようと前に出た瞬間、少女は顔を真っ赤にしてとんでもないことを叫ぶ。
「私を襲いに来たの!?◯◯魔!!?」
「ぶっふぅぅ!?」
「ごう……?」
少女が放ったとんでもないその言葉にヒフミは思わず吹き出し、同じく顔を真っ赤にする。マッシュは真顔でツッコむ。
「だから扉を壊したんでしょ!?わ、私を捕まえるために!!」
「な、なななな何言っちゃってるんですか!?///」
「じゃなかったら扉を壊す意味なんて無いでしょ!?」
「いや僕は『来ないで!!!』そんなに叫ばなくても……」
「あ、あれ?でもそれならなんで女の子を連れて………」
少女はちょっと考えた後、またとんでも無いことを叫ぶ。
「まさか◯P!?◯Pする気なの!?」
「……3◯? ゲームの話…??」
「と、とぼけたって無駄よ!!! どうせ人がいないこの時間を利用してあんなことやこんなことをしようとしたんでしょ!!!?」
「違います!私はそんな不埒な生徒じゃありません!!ま、ましてや先生とだなんて…」
「……なんのことだからわからないけど、僕はそんなことをする気は『近づかないで変態!!』ひどく無い?」
「とにかく落ち着いてください!ね!?私達はそんな関係でもそんなことをしに来たんじゃ『そっちも来ないで変態!』なんで私まで変態呼ばわり!?」
「……仕方なし」
顔が茹でダコのような赤に染まった少女を落ち着かせようと、マッシュは少女の武器を取り上げる。早すぎる動きで武器を取られたあまり、少女は怯えて地面に座り込む。
「ぁあっ……ぐっ、く、くるなら来なさいよっ!! どうせ私に対して色んなことをするんでしょ!!? 〇〇同人みたいに…! 〇〇同人みたいに!!!!」
「?????????」
「いやぁーっ!!! どうせならもっとロマンチックなシチュエーションがよかったぁ〜〜!!!!」
「だ、ダメです先生! この子、パニックになって変なことばかり言ってます…! このままじゃ……」
少女がモジモジしながらそう叫んだ瞬間、部室にある別の扉が勢いよく開き。
『お待ちください!!』
「ひゃ!?」
「貴方は……」
「──初めまして、私は…2年生の浦和ハナコと申します。──話は、全て聞かせていただきました」
「お……終わった………さようなら、わたしの青春……」
ベビーピンクのストレートヘアを膝丈まで伸ばした生徒が颯爽と現れた。ハナコと名乗った彼女は、ズカズカとマッシュ達に近づく。
ヒフミは色々と誤解され、「(社会的な立場が)終わった」と絶望していたのだが
「お名前は?」
「マッシュ。マッシュ・バーンデッド」
「…!! では貴方が……そうですか、そうですか」
「あ、貴方なんでここにいるの!?牢にいた筈でしょ!それにちゃんと鍵は閉めたのに……!?」
「いえ、鍵は掛かっていませんでしたよ?――それよりも……フフッ、マッシュ・バーンデッド……先生ですね?」
「ども」
「先生………え?じゃあ、この男の人が…噂の?」
「先生、先程の話、全て……全て聞かせてもらいました」
「…………」
「違うんです!先生は別にそんなことをしようとしてたわけじゃ」
ヒフミが必死に弁論して、マッシュの誤解を解こうとした時だった……目の前にいる少女、ハナコは
バッ!
『――――!?』
服を脱ぎ、制服の下に着込んでいたトリニティ指定の水着を露わにするとともに、
「私も――混ぜていただけませんか?」
頬を赤らめて、とんでもないことを口にした………唖然、放心、驚愕、それぞれいろんな感情を抱いていたが――とにかくマッシュは
「……―」シュン!!
「―あら?」
「公然の場でそれはダメ」(真顔)
「なんで水着になったの!!!? 変態!!!」
「あ、あわわわわわわ」
ハナコが脱いだ服を上から着せ、水着を隠した……しかし着せたのは上だけ、スカートが床に放置されているために下半身は晒されており――余計に絵面が酷くなっていた。
「あら先生……お優しいのですね♡」
「流石にプールの時間以外でそれはダメ、絶対ダメ」
「私にも……さっきの話に乗らせてくれないのですか?」
「そもそも……なんだっけ、◯P?とかするつもりないよ」
「なら
「言ってないよねそんなこと」
「もう……先生ったら大胆ですね♡」
「大胆……?」
「私を部屋に連れて行き……密室で、二人っきりでや████を███したいだなんて♡」
「わぁぁぁぁーーッッ!!!!?!? 何言ってんのアンタァァ!!!??!?!!?!?」
「私は何も聞いてません!何も聞いてませんからぁぁ!」
ハナコ以外の二人は顔を真っ赤にして、耳を塞いで羞恥にのたうち回る。そんな様子を微笑みながら見ていたハナコは…
(さて、先生はどんな反応を……)
マッシュが一体どんな顔をしているのか、どんな表情になっているのか……気になったハナコはマッシュに目を向ける。
恥ずかしがっているのか?それとも動揺しているのか?ハナコは楽しみにしていた……が
「…………?」
(通じていない……!!?)
「ごめんなさい……あの、████や███って…なに?よくわからなくて…」
「あ、アンタそれ本気で言ってるの!?」
「うん……知ってるんなら教えて欲しいんだけど」
「乙女に何言わせようとしてるの!!? 変態!!!」
「えぇ……(困惑)」
「先生は、ほ、本当に、知らないんですか?」
「ヒフミちゃんは知ってるの?」
「――えっ…と」
「教えてくれない?」
「………は、ハナコさんの方が、詳しいと…思います」
「つ!?」
「あ、確かに。最初に言ってましたもんね」
マッシュはハナコの目をちゃんとして、真正面からしっかり聞く。
「ハナコちゃん」
(ちゃん!?)
「さっき言ってた████と███ってなんのこと?」
「ぁ、そ、それはー…ですね?…えっと…」
「キヴォトスで使われる専門用語とか?……あれでもそれじゃあなんで二人は恥ずかしがってるんだろう」
「████や………███と……いうのは…」
「████や███というのは?」
「あ……の……………そそのの…」
「??」
ハナコはマッシュから目を逸らし、口ごもりながらもその単語の意味を話そうとする。しかしマッシュの曇りなき目が自分の目に入ると、途端に恥ずかしくなってきたせいか、顔が急激に赤くなる。
「――ただいま戻りました」
「任務完了です! 現行犯で『白洲アズサ』さんを確保しま………?」
「……………なんですかこの状況」
そこへ救いの手か、魔の手か、どちらかはわからないが差し出され、やってきたのは正実のマシロとハスミ。その後ろには
「シュコー、シュコー……」
とガスマスクをつけている生徒が一名。
まさにカオスとはこのこと言うのだろう……マッシュはその生徒が気になっていたが、今はそれよりも気になることがあったのでハスミに聞くことに。
「ハスミさん、ちょっと聞きたいことがありまして」
「はい?」
「ま、待って!待ってダメ!聞いちゃダメ!!」
「████や███って知ってますか?」
「―――――はいぃ!?」
「な、ななななななっっ!!?」
「みんなその反応……これってもしかして、恥ずかしいこと?」
「今更ですか!?なんと無くわかりますよね!!」
マッシュの口から出た単語にハスミとマシロも顔を真っ赤にして同様、ハスミの方はその大きな羽がバサバサと激しく荒ぶり、マシロはしゃがみ込んで顔を抑えてしまう。
「せ、せせせ先生!?何故いきなりそんなことを!?」
「先生……バカ……大馬鹿…」
「………………本当に、なんなんですか?」
みなさんお気付きだと思うが
████や███とは……いわゆる不埒な単語である。のでマッシュが知らないのは当然のこと……しばらくその場は、その単語についてどうするか、生徒達が悶えているのであった。
(████や███……何か重要な単語か?いやそれとも……暗号?)
そして、意味を知らない者がもう一人、この場所にいた。
やりすぎましたごめんなさい(土下座)
隠してある文字は……うん、ご想像にお任せいたします。ハナコさんは押しに弱い、うんこれは確実。
励みになりますのでコメントと評価、並びにここ好きもどうぞよろしくお願いします。(アズサちゃんの出番少なくてごめんなさい)
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