今朝、弟先生に質問されました。
『兄者よ、このヘイローって消えたり無くなったりするのか?その場合この子達はどうなるんだ?』
『いい質問だ我が弟よ、ヘイローは生徒達が眠ったり意識を失ったりすると消えて、起きたらまた現れるんだ、だから安心してくれ』
『そっか〜〜………待て兄者』
『なんだい我が弟よ』
『アニメでホシノが布団に入っているシーン、あっただろ。あの時……ヘイローはしっかりと現れていた…あれは、どう言うことだ?』
『……君の、想像している通りかも……ね?』
『あ……ぁぁぁぁぁっっ!!!!』
ってなっておりました、うん。わかるよその気持ち……あ、とりあえず本編へ、どうぞ!!
改めて集合した補習授業部はマッシュと共に掃除を開始、最初は生い茂った雑草を何とかする。
「結構多いですね〜」
「かなりの間放置されていたみたいですからね……」
「買っておいて放置だなんて……経費の無駄じゃ無いの」
「そうですね〜………」
「―――ねえ」
「コハルちゃん、どうしましたか?」
「あれツッコまなくていいの?」
「………ああいうのはヒフミさんのお仕事ですので」
「違いますからね!?ただ……」
「エホエホエホエホエホエホエホッ」シュバババッ!!
「ササササササササササササササササッ」シュバババッ!
「もうなんてツッコンだらいいかわからなくて……」
ヒフミ・ハナコ・コハルの3人とは別の場所、そこではマッシュが雑草を素手で根本から引き抜き後方へ投げ、それをアズサが巨大なビニール袋の中に入れていくという光景が広がっていた。
「なんであの人……素手であそこまで掘れるの?」
「スコップも意味がまるで無いですね」
「アズサちゃんもアズサちゃんですよ……先生の動きに頑張って合わせるって……」
「打ち合わせでもしたの?ってぐらい息ぴったりよね……アズサの方は結構頑張ってるけど」
マッシュは汗ひとつ書かずに雑草を抜き、アズサの方は訓練のような気持ちでその雑草をビニール袋の中に入れていく。
(素早い動きで相手を翻弄……そうか、これは訓練のようなものなんだな!)
(アズサちゃん凄い頑張ってるな、僕も頑張らないと)
シュババババババババババババババババッッッ!!!!
アズサがそろそろ影分身(物理)を覚えそうになった所で、3人はあることに気づく
普段からマッシュと同じように、表情が仕事をしないアズサの顔が
「フフッ」
わずかに笑顔になっていることに。
――――――――――――――――――――
その後もマッシュ達は合宿場の様々な場所を掃除していくが、マッシュがいつものトンデモパワーを発揮し次々に終わらせていく。
――廊下
ビュン!!ビューーーン!!
「先生加減して!!」
「濡れ雑巾を使い、凄いスピードで床を拭いて行っているが…」
「摩擦のせいか濡れ雑巾が濡れ雑巾としての機能を果たしていませんね」
「先生〜〜!床が焦げちゃいます〜〜!!」
―――ロビー
「古くなってたので作り直しました」
「家具を一から!!!?」
「材料どこで手に入れたのよ!」
「先生は大工の経験までおありなんですね♪」
「まあね。小さい頃はよくいろんなものを壊しちゃって、その度に自分で直してたんだ」
「………ちなみに、それはいつ頃から?」
「多分2歳から3歳くらい?かな。じいちゃん曰く『いや絶対もっと前からやってたじゃろ』、ってことらしいけど」
『…………………』
宿泊部屋
「女の子のプライベートゾーン、ってことらしいので僕は自分の部屋を掃除しているわけですが……」
『ちょ、ハナコ!!あんた何持ってきてんの!?』
『何を…と言われましても、ただの本ですよ?』
『カーマスートラって書いてるんだけど!?没収よ没収!!』
『ヒフミ、どうしてコハルはあの本を没収したんだ?』
『アズサちゃんは知らなくていいんですよ』
『しかし―』
『知らなくて……いいんですよ?』ニコッ
『わ、わかった…』
「………すごい気になる……けど覗くのはダメだし…うん、他の場所掃除してこ」
マッシュはその後もマッスルパワーを発揮して次々に掃除を終わらせていく、少しでも補習授業部の負担が減ればいいな…とそう思いながら。
――――――――――――――――――
教室、体育館、簡易キッチン兼食堂などのすべての掃除を終え、一度合宿場出入口へと集合する補習授業部とマッシュ。
「えーみんなが頑張って掃除を行った結果…とんでもなく綺麗になりました」
「放置されてた寮とは思えないほど……綺麗ね」
「埃が一切ない、まさに完璧な隠れ家だ」
「隠れ家……か、どうかは置いておいて!とにかくみなさんお疲れ様でした!」
「はい、差し入れのシュー『いただこう』…はっや、喉詰まっちゃうからゆっくりね?」
「……」(もぐもぐとシュークリームを食べている)
ヒフミのお疲れ様の一言で全員の気が抜ける、雑草だらけだった場所は綺麗になり、埃や汚れが一つもない床や天井、さらには真新しい家具まで増えた。
補習授業部はシュークリームを食べながら綺麗にした場所を見て大満足……ハナコ以外は
「……あ、そういえばまだ、一ヶ所残っていましたね」
「あれ、そうでしたっけ?」
ふと、ハナコがそんな事を口にする。コハルは嫌な予感がした、マッシュは全部掃除したはずだよね?と疑問視しアズサはシュークリームを黙々と食べている。
「えぇ、屋外プールが♡」
「ぷ、プール……? あ、そう云えばさっき、あるって――」
コハルの嫌な予感は大的中、マッシュは『まだ夏には早……いやもうそろそろか』と思いアズサは変わらずシュークリームを食べていた。
「ここです……ほら!」
そしてハナコに連れられ、合宿施設の裏にやってきたマッシュ達。そこで見た光景に思わずマッシュ達は絶句する。
「こ、これは……」
プールの浴槽、プールサイド、それに周辺の植物までかなり汚れ伸び放題、しかも虫もたくさん沸いている。
プール内部には落ち葉やら木の枝やらが散乱し、黴か泥かも分からない黒がこびり付いていた。
屋外プールなんて言えるものでは無く…はっきりいうと―――ゴミ溜めだ。
「だいぶ大きいな、それに汚れが酷い、どこから取り掛かれば良い物か……いやそもそも、補習授業に水泳の科目は無かった筈だけれど」
「……見てて吐きそうになってきたな」
「試験に関係ないなら、別にこのままでも良いじゃん、掃除する必要ある?」
「――いえいえ、良く考えてみてください、コハルちゃん」
清掃なんてやる必要がないと言うコハルにハナコは何やら強い意志を向け、目を燃やしながら話す。
「キラキラと輝く水で満たされたプール、楽しい合宿、はしゃぎ回る生徒たち……ほら、楽しくなってきませんか?」
「……? え、何? 分かんない、何か私に分からない高度な話してる?」
「ですが確かに、こうして放置されてしまったプールを見ていると、何だか……こう、もの悲しい気持ちになりますね」
「このサイズだし、昔はきっと使われていた時期もあったんだろう、元々は、賑やかな声が響き渡っていた場所なのかもしれない」
そう言ってアズサはプールサイドを見渡す、錆びついたパラソルに汚れで汚くなっている白い椅子、昔はもっと綺麗でもっと活気に溢れていただろうに……今は見る影もない。
「どんなに綺麗なものもこんな風に変わってしまう――『vanitas vanitatum』……それが世界の真実」
「バニ……なに?」
「古代の言葉ですね、『
ハナコがそう言って顔を下に向ける。どんなに綺麗な場所も、どんなに美しいものであっても、時が経てば醜く衰え見る影もなくなる。
どうせ何が起きても最後は虚しく終わるだけ……vanitas vanitatumはそう言う言葉、ヒフミやコハルは確かに……と納得した様子を見せていた
「そうかな?僕はシュークリームと、友達と筋肉があれば虚しくないかな」
しかしマッシュはそう言った、アズサはいや……と言う顔をしてマッシュに重く苦しい声で言う。
「しかしだ…先生、それも無くなってしまえば」
「無くなっちゃったらまた作ればいいんじゃない?」
「そ、それはそうだが……」
「それから友達も筋肉もこの世からいなくなったりしないしね」
「……??どう言うことだ?」
アズサはマッシュの言葉の意味がわからなかった、この世からなくならない?そんなわけはない。アズサはすぐに反論する。
「友は時が経てばいなくなってしまい、たくましく実った筋肉もいつかは枯れ果てる……そう、そうなんだ…だから―」
「いなくなるって、なんだろ?」
「……え?」
「この世から消えること?それとも目の前から消えること?」
「それは…」
「僕が思うに……消えるっていうのは――みんなの記憶から消える事だと思うんだ」
『―!』
マッシュのそんな言葉にハッとする補習授業部、マッシュは近くにあった雑巾を持ち、まだかろうじて使えるホースから出る水で濡らしながら話を続ける。
「アズサちゃんはさっき、全ては虚しい…って言ってたけど、本当にそう?」
「そ、そうだ。全てのことは……どうでも…」
「全てがどうでもいい……なんてことは無いよ。全てのことに意味はあるんだ」
「意味…?」
「そう―例えば、今みんなが勉強しているのはなんのため?」
「……落第や、停学を免れる…ため」
「ならアズサちゃんがシュークリームを食べるのは?」
「美味しい…と、心の底から思ったから…」
アズサはポツポツとそう言いながら顔を上げる、話を聞いていたヒフミやハナコ、コハルは夢中になる。
「僕が筋トレをするのは筋肉をつけるのが楽しいから、シュークリームを食べるのはそれが美味しいから食べる、こうやって掃除をするのは、汚れたこの場所を綺麗にするため」
「………」
「人が何かをすれば、その分何かが残る。人が楽しいと思えることがある限り、人が生きている限り……きっと、この世界に虚しいことなんてなんか無いよ」
「―――っ…」
楽しいことがあれば、生きてさえいれば、きっと虚しさなんて無い……極論かもしれないし偽善まみれの言葉かもしれない。
けれどマッシュは本気でそう思っていた、マッシュはアズサに、みんなに
虚しいなんて事を、思ってほしくなかったのだ。
「……あ、なんか僕らしく無い事言っちゃったかな。ごめんアズサちゃん、アズサちゃんを否定したわけじゃ―」
「……グスッ」
「!!!!!??????」
アズサが少し泣いているのを見たマッシュは結構焦り、傷つけてしまった、泣かせてしまったと思いながらあたふたとする。
「どどどどどうしたのアズサちゃん?ぽ、ポンポン?ポンポン痛いの?」
「ち…ちが……ないてなんか…グスッ」
「あわわわわわわわわどうしよう……」
「先生、大丈夫ですよ」
「け、けどヒフミちゃん……」
「……アズサちゃん、ヒフミちゃん、コハルちゃん!――今から、遊びましょう!」
「……??」
「先生も参加してください―拒否権は、無しです!!」
「えぇ…」
「そう……だな……遊ぼう、遊んで、記憶に刻み込もう」
「………仕方ないわね」
「ふふっ…ふふふっ、いいですね…!」
マッシュが困惑している中、補習授業部メンバー達はどこから洗って、どんな遊びをするか話し合っていた。
「……まあ…楽しそうなら、いいや」
「――先生」
「?」
「ありがとう、先生のおかげで……これから、少し…楽しくなりそうだ」
「……よく、わかんないけど――どういたしまして」
マッシュは何がどうなったのかわからないが、とにかくみんなが笑顔で楽しそうにしてたので
「――まいっか」
自分も楽しむことにした。
格言みたいな感じに今回書いたのですが……うん、なんか微妙だ。
すべてがどうでもいい?ならどうでも良く無い事にすればよくね?と思ったので、今回そう書きました。極論ですけど
シリアス〜!エデンはシリアスが多い!!……まあそこが良きなところもあるんですけどね。
励みになるのでコメントと評価、どうぞよらしくお願いします!
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