短くなりました。水遊び会は水遊び回だけでやりたかったんです。
アリウス生徒達の水着、待ってますよ運営さん。
それでは本編へ……どうぞ!
プール掃除&水遊びを決めてから約5分後。
補習授業部のメンバー達は水着姿で再びプールサイドへと集合し、その手には倉庫から引っ張り出して来たブラシやホースが握られていた。
「………」
「…………」
「………………」
「――では早速……皆でお掃除を始めましょうか!」
「待て待て待てっ!!」
ヒフミ・コハル・アズサは水着なのに対し、ハナコだけはきっちりと制服を着込んでいた。それはおかしいとコハルがツッコむ。
「コハルちゃん? どうかしましたか?」
「あんた掃除の時は水着で、どうして今度は制服なの!? 本当に馬鹿なの!? 濡れても良い服ってあんた云ってたじゃん!?」
「えぇ、ですからこれが濡れても良い恰好ですよ?」
そんなわけがない、水着が濡れるのは当たり前として、制服が濡れるのは色々とまずい。
トリニティの制服は白、つまり濡れると……透ける、しかもはっきりと……透ける。
「もうあんたが何を云っているのか分かんない! 制服が濡れても良いの!?」
「――コハルちゃん、これは各々の美学の問題かもしれませんが……」
「……えっ、美学?」
「水着と制服、何方の方が濡れた時に良い感じになると思いますか?」
「い、良い感じ……? な、何よそれ、何の話……!?」
「というのはジョークでして。ほら、中にビキニ来てるんです。この前買ってきた」
「……ならいいけど……」
「では、改めてプール掃除スタートということで♡」
「待って、まだ先生が来ていない」
「……そういえばあの人どうしたの?」
「さっき『少し準備してくる』って言って何処かに行かれましたけど……」
そうヒフミ達が待っていると、両手にビニール袋を持っているマッシュが現れる。服装は相変わらずトレーニングウェア。
「先生それは?」
「水風船に水鉄砲、それから浮き輪も買ってきた」
「先に掃除するんだけど、気が早くない?」
「準備は早めにしておかないと」
「それも……そうですね!早く終わらせて、早く遊んじゃいましょう!!」
「…さて、今度こそ全員揃ったので……お掃除、開始しましょう!」
ハナコは楽しそうにそう宣言し、他メンバーもそれに続いて掃除を開始した。
「所でなんでハナコちゃんは制服なの?」
「実は…かくかくしかじかでして」
「なるほど」
(今のでわかったの?いや普通わかんないわよね?)
――――――――――――――――――――
「見て下さい、虹ですよ、虹!」
浴槽に入ると、ホースを片手にしたハナコが頭上にそれを振り撒きながら走る、そうして飛び散った水は近場のヒフミへと降りかかり、その冷たさにヒフミは身を竦めながら声を上げた。
「ひゃ!? ちょ、ハナコちゃん冷たいですよぉ!」
「ふふっ、トリニティの湖から引っ張ってきている水ですし、そのまま口を開けて飲んでも大丈夫ですよ?」
「そうなんだ……じゃあためしに―」
「えいっ」ブンッ
「むべっ」
マッシュが水を飲もうとした瞬間、アズサが水風船をマッシュの顔に目掛けて投げつけた。それも結構な勢いで。
「わっ!ちょっとアズサ何やってんの!?」
「む、すまない。水風船を見てたら……無性に投げたくなってしまって」
「だからってなんで先生の方に向かって投げたの?」
「先生なら多少力一杯に投げても怪我しないな―と」
「……やったねアズサちゃん―お返しだよ」ブンッ
「甘い!」サッ!
「やるね」
「あぶな!?」
マッシュはお返しとばかりに水風船をアズサに軽く投げつける、投げつけた先にコハルがいたが、コハルはそれをなんとか回避。
「フンフンフンフンフン」
「なるほど、弾幕を避ける訓練か……ふふっ、緩いぞ先生」
「いや今掃除中なんだけど!?」
「大丈夫大丈夫、その気になれば僕がすぐに終わらせられるから」
「だったら遊んでないで――」
「食らえ先生……アズサ・シュート!」
「させぬ、マッシュ・シュート」
「ねえ!せめて離れてやってくれない!?」
二人の水風船合戦はいつの間にか熱戦し、投げつける力と速度が上がっていく。その投げつけた水風船が壁に当たった瞬間、なんとそこにあった汚れが綺麗になっていく
二人が投げた水風船の威力が強すぎて、汚れが水圧で綺麗に吹き飛んでいるのだ。
「あのー!二人ともー!?」
「ふふっ、二人とも楽しそうですね♡」
「言ってる場合じゃ無いでしょ、このままじゃ私たちも掃除ができな―」
ピシャ‼︎
『……あっ』
アズサとマッシュ、互いに投げ合っては移動し避け続けていたので、二人が投げた水風船がコハルの顔に直撃
「……――いいわよやってやるわよ!!」
「む、コハルも参加か?…ふふっ、面白い!」
「面白がらないでくださいよ〜!」
「いい……とてもいいですよ!さあヒフミちゃん!私達も参加しちゃいましょう!ほらほら!」
「は、ハナコちゃんまで………お掃除が終わってから!ってことだったのに……チラッ」
掃除そっちのけで遊んでいる皆、普通ならここで部長として怒るべきだろう……しかし、すでに少し笑顔になりつつあるアズサと本気で楽しそうなハナコ、さらにそこにコハルも加わってとても楽しそうな雰囲気。
「――っ〜〜〜!私も混ぜてくださ〜〜い!!」
ヒフミも我慢はできなかった。その後補修授業部は水風船だけではなく水鉄砲も使うようになり、みんながみんな水遊びを楽しんだ。
―――――――――――――――――――――
夜・プールサイドに佇むマッシュ達
空は既に太陽が見えなくなり、プール周辺には水の揺らぐ音だけが響いている。
水遊びは満喫できたが、肝心のプールには入れなかったようで、少し残念そうな一同。
「………」
「結局、実際にプールに入って遊ぶことは出来ませんでしたね……」
「…よくよく考えたら水を入れるのは結構時間が掛かるものでしたね、ごめんなさい、失念していました」
「僕もごめん、ちょっとはしゃぎすぎちゃった」
「気にしないでくれハナコ、先生、とても楽しいかった」
アズサそう軽く笑いながら座り、プールの水をじっと見る。
「……綺麗だ」
「そうですね、真夜中のプールなんて、中々見られない景色ですし」
周囲の光源を反射し、月を揺蕩わせる水面を見つめる。さっきまでの騒がしく楽しい雰囲気からいっぺん、落ち着き、寂しい雰囲気が漂っていた。
「………」
「コハルちゃんおねむですか?」
「そ、そんな事ないもん……でも、ちょっと疲れた……」
「確かに、今日は朝から大掃除で動きっぱなしでしたもんね……先生も――」
「……zzzz」
「嘘、たったまま寝てる?」
マッシュは直立しながらぐっすり眠っていた、体幹がどうなっているのか、そもそもなんでそうなっているのかと言うツッコミは置いておき、とりあえずヒフミは起こすことにした。
「先生、先生!」
「―――はっ、ね、寝てないよ」
「無理があるぞ」
「今日はみんなお疲れのようですし、眠っちゃいましょうか」
「……そうだね、明日からまた色々と頑張らないといけないし」
「明日からまた勉強……まぁ、頑張るしか無いな」
「はい!―皆さん、お疲れ様でした!」
その日はそのヒフミの言葉で解散、みんな疲れているようで、何事もなく、静かに自分の部屋へと帰っていった。
「…………みんな眠ったよね……よし、アロナちゃん」
『―はい!先生、今日も頑張りましょう!』
「うん」
マッシュは一人自分の部屋で、ノートとペン、そして教科書を持ち
―――勉学に勤しんでいた。
あれ?ヒフミとの会話は?、そう思われた方もいらっしゃると思いますが、それは次回ということで。
なんかブルアカアニメの円盤の売り上げがすごいことになりそうって話をよく耳にします、ファンとしてはすごく嬉しいですね。
励みになりますのでコメントと評価、どうぞよろしくお願いします!
百花繚乱後に見たい話
-
まだ交流がない生徒との話
-
アイデェア箱から選んだお話
-
ラビット2章
-
愛が重い生徒との話