透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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ギャグパートが消し飛びました。苦しい。

シリアス二本詰め、ギャグ書かねえ……。

とりあえず本編へ…どうぞ!





マッシュ・バーンデッドと対立

 

 

 

 

「ククッ……散々な目に遭っていますね、ベアトリーチェ」

 

「本当に…最悪ですよ……!」

 

「ククッ、心中お察ししますよ……どうです?気晴らしに散歩でも」

 

「この状態の私を?正気ですか?」

 

「貴方にだけは言われたくありませんねぇ……ククッ」

 

 

 

 

 

傷だらけのベアトリーチェを前に、黒服は余裕の素振りを見せながら煽っていく。ベアトリーチェはイライラしながらも黒服と会談をする。

 

 

 

 

「少し愚痴を吐いても…よろしいですね?」

 

「それはどうぞ(もうこれで5回目ですが)」

 

「あの日……私は部屋で休んでいました、例の計画を実行するために様々な手を回し、を動かし、知恵も絞って動いてのです……そして体に疲れがで始め、部屋で仮眠を取っていた………その時」

 

 

 

 

 

 

 

ヒュュュュュュューー!!!

 

 

 

 

 

『………?何かがこちら――』

 

 

 

 

 

チュドォォォォォォォォォン!!!

 

 

 

 

 

『ぬァァァァァァッッ!!!!!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

「突如として……謎のエネルギー弾が私の部屋へと直撃……おかげさまで部屋は綺麗に吹き飛び、私もこの様です」

 

「よく無事でしたね」

 

「無事ではありませんよ……あれのせいで私は…私は何週間も寝たきりだったのですよ? 

 

 

あれのせいで私の完璧が計画が狂い、遅れてしまった

 

 

あれのせいで……駒である生徒達に安息日などという物を与えてしまった!! ああ…本当に腹立たしい!!」

 

 

 

 

 

 

ベアトリーチェは机を拳で叩きまくり、愚痴を言いまくる。内心愉悦を感じていた黒服だったが、それを表に出してはダメなので我慢する。

 

 

 

 

 

「エネルギー弾が飛んできた方角にあった学園はミレニアム、そしてミレニアムにはエンジニア部なるものがあるそうですね」

 

「ええ……おそらく、エンジニア部で作っていた兵器が暴発でもしたのでしょう――そして…その、攻撃をなんらかの方法で跳ね返したのが!!」

 

「シャーレの先生……マッシュ・バーンデッド」

 

「そうとしか考えられません!!シャーレの先生なら、ミレニアムに顔を出し、その場にいても不自然ではありませんからね……」

 

 

 

 

 

ベアトリーチェは冷静を取り戻そうと呼吸を整え、肩を鳴らす。

 

 

 

 

 

「……最初はそんなわけがないと思っていました、ヘイローも持っていない、ただの人間がそんなことをできるはずがないと――しかし黒服…貴方の話を聞いてから、私の考えは全て変わりました」

 

「………」

 

「異世界から来た謎の男、マッシュ・バーンデッド……超人的な肉体を持ち、このキヴォトスを治安を変えた革命的な人間

 

「そんな彼に、貴方は殺意が沸いていると」

 

「勿論殺意も湧いています……しかし同時にもう一つ―興味や…彼を欲する気持ちも抱いています

 

「…欲する?」

 

 

 

 

 

 

ベアトリーチェは何枚か紙を取り出し、それを机の上に乗せていく。

 

 

 

 

 

「素手で戦車を破壊、ロボット兵の軍勢を単独で撃破、キヴォトス人ともまともに戦える、近代兵器がほとんど意味を無さない……これほど、これほどまでの力を持っているものを…欲しないわけがないでしょう?」

 

「……」

 

「殺意が湧いているのはその通り……しかしそれ以上に……私はあの者の――――あの者の」

 

 

 

 

 

 

 

 

『体が……欲しい』

 

 

 

 

 

 

 

まるで子供がおもちゃを欲するような、大人が自分磨きのために高いバックやアクセサリーなどを欲するような、そんな表情と気持ちで、ベアトリーチェは言った。

 

 

 

 

 

「私の体に足りないもの……それは全てを超越するほどの肉体、精神や政治面などと言った内面的なものではなく、外面的なもの……異能力とはまた違った、完璧なる肉体……あの肉体は、あんな子供が持つべきではなく…大人である、私が持つべきなのです」

 

「……ククッ……クククッ、なるほど…でしたら、殺害するのはまずいのでは?体を欲するのなら生かしておかなければ」

 

「誰が肉体を殺すと言いましたか?私が殺すのは……あの男の精神です。精神を壊し……生きる意味を無くさせる―そこを、私が奪い取るまでです」 

 

「どのような方法で?」

 

「わざわざ聞く必要がありすか?

 

 

 

 

 

生徒、学園、家族、友人、彼が守っている物、その全てを消す…簡単な事でしょう?」

 

 

 

 

「クククッ…まあ、それが一番手っ取り早いですね」

 

 

 

 

 

 

黒服は善人ではない、むしろ悪人、だからベアトリーチェの言う意見も理解し納得もした。しかしその躊躇のなさには正直少し引いていた。

 

 

 

 

「……それで?何故私にそのお話を?」

 

「黒服、貴方は先生の秘密を知っているという噂を聞きました……私に、その先生の肉体の秘密について、色々と教えてくれませんか?」

 

「私が貴方に貴重な情報を渡す……そのメリットは?」

 

「あの肉体を手元におけたその時、好きなように実験、解剖、することを許します……貴方も気になっているのでしょう?あの者の……神秘をも超える肉体を」

 

「――ククッ…クククッ……いいでしょう、では私からも一つ条件を出しましょう。貴方が保有している……対先生用兵器でしたか?あれの情報を教えてください」

 

「ええ、構いませんよ……まだ調整の最中ですがね」

 

「口約束…というのもなんですし、後日また契約書を持って来ます――今後とも…よろしくお願いしますね?ベアトリーチェ」

 

「……ええ、どうぞよろしく」

 

 

 

 

 

二人は固い握手をし、同盟のようなものを組んだ。ベアトリーチェは満面の笑みを浮かべ、ことが順調に進んでいることについて喜んでいた

 

 

 

 

 

しかし彼女は知らない

 

 

 

 

 

(ベアトリーチェ……私がいったいいつ、先生の肉体の秘密を知っていると言いましたか?私が知っているのは…あのどうでもいい秘密のみ……ククッ…上手いように、利用させていただきますよ?)

 

 

 

 

彼が知っているマッシュの秘密が、死ぬほどどうでもいいということを。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――ーー

 

 

 

 

 

「――ご無沙汰しております、先生」

 

「どうも、お久しぶりです」

 

「……とりあえずお手元にあるシュークリームタワーは食べるなりなんなりしてください」

 

「わかりました」バクッ!

 

(……手品か何かですか?)

 

 

 

 

 

ティーパーティーのテラス、マッシュはシュークリームタワーを皿に乗せて、ナギサと共に食べようとしたが、ナギサに仕舞えと言われたので全て一瞬で食べ終え席に座る。

 

 

 

 

「あれからお変わりはありませんか? 合宿の方は如何でしょう、何か困った事などあれば遠慮なく仰って下さい」

 

「みんなすごくいい感じですよ、先生として誇らしいです」

 

「それはそれは…」

 

 

 

 

ナギサは作り笑いを浮かべながら、空のティーカップに紅茶を注ぐと、静かにマッシュへと差し出す。スッ…と取り、グイッ!と飲み込んだマッシュは感想を言う。

 

 

 

 

「……美味しいですねこれ」

 

「えぇ、此方はトリニティでも中々手に入らない、トワイライト社の高級茶葉を使用しておりますので」

 

「そんな貴重品を僕に?」

 

「勿論です、先生の為に用意したものですから」

 

「なら遠慮なく」

 

 

 

 

マッシュは雰囲気とかマナーとか関係なしに紅茶を飲みまくる、遠慮しまくるのはかえって失礼だと思っての行動。ナギサはなんかこう……複雑な気分であった。

 

 

 

 

「ふぅ……それで、今日はどんなご用ですか?」

 

「ふふっ――この合宿はいうなれば元々、生徒達を良く観察できるようにという配慮でしたので」

 

 

 

 

ナギサはそう告げ、持っていたティーカップを下ろし、気軽に問いかけた。

 

 

 

 

「――如何でしたでしょうか? 合宿中、何か判明した事などはありましたか?」

 

「………」

 

「あぁ、もっと直接的に云いましょうか、先生――トリニティの裏切者は、どなただと思いました?」

 

 

 

 

少しの沈黙、まるでマッシュの怒りを煽っているような感じで聞いてくるので、マッシュはムッとして少し言い返す。

 

 

 

 

「僕からも質問みたいな感じになるんですが」

 

「それは?」

 

「ナギサさん、僕が前に話したことをもう忘れちゃったんですか?――僕は僕のやり方で対処する。裏切り者なんていない、そう証明するために僕は動きます…って」

 

「………」

 

「あれから少し時間は経ってるので、覚えてないのも無理はありませんけど」

 

「――言うようになりましたね、先生」

 

「はてさてなんのことやら」

 

「……そうでしたね、先生はそう言っていましたね」

 

 

 

 

 

その言葉を聞き届けたナギサは、そっと溜息を一つ…呆れているような、やはりかという顔を見せずに、心の中で思う。

 

 

 

 

 

「ただ、第二次特別学力試験を目の前にして、改めてそこを確認しておきたかったのです、先生に心変わりはないか、気になる点はなかったのか――…恐らく、ミカさんも接触して来ましたよね?」

 

「………」

 

「フフッ、沈黙は肯定と見做してよろしいのですね?」

 

「…………い……いえ?…あって、ませんが?」

 

「声が震えていますよ……そこまで動揺されるとこっちも困ります……ミカさんと何をお話しになったのか――よろしければ、教えて頂けませんか?」 

 

「……それはちょっとできないです」

 

 

 

 

 

マッシュはミカと話した内容について話す気はなかった、話してしまえば、ミカの信頼を裏切りことになるからだ。

 

 

 

 

「それにナギサさん、僕はあの子達の頑張りが報われるように、最善を尽くす、ただそれだけのために頑張ってるんです……誰かを疑ったりする時間はありません」

 

「……一度改めて説明しましょうか、何故彼女達が選ばれたのか、私としても先生と対立する事態は避けたいのです、その為にも先生にご理解頂ければ……と」

 

「僕がそれで納得すると? あともう対立はしちゃってるんじゃ…」

 

「何事も話さねば始まりません、私達は理解し合える存在だと信じております―先生の方にも情報網はあると思いますが……一先ず、順番にお話ししましょう」

 

 

 

 

 

 

ナギサは一人一人、何故選んだのか、何故怪しんでいるのか、それを全て話し始める。

 

 

 

 

 

「……まずコハルさん、彼女はハスミさんを統制するための存在です、ハスミさんはゲヘナの事を酷く憎悪し、いつ何をしでかすか分からない時限爆弾の様な存在ですから、それをある程度コントロールする手段が必要でした、それが彼女です」

 

 

 

 

 

「そしてハナコさん、彼女は本来誰よりも優秀な才能を持っていたにも関わらず、今はわざと試験で本気を出していません、その気になればどんな派閥でもトップに立ち、率いる事が出来るでしょう……今は何を企んで、何を考えているのか、全く理解出来ない状態です」

 

 

 

 

 

「アズサさんは、そもそも存在自体が色々と怪しいところばかりです、他の生徒達と何度も暴力事件を起こしている統制不能な存在ですし、正直怪しくない箇所を探す方が難しい位で……まぁ、私でなくとも疑念を抱くでしょう」

 

 

 

 

そう丁寧に、意気揚々と喋るナギサ……しかしたった一人

 

 

 

 

「ヒフミさん、は――」

 

「………」

 

 

 

ヒフミの話をするときだけは、余裕が無く、苦しそうな声をあげていた。

 

 

 

 

「ナギサさんはヒフミちゃんと…仲が良いって聞きました」

 

「………はい、そうですね、ヒフミさんへの想いは、かなり特別です」

 

 

 

 

ティーパーティー、そのホストである自分と話してくれた相手、話せる相手、少なくともナギサにとってはかけがえのない存在である。

 

 

 

 

「私は一個人として、ヒフミさんの事をとても大切に想っています、私は、彼女の事を好いている――そのことは、間違いありません」

 

「ならどうして?」

 

「――あの子の正体が、実は恐ろしい犯罪集団のリーダーである、という情報がありました」

 

「……ふむ」

 

「こういったお話が、かえって一番恐ろしいのです、信じていたからこそ何かが見えなくなっている――盲目な状態になっているのでは、と」

 

「………」

 

「どれだけ注意を払って築いた塔も、小さな亀裂から簡単に崩れてしまうもの……私はちゃんとヒフミさんの事を理解出来ているのか、それともやはり私が知らない真実があるのか――今の私には、分からないのです」

 

 

 

 

 

例えどれだけその手が暖かろうと、優しい者であろうと、それが悪意を持って自身の手を取った訳ではないと、何故分かる? 何故断言できる? どうして信頼できる?

 

ナギサは追い詰められていた、もはや今の彼女に、誰かを信じると言ったことは…出来ない。

 

 

 

 

「……ヒフミちゃんはそんな子じゃありません、あの子は優しい子です」

 

「――何故、そう云い切れるのですか? ヒフミさんの感情を、思考を、気持ちを、証明出来るのですか? 

 

 

その本心を、本音を、心を――一体、どうやって証明するというのです? 

 

 

そんな子ではない、誤解だ、事情がある……そんな言葉に、どれだけの意味があるのですか、どれだけの真実性が含まれているのですか」

 

 

「まあ大体一週間近く一緒に過ごして来て、一緒にシュークリームを食べたり、勉強したりしてましたので……絶対ないなーと言う自信があるってだけです」

 

 

 

 

マッシュはナギサに、あの子はそんなことをしないとはっきり断言する。共に過ごして来た友であるヒフミが、裏切り者だなんてありえない、その確固たる自信があった。

 

 

 

 

「………先生、あなたは疑う事を悪しき行為だと、そう考えている節が見られます――しかし、私の考えは異なります、疑う事は決して悪しき行為などではありません」

 

 

 

疑うことが悪いことか?許されないことなのか?―否、そんなわけがないと、ナギサはそう断言する。

 

 

 

「信頼というものは心地良きものでしょう、けれどそれは時に枷となります、人を信じ、盲目となれば、いつかその信じた人が疑って欲しくないものを持ちだした時――あなたはきっと、疑う事すらしないでしょう……信頼を盾に、見過ごすに違いありません、それが誰かの為であれ、自分の為であれ」

 

「………」 

 

「――心の中身など、証明出来るものではないのですから」

 

 

 

 

ナギサの言っていることは正論でもある、

 

 

 

 

「この人ならば、大丈夫」

 

「この人ならば、裏切らない」…或いは

 

「この人にならば、裏切られても良い」という。

 

 

 

 

……しかしそれは個人ならばの話し、ナギサは―このトリニティ総合学園の生徒会長。

 

 

 

 

「ヒフミさんは優しい子、えぇ、良く理解していますとも――彼女の優しいところも、礼儀正しいところも、友人想いなところも、それらを痛い程知って尚、その本音を知る事は叶いません、当然です、どう足掻いたって私達は所詮……他人なのですから」

 

「だから――退学させると?」

 

「えぇ、エデン条約――その成功の為に」

 

「前にもそんなことを言ってましたよね――個よりも全を取るって」

 

「はい、それがティーパーティーとしての責務です」

 

「たとえそれが、何の罪もない生徒だとしてもですか」

 

「はい、それが何の罪もない生徒だったとしても、僅かな可能性があるのならば、私は――」

 

 

 

 

少しの間、今から自分が言う言葉は最悪で、言ってはならない最低なこと……しかし止まるわけにはいかない、ここで踏ん切りをつけなければならない、ナギサはそう思いながら、口を開く。

 

 

 

「私の大切な友人すら、切り捨てましょう」

 

 

 

トリニティ(平和)のために、悪になる。そう彼女は言ったのだ。

 

 

 

 

「――それが、貴方の覚悟なんですね……わかりました」

 

「っ、先生――」

 

 

 

納得したような口調にに、ナギサは僅かな希望を見出した。理解してくれた、やった、と喜んでいた……が

 

 

 

 

 

「…でもごめんなさい、その考えには、やっぱり賛同できません」

 

「―――」

 

「何でもかんでも信じちゃいけない、それはよくわかりました……それで騙されちゃう可能性もありますしね」

 

「では、何故……?」

 

「たた単純に僕は、誰かの犠牲で成り立った平和とか、誰かを犠牲にして自分たちだけ幸せになろうとか、そう言うのが認められないんです」

 

 

 

 

 

誰かの犠牲の上に成り立つ世界、誰かを喪わなければ救われない世界、それがこの世の真実なんだとマッシュも少しは理解している…それでも

 

 

 

 

「僕が目指すはみんなのハッピーエンド、そう……みんなの、です」

 

「……それは……それは――っ、理想論に過ぎません!」

 

「かもですね」

 

 

 

 

 

 

現実を見ろ、リスクとリターンが釣りあっていない、どうしてわからない? たった四名の犠牲で、トリニティ数千の生徒が救われる、ハッピーエンドが待っていると言うのに。

 

 

 

 

 

「先生が……上に立つ人間の、語ることなのですか?それが賢いものの考えなのですか?」

 

「僕別に賢く無いので」

 

 

 

 

 

 

「まるで、子どもの夢物語ではありませんか!」

 

「理想も夢も、抱かなければ始まりませんよ……あ、あと僕子供です」

 

 

 

 

 

 

「そんな事――出来るとでも?この世界で……嘘だらけのこの世界で、それが叶うとでも!?」

 

「力づくにでも叶えます……そのために僕はここにいる」

 

 

 

 

 

 

真っ直ぐすぎる目、決して変わらない姿勢、ナギサはここで理解した……目の前にいるのは――自分の、敵だと。

 

 

 

 

 

「………えぇ、理解しました、理解しましたとも――つまりは、お話がシンプルになったという事です」

 

「そう言うことです……残念ですが」

 

 

 

 

ここに、ナギサとマッシュの関係は、協力者から対立者に変わり……今現在―となった。

 

 

ナギサは個を捨て全のために動き、マッシュは全も個も救い出すために動く。

 

 

 

 

 

「どうあっても、その在り方を曲げられないのですね……あなたは」

 

「これだけは、死んでも譲れません」

 

「承知しました、どうか頑張って下さい、先生……いえ、マッシュ・バーンデッドさん」

 

「……そっちも、頑張ってくださいね、桐藤ナギサさん」

 

 

 

 

 

マッシュ『紅茶ありがとうございます』と言いながら席を立ち、テラスを後にしようとドアノブに手を掛け、捻る。

 

 

 

 

 

「――先生」

 

 

 

その大きな背中にナギサの声が届いた。振り返ると……優しい顔のナギサはどこにもおらず

 

 

 

 

「どうか……お気をつけて(もう容赦しませんよ)

 

「忠告…ありがとうございます……それと……

 

 

 

 

なんでもかかってこい、ってことで……それでは」

 

 

 

 

 

宣戦布告、そう言っているかのような怖い表情で、マッシュを見送った。マッシュが部屋から去ったのを確認すると

 

 

 

 

「………っ!!」ブンッ!

 

 

 

 

机に上に乗っていたティーカップやポット、皿などを荒々しく手で払いのけ、はぁはぁと息を吐きながら唸る。

 

 

 

 

 

「犠牲のない平和……あるはずがない、そんなもの……この世界に…真の意味でのハッピーエンドなんて…起こせるはずがない!!」

 

 

 

 

 

ティーパーティーのホストとして、見せてはいけないそんな態度。ナギサが怒っているのはマッシュの思想、あまりにも夢物語がすぎるだと言うことと

 

 

 

 

 

「貴方の言う、出しちゃいけない犠牲の中に、貴方自身は入っていないのですか?――何故……何故!!―矛盾しているでは…ありませんか!!」

 

 

 

 

必要のない犠牲の中に、自分が入っていないことに、怒っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……生徒達を犠牲になんてさせない、全員にハッピーエンドを届ける―――勿論、ナギサさんにも」

 

 

 

 

マッシュは敵であるナギサにも、ハッピーエンドを届けると決めていた。

 

何故なら彼女も、皆の幸せを願う……善人なのだから。






弟先生と私との、ちょっとした真面目な会話です。



『兄者よ、セルランとかって気にした方がいいのか?あと提示版とかも見た方が良い?』

『ブルアカの売り上げを気にする気持ちはわかるが、変に気にする必要はない……と言うか、売り上げが〜とか人気がない〜とか騒いでいる人らの意見が目に入っちゃうから、提示版とか見ないほうがいいよ』

『だよな〜……そう言うの気にしてたら楽しめないもんな』

『その通り、メンタルが豆腐な私がXとか掲示板とか見るのをやめたのもそれ。否定派の意見を見ちゃうと落ち込んじゃうからね。

でも面白くないとかハマらないとかつまんないとか、そんな意見が出ちゃうのはしゃあないよ、肯定派だけしかいないゲームとかないしね。』

『なるほどねぇ……ねえ兄者』

『どうした我が弟よ』

『ブルアカは俺達からしてみれば、神ゲーだよな?』

『勿論、出会えたことに感謝している、最高ゲームだよ』



みたいな、ちょっとカッコつけた会話してましたね。これをみている新任の先生へ

提示版に悪意のない人間なんていませんし、人と人が争っているスレが多いので、あんまり見るのはお勧めしません。僕も見るのは避けています。


励みになりますのでコメントと評価、どうぞよろしくお願いします……なんか全体に的に暗くなっちゃいましたね!ごめんなさい!

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