今回、ちょっと解釈違い!となるやもしれません……すみません。けどマッシュくんも人間だし、最近頑張りすぎてるよな〜と思ったのです……はい。
徹夜ってえげつないくらいしんどいんですよね、徹夜でゲームとかではなく、仕事とか、勉強とか、やりまくった思い出……思い出しただけでも吐き気ががががっ……
まあとりあえず!本編へ……レッツゴー!
(………だめだ、疲れちゃってるな……眠い)
ナギサと会談を終えたマッシュは、トボトボと合宿場へと帰っていくのだが、その顔や体には疲れが出始めていた。
ただ運動するだけならマッシュは絶対に疲れない、体力がお化けだからだ……しかし、頭を使った難しいこと、つまり頭脳を使った行動をすると、結構疲れる。
(変な感じだ、体は動くのに……眠気と疲れがひどい……ずっと頭を使ってたからかな)
徹夜&勉強&資料作りに生徒達の面倒、これを毎日続けてきたマッシュ。超人と呼ばれる彼だが、実は少し無理をしていた。
(睡眠も取れてないしな〜……気を抜いたら今すぐにでも寝ちゃいそう……さっきの会話も結構しんどかったし―シリアスって苦手)
そう心の中で喋りながらも、マッシュは寮へと帰っていく。生徒達のために、友達のために。
「――あっそうだ、差し入れにシュークリームを持って行こう……食べたら眠気ぐらい吹き飛ぶでしょ」
そう呟きマッシュはシュークリーム屋へと足を運ぶ、あくびを何回も繰り返しながら。
――――――――――――――――――――ーーー
「ふぅー……大分暗くなってきましたね」
「うん、そろそろ切り上げた方が良いだろうか?」
「そうですね、根を詰め過ぎて明日に響いても嫌ですし……今日は、此処までにしましょう!」
合宿七日目、最後の勉強を終えた補習授業部。教室の中に、安堵の声が漏れる。
「先生が今ここにいないのは……少し不安だな」
「先生は今どこに?」
「大事な話をしてくると言って、朝早くから本校の方に」
「ふーん……」
コハルはそう言ってペンを机に下ろし、ぐーーと背を伸ばす。そしてどこか緊張した面持ちで呟く。
「これで後は第二次特別学力試験……本番だけ、だよね?」
「はいっ、ですが私達はここまでの合宿で、十分に合格できる程の学力を身に着けた筈です!」
「うん」
「えぇ♡」
「っ、そ……そうねっ!」
少し弱気になったコハルは、しかし皆の自信に満ち溢れた表情に鼓舞され、気持ちを持ち直す。
「あとはしっかり試験に合格して、堂々と補習授業部を卒業するだけです、今までの勉強が無駄ではなかった事を、きっちりと証明しに行きましょう! そして最後は、皆で笑ってお別れ出来る様に……!」
「――そうか、合格したら……お別れ、なのか」
アズサはヒフミから貰った人形、インテリペロロ様を抱きしめ、思わず呟く。ここは成績が不振の生徒を救済する為の部活。皆が学力試験をクリアすれば、この部活の存在意味はなくなり自然に消える。
「ちょ、ちょっとアズサ!? どうして急にしんみりする訳!?」
「ふふっ、合宿含め、何だかんだで凄く楽しかったですもんね?」
「……うん、でも、それでもやっぱり、出会いがあれば別れもある、全ては……そう…全ては――」
虚しい、そう言おうとしていたアズサだったが
『そうかな? 僕はシュークリームと、友達と筋肉があれば虚しくないかな』
『全てがどうでもいい……なんてことは無いよ。全てのことに意味はあるんだ』
『人が何かをすれば、その分何かが残る。人が楽しいと思えることがある限り、人が生きている限り……きっと、この世界に虚しいことなんてなんか無いよ』
過去にマッシュが言ったその言葉が脳内に流れ、これは違うと否定する。
「………いや、違うな―これで終わりじゃない」
「その通りです……アズサちゃん含めて皆、試験が終わったらどこかに行ってしまう訳ではありません、補習授業部が解散しても同じ学園に居るんですから、逢おうと思えばいつでも会えますよ」
「そ、そうよ! ほら! 私はいつも正義実現委員会の教室にいるし! ひ、暇な時があったら来れば……!?」
「き、気持ちとしては私も同じなんですけれどね……でも、ハナコちゃんの云う通り、私達は同じ学園に通う仲間です、今生の別れではありませんので……!」
「えぇ、教室でもどこでも、いつでも遊びに来て下さい」
「…うん、そうだな―ありがとう、ヒフミ、コハル、ハナコ」
そう云って微笑むアズサ。マッシュにもまた会える、いつか、必ず。
―――その時の先生は、自分に、一体どんな目を向けてくるのだろうか……少し怖い。なにを言われるのだろうか……こわい
そう思うと自然とアズサの顔は曇ってしまう、それを避けるためアズサは問いかけた。
「……そう云えば、明日の試験会場は前と同じところなのか?」
「あっ、そうですね、確認は大事ですし……えっと、告知は――」
ヒフミは端末を取り出すとトリニティ掲示板にアクセスする。特別学力試験の日程や会場も此処に掲載され、試験前には必ず目を通しておかないといけない、じゃないと後々大変なことになるのだ。
「――えっ?」
すると、その掲示板を見たヒフミが思わず身体を硬直させた。
「……ヒフミちゃん、どうしましたか?」
「ヒフミ?」
「え、嘘っ!? 嘘ですよね……ッ!?」
「ど、どうしたのヒフミ、そんな大声出して……」
「こ、これ――……」
そう云って、震える手で差し出された端末。補習授業部の面々は恐る恐るその画面を覗き込む。
「えっと、『補習授業部、第二次特別学力試験に関する変更事項のお知らせ』……?」
「何よ、別に、普通のお知らせじゃ……」
そう言いかけた時、ハナコはその内容を強張った声色で、真底怒っているような声で読み上げた。
「――試験範囲を、事前に掲示した内容より約三倍に拡大」
「は、はぁっ!?」
「また、合格ラインを六十点から九十点に引き上げとする――……」
「きゅ、九十点なんて……わ、私も、超えた事なんてないのに……」
「ど、どういう事よ、これ……!?」
「日付を見るに、先程アップされたばかりみたいですね……試験直前になって、こんな――」
ハナコはさまざまな思考を広げ、ある結論に至る……直前になって、試験の内容を変えれる、その力を持った存在―――ナギサだ。
「――成程、私達の模擬試験の結果を、ナギサさんが何かしらの手段で把握しましたか」
「も、模擬試験って、あの全員合格した奴!?」
「でも、あれは私達が作った授業資料で、別にちゃんとした試験じゃ……!」
「……この学園に居る以上、ティーパーティーの目となり耳となる存在からは逃れられません」
トリニティの生徒会、そのトップに位置する存在であるナギサ、彼女の権力を使えばたった四人の補習授業部の活動内容を秘密裏に入手する事など造作もないのこと。
「露骨なやり方ですねぇ……どうあっても、私達を退学にしたい――と」
「――退学?」
その一言にピクリとアズサが眉を顰め、コハルは呆然としたあと、驚きの声をあげる。
「……えっ、た、退学……? ちょ、ちょっと待って、どういう事!?」
「……そのお話も、そろそろお伝えしようと思っていましたが――その前に、他にも変更された部分がありますね……っ
―――試験会場と時間……会場はゲヘナ自治区第十五エリア七十七番街、廃墟一階」
「ゲヘナ……?」
「げ、ゲヘナで試験を受けるんですか!?しかも…廃墟!?」
「な、何でよ!? どうしてトリニティの試験をゲヘナで受ける訳!? い、意味わかんないッ!?」
「しかし、行かなければ未受験扱いで不合格、ですね……」
「そ、それもそうだけれど……~ッ!」
コハルは不合格、という言葉に頭を掻き乱し、涙目で叫ぶ。
「一体何が起きているの!? 退学って何!? 私達、どうなっちゃうの!?」
「…………じ……実は」
ヒフミは隠していたことを、全て話した。
―――――――――――――――――――――ーーー
「試験に三回落ちたら……退学!?」
「……成程」
簡潔にまとめ、事情を話したヒフミ。両手で自分の服をギュッと握り顔を下げる。
「か、隠していてごめんなさい……まさか、こんな事になるなんて……」
「ど、どうしよう、どうすれば良いの……!? 退学に何てなったら、正義実現委員会に復帰できない……!」
「それは――」
ハナコが何かを口にしようとしたその時、アズサは机に背負っていたバックを置き、中に筆記用具など詰め込み、そんなアズサにヒフミ達は注目する。
「……状況は理解した、兎に角今は準備をして、直ぐにでも出発しよう」
「えっ、今からですか!? でも――」
「――試験時間が、深夜の三時と記載されている、今から出発しないと間に合わない」
「えっ? あ……ほ、本当だ……!」
ヒフミがもう一度掲示を確認すれば、試験時間は翌日の午前三時と書かれている……そして今の時刻はもう直ぐ十一時を回ろうとしていた。
つまり、今から動かなければ間に合わず不合格になる。
「驚くにせよ、怒るにせよ、絶望するにせよ……それは、試験を受けてからでも遅くない、障害物の多さに文句を言っても現状は変わらない、大切なのは最後まで足掻く事――今は動こう」
「う、うぅ……」
「……そうですね、アズサちゃんの云う通り、今は兎に角動くしかありません」
そう言って最初に動いたのはハナコ、それに釣られるように他メンバー達も用意を行っていく。
「直ぐに出発する、各自装備点検も忘れずに」
「そ、装備って……もしかして、銃火器ですか?」
「うん」
「ゲヘナ自治区はただでさえ無法地帯ですし、今は風紀委員会が条約締結前という事もあって多忙です、移動中何があるかも分かりません、自衛の手段は必須かと」
「あ、あうぅ……ど、どうしてこんな事に……」
「なに、心配はいらない」
「なんでそう胸を張って言えるの?」
「ふふっ…♡、コハルちゃん…忘れたのですか?私達には――心強い味方がいるではありませんか」
そうハナコが言った瞬間、教室の扉が開き中に彼女達にとっての希望が現れた。
「どうも、心強い味方です」
「先生…!!」
「先生、その、えっと、明日の試験が――!」
「こっちでも確認したよ……ごめんね、もっと早く気づけばよかった」
「いえ、これは向こうが意図して行った行為でしょうし……先生は、今まで何処に?」
「大事な話しが終わったあと、差し入れのシュークリームを買いに行ってたんだ……一応、移動用の車とか手配しようと電話したんだけど――見事に却下されちゃった」
「それは、何とも用意周到な――…いえ、根回しは完璧…と言ったところでしょうか?」
「その通り、しかもこんな時間に電車とかタクシーとかは通ってない…てことで」
マッシュはグッとマッスルポーズを取り、高らかに宣言する。
「僕がみんなを運ぶよ」
「先生……お一人で?」
「四人もいるのよ?そんなの無理よ……」
「あ、僕の体を使ってみんなを運ぶんじゃないよ?
みんなは僕が作った荷車に乗ってもらうから」
「……………この短時間で……荷車を?」
「うん、ネットで調べてささっと作った」
「もう先生…建築家として働く方が良くない?」
「教師の方が楽しいので却下、荷車は外に置いてあるよ」
近くにあった木材(何処から来たかは気にしないでほしい)を使いなんと荷車を作り出した。それで全員を運ぶと言うのだ。
「兎に角、時間が惜しい……今すぐにでも出ないとダメなんだけど――準備はいい?」
「私は直ぐにでも」
「だ、大丈夫です」
「え、えっと、た、多分!」
「問題ありません」
「良し……」
マッシュはパンパンと自分の頬を叩き眠気を抑える、気合を入れシュークリームの入った袋を持ちながら。
「行こう、試験会場に」
そう告げた。
ちょっと妹先生と弟先生のやばさが増したお話を……いやごめんなさい、あの、今回ばかりは共有したくて……
『妹よ〜弟よ〜ご飯できたぞ〜……って二人とも?なにを書いているんだ?イヤホンまでして』
『ヒナちゃんASMR』
『ほうほう』
『ずっとヒナちゃんの声が聞けた幸せ、眼福』
『そりゃよかった、弟先生はなにを書いているんだ?』
『ホシノのメモロビボイスを永遠と垂れ流している、』
『………………………そうか』
『弟お兄……引くわ』
という珍事件が起きてしまいました、最近は平和かな〜と思ったらこれです。皆さんに聞きます……弟先生のこれって正常ですか?
励みになりますのでコメントと評価、どうぞよろしくお願いします!そろそろエデン前半も終盤です。
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