透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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ちょっとした争い。(身内ネタなのでスキップもありです。)
 


『俺は……俺は我慢できねぇんだ……頼む、頼むからホシノ(水着)のフィギュアを買うんだ!!どいてくれ!!』

『バカな真似はやめて!水着セリカちゃんがくるかもしれないし、水着ホシノちゃんだってくるかも知らないんだよ!?』

『それでも……それでも!俺は買う!!』

『……なら私は止めるよ、弟お兄のために』

『……やるか……いざ!!』




『デュエマ!スタート!!』





こんな感じでした、弟先生は赤緑モルネクデッキで妹先生が八軸ガチロボデッキです。結果はまあ……神様が弟先生を止めました。


それでは本編へ、どうぞ!


マッシュ・バーンデッドと抵抗し続けるもの

 

 

 

「おお〜!流石は持ってきた爆薬全部使っただけはあるな!」

 

「時間通り、ぴったしに爆発させた……これで任務は完了! あとはそこに足を運んで掘削すれば完璧!」

 

「だな〜〜」

 

 

 

 

 

離れた場所で、その爆発を起きるのを待っていた者達、温泉開発部の部員達は、自分たちが仕掛けた爆弾がちゃんと爆発したことを確認し、大いに満足していた。

 

 

 

 

 

「時限爆弾とか初めて使ったけど、案外気持ちいいな〜」

 

「だな!部長にも言って今度からもっと使っていこうぜ!」

 

「さんせ〜い!」

 

「所であれってどこで手に入れたんだ?」

 

「ここに温泉があるぞ!って情報をくれた奴が、情報とあの爆弾をくれたんだってさ」

 

「その情報をくれたのって?」

 

「さあ?電話越しだったし……まあでもいいじゃん! あそこはどうせ人とかいない無人地帯だし!温泉だって掘れるんだからさー」

 

「…だな!よーし!早速荷物を整えて、爆破させた場所へ向かうぞ〜!」

 

『おお〜〜〜!!』

 

 

 

 

 

無邪気な悪意と言うのだろうか、彼女は情報を怪しんだりなんてしない……いやそもそも気にしない、何故なら彼女にとって、温泉を掘るというのは全てにおいて優先する。

 

例え温泉が出る確率が2%だろうと、僅かな可能性が存在するのならば温泉開発部は嬉々として地面を掘り、爆破し、温泉を探し求める。

 

 

 

 

言って仕舞えば、傍迷惑な集団である。

 

 

 

そんな彼女らは知らない………その場に、マッシュがいたことを。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「ごほ、ゴホッ! けほっ……うぅ、一体、何が―……っ!」

 

 

 

 

 

爆発が起き、その衝撃と爆風により意識が飛んでいたヒフミは目を覚ます。そして周りを見て驚愕、先程まであった建物が破壊され、瓦礫の山を産んでいる。さらに地面を這う炎と、立ち上る噴煙。

 

それらを見て絶句するが、その前に、まずは仲間の安否を確かめなければならないと思い、隣に寝ている仲間達を呼びかける。

 

 

 

 

 

「ぅ………っ、コハルちゃん! アズサちゃん! ハナコちゃん!」

 

「けっほ、こほッ……!」

 

「コハルちゃん……!」

 

「えほっ、痛っ……な、何……? ヒフミ? 一体、何が起きたの……!?」

 

「ぐッ……何だ一体――爆発……?」

 

「っ……皆さん、ご無事ですか……!?」

 

 

 

 

 

 

補修授業部全員が目を覚ます、互いに支え合いながら立ち上がり周囲を確認。目の前は酷い有様であり、廃墟の面影すらない。

 

 

 

 

 

「……先生は…っ、そうだ、先生!」

 

「私達を突然担ぎ上げ、そのまま壁を突き破って……あの爆発から、私達を守るように…抱き寄せて……その後は…その後は、どこに!!」

 

「も、もしかして瓦礫の山の中に!?」

 

「なら早く助けないと! 先生!返事をしてください!!先生!」

 

 

 

 

 

 

ヒフミ達は近くの瓦礫にマッシュが埋もれているのではと考え探る、いくら超人のマッシュでも心配しないわけがない。

 

 

 

 

 

「先生……どこだ―先生!返事をしてくれ!!」

 

「はーい」

 

「――そこか! 待ってろ先生、いま助ける!!先生も手を………先生!?」

 

「よかった、みんな目を覚ましたんだね」

 

「先生――先生!」

 

 

 

 

 

マッシュの姿を目視した瞬間、アズサはすぐに駆け寄り抱きつく。恥ずかしさとかそんな物は関係なく、ただ嬉しくて仕方なかった。

 

 

 

 

 

「よかった…本当に……」

 

「心配かけせてごめんね、周りにあった瓦礫の撤去とか、帰るための道を作ってたんだ」

 

「先生ー!!」

 

「コハルちゃんやヒフミちゃん、それにハナコちゃんも……無事でよかった」

 

「先生があの時、いち早く動いてくれたからです―それよりも先生、お怪我の方は?」

 

「大丈夫、ちょっと背中が痛いだけだよ」

 

「……っ」

 

 

 

 

 

外へ逃げ出したマッシュは地面に降りると、自分の身を犠牲に、抱き寄せながら、降ってくる瓦礫や障害を、全て自分の背で受け止めて…ヒフミ達を守った。

 

 

 

 

 

「それって本当に大丈夫なの!?」

 

「ほら、僕って頑丈だし」

 

「いくら頑丈でも痛みくらいは」

 

「全然問題なし」

 

「………そうか」

 

「でも服がボロボロだな……ケホッ、汚れもひどいや……うわ…顔のスス汚れひどいな」

 

「あ、私!タオル持ってる!」

 

「水筒に水がある、これで濡れタオルが完成する」

 

「なんかごめんね」

 

「謝る必要なんてない」

 

 

 

 

 

 

濡れタオルで顔を拭くマッシュ、中に着ていたトレーニングウェアもボロボロであり肉体がところどころ見えている。

 

 

 

 

傷こそないものの、その体にも汚れがついていて…それを見た瞬間、ハナコはこれまでにないほどの怒りに見舞われた。

 

 

 

 

 

「―――別世界からやってきて、この世界を守ると決めてくれた人を」

 

「え……ハナコ、急にどうしたの?」

 

「ハナコちゃん…?」

 

「…様子がおかしい」

 

 

 

 

 

 

ハナコは一歩、また一歩と前に進みながら、拳を握り震えながら声を上げていく。

 

 

 

 

 

 

 

「まだ私達と同じ子供なのに、先生を任され、日々私達のために働いてくれている人を」

 

 

 

 

 

 

 

「勉学が…苦手なのに、自分達のために身を粉にして頑張ってくれた……私達に心配をかけさせないため、いつも元気を装おってくれている…人を」

 

 

 

 

 

 

 

「私達をいつも笑顔にさせてくれて、いつも私達を元気づけてくれて、シュークリームを食べさせてくれて……応援してくれて――私達を…守ってくれている……そんな人を」

 

 

 

 

 

 

 

 

「私達を―いつも、いつも、いつもいつも信じてくれているそんな……そんな、先生を、マッシュ君を………爆殺しようとするとは……ふ……ふふっ…ふふふっ」

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間、ハナコは普段の穏やかな表情からいっぺん、誰か見てもわかるような怒りの表情を見せながら、力一杯に叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ふざけるのも大概にしなさい!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひぃっ!?」

 

「…………」

 

「ハナコちゃん……」

 

 

 

 

 

 

ナギサは言った、『一応、引き続きモニタリングはさせて頂いておりますので、その事をお忘れなく』…と、だからこそ叫ぶ――今のマッシュを見てもなお、これを大義と言うのかと。

 

 

 

 

 

 

「何が……大義ですか、何が……平和のため…ですか―――その平和を守ってくれている人を汚しておいて!」

 

 

 

 

 

一目でわかる負のオーラ、憎悪、嫌悪、その他いろんな感情が彼女に現れる。普段の彼女からは想像できないそんな雰囲気を、今の彼女は出していた…。

 

 

 

 

 

「……いいでしょう…そちらがその気なら…こちらも――」

 

 

 

 

 

闇落ち、それが相応しい言葉だろう。彼女は今にでも走り出しナギサをどうにかしようとしていた……しかし、そんなハナコの手を握り、止めた者が一人。

 

 

 

 

 

 

「だめだ、ハナコ」

 

「アズサ…ちゃん」

 

「そんな表情と感情は、ハナコには似合わない」

 

「しかしアズサちゃん……アズサちゃんだって」

 

「わかってる……私だって許せない、けれどここでハナコが一人ティーパーティーに乗り込んでどうなる?」

 

「けれど……」

 

「復讐……そんなものになんの意味もない――それにそんなこと、先生は絶対に喜ばない」

 

「……!」

 

その色(暗い闇)に、ハナコが染まってほしくない」

 

「その通り」

 

 

 

 

 

汚れた濡れタオルを持ちながら、マッシュはハナコに近づく。

 

 

 

 

 

「ハナコちゃんに真っ黒な色は似合わないよ」

 

「でも先生……一歩間違えれば…先生が」

 

「結果的に死んでないし、そもそもあんなので僕は死なないよ」

 

「……」

 

「僕のために怒ってくれるのはとんでもなくありがたいよ、けど、それでハナコちゃんが危ない目にあうのは嫌だし……ハナコちゃんには真っ黒になって欲しくない」

 

「……っ」

 

「けど、嬉しかったよ。ありがとう」

 

 

 

 

 

そう感謝の言葉を伝えるマッシュの前に、ハナコは負のオーラを抑え込んだ、そしていつもの調子に戻りマッシュに話しかける。

 

 

 

 

 

「…ふふっ、すみません―ちょっと…イラっとしてしまいました」

 

「人なら誰でも思うことだから大丈夫だよ」

 

「これから……どうしましょうか」

 

「今は寮に戻って休もう、みんな疲れてるでしょ?」

 

「あの爆発で……テストの紙も消えちゃいましたし」

 

「かなり順調だった……だからこそ、悔しい」

 

「――ッ!! ここまで、頑張ってきたのに!!」

 

「ここまでやるというのですね……ナギサさん…――面白くなってきたではありませんか」

 

「本当に………ここまでやるんですね…ナギサさん―――上等ですよ」

 

 

 

 

 

 

マッシュはグッと手に力を入れながら、決意を改めて決める。

 

 

 

 

 

 

「そっちがその気なら、こっちも全力で……いや……

 

 

 

 

 

 

 

 

力づくで抵抗してやりますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二次特別試験、結果。

 

 

全員、解答用紙紛失により不合格。

 

 

残された機会はあとたったの一回

 

 

 

 

その一回のチャンスが

 

 

 

ナギサ・補修授業部・マッシュ自身の

 

 

 

運命を変えることとなる。





前書きの続きです。
 


『弟お兄……よわ!W』

『うぜぇぇ!!この妹うぜぇ!!!』

『ザーコザーコ♪w』

『妹のメスガキとか誰得だよ嬉しくねえよ!!』

『でも弟お兄ロリコンじゃん』

『違う!俺はただの変態紳士だ!』

『キモい』

『おおん!!?』

『喧嘩しないの』

『仇とってお兄ちゃん!!』

『うわ弟のお兄ちゃん呼びキツ……まあ俺もやりたかったし、いいよ。やろうか』

『お?やるき?見せるよ?実力見せちゃうよ?w……ちなみに何使うの?』




『闇魔道具零龍』

『えまって、そんなガチデッキ?』




ボッコボコしてやりました、兄妹揃ってデュエマ好きなんですよね。小さい頃からやってて、今でもやり続けてます。そして弟先生は渋々フィギュアを諦めました……本当に正気じゃない。


 

話を本編に戻しまして、ハナコさんガチギレ……本編でもそんなにガチギレしてませんでしたよね?してたらごめんなさい。

そして次回、ちゃっと……その、曇らせ?注意です。



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