みなさん、コンニチハ。ワタシ、リラ・シャリエールと申しマス!
現在、ワタシとルルナさんは、マヤさんにライブで必要な機材について教えていただくため、演劇部の部室に向かっていマス。
デスが………
「あ〜あ、伊月も一緒に来たらいいのに〜」
「………」
「でも、無理やり連れて行こうとしたの悪かったかな〜?伊月もなんか様子がおかしかったし………」
「………」
「あ、帰りに伊月の好きなもの、購買で買って帰ろうかな〜」
「………」
「ねぇ、リラ。伊月って何が好きか知ってる?」
「………ルルナさんがあげるモノ、何でも喜ぶデス」
と、こんな感じで、今日のルルナさんはイツキさんに夢中デス。
うーん、一体どうしたのデショウ?朝からこの調子デス。ルルナさんは今までイツキさんに対してこんなに積極的ではなかったはずデス。何か悪いものでも食べたデスかね?
とはいえ、このままだと気になりすぎて夜も起きれマセン。ここは一つ、スナオに聞いてみるとしマショウ。
「ルルナさん。今日はイツキさんにグイグイいくデスね?」
「え…………?えっと、そうかな……?」
「ハイ。何というか、変にイシキしているように見えマス」
おそらく、このイワカンはイツキさんもアンさんも感じていたと思うデス。
昨日まではイツキさんの方からグイグイいってたのに、今日はルルナさんがグイグイデス。
流石にオカシイデス。セメとウケが逆転してマス。カイシャクチガイが起こってもセキニン取れないデス。
「まぁ………いろいろあってね〜」
「え〜、何デスか〜?教えてくだサイ!」
「またあとでね〜」
と、オチャを濁されてしまいマシた。気になりマス〜‼︎
「あ、ほら着いたよ!」
そんなモヤモヤを抱えながら、演劇部の部室へとトウチャクしたのデシタ。
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「と、いうわけデス!」
「なるほど。自分は全然構いませんよ」
部室に入ると、思った通りマヤさんがいマシタ。今日は早起きして大道具のテンケンすると言っていたので、ちょうど良かったデス。
マヤさんに出会ったワタシ達は、さっそくこれまでの事を語りマシタ。
ひとしきり聞いて、マヤさんは二つ返事でOKしてくれマシタ。
「それで、何が聞きたいのですか?」
「えーと、私はベースを弾くつもりなんですけど、最低限何を持っていけばいいのか詳しく分かってなくて……」
今回主に聞こうと思うのは、ワタシ達が自分で用意する必要のあるものについてデス。ルルナさんとイツキさんはマッタクの初心者なので、何を準備すればいいのか詳しく分かってないデス。なので、ここは機材オタクのマヤさんの出番デスね!
「なるほど。確かに初めてだとわかりませんよね」
マヤさんは今をときめくアイドルバンドグループ“
「それでは、簡単に説明させていただきますね」
「はい!」
ルルナさんもメモ帳を手にしてやる気満々デス。ワタシも勉強させていただきマス!
「ベーシストの方がライブに向けて最低限用意する必要があるのは、やっぱりシールドケーブルですね。これはアンプ、いわゆるスピーカーと楽器を繋げる役割をしているコードでして、これさえ持っていけば大体は大丈夫だと言われています。ただ、あまり長すぎても短すぎてもダメなので、最低5メートルほどの長さがあれば大丈夫でしょう。あと重要なものは大体ライブハウスに揃っているとは思いますが、必要であればエフェクターなんかも持って行ってみてはいかがでしょうか?多種多様なエフェクターを使いこなす事でいろんな音が出せるようになります。とはいえ、星川さんはまだベースを始めたばかりなので、ここら辺のお話はまた改めてにしましょうか。それと、チューナーもスマホのアプリではなく、ちゃんとしたものを使うといいですね。あ、そうそう。ストラップも本番で外れないようにちゃんとストッパーを付けておくのもオススメです」
「オ、Oh………」
ゆっくり丁寧に教えていただけると思っていたら、一瞬にして膨大な量の情報がマヤさんの口から放たれマシタ。マヤさん、恐るベシ………。
とはいえ、内容はとても分かりやすくて参考になりマシタ。これならルルナさんも納得したのではないデショウか。
「マヤさん、ありがとござマス!ルルナさん、分かりましタか?」
ルルナさんの方に振り向いてみると、そこには………
「( ᐛ ).。oO」ポケー
「ルルナさん!?ウチュウ行っちゃってマス!?」
膨大な量の情報に、ショリオチしてしまったルルナさんがいマシタ。
「ハッ!私、どっか行っちゃってた!?」
「ルルナさん!戻ってきて良かったデス〜‼︎」
「すみません……流石に一度に話しすぎてしまいましたね」
マヤさんが申し訳なさそうに謝ってくれマシタ。
「いえ、これくらいパッと覚えないといけませんよね!私、頑張ります!」
「流石です、ルルナさん!」
こんな事で、ルルナさんが簡単に挫けるわけないデスね!
「私がバンドのリーダーなんだから、しっかりしないと……!」
いつのまにかルルナさんがリーダーになってマスが、一旦置いておきマショウ。
「ルルナさん……。でも、どうしてそこまで………」
ワタシの問いに、ルルナさんが答えマス。
「前に言ったけど………私、今みんなとバンドを組めてるのがすっごく嬉しいんだ。憧れてたバンド活動を始めれたのもそうだけど、何より花村さんやリラ、伊月と一緒にバンドを組めたのが一番嬉しいの!だから、覚える事が多くても、辛い事がいっぱいあったとしても、今この瞬間が私にとってとっても幸せなんだ!」
ルルナさんの言葉に、ワタシは胸の奥が熱くなるのを感じマシタ。
ワタシも、みなさんと一緒にバンドを組めたのが嬉しいデス。でも、ルルナさんはワタシ達の何倍も、嬉しい気持ちで溢れていたんデスね!
シレっとアンさんもメンバーに組み込まれてますが、今後正式に入れるつもりなので気にしないでおきマショウ。
断られた時は無理やり引きずり込むのでノープロブレムデスね!
「ルルナさん。ワタシも一緒に頑張ります!」
「うん!リラに負けないように、私も頑張るよ!」
ワタシとルルナさんの気持ちが、今一つになった瞬間デシタ。
「いいですね。自分も応援してます!」
マヤさんがエールをくれました。ありがとござマス!
「あともう一つ、麻弥先輩にお願いしたい事がありまして…」
「はい、何でしょうか?」
「伊月も、今回ドラムを叩くのが初めてなんです。伊月はいつも笑顔で励ましてくれますけど、伊月だって心の中では心配なはずなんです。だから、少しでも伊月の力になってあげたいなって………」
「ルルナさん………」
イツキさんの事も思ってくれてるとは、ルルナさん優しいデス!イツキさんはルルナさんに叙々苑を10回くらいオゴった方がいいデス!
「星川さんは、優しいんですね」
ルルナさんの事情を聞いて、マヤさんは再び説明を始めマシタ。
あ、これは………(察し
「ドラマーは他の楽器とは違って、特にこれといった機材は持っていかなくても大丈夫です。大体のライブハウスには最初からドラムセットが置いてあるところがほとんどなので、最低限ドラムスティックさえあれば何とかなると思います。ただ、どうしてもライブハウスのものでは満足な音が出ない場合とかもあるので、そういう時は自分のお気に入りの機材を持っていくのがオススメですね。かくいう私も、いつもペダルを持参しています。ペダルは軽すぎても重すぎてもダメなので、自分の慣れたものを使った方が演奏も気持ちよく出来ます。スネアドラムなんかも個人の好みが出ますね。調整一つで音のバランスが変わるので、最初から持っていくのをオススメします。あ、最初に言ったドラムスティックなんですけど、まず最初に選ぶとしたら扱いやすいヒッコリーの素材のものがいいですね。重さもちょうどいいし、耐久性もあるから長持ちします。チップ、つまりスティックの先端部分ですが、丸型がオススメです。どの角度から叩いても均等に音を鳴らすことが出来るので、まだ叩き慣れていないうちはとりあえずこれを使ってみるといいですよ」
再び膨大な量の情報がワタシ達を襲ってきマシタ。
デスが、一度聞いた身としてはちょっと慣れマシタね。今度はルルナさんも聞き取れたデショウ。
「デスって!ルルナさん!」
「(⚭ω⚭)」
「ルルナさん!?ウチュウネコなってマス!?」
振り返ると、再びウチュウ行ってるルルナさんがいマシタ。
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「それにしても、今日はどしたのデスか?ルルナさん」
「え?何が?」
マヤさんにお礼を言って演劇部室を後にしたワタシとルルナさん。ちょうど2人きりになったなので、すかさず質問しマシタ。
「朝からイツキさんに対してセッキョクテキだと思いマス」
「あー………やっぱり、バレてた?」
「バレバレデス」
あれだけイツキさんの事を気にかけていたら誰でも気づくと思うデス。
「まぁ、言ってもいっか」
「いったい何があったデスか?」
ルルナさんは一拍置いて語り始めマシタ。
「私、実はね………。伊月の事、高校に入る前から知ってたの」
「え、そうなんデスか!?」
これは驚きデシタ。ルルナさんはそんな素振りをまったく見せなかったので、ビックリデス。
「一年ほど前だったかな〜。ファンレターの中に伊月のがあったのよ。それで覚えてたわけ」
「ナルホド……。でも、たくさんあるファンレターの中で、よくイツキさんだけ覚えてましたね?」
「あー、ちょっと理由があってね………」
「???」
ルルナさんが苦笑を浮かべマシタ。どうしたのデショウ?
「なんかね………。なんか一つだけ、明らかに手紙というより“辞書”みたいなのが混ざっててさ………」
「え………?」
スミマセン。ファンレターって手紙みたいなものデスよね?厚さ1ミリ程度ですよね?
…………………辞書?
「最初見た時は驚いたわ。これ手紙?って」
「イツキさん………」
その頃からイツキさんのルルナさん愛は健在だったのデスね。恐るべし、イツキさん………。
「たくさんあったファンレターの中でひときわ目立ってたから、ずっと覚えてたのよね。この学校に来て伊月と会ってピンと来たってわけ」
「ナルホド………。そんな理由が」
「だからバンドに誘ってみたの。私も伊月のファンレターに元気をもらえたから、今度は私が伊月に恩返しできたらなーって」
その話を聞いて、ようやく腑に落ちマシタ。ルルナさんは、イツキさんにオンガエシがしたかったデスね。
「だからルルナさん、イツキさんとスキンシップを取ろうとしていたんデスね」
「伊月が私のファンだって事はずっと知ってるけど、私としては一人の友達として接したいな〜って思ってたり……なんてね!」
「ルルナさん………」
「伊月はもう私達の仲間なんだし、何も遠慮なんてする必要無いと思うんだけどな〜………」
それはまぁ、オタクのサガと言いマスか………。
ファンが推しに対して、そう簡単に接し方を変えることは難しいと思うデス。
だけど、ワタシは信じていマス。
いつか、ルルナさんとイツキさんが、親友として笑い合える日が来ると………。
「あ、この話は私とリラだけの秘密ね?伊月に話すのは、なんか……恥ずかしいから///」
「ハイ!」
ルルナさん、イツキさん。ファイトデスッ!
一方、その頃。
「ねぇ、岸峰さん………」カチカチ
「何だ?」カチャカチャ
「私達、衣装について話してましたよね…?」カチッ
「そうだな」カチャカチャ
「なら、一つ聞きますけど………」カカカッ
「おう」カチッカチッ
「どうして、マ◯カやってるんでしょうか?」カチャカチャ
「さぁな」カチッ
教室に残っていた私と岸峰さん。
衣装について話していたはずが、なぜかマ◯カをする羽目になっていました。
「やった〜!私いっちばーん‼︎」
突然現れた、