運転手転生~異世界いったから旅をする~   作:TSっていいよね

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ターニングポイント

 

 

 

 

 

やあ。我が名はリィリル、元運送企業で働く旅行が趣味の一般トラック運転手。

今は何故か『デッドエンド』御一行に避けられてるところさ。まぁ、といっても何故かは分かってるし特に支障ないから放置で全然良いんだけど。

 

 

 

 

 

さて、突然だけど今俺は猛烈に眠い。それはもう1+1は?って質問されたら2って答えるくらいには──……これじゃ正解してるじゃん。

違うんだ、こんな簡単な問題で間違えるくらいにはって言いたかったんだよ。やっぱり眠気のせいかな。思考も朧気になってるし。

つまりこの何に対してか分からない()()()()()()()()も眠いせいか。マジかよ眠気サイテーだな。

 

 

はぁ…もう寝よう。お休み、物騒なこの異世界。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると、俺は真っ白で何もないおかしな世界にいた。

 

 

 

 

いや、目は覚めていない。

 

 

 

 

 

だって、こんなにも頭がふわふわしたまま、それこそ眠気に抗っている時より思考がままならない状態で起きるなんてことはない。

 

 

 

 

 

…と思う。

 

 

 

 

 

 

何か…

 

異常なくらい頭がまわらない。

 

 

 

 

 

思考の空白が間延びする感覚が、ある。

 

 

 

 

 

 

 

この世界に、いるから……なのかな?

 

 

 

 

ああ…

 

そういえば体に穴が空いたような、スカスカな感覚がある。

 

何で?

 

 

 

 

 

それに、何か懐かしい重みを感じる。これも何かは分からない。

 

 

 

 

 

 

 

「───◆ぁ」

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

今…何か、聞こえた気がしなくもない。

 

 

 

 

何か腹立たしいような…

 

 

 

吹けば飛ぶほど軽いと思えるような、そんな声が。

 

 

 

 

 

 

そうだっけ?

 

 

 

分からない。

 

 

 

 

 

 

「──…▲?■れ?ま@@メ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかしてまた死んだのかな?

 

 

 

 

 

 

 

それなら、こんなヘンテコな世界じゃなくて、元の世界に行きたかった。

 

 

 

 

あれ、“また”って何?

 

 

 

 

死んだことあったっけ?

 

 

 

 

 

「○ぇ~…□の魂、これ@け経つのに世¶に面▼ろ♯くら♯馴染▲で◐♯ね」

 

 

 

 

 

そういえば死んで異世界に行ったな…

 

 

 

 

 

 

何で忘れてたんだろう。

 

 

 

 

 

 

まぁ、どうでも良いや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚める。

 

 

なんか…凄いよく分かんない夢見てたな。

夢の中だとふわふわしてた割には、やけにハッキリ思い出せるんだよね、あの夢。

 

思い返せば、全身モザイクな服屋にある服を飾る用のマネキンみたいなやついたし。

なんだったんだ?あの夢。

 

 

まぁいいや。

 

今日も今日とて害虫駆除しますかね。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

やあ。我が名はリィリル、元運送企業で働く旅行が趣味の一般トラック運転手。

今はこのリカリスの町に降りてきてから一ヶ月と6日経ったところさ。

 

 

 

さて、何で?とかの説明のうんぬんかんぬんは一旦置いておいて、まずは今までの金策の成果を発表しよう。

 

緑鉱銭2枚、屑鉄銭118枚、石銭141枚。

換算できるところを繰り上げると、緑鉱銭3枚、鉄銭3枚、屑鉄銭2枚、石銭1枚。

大体で日本円の価値にすると、約332100円。言っといてなんだけどこれ多分間違ってる。

 

 

これだけの財産を持っていれば、魔大陸ではそこそこの小金持ちだったりする。はっきり言って冒険者としては成功してるといっても過言ではない。

 

 

ごめん、やっぱり多少は過言だった。

正確には、まだルーキーと呼ばれる時期の冒険者としては成功してる、だね。俺はまだDランクだから、ランクから見ればまだまだ発展途上の冒険者なんだけど。

 

それでもやっぱりルーキーの中では、“害虫駆除ばっかりやってて、その虫も食べるヤバいやつ”っていう不本意な理由だけど名が通ってる訳で、俺の二つ名の『小鳥』はどうやらリカリスを飛び出して知られている…らしい。外から来た冒険者から聞いた。

 

因みにその冒険者は笑いながら俺に言ってきたから全力で殴った。もちろん火も纏ってね。

 

俺は今までEランクの依頼しかやってないんだけどよくここまで有名になったものよね。まぁ、塵も積もれば山となるってやつだ。

知られてる理由が理由だから素直には喜べないけど。

 

 

 

閑話休題。

 

 

 

さて、それじゃあ何で今の所持金総額を言ったかを説明しよう。

 

といっても特別もったいぶるような内容じゃないからさっくり言うと、結構お金も貯まってきたし、ついにリカリスの町から飛び立って旅を始めようと思う。

 

8年にも及ぶ準備期間はもう終わり!

これからはあちこちに飛び回って、龍神を本命に俺を殺せるかもしれない人を探そう。

 

探すのはひとまず魔大陸から。そこからはミリス大陸、中央大陸かベガリット大陸、そのもう片方って感じで道なりに虱潰し。

それまでに見つかんなかったらさっきのを逆の順に~っていうのを繰り返し続ければいつかは見つかるでしょ。あとは他の七大列強に当たってみたり龍神の居場所を聞いたり噂に流されてみたりかな。

 

え?天大陸はどうしたって?

はぁ……あんな大陸全土が標高3000mなんてふざけたところ行けるわけないじゃん。もし天大陸に俺を殺せる人がいるとしても無視だよ。行けないからね。もっとよく考えよう。

 

 

さて、先のことばかり考えてても仕方ないからもうこういうの切り上げて旅の準備しようか。

まぁ、俺が先のことを勝手に語りだしただけだけど、過去のことも話し出したらキリがないから無視だ無視。

 

 

そうして、少し散らかった部屋を片付けながら準備を始める。

 

旅の準備といっても、この宿に私物が沢山あるとかそういうわけじゃないから、この時のためにあらかじめ買っておいたデカいバッグに持ち物詰めるだけだ。ミニマリストってこういうの簡単でいいね。本格的になってみようかな?ミニマリスト。

 

 

 

 

やがて、十数分程度でキレイになった一ヶ月お世話になった部屋を後にして、その大きさの割には軽いバッグを背負いながら『狼の足爪亭』も後にする。

 

 

そこからどこに寄り道するでもなく真っ直ぐにリカリスの町の出入り口へ歩いて行く。

 

誰にも別れの挨拶なんてしない。

 

『デッドエンド』御一行はあの一件以来避けられてるからともかく、クルトくん達と会えなくなるのは少し寂しい。けど、今生の別れとかじゃないしね。またいつか会えるさ。

 

それに、クルトくんに旅を止められたら旅に出る決心がぐらつく気がするしね。

それでも旅には出るだろうけど、これは後味が悪い。

だったら何も言わずに出た方が、相手の反応が悲しむのか激励してくれるのか分からないから個人的に楽だよねって。ようはシュレディンガーのクルトくんだ。

 

 

 

そんな誰に言うわけでもない言い訳を心の中で並べながら門へと少しずつ向かっていく。

 

そんな時、ちょうど俺の進行方向の遠くに見知った三つの人影が見えた。

噂をすればなんとやらとはよく言ったもので、その三人組はクルトくん達『トクラブ村愚連隊』だった。多分、魔物の討伐に行ってたんだと思う。()()()()()()D()()()()()()()()()からは大体討伐系の依頼受けてたし。

 

さて、このままだと見つかるよね…どうしよう。隠れるか?

でも別に止められても後味が余計に悪くなるだけで旅には出るんだ。なら隠れなくてもいい?いやでも……

 

 

そんなことが頭の中をぐるぐると渦巻いて結論が出せないでいる。

しかし時間は止まってはくれず、そうこうしている内にもクルトくん達は俺の方まで少しずつ近づいてくる。もう、俺に気が付くのもおかしくないほどの距離にいる。

 

 

そう思った時、既に俺の体は門までの道の横にある路地にいた。

 

 

「───────」

「───」

「──────」

 

しばらくして、耳を澄ませばクルトくん達の声が聞こえてきた。ただ、声の判別ができるってだけで内容までは距離の問題で分からない。

 

 

理由は分からない。何でここまで動悸が乱れているのかも分からない。ただ、何故か隠れた方が良いと思った。それだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこからは特にハプニングもなく、一応ではあるけど今世での生まれ故郷のリカリスの町から旅だった。

 

いやー、これから始まる大冒険に心が躍るね!

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

やあ。我が名はリィリル、元運送企業で働く旅行が趣味の一般トラック運転手。

今はリカリスから旅立って3ヵ月くらい経ったところさ。

 

 

さて、朗報でも悲報でもないちょっとした出来事なんだけど、最近噂されてる『デッドエンド』御一行ことルーデウスくん、エリスちゃん、ルイジェルドさんが今俺が滞在してる町にやってきたらしい。

らしいっていうのは『デッドエンド』御一行が昨日来たばっかりでまだ会ってないからね。

 

 

まぁ、特に俺から会いに行くつもりはないけどばったり出くわしたら挨拶くらいはしてみようかな?避けられないといいけど。

 

 

 

 

 

 

──この後、滅茶苦茶避けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────【旅路その1 リカリスの町から】完────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これにて一応リィリルの原作に存在するシーンで魔大陸での出番終了!

リィリルはまだまだ魔大陸で旅するけど!なんならロキシーがキシリカにルーデウスの居場所教えてもらうところにはちょろっと出す予定だけど!

 

それでも一応は終了したので一旦区切ります。

 

 

 

 

ということでここまでの原作改変要素も含めたキャラ紹介!

 

※作中で回収する気のない裏設定的な要素、そして若干ネタバレっぽいことも遠慮なく書くのでご注意を。

 

 

 

 

 

 

リィリル

 

年齢:8歳(前世享年26歳のため実質34歳)

冒険者ランク:Dランク

二つ名:『小鳥』

習得言語:日本語、魔神語、ジャパニーズイングリッシュ

 

【挿絵表示】

 

前世に戻りたいが転生したことによって種族が変わり、元の世界に戻れたとしても元の自分に戻れないため、自分の死を求める前世に未練たらたらの破滅願望野郎と化した。

元々行動力の高い人間だったので、死ぬための旅に出るために自作の魔導具を作り、体もエリスと張り合えるレベルで鍛えた。

また、名称未定の魔眼(仮称:色の魔眼)も持っており、人の心が下のものの混ざった色として見える。

--------------------------

喜び:イエロー

怒り:マゼンタ

悲しみ:シアン

 

彩度:感情の強さ

明度:精神状態

--------------------------

 

 

『前世の男』と同様に時空の裂け目から魂の状態で迷い込み、死にたくないという生前の思いのせいで2年間本能的に死なない体を求めて彷徨い続け、やがてリィリルとして誕生した。

その結果、全身モザイクマネキン()から『□の魂、これ@け経つって♯うのに世¶に面▼ろ♯くら♯馴染▲で◐♯ね』と称される状態。

実はルーデウスの次くらいに運命力が強い。

 

 

 

キシリカ・キシリス

 

リィリルの母上。

バーディの入らないほどデカいモノを無理矢理挿れてヤッたら一発でデキちゃったのでリィリルを産んだ。冗談抜きで股が裂けそうだったので大人の姿に戻るまでは二度とヤらないと誓った。因みにヤッたとき痛みしかなかったし、血も出た。

ほとんど原作と変わんない。

 

 

 

バーディガーディ

 

リィリルの父上。

無理矢理挿れてヤッたら(以下略)

ほとんど原作と変わんない。

 

 

 

クルト

 

リィリルに冒険者活動を少し手伝って貰った結果、原作よりDランクに早く上がっている。

その実力に見合わないランク昇格のせいで天狗になり、エクスキューショナー*1に殺された。

R.I.P.

 

 

ガブリン

 

リィリルに手伝って貰った結果、原作とは違いDランクになれた。

原作同様エクスキューショナーに殺された。

R.I.P.

 

 

バチロウ

 

リィリルに手伝って貰った結果、原作よりDランクに早く上がっている。

『トクラブ村愚連隊』の唯一の生き残り。そのため精神状態がヤバい。

原作でクルトと一緒にやっていたルイジェルドのいい噂を流すことを一人でやっている。

多分ここまでの内容で一番の原作改変の被害者。

 

 

 

ルーデウス

 

若干原作改変の影響を受けているが、運命力さんとヒトガミが頑張ったので原作通り。

 

 

 

ヒトガミ

 

ルーデウスが深読みしちゃって少し理想とズレちゃったので、ルーデウスの次くらいに運命力の強いリィリルに外側から修正してもらおうとしたが、リィリルが世¶に面▼ろ♯くら♯馴染▲で◐かったのでお告げが出来なかった。(´;ω;`)

 

 

 

 

 

*1
ルイジェルドがスペルド族バレした原因の依頼のヤツ







今回はターニングポイント回なので分岐点をふんだんに入れてみました。

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