運転手転生~異世界いったから旅をする~ 作:TSっていいよね
お久しぶりです。自分のガバガバプロット的に今回から原作のストーリーラインに合流するまで作中時間にして約二年間ほどリィリルを自由に出来るので、しばらく実質オリジナルが続きます。
あと今回ちょっと短めです。
運転手、依頼を受ける…?
やあ。我が名はリィリル、元運送企業で働く旅行が趣味の一般トラック運転手。
今は依頼を受けようとギルドの掲示板で依頼の品定めしてるところさ。
さて、例の『デッドエンド』御一行から避けられ事件から2、3週間経った。…あれ?もう一ヶ月経ってたっけ?ちょっと待って、えーーっと…1、2、3、4……うん、一ヶ月経ってるじゃん。ちくしょうこんな所に毎日同じような生活してた弊害が…
まぁ、そんなことはどうでもいいとして、件の『デッドエンド』御一行は依頼を受けながら、パーティーの一人でパーティー名にもなっている
いやー、良くも悪くも嵐のような集団だったよね、『デッドエンド』。
というかさ、リカリスいた時は隠してたクセに、ここだと『デッドエンド』をいいやつとして広めてて何したいのかが全く分からないから怖いんだよな。
今回はルイジェルドさんの髪を全部剃ってこそいたけど演技とかは俺の知る限り全くしてなかったし、なんか前と動き方が違うのが違和感ある。
いや、本物の『デッドエンド』だってどこかのタイミングでバレたから「ならいっそいいやつって広めよう!」ってなったのか?
でもだからなんだよって感じだよね。『デッドエンド』ないしスペルド族への警戒度を下げたいっていうことは分かるんだけど、多分これ自体が目標じゃないと思うんだよ。だってそうしたい理由が見つからない。
それなら結局動機と最終目標っていう重大な部分が不透明だからちょっと恐怖を感じてる。
まぁ、俺には関係ないからどうでもいいんだけどさ。
閑話休題。
『デッドエンド』から話を戻そうか。
それで、依頼を受けようとこのギルトの掲示板に来たわけだけど、実はここに着いてから10分くらい経っていたりする。
というのも、当たり前のことだけどギルドに貼り出される依頼っていうのは、日によって数が変わるしランク別に受けられる依頼の割合も変われば内容も変わる。
そうなれば必然とごく稀にその日はない種類の依頼っていうのも出てくるわけで…
「どうした『小鳥』ちゃん、そんな依頼とにらめっこしちゃってよ?そろそろ虫は飽きたってか?」
俺の様子を見てたらしいたしかギルとかいった、無精髭を生やしたCランク冒険者パーティーのリーダーをやってる男の赤い腕が俺の肩にのってくる。
「いや、その逆」
「ん?…あー、まずねぇのか」
そう、この掲示板には害虫駆除の依頼がただの一つもなかった。
今日、依頼何受けよう。
いや、もう今日は休みってことにしてだらだらしてる?でも路銀稼がないとだし……結構本気でどうしよう。
うーん…それじゃあFランク…は俺が昇格したから受けれないし、他のEランクかDランクの依頼やるか?でもそもそも害虫駆除以外の依頼とか受けたことないから勝手が分からないんだよなぁ。…まぁ、そんな難しいことじゃないだろうけどさ。
でもやっぱり恥ずかしいじゃん、一応ではあれどもDランクになってそこそこ経ってるのに「Eランク依頼の内容について右も左も分からないんです。どうやってやればいいんですか?」って聞くの。
そんな風に俺がぐるぐると下らない思考を渦巻かせていると、忘れかけていた肩に乗った赤い腕の上の方から声が飛んでくる。
「ならちょうどいい。」
そう言ってギルは俺の肩から腕を退かすと、その手で掲示板から一つ依頼の書かれた石版を俺に差し出してくる。
「一回経験して来いよ。討伐依頼ってやつ」
『レモン色』に輝く赤い腕に掴まれたその石版には『パスクコヨーテ』の文字が刻まれていた。
「討伐………依頼……?」
「おう、お前Cランクの依頼受けれるだろ?」
「討伐依頼……」
「……え?まさか知らないとか言わねぇよな?」
「流石に知ってるよ」
馬鹿にしないでいただきたい。
でも、なるほど…討伐依頼ね。その発想はなかった。
いやー、害虫駆除しかやらない副作用というか弊害で、
「そんじゃ、これ受けて来いよ」
「嫌だけど」
「え?」
「え?」
ただまぁ、実際に討伐依頼やるかどうかは別なんだけど。
だってさ、このパスクコヨーテって群れる魔物でしょ?そんなの俺に倒せるわけなくない?いくら死なないっていったってソロだよ?俺。複数人なら全然いけるだろうけど、パーティーなんてすぐ結成出来るものでもないだろうし。
それに以外かもしれないけど、二つくらい前の町にいた時、どこかのパーティーから話を聞いたけどCランクの討伐依頼はそこまでリターンが多くない。何でかっていうと、そもそも危険度がCランクってこともあってある程度の実力者であれば案外簡単に狩れるから、需要のある毛皮の供給が間に合っているのが一つ、そしてそんな多くはない金額からギルドに仲介料を引かれるのが一つ、最後にパーティー内で報酬の山分けをするのが一つ。
そういうわけで装備の点検とか買い換えなんかなにかかる出費を考えると、結果的にパーティーでCランク依頼やって一人の懐に入る金額よりソロでEランク依頼やってた方が稼げるっていう感じ。これがBランク以上の依頼とか、長持ちするような良い装備とかになれば話は変わるだろうけどね。
と、いうことギルさんに伝える。あ、もちろん短くまとめてね。
………というかさ、言い終わってから考えてみると、ランクも冒険者歴も断然下の俺がこんな講釈垂れるなって感じでは……え、大丈夫だよね…?
しかし、そんな俺の心配は杞憂に終わったようで、一瞬キョトンとしたものの、怒っている様子もなくギルはワハハとお腹を抱えて笑う。
「あれ、僕なんか間違えた?」
「あぁいや、それであってるぜ?ここが危険の少ねぇちっせぇ町ってのを考えなきゃな」
……?つまり、どういうこと?
あぁ、別にこの町が小さいってことを知らないってわけじゃないよ?
魔族の、もとい魔大陸での町のなり立ち方を考えれば、町が小さいのはかなり珍しいいんだけどそれは今どうでも良いから置いといて、そういのの他にもギルが言ったようにこの町は危険度が少ない。ゲームなんかに例えて言えば、ここは『始まりの村』みたいな町っていうのも知ってる。
でも、それとこの依頼のどこになんの関係があるのかが俺には分からないんだよ。残念なことに俺は天才じゃないからさ。
「言っとくが、別にお前が思ってるほどそんな難しい話じゃねぇよ」
俺が理解出来てないのを察してくれたのか、そんな俺にギルは説明してくれる。
「まず大前提として、ここらへんはCランク以下、よくてBランクの魔物しかいねぇから平和だろ?すると、才能があって晴れてBランク冒険者様になった奴らは、実力に見合った依頼が受けられねぇっていうんで他の町に行くわけだ。そうしてBランク冒険者がゾロゾロ移動するってなると、テメェの実力を勘違いして天狗になっちまったCランクも便乗してどっか行くんだ。するとこの町に残ったのは、実力を弁えてる僅かなCランク冒険者と比喩なしにうじゃうじゃ湧いてくるパスクコヨーテなんかの愉快な魔物たちになる。魔物だって馬鹿じゃねぇ、あいつらにとって弱い人間は食料だ。当然生きるために町を襲ってくる。となれば冒険者に魔物から町を護ってもらう為にギルドはCランク依頼の報酬を多少かさ増しするんだよ。ま、俺たち冒険者にとっても、報酬が旨いってのもあるが拠点がなくなるのはごめんだからな。この町にとってCランク依頼ってのは積極的に受けたい、受けてもらいたい依頼ってわけだ」
そうしてギルさんのありがたいお話は幕を閉じた。
ちょっと分かりにくいけど、心が視える俺には分かる。ギルさん、めちゃくちゃ町に愛着感じてるな。いわゆるツンデレってやつか。俺、こういうの好きだよ。
ただ、それはそれだ。
「それで、本音は」
「!…へぇ~よく分かるな。やるならともかく、やられる側だと俺は建前だとかがサッパリわかんねーんだよなぁ…ま、これはどうでも良いか。そんで実はな、『デッドエンド』が来てる間にまたひと組パーティーがどっか行っちまったんだ。率直に言えば魔物を討伐できるやつの人手が足りねぇ」
うん。知ってた。
「あ、安心しろよ、受けるんなら最初は流石に俺のパーティーと一緒に、だ」
そのつもりはないだろうけど、ギルが『色』を緑にして俺に訴えかけてくる。
はぁ…分かったよ、やればいいんでしょやれば!
そうして俺は、ギルに掴まれた石版をひったくった。
Q,ギルって誰?
A,オリキャラです。ギルの設定もそこそこ考えてありますが、この依頼が終わったら出す予定ないです。
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