運転手転生~異世界いったから旅をする~   作:TSっていいよね

3 / 12

始めの内に言っておきます
早めの投稿を心がけますが、不定期投稿になります


運転手、魔術を習得したい

 

 

やぁ。我が名はリィリル、元運送企業で働く旅行が趣味の一般トラック運転手。

今は死ぬ旅に出るための修行をこれから始めるところさ。

 

 

さて、これから修行を始めるだが、最初っから最大級の関門がある。

 

その関門とはズバリ“魔術ってどうやって使うん?”

 

いや、分かってる。魔力をあーだこーだするってのは。ただその魔力をあーだこーだする方法が分からん。

 

あれから色々あって忘れてるかも知れないが、俺の魔術の情報源は一冊のお伽話だけ。

 

魔術を使うのに詠唱的なのが必要なのか、魔法陣的なのが必要なのか、それともその二つどっちも必要なのか、その逆でそれ以外の何かが必要なのか。

順当に魔術を習う人が当たり前に知ってることを手探りの状態から始めないといけない。

 

だからと言って『じゃあ誰かに教えてもらおう!』なんてことは出来ない。

だって俺はこの城から外に出たことないから何処に誰が居るってのがさっぱり分からないし、そもそもこの過酷な世界で母上と父上の子供だからってだけで、お金も持ってない俺にそんなご丁寧に教えてくれるわけがない。

 

まぁ、つまり独学以外に道はないってことだね。ちくしょう…ッ!

 

 

さて、御託はここまで。

ぐだぐだ出来ない言い訳並べてる暇があるなら一先ずやってみろって俺が中坊だった頃に亡くなったばっちゃが言ってた。

ごめん嘘、俺のばっちゃはまだまだ元気いっぱいだしそんなこと言ってない。

 

 

 

はい!そんなわけで魔術を使ってみよう!無理だけどね!

どうしようか…あれか?適当に「ファイアボール」って言ってみるか?うんそうだなそうしよう。

 

そういうわけで、俺は両腕を前に突き出し全力でこう叫ぶ。

 

「ファイアボール!」

 

 

すると、俺の腕に魔力が集まりゴウゴウと燃え盛る炎が出現する…何てことは一切なかった。

…ま、ですよね。

 

うーん…それじゃあそれっぽい詠唱付けてみるか。

…コレって失敗したらただただ恥ずかしいヤツだな…やっぱ辞めようかな…いいや!それでも俺はやる!

 

先ほどと同じように両腕を突き出し、今考えた詠唱を丁寧に、されど力強く唱える。

 

「炎よ我が意思に従い顕現せよ!『ファイアボール』!」

 

 

すると今度こそ腕へと魔力が流れていき橙に輝く見事な炎が…出なかった。と言うか魔力も感じられなかった。

 

 

…俺は爽やかな笑みを浮かべながら流れるようにしゃがみ込み、床の上でのたうち回るッ!

 

「ぁああああああああああああああああッッ!!!ハズっ!え?はっずかし!今!ホントに!ただ!厨二くさいこと言っただけ!ぁああああああああああああッッ!!!」

 

 

はぁ…はぁ…はぁ……失礼、大変お見苦しいモノを見せていまいました。死にます。

 

 

ふざけてないけどおふざけはここまでにして、検証結果はただファイアボールって言うだけじゃだめ、詠唱してもだめ、と。

じゃあ思い付くのはあと魔法陣しかないわけだけど…魔法陣って絶対に適当にやっちゃダメなヤツじゃん?というかテキトーに書いて成功するわけないじゃん?あとは分かるでしょ。

 

そうです詰みですここまで運転手転生をご愛読いただきありがとうこざいました誠に勝手ながらこれにて完結といたします。俺の来世にご期待ください。

 

 

 

 

 

何てことには出来ないので…第2回!ドキドキ!ワクワク!城を探索しようのコーナー!

さぁさぁやって参りました!今回のターゲットは『魔法陣の描かれた、又は彫られた物』です。ない可能性は大いにありますがそんなの関係ありません!やると言ったらやるんだ!

 

…え?第1回はどこいったんだよって?ほら、やったじゃん。何年か前に本探したでしょ?そのときが第1回だよ。こんなタイトルコールはやってなかったけど。

 

閑話休題。

 

とりあえず書物としてはないってことは前回で分かってるから、小物とか壁、床を中心に見ていこう。

 

まず最初に探すのは倉庫。

1番ある可能性の高い場所から攻めようと思ってね。俺は本命を後回しにはしないタイプなんだ。

 

そういうわけで無駄に大きく絢爛豪華な倉庫の扉を開ける。

開いた扉の先には、これでもかと散乱したよく分からない物品の数々が俺をお出迎えしていた。足の踏み場がねぇ…

 

とりあえず近くに転がっている物から拾い上げて、ひよこ鑑定士並みの速度向上でヒョイヒョイと魔法陣があるかを確認していく。

 

さて、倉庫内にある物を全部判別するまで時間がとんでもなくかかるから、それまでの暇つぶしの1つとして何で倉庫がこんなありさまかを説明しよう。

 

それで何でかって言うと、まぁご想像の通り母上と父上が拾った物を適当に倉庫へ放り投げるからだね。

あ、放り投げるってのは比喩表現とかじゃないから。ホントのホントにポイッと投げてる。バカかな?

 

しかも俺が知ってる限り、今まででただの一度も倉庫から何かを持ってくる何てことはなかったんだよ。

二人がそんな感じだから倉庫がゴミ屋敷みたいになってて、そのせいで前回と今回の、通算2回も目的物かどうかの判別にとんでもない時間が消費されてるからな!

 

……え?俺が整理すればいいだろって?そんなの嫌に決まってんじゃん。

 

 

とにもかくにも、どうか二人には整理整頓という概念を覚えて欲しい。

 

 

「あ、なんかそれっぽいのあった!」

 

俺のことを棚に上げて心の中でグチっていると、大分古くさい見た目をしたコンロらしき物を発掘した。そしてそれは、いわゆるガスコンロの火がつく部分が魔法陣になっている。

そう、このコンロらしき物に魔法陣が彫られているのだ。

 

目標☆達成!

 

いやー、想定より大分早く終わったな!これで魔術が使える!…いや、本当に使えるのか?魔術。このコンロらしき物、大分昔のっぽいし。

…まぁ、大丈夫か!

 

 

とりあえず今日は疲れたし寝よう。

今だったら寝る速度を競って某の○太と良い勝負出来そうだ。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

おっはよーございまーす!俺だ!

 

さて、今日の予定は昨日発掘したコンロらしき物の性能チェック、そして魔法陣の活用方法の模索をしようと思う。

 

一応コンロかどうかはまだ分からないから『コンロらしき物』って呼んでるけど、99.9%コンロだろうから俺が最初に覚える魔術は炎属性の魔術になる。まぁ、その魔術はせいぜい強火くらいの火力だろうけどね。

 

そんな御託はさておき、まずはこの魔法陣に魔力を通してみようか。あ、魔力操作が出来るのかは心配しなくて良いよ。なんせ魔眼があるおかげで魔力操作の最低限の心得はあるからね。本当に魔眼様々である。

 

そんなこんなで右腕をコンロらしき物の魔法陣に触れて、少しずつ魔力を流し込んでいく。

すると魔法陣が淡く光り、その中心に小さな炎が浮かぶ。

そして俺は流す魔力を上げていく。すると……すると……え?これで終わり?

魔力をどれだけ流していっても、魔法陣から出る炎は何も変わっていなかった。…どうやら魔法陣自体に出力を制御する機構があるのか、流す魔力量は関係ないらしい。

 

…え?これでどう強くなれと?そりゃまぁ、元がコンロだから火力が出なくても仕方ないかもしれないけどさぁ、魔力量で出力変わってくれてもいいじゃん!ケチ!

 

 

はぁ…どうするか…もう一回倉庫に行ってまた何か魔法陣探そうかな?いやでもなぁ…アレは大変過ぎる。出来ればもう行きたくない。

うーん…魔法陣を大きくしたら出力上がるかな?いや、流石に上がらないか?うーむ……よし。ダメで元々、やるだけやってみるか。

 

 

さて、大きくするとは言ったものの、どうやって大きくするか。

あのコンロらしき物に大きく彫りなおすってことは無理だから、やっぱり石板とかに大きく描き写すことにしようかな。

 

それじゃあちょっと石板探してこよう。

 

 

…あれ?結局倉庫にもう一回入るじゃん。俺の悩んだ時間を返して!

…はぁ…ついでに魔法陣探しもするか。

 

 

 

 




Q,何で今話のテンションが前話のテンションとこんなに違うんです?
A,躁鬱の躁です。不死魔族は時間感覚が大分狂ってるので躁と鬱の波は年単位にしてます。実際こうなのかは知らん。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。