ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
バロール君超人気だな
IFリリウスの武器紹介
シヲモトメル
切れ味に特化して怪物戦にはあまり向かない。製作者はバルカ。
効果は自動修復と『力』『敏捷』の増加。代償は斬った相手の痛みの共有。おかげで白髪。
小柄に大太刀、癖だね。
モトメル
蜂針ワスプ
無数の短剣。戦闘のサポートなので決定打を必要としない武器。刃に葉脈のような溝があり、そこに毒などを流しておくことも可能。一つ一つ効果が弱くとも相乗効果で毒性を強めたりする。
そう、このリリウスはアサシン適性が高いのだ。
小柄な男の娘の毒ナイフ使い。癖だな。
チカラヲモトメル
万能包丁マーダ
時系列的にアフロディーテと会わなかったため、オリンピアに向かわず蠍にも会わず鍛えなおされないただクソ硬いだけの剣。
強化ツリー解放は見送り。
まあ、元々かなり酷使しない限り折れないし。
IF世界でも服装違えど同じ武器。癖だろ?
ヒビカスノワ
音剣シレンシオ
音叉のように二股に分かれた剣。細い鎖で柄とリリウスの手首が繋がっている。
柄の部分は振動する魔導具で振動を剣に伝える。振動数を調整することによって様々な音による効果を発揮する。
母を思わせる武器。癖かな?
ドウケルノワ
フォルテイア・スピア
フィンと同型の槍。
首刈り
リリウスの真の主武器。フィンから聞いたウィーシェの謡うフィアナ伝説にて知った初代フィアナ騎士団壊滅の原因の名を冠する名をつけた。理由は、まあ…………。
首の刈りやすいハルパー。鞘は先端だけ尖った鉄製で、嵌めれば釣り針のように相手に引っ掛け引きずって運べる。戦士が命乞いするものじゃあないよ。
うーん、これは癖。
その他IFリリウス
そもそもオラリオに生まれていない、リリとも他人の空似の転生だった場合。
暗殺者リリウス
クロエと同じ組織。毒耐性を良いことに体内に毒混ぜて暗殺とかするのでそのうち体液を毒にするスキルに目覚める。
ヒロインはクロエ。
賞金稼ぎリリウス
ルノアと同じファミリアの場合。ルノア同様喧嘩っ早い。そこは変わらない。打撃強化系発展アビリティに目覚める。
ヒロインはルノア。
槍使いリリウス
アレンと同郷。廃棄世界の生き残り。モンスターと戦闘中たまたまアレンと協力。喧嘩が絶えない。疾走系スキル、発展アビリティに目覚める。
ヒロインはアーニャだがアレンもファミリアを抜けた事を納得してない拗らせ系ヒロイン。
妹なしソーマリリウス
凶猛の魔眼がオラリオを滅ぼす。
ヒロインは無し。
入り組んだ迷宮のような構造をしたそこは『ダイダロス通り』。名工ダイダロスが区画整理に区画整理を重ねて地上のダンジョンとも揶揄されるほど複雑になった区域。
まともな人間ならそこに住もうとは思わず、金のないものが集まる貧民街。
ベルはそこでモンスターから逃げていた。腕に抱えるのは一部以外は幼女に見える神ヘスティア。冒険者の身体能力を以てすれば羽のように軽い彼女を抱えるベルが汗を流すのは、必死に走っているからではなく恐怖から。
「ルガアアアアア!!」
「ッ!!」
律儀に道を走るベルを嘲笑うように屋根の上を駆け追い越したベルの正面に降りてくるモンスター。白い体毛の大猿……シルバーバック。
何故か知らないが町中に現れ、ヘスティアを狙う。
「っ!!」
ミノタウロス同様の大型種が放つ咆哮に全身の細胞が痺れる。大型種は、まだミノタウロスとしか遭遇したことがないベルにとってトラウマを幻視させるには十分な存在。
「ベル君!」
「っ!!」
ヘスティアの声にハッと正気に戻るベル。そうだ、怖くても男だ! なら、女の子の前で格好つけろよ!!
「!! ギア!」
速度もパワーもベルより間違いなく上。それでも、その動きを追えている。
『こいつらじゃ対応力しか上がらないな』とかいう言葉とともにリリウスが投げてきた小石よりは断然遅い!!
(ここ!)
大振りの攻撃を回避しナイフを振るう。リリウスにヘスティアが戻るまで貸してやると渡されたズベンは上層モンスターの獣毛を容易く切り裂く。
いける! と、そう思うのは自信ではなく傲慢だったろう。
腹に響く衝撃。内臓が圧迫される鈍痛を感じながら吹き飛ばされた。
「がっ………あ!?」
拳は避けたはず。なら、何が?
「ガガガ!!」
正体は鎖。元々はシルバーバックを縛るために使われていた鎖が腕の軌跡を追い、鞭のようにベルを叩いたのだ。
「ギャルル!!」
モンスターの本能か、或いは手こずらせたことへの怒りか吹き飛ばされたベルに向かいノシノシと歩く。
「ベル君!!」
ヘスティアが叫ぶが、シルバーバックは一瞬肩を揺らすも逃げ足となるベルを先に叩き潰そうと腕を振り上げ。
「グギャ!?」
突如地面を突き破り現れた緑の影に吹き飛ばされる。
蛇のような長い体をした、極彩色の花弁を持つ植物型モンスター。
ベル達に目もくれずシルバーバックに襲いかかる。
「グオオオオ!!」
吹き飛ばされたシルバーバックは向かってくるモンスターに拳を振るうが弾かれる。単純に硬い。
「ゴアアアアア!?」
そのまま胸に齧り付き、魔石を肉ごと抉る。魔石が噛み砕かれたシルバーバックは灰と崩れるも、状況は最悪。
シルバーバックを一方的に殺したことから、明らかに中層、あるいは下層のモンスター。
ヘスティアだけを狙って被害を出さなかったシルバーバックと違い鞭のような蔓で街を破壊する。
「オオオオオ!!」
「ひっ!」
石の壁が容易く破壊され、隠れていた住人が悲鳴を上げる。助けなくては、そう思うのに体が動かない。
「…………っ!」
人が襲われているのに動けない自分の不甲斐なさ。
そんな自分を不遠慮に『観察』するような視線を感じながら、ベルは気持ち悪さを覚え口元を押さえる。
「お母さん!!」
「っ!! あああああ!!」
その子供の叫び声にベルは飛び出す。
シルバーバックの打撃をものともしていなかった食人花だが、ガラス片が刺さっている。恐らくは斬撃に弱い。
「オオオオオ!!」
煩わしいと蔓を振るう。疾いが大振り。注視すれば速度が乗る前に回避に移れる。
蔓の数は2本。上層とは言えモンスターに囲まれるよりはマシな、筈…………。
「……っ!」
見下ろす体軀に奮い立てた勇気が萎む。モンスターの牙に恐怖が植え付けられ、吹き飛ばされた。
咄嗟にズベンを構えなければもっとダメージを負っていただろう。痺れた手から弾かれたズベンは遠くの壁に突き刺さる。
「あ、が………ぐぅ!」
「ベル君!」
瓦礫を押しのけ立ち上がろうとするベルだったが、立ち上がれない。ダメージもあるが、精神的に。
食人花は完全にベルから興味が失せたのか、また民家を破壊しだす。
「……畜生」
見向きもされないことに悔しさより安堵を覚えるベルの脳裏に浮かぶのはあの時の
弱いな。冒険者を名乗るのが恥ずかしいぐらい。
そうだ、だって………仕方ない。弱いんだから、ここで………。
脳裏に過る情景。金色の髪が色褪せ始める。背中で熱が冷えるような感覚。憧憬の炎が…………。
「立つんだ、ベルくん」
「………神様?」
ヘスティアが何時の間にか立っていた。その目は真っ直ぐベルを見据える。
「ここに冒険者は君しかいない。君が、皆を守るんだ」
「無理、ですよ…………僕は………!」
「君は、英雄に憧れてるんだろう?」
「──!!」
その言葉にベルの目が見開かれる。
「僕も君の力になるぜ。ステイタスを更新しよう! 君は、最強の冒険者に鍛えられてきたんだろ?」
確かに背中のステイタスを更新すればベルの力は底上げされる。でも、あのモンスターはベルの適正階層を超えるシルバーバックを歯牙にもかけなかった。
「それに、武器だって……」
「武器もある。力だって与える。後必要なのは、君の勇気だ」
そう言ってヘスティアは布が巻かれた何かを渡す。布を解くと『Hφαιστοs』のロゴが刻まれた鞘に収められた短剣が現れる。
抜けば漆黒の直刀が姿を現す。
複雑な刻印がびっしりと施された刀身が紫紺の光沢を宿す。
「ベル君………君は化け物みたいに強い女の子の隣に立つんだろう? リリウス君に鍛えられまくってるんだろう? 大丈夫さ、あんなモンスター。君の敵じゃない!」
今はまだ壁を壊すばかりで人命に関わる被害は出ていない。それでも、時間がない。
「ベル君。僕は君を、信じてる………ここに居る皆を助けて、英雄になろう」
「神、様……………はい!!」
恐怖はある。勇気が灯ったとは言えない。でも、戦える。
ヘスティアは直ぐ様ベルの恩恵を更新させる。
【ベル・クラネル Lv.1
力∶G221→D541
耐久∶H101→C658
器用∶G232→E484
敏捷∶F313→B708
魔力∶I0 】
「…………んん〜!?」
「ど、どうしました神様!?」
トータル1500オーバー!? ていうか戦闘スタイルが軽戦士のベルのステイタスで、一番成長著しいのが『耐久』って。
どういうことだいリリウス君!?
心の中で突っ込むも当然それに答える者は居ない。と、とにかくこれなら!! 一対一なら種類によっては中層のモンスターとも戦える可能性のあるステイタス。
「やっちゃえ、ベル君!!」
ヘスティアの言葉に駆け出すベル。予想以上の速度に自分でも制御が利かず、食人花の真下を通り過ぎる。
「と、とと!」
石畳を削りながら減速しもう一度食人花に向き直る。また邪魔をしに来たのかとガチガチ歯を鳴らす食人花。
ベルは再び走り出す。
モンスターには弱点がある。如何なるモンスターでも、そこをつけばそれこそ駆け出しの冒険者ですら階層主を殺し得る弱点。
それは魔石。尤も階層主の肉体を突破出来る駆け出しはいないしある意味剥き出しのウダイオスも駆け出しが近づける相手ではないが。
食人花の魔石は口の中。大口を開けたとき、ベルはその紫紺を蝕む極彩色を見逃さなかった。
「ああああああ!!」
駆ける、翔ける、駆け抜ける。
振るわれる鞭を躱し、大口を開ける食人花に突きを放つ。
歯に腕の肉を削られながらも、魔石を穿つ。パキンと硬質な音を立て砕ける。
「────」
口の中に魔石。その癖攻撃手段は蔓の鞭と噛みつき。自ら弱点を差し出す食人花は、引かず憶せず向かう冒険者を喰らおうと大口を開け、灰と還る。
「うおおおおおおお!」
「倒した! モンスターを倒したぞ!」
「良くやった、坊子!!」
響く歓声。人家の奥に身を潜めていた者、怪我した知人を助けようとしていた者、物珍しさから逃げ時を失っていた者………例外なく、その場に留まっていた民衆が勝者を讃える。
ベルが笑顔でヘスティアに振り返る。
「………神様!?」
やりましたと向けようとしていた笑みを消しヘスティアに駆け寄るベル。青白い顔でぐったりしたヘスティアを慌て抱えると走り出した。
「ヘスティアには悪い事をしたけど…………もう、妬けちゃうわね」
その光景を見下ろすフレイヤは少し拗ねたように呟く。
ベルの為に用意した試練。途中から見たこともない怪物に邪魔されたのは予想外だったが、ベルは見事勝利して見せた。
「ええ、格好良かったわ」
「そうか」
と、不意に響いた声に反応するより早く世界がひっくり返る。
気が付けば空を見上げるフレイヤの頬を何のためらいもなく踏み付ける小さな足。
「満足したか? したな? じゃあ死ね」
「リリウス」
剣の先を向けるのはリリウス・アーデ。神を足蹴に、美の女神を見下す、神殺しの力を取り込みし下界きっての
「オッタル達が遠征に行ってるの」
「────」
その言葉に首元まで迫っていた剣が止まる。
【フレイヤ・ファミリア】の遠征。フレイヤを守る護衛が警告する間もなくリリウスにのされた雑魚ばかりの理由だろう。
「貴方も、黒竜に一人で勝てるとは思っていないでしょう? だからベルを育てた。あの子達は、私以外の神の眷族にはならないわ」
「…………………」
ベルを育てたのは恩義と実験だが、まあ自分達だけで勝てると思っていないのは確か。ましてや黒竜の復活は竜の谷の解放と同義。露払いでも少しでも強い冒険者が要るのは確か。
「ごめんなさい。我慢できなかったの。次からはちゃんと、ダンジョンの中でやるわ」
「……………………チッ」
しばし考え、脳裏に過るのは5年の旅路。数が居なければ取りこぼす事になるであろう人々。
「ありがとう」
「黙れ死ね。アフロディーテと同じ美の女神と二度と名乗んな」
リリウスはそう吐き捨てるとフレイヤから足をどけ立ち去った。
シルバーバックが死ぬとは言ったけど、ベルが倒すとは言ってない。
食人花 Lv.2ぐらい。
街を破壊していたのは、正確には魔石灯から魔石を取ってたからだよ。
迷宮街とされるダイダロス通りの魔石灯って絶対安物で交換も面倒だろうから魔力カスカスの搾りかすだったけどね。
自分から弱点さらけ出すタイプなのでランクアップの経験値にはなれなかった。チっ、雑魚め。
フレイヤ
黒幕女っぽい交渉してますが、この時顔を踏まれてます。
そろそろ200話。みんなは何が読みたい?
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シヲモトメルノハ【タナトス】
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モトメルノハ【ディオニュソス】
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チカラヲモトメルノハ【フレイヤ】
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ドウケルノハ【ロキ】
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勇蹄再演【バロール戦】