ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
IFリリウス外伝
怪物の王
口調が俺になる前にモブ神、或はデメテルの眷族になると生まれるIF。
27階層で怪人となりオリヴァスを殺してブツブツ五月蝿いフィルヴィスを攫う。その道中のルート選択高確率で異端児と遭遇。
ステイタスは一切更新しない(ベヒーモス取り込んでないとフェルズ特性の改宗薬やランクアップ可能の更新薬などが完成しないため)ので魔石のみが頼り。
異端児編にて主神と再会。6年ぶりの更新が彼に齎すものは?
更新してから【ロキ・ファミリア】と対峙。
「君は………」
「僕は、怪物の王だ」
因みにヒロインはフィルヴィスとかラーニェとかラウラとかレイとかフィア。
アイズは借金を背負った。
調整中のデスペレートの代わりに借りていた剣を折ってしまったのだ。因みに4000万ヴァリス。
借金返済のために同じく金を必要としていたティオナの提案でティオネ、フィン、リヴェリア、レフィーヤと共にダンジョンに向かう。
彼女達なら深層に潜ってあっという間に稼げるだろう。その道中リヴィラの街に寄る。本来なら日帰りで下層に向かえるし、動きが鈍くなる数で行く場合は野営したほうが安いのでかなり久し振りだ。
「…………?」
何やら街が騒がしい?
「何かあったのかい?」
「げっ! ろ、【ロキ・ファミリア】!!」
力が全ての冒険者のみが住人のリヴィラの街において第一級とは絶対権力者に等しい。その態度にむっと顔を顰めるティオナ。
「あ、ああ……冒険者の一人がボコボコにされててな」
「それ、大丈夫なの?」
「死んじゃいねえしなあ……男女一組で宿に入って……ま、痴情のもつれって奴だろ。ぎゃはは、ザマァねえなああの男!!」
酒気で赤くなった顔でゲラゲラと笑う酔っ払い。子供が大人以上の力を持つことなど珍しくもない冒険者だ。当然男が女にボコボコにされるのも珍しくない。
それを肴に笑う女に縁無き冒険者。さして珍しくもない。だが、フィンは口元に手を当て考え込む。
「その冒険者は?」
「ヴィリーの宿で寝かされてるよ。結構ひどい顔になってたぜ? 見てこいよ。まだ気絶してるんじゃねえか」
「? 治してあげないの?」
と、ティオナが首を傾げる。心根の優しい彼女らしいが、穿ちすぎた見方をするならそれは恵まれた者だけが言える言葉だ。
「金が払えるかも分からねえ奴に回復薬なんか使うかよ」
リヴィラではポーション一つでも高額。わざわざ誰かの為に金を使うなんて馬鹿らしい。相手の身元が分かれば請求するが、顔が腫れて誰ともつかぬ。
死体ならともかく生きているなら起きるまで待てばいいのだ。
「…………リヴェリア。行こうか」
「フィン?」
治癒魔法を持つ己を名指しされ困惑するリヴェリア。薄情ではないが、痴情のもつれとやらで怪我をした者を治してやろうとも思えない。
だが、何かはあるのだろうと察した。
「親指が疼くんだ」
ヴィリーの宿に向かうとそれなりの人影が出来ていた。その人影の中に、長く伸ばされた白髪を見つけるフィン。
「リリウス………」
「…………【
「てめぇは!!」
ティオネが早速怒気を向けるも、手を出していないのでリリウスも手を出さない。ただ小首を傾げる。
「……………誰だお前」
「ええ、この前ティオネの足にナイフ刺してたのに?」
「? 俺が何時?」
全く覚えていない。ティオナはええ、と引いた。
「ワフ」
「クウ」
「ん? ああ、ミアの店で」
と、犬の鳴き声に思い出すリリウスはキョロキョロと周りを見回す。
「あの狼は居ないのか」
「ところで、その犬って?」
ティオナはダンジョンの中にも付いてくる犬について尋ねる。何気にラウル達を押さえつけていたし、普通の犬ではないだろう。だけどモンスターにも見えない。
「Lv.4の犬だ」
「なあんだ。だからラウル達を押さえつけたんだ…………ん? Lv.4?」
「恩恵を、持っているのかい?」
「私より、上!?」
レフィーヤはショックを受ける。
「やはり、外で噂の現代のフィアナは君かい?」
「熱っぽい視線向けるなショタコンジジイ。求婚なら断ったろうが」
「ああん!?」
リリウスの言葉にレフィーヤが目を見開きティオナが首を傾げティオネが殺気立ち………。
「何を騒いでいる」
ティオネの蹴りとリリウスの貫手を抑える褐色の腕。エピメテウスだ。
万力のような力で動かない己の足を見て目を見開くティオネ。
「喧嘩売ってきたのは此奴等だ」
「てめぇが団長に求婚されたなんざ嘘吐くからだろうが!」
「事実だ。まだ10にも満たねえガキに回りくどく『俺の子を産め』といってきたのはそのジジイ……」
「誤解、とは言い切れないけど語弊があるかな…………」
あはは、と困った様に笑うフィン。中々どうして様になっているがリリウスは微塵の興味もない。その態度にティオネがますます睨む。と………
「あの…………」
「………………」
アイズがオズオズと話しかける。
「わ、私………Lv.5に、なりました」
「ああ、第一級だな。良く頑張ってる」
「がん、ばってる…ばった、ので…………」
と、アイズはリリウスに視線を合わせるようにしゃがむ。少し否定、リリウスより低くしゃがむ。
「頭、撫でてください」
「…………………」
リリウスはその小さな手をアイズの頭に置く。レフィーヤが目をカッぴらいて固まり、ティオナも珍しいものを見たと口を開ける。
「…………やっぱり。今は、怖くない、です」
「……………そうか」
「……………あ」
リリウスが手を離すと少し寂しそうなアイズ。
「あああああの、あの人! アイズさんとどんな!?」
「強いて言うなら、兄妹のようだったと記憶してる」
「兄妹!? 兄妹ですね! じゃあ大丈夫ですよね!? 兄妹は付き合えませんもん!!」
リリウスはなんだこいつ五月蝿えなと思った。
「おお、随分人が集まってんなあ」
「怪我人は見世物ではないのですが」
「あ! ティオナ!」
と、人垣から現れる3つの影。筋骨隆々の男と銀髪の美女達。そのうち1人がティオナに向かって駆ける。
「アーディ!」
「今日も笑顔が素敵だね、抱きしめて良い?」
「良いよー!」
宣言通りティオナに抱きつくのはアーディ。キャッキャッと楽しそうにはしゃぐ妹を見て何処か面白く無さそうなティオネ。
「治療は終わりました」
もう一人の女はアミッドだ。
「珍しい組み合わせだね?」
「
「アミッドもデートするんだ」
ティオナの言葉にアミッドはつい、と顔をそらした。
「…………まさか、君が被害者かい?」
「ああ…………」
フィンの言葉に頭を掻く男。面白そうに笑っていた周りの冒険者も驚愕に固まっている。
「ハシャーナ、敵の強さは?」
「5以上。以下はありえねえ…………特に『耐久』と『力』はお前より上だ」
Lv.5、ハシャーナ・ドルリアはそう断言した。
そろそろ200話。みんなは何が読みたい?
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モトメルノハ【ディオニュソス】
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チカラヲモトメルノハ【フレイヤ】
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ドウケルノハ【ロキ】
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勇蹄再演【バロール戦】