ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
思考のループから抜け出すヘルメス。ほんと、味方だと頼もしいトリックスター。
ループと言えばリゼロも面白いよね。次2月かあ
アミッドはリリウスが自分では壊せない位置の傷を頑張って壊してランクアップしたよ。
突然飛んできた何かを反射的に食ったリリウス。この味は、精霊の分身を作り出す胎児だ。
旅の中でたまに食ったので間違いない。
複数混じった、ほんの一欠。モンスターの特性を利用し成長させれば大精霊クラスになるから相応の栄養になるが、これはほんの欠片。腹の足しにも力の足しにもなりはしない。
とは言え、これが飛んできたということはそちらにハシャーナから荷物を受け取った女がいるという事。
「………ん」
「っ!」
そちらに向かってみれば、アイズと赤い髪の女が剣を向け合っていた。赤髪の女は………混ざり物。
振り下ろされた剣を受け止める。
不動故に力を逃さず足が地面に埋まった。
「おっと……」
女をぶん投げ足を引き抜くリリウス。ただ投げ飛ばしただけ。それでも、水晶を幾つも破壊しながら吹き飛んだ。
「リリウスさん…………」
「さっきのがこの騒動の元凶か」
「ま、待って! あの人は、私が………!」
「やめておけ、お前じゃ勝てねえよ」
「…………!」
残酷なまでの事実を告げられ、肩を震わすアイズ。
そんなアイズから女に視線を向け直そうとしたリリウスに向かい飛んでくる巨大な水晶の欠片。
「…………」
リリウスが片手で殴り飛ばすと、女の背が見えた。撤退を選んだらしい。一瞬追おうとしたリリウスだったが、不意に鼻を鳴らし止まる。
「るああああ!!」
「ししししねねえええ!」
と、そんなリリウスに迫る寄生花。その内一体の人間の頭部が弾け、食人花の頭がろくろ首のように襲ってくる。
「鬱陶しいぞ、
バチンと大気が焼き切れる音が鳴った。
赤髪の女は即座に撤退を選んだ。あんな化け物とまともにやりあえるものか。
あれも欲しい、連れてきてなどと騒いでいるが、お前がいけとしか言えない。
「────!!」
轟音が響き、眩い光が階層を包む。大気の焼けた匂い…………雷?
振り返ろうと、僅かに固まる赤髪の女。その頬にめり込む拳。
「…………なるほど、硬いな」
撤退しようとした赤髪の女を捕らえるべく攻撃したのはフィン。指が折れた。
「Lv.5………6か。あの化け物に比べれば………いや、余計な時間か」
赤髪の女はそう言うと崖から飛び降り湖に飛び込んだ。
「なんて奴だ………」
「……っ」
アリアの名を知る理由を聞き出すために追いかけたアイズは波立つ水面を見つめるしか出来なかった。と、その時………ダンジョンが哭いた。
「やりすぎだ…………」
「……………」
エピメテウスは破壊された天井から降ってきた鎧をまとった恐竜の化石のようなモンスターの死骸を食うリリウスを叱る。
対象によって威力が変動する目覚めたばかりのスキル。当然地上では検証しきれていないそれを、ダンジョンで再び試し撃ちした結果がこれだ。
「俺は悪くない」
「……………」
ゴッとエピメテウスの拳がリリウスの頭に叩きつけられ、顔面から地面に激突し街が罅割れる。
「それで、本当の目的地とは何処ですか?」
リヴィラは半壊(原因の6割エピメテウス)後、アイズ達は地上に戻りリリウス達はダンジョンへ潜る。
リリウス達がリヴィラによったのはついでだ。
確かにアミッドとアーディのダンジョンデートも目的の一つだが、本当の目的はまた別にある。
「あの子達の傷を癒せるの、私かリオン、マリューとあの人の4人だけだからね。ここ最近特に怪我人が増えてきて、ならリリウスがアミッドさんも巻き込もうって」
治療なら地上に連れてくればいいのでは、と思ったがそれが出来ないからこそなのだろう。だが、何故?
リリウスの性格からして犯罪者を匿うことはないだろう。というかアーディも居るし。
「アミッドさんなら、きっとあの子達を受け入れてくれると思うから」
「………………」
まさか、とアミッドの脳裏に過るのは大昔の英雄譚。実際は殺すことしか考えにないモンスターだが、所謂人型………ゴブリンやオークは、昔
「………………」
やがて辿り着いたのは、37階層『
此処には
Lv.4の自分では太刀打ち出来ない怪物。リリウス達がいるとは言え、やはり背筋が震える。
「こっちだ………」
そして、リリウスが向かうは
生まれたてを除きその全てが強化種という、悪夢のような空間。
入り口に立つ人間になど目もくれず同族であるモンスターを牙で噛み砕き爪で引き裂き尾で叩き潰し角で貫く。
ここはそういう場所。近づかなければ何の問題もない。逆に、一歩でも踏み込めば………。
「「「!!」」」
モンスター達が一斉に振り返る。
そう、人間が踏み込めば強化種の大群、そして無限のモンスターが襲いかかってくるのだ。その脅威は階層主すら超えると言われる。
何故かまだモンスターと戦っている個体も居るが………あのモンスター、人間の武器で武装していないだろうか?
「「「────!!」」」
アミッドが疑問に思う中モンスターの群がリリウスへ迫り………白濁の壁は純白の霜に覆われた。
モンスター達も一部を除き氷像と化し時を止めた。
凍りついた壁や床からは、モンスターが這い出さない。
「うおー! さっぶぅ!」
「…………え?」
声が聞こえた。
そこにいるのは一部のモンスターだけの筈。
「何すんだよリウっち!」
「…………は?」
文句を言ったのは緋色の鱗を持つリザードマン。モンスターが、喋った?
「リリウス! お久しぶりです!!」
と、美しい顔をしたハーピィが可愛らしい笑顔でリリウスに飛び付いた。
「……………は!?」
大兎とか白鯨とか、食い放題と思ってそう。そういう意味ではダフネと気が合うかも。
そろそろ200話。みんなは何が読みたい?
-
シヲモトメルノハ【タナトス】
-
モトメルノハ【ディオニュソス】
-
チカラヲモトメルノハ【フレイヤ】
-
ヒビカスノハ【ゼノス】
-
ドウケルノハ【ロキ】
-
勇蹄再演【バロール戦】