ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
その日もギルドは喧騒に包まれる。何時もより騒がしい気もする。
リヴィラの街がモンスターに襲撃されたからだろう
それだけなら、まあよくあることだ。ただし、つい最近もあった。ここまで短い期間は珍しい。
今なら物資を高く売れるぞと、18階層まで潜れるパーティーは意気込んでいる。
「…………18階層かあ」
彼も何時か行くのだろうか、なんて考えるエイナ。しかし、ないか、と直ぐに首を振る。確かに彼の成長速度は目を見張るを通り越している。だけど、「冒険者は冒険してはならない」……口を酸っぱくして伝えたエイナの持論。ベルはちゃんと守っている。
先達に連れられ訪れるLv.1もいるが【ヘスティア・ファミリア】はベル1人だし、師である【
「…………あの」
「はい? って、【剣姫】!?」
考えをごとをしているエイナに話しかけてくる冒険者。直ぐに職員の顔になったエイナだが、まさかの人物に一瞬驚く。
【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン………【ロキ・ファミリア】は実質ミイシャやローズの担当、といった空気が出来ていて、他の職員が彼女達と話すのは珍しい。
「あの………ベル・クラネルさんの担当、ですよね?」
「は、はい………クラネル氏は確かに私の担当ですが」
エイナはアイズがベルに好意を寄せられていることを知る数多い(分かりやすいから)人物の一人だ。今のところ、無理だと思いつつも応援しているつもりだ。
そんなアイズがベルの事を尋ねてきた。もしかしてベル君、脈アリと少し前のめり。
「あの子のホームって…………」
「それは…………流石にお答えしかねます。クラネル氏になにかご用でしょうか?」
「………一昨日、謝るチャンスだったのに」
「…………?」
謝る? よく分からないけど、色恋じゃなさそうだ。そういえば以前リヴェリアに【ソーマ・ファミリア】について聞く際黄昏の館にて気になっている男に逃げられたと言っていた。
ベル君は脈ナシ。その事実に知らず胸を撫で下ろすエイナ。と、その時だった…………
「エイナさ〜ん! 聞いてください、僕、やりましたー!」
笑顔でベルが走ってくる。無邪気な子供のようにキラキラした目は、やはり冒険者には見えなくて、クスリと微笑む。
そんなベルはエイナの前に立つアイズに気付き固まる。
「…………?」
アイズが首を傾げる中、くるりと背を向け、走り出した。
「!?」
明らかに自分の顔を見て!?
アイズはガーン、と頭に兎がぶつかったようなショックを受ける。エイナはハッと叫んだ。
アイズはよし来たと走り出す。怖がらせているみたいだし、こんなことしていいのかとは思ったが彼の担当アドバイザーのお墨付きならばいいのだろう。
金色の風となりベルを追い抜くアイズ。前に立ち両手を広げる。
「いい!?」
「…………?」
この前見た時はステイタスを十全に使いこなしていたのに、今は少し齟齬がある。首を傾げながらも、急に止まれないベルを受け止めるアイズ。
胸に飛び込んできた少年の頭を撫でてみるアイズ。モフモフだった。
「もうベル君! 急に走り出して、失礼でしょ!」
「す、すいません!」
エイナの言葉に謝罪を叫ぶベル。離れるベルに名残惜しさを覚えるアイズ。
「あ、あの……どうしてエイナさんとヴァレンシュタインさんが………」
「ヴァレンシュタイン氏がベル君に用があるんだって」
あ、そうだ、謝らなきゃと思い出すアイズ。
エイナはせっかく出し二人っきりにしてあげようと、この場を離れることにする。なので………
「ベル君は私に何のようだったの?」
元々ベルはエイナに何か用事があったようだった。それを済ませてしまおう。
「あ、そうだ! エイナさん、僕、やりました! ランクアップしたんです! 昨日!」
ランクアップしたと嬉しそうに叫ぶベル。道行く冒険者は微笑ましいと笑う上級冒険者と、舌打ちするLv.1。
「……………………………ん?」
エイナは笑顔のまま固まり、アイズは目を見開く。
「だから、Lv.2になったんです! 昨日、退院した後、ステイタス更新したら!」
その様子に気づかず叫ぶベル。
エイナの身体がぷるっと震えた。
「Lv.2?」
「はい!」
「昨日?」
「はい!」
「嘘なんかついてないよね?」
「はい!」
「ベル君、冒険者になったの何時?」
「一ヶ月前です!」
厳密には一ヶ月と数日。まあ、一ヶ月一週間ですら無い。
「一ヶ月でLv.2〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
『リリルカ・アーデ Lv.2→3
力∶F342→I0
耐久∶G268→I0
器用∶E422→I0
敏捷∶E497→I0
魔力∶B702→I0
耐異常G
調合I
《魔法》
【シンダー・エラ】
・変身魔法
・変身像は詠唱時のイメージに依存。
具体性欠如の際は
・模倣推奨。
・詠唱式【貴方の
・解呪式【響く十二時のお告げ】
《スキル》
【
・一定以上の装備過重時における能力補正。
・能力補正は重量に比例。
【
・魔法効果の向上。
・魔法対象の広域化。
【
・精霊魔力の使用効率上昇
・『冬環境』における適応
・『冬環境』において全アビリティ中補正 】
「…………Lv.3ですか。
「祝杯………」
「そんなものより」
「…………………」
ソーマは少し寂しそうに酒をしまう。
「リリは武器が欲しいです。兄様が鍛えてくれるんですから、折れないような強い武器が」
「……………ヘファイストスとゴブニュ、どっちにする?」
「え、いや………流石に高すぎません?」
「お前達は………俺が見限ってしまった故に腐った【ファミリア】の一番の被害者だ。その程度は、してやりたい」
「………ソーマ様……………じゃあゴブニュ様の
「………………うん」
ソーマは少し間があったが頷く。
「ところで、兄様は何処に? 昨日は
「
その間のリリを守るのはスパルナ達。リリの肩に止まる。
「まあ、兄様なら直ぐに戻って来るでしょう」
轟音が響く。
生徒達が纏めて吹き飛ばされる中、唯一無事だったリリウスは教師に斬りかかる。が、流された。
あれ? と首を傾げる。何故自分はこんな事を?
確か、今は授業中……………ん? なら、普通のことか?
「授業に集中しろ」
僅かに疑問を抱いたリリウスを容赦なく蹴り飛ばす。
「いや、おかしい。おれは生徒じゃない」
「何を寝ぼけているリックス」
「リックス?」
と、振り返り、固まる。
灰色の髪の女教師は生徒達の骸(死んでない)が横たわる校庭の中央に、まるで女王のように佇んでいた。
「親子だからと学院生活の評価を甘くしてもらえるとでも? くだらん期待はするな、私は公私混同などしない。授業態度が悪ければ、息子であろうと容赦なくすり潰す」
「……………親、子?」
「……………………大丈夫か?」
流石に様子がおかしいと思ったのか、心配そうに覗き込んでくる女教師。
「俺は、リックス?」
「そうだ。お前はリックス・アーツ、私の息子だ。そして、私はアフィリア・アーツ………お前の母親だ…………ふむ、当たりどころか悪かったか。いや、タフなお前のことだ………熱でもあるのか?」
コツンと額が合わさる。リリウスの顔が羞恥で赤く染まる。
「熱はないが、顔が赤い……………念の為保健室に言ってこい。誰か付き添え」
「はいお義母様! 不詳、このフィリウス・アスタロスが保健室のベッドまでお連れします!」
「【
ムクリと起き上がった黒髪の
「………アンディ、お前が連れて行け」
「わかったす!」
「アーディ?」
「? どうしたリックス。本当に様子が変だな………まあいい、ほら、こっちだ」
「………………何が起きてやがる」
先に何が起きてるか知りたい人は、ダンメモ、ナイトメアスクールで調べてみよう!!
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