ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
「飯だよ」
昼休み、保健室におじやを持ってきたのは学食のおばちゃんことニアだった。見た目は完全にミアだ。
「…………少ない」
「文句言うんじゃないよ。体調不良なんだろ? それでもお残しは許さん。埋める」
病人を脅し去っていった。彼女の性格はあまり変わらないようだ。保健医のディアンケヒトそっくりなドアンケットは気持ち悪いぐらい良い先生なのに。
「…………なんなんだ、この世界」
そもそもどうして自分はここにいるのだったか………確か、そう、フェルズから
「や、やっとついた。ここが今回調査する廃城です!」
と、ギルドからの案内員であるミイシャ・フロットが叫ぶ。
「そして、私もついていきます! え〜ん、幽霊でそう!」
「しっかりミイシャ! 大丈夫、幽霊なんて燃やしちゃえ!」
「え〜、そこは友達になろうよ」
大抵の依頼ならリリウス一人で十分だろうが、今回も調査なので数人態勢。地上ということもありギルド職員も着いてくる。
アーディ・ヴァルマ、ミイシャ・フロット、そして小遣い稼ぎのエルフィ・コレット。
「…………今直ぐ帰りたい。陰キャの私にこの空気は辛い、死にたい」
「駄目だ」
そしてフィルヴィスもいる。
リリウスとエピメテウスの旅路もあり、精霊の力を感知するアイテムが作られたのだが、この辺りにも反応を示したのだ。
エピメテウスはエピメテウスで金色の疾走るエリマキトカゲが上層に中層、下層のモンスターを召喚するという事件の調査に向かっている。
さっさと終わらせて帰ろう。聞けばベルも冒険をしてたらしい。あのアビリティなら間違いなく器を昇華しているはず。
「…………匂いが途切れている」
今回の調査は行方不明者の捜索。この辺りで起きた行方不明事件で、派遣された冒険者がこの廃城を見つけた。
内部を調査した時『何か』を感じたものと感じなかったものに分かれ再調査。基準が分からないので数人で調査を行い、危険はないようだしとギルド職員も派遣されたのだ。
「匂いが途切れてるってことは、匂い消しでも使ったんですか?」
「だったらここだけ匂いが薄くなる。人の匂いだけが唐突に消えてる……空でも飛んだか、消えたか」
「こ、怖がらせないでくださいよぉ………」
と、ミイシャが震える。
リリウスは何か手がかりが残っていないかと周りを見回す。と、リリウスが不意にじっと虚空を見つめる。
「わ、猫みたい」
「野良猫って構ってても、急にこういう風になることあるよね」
ミイシャとエルフィが呑気に言うが、次の瞬間文字通りの光速で広がる光が全てを飲み込む。
そして気付いたら、授業を受けていた。
ここはどこだ? 何故アルフィアがいる? 死後の世界? 自分は死んだのだろうか?
いや、それにしたって何故学園。天界の神々が面白がって未練ある魂に学園生活を送らせているんじゃないか、と言われれば神々ならあり得ると言えなくもないが……………。
「……………ドゥルガー」
「なんだ? 主様」
リリウスの言葉に制服姿のドゥルガーが現れる。シャツとボタンをすべて開き、褐色の肌を晒す。
人類に化けているが何時でも精霊の本性を出せるようにか袖が切り取られている。
「…………お前は変わらないな」
「この程度の存在には変えられんよ」
「やはりこれは
精霊の異界。
本来なら大精霊クラスの御業。次元の異なる小さな箱庭を生み出す神の真似事。謎の行方不明事件はこの異界に飲まれて起きたのだろう。
「壊す事は?」
「主様だけでも、妾だけでも可能。だが、巻き込まれた人間は死ぬ。最悪廃人だ」
「性格も記憶も塗り替えられてるからなあ。その辺り、どうすりゃ良い」
「知らん。妾、こういう技術系の精霊じゃないし」
膨大な力でドーンとやるタイプだ。そしてそれをやれば囚われている人間が被害を受ける。
まずはそれを何とかするのが先か。
「…………アルフィアは、人形か」
アーディ達は本人だろうが、アルフィアは………ここにいる筈がないのだ。
となれば取り込んだ人間を管理する人形なのだろう。記憶の書き換え方が意味わからないけど。
「よおリックス! 調子はどうだ!」
おじやを食い終わり土鍋をボリボリ食ってると保健室のドアが勢いよく開きアーディが入って来た。
「………アーディ」
「アーディ? 何いってんだリックス。俺はアンディ・ヴァレット! お前のルームメイトにして、一番の親友じゃないか! 男の友情を何度も確かめあったろう?」
「………………………」
男、なのか。普通に胸があるし、身体は女のようだが認知もずらされているらしい。
「男か」
「何かおかしいか? 『私はお姉ちゃんの自慢の妹!』なんて言う訳ねえだろ?」
保健室に来る時も思ったが、これ正気に戻したら枕に顔を埋めそうだな。
「リックス、本当に大丈夫ですか?」
と、新たな人影。その声はとても落ち着いていた。
「エーフィ!」
「エーフィ?」
「はい。クラスのマドンナにしてリックスの隣の席で不意に目が合うと少しドキドキしちゃう、授業態度もまじめで成績優秀のエーフィですよ?」
どうでもいいけど何でこの世界設定の人間は一々説明くさい名乗りをするんだろう?
「クラスメートの見舞いか?」
「それもそうですけど、リックスと私は一番の親友じゃないですか!」
一番の親友が2人に増えた。この世界の設定が適当なのか、2人揃って自分が一番と思っているのか……。と、そこへ………
「リックス」
「アル……アフィリア先生」
「よし。公私混同していないようだな………熱はないとのことだが、今日は念の為寮には戻るな」
「ええ!? でも、アフィリア先生! 夜の学校は危ないっす!!」
「そ、そうです。リックスより大きい台所に現れるあれが、夜は特に増えるんですよ?」
つまり昼間でも
「知ったことか、所詮虫だ。さっさと帰れ小娘共」
この学園でも最強なのか、逆らわず大人しく帰るアンディ達。
居なくなったことを確認すると、アフィリアはベッドに潜り込むとリリウスを少女がぬいぐるみを抱くように抱きしめる。
「!!?!!???」
「騒ぐな、動くな、音を立てるな」
そう言ってリリウスの頭を撫でるアフィリア。リリウスは混乱により動けない。男女の機微には疎く、羞恥など感じないくせに親子のそれをまるで経験してないリリウスは弟扱いを超えた完全な子供扱いに混乱している。
アフロディーテやアストレアもそういう扱いはするが、アルフィアの姿をしたアフィリアとは勝手が違う。
「こうしてお前を抱きしめて寝るのも久し振りだな。相変わらず、腕に収まるほど小さい」
ワシワシと頭を撫でられ混乱は最高潮。どうすればいいか解らず、固まっている。と………
「もう辛抱たまらん! ぜひ私を反対に、美女サンドでリックスの寝顔を!!」
「【
窓から飛び込んできたフィリウス・アスタロスが壁と共に吹き飛んだ。星空が綺麗だ。
「…………彼奴ってどんな設定……じゃなくて、どんな奴で、何フィルヴィスだっけ」
「忘れたのか? 彼奴はお前にとって最悪の天敵………悪の魔法使いで、お前のストーカーだ」
「……………そうか」
「お前につき纏うこと週七日、週休もなくお前を追い続ける現代社会が生み出した闇そのものだ。お前はスプーンもフォークも皿も喰うから、お前が座った後の椅子を盗む魔法学院のモンスターだ」
現状はまだ設定だけだろうから、早く目を覚まさせてやらないと悲惨なことになりそうだ。記憶が戻った時のダメージが憤死レベルになりそうだ。
「その不審者を追い出さないのか?」
「お前につきまとうために入学試験を突破し生徒として登録された悪の魔法使いだからな」
「…………………………」
リリウスは考えるのをやめ眠ることにした。誰かに抱きしめられて寝るのはアフロディーテ以来か。昨日のリリの場合、抱き締めて寝たし。
リリがいる。帰らなきゃ…………この家族は、ただのまやかしなのだから。
その頃のエピメテウス。
このファン世界にて冬将軍と戦闘してるかも?
尚、エリスの反応は人間が持っていい力を超えた神器使い。
バニルはからかってみたいけど下手な刺激は存在そのものを焼かれるしせっかく楽しんでる世界が好みでもない悪感情に満たされかねないので手を出せない惜しい獲物。
アクアは自分を神と認めてくれる良い子。
ダクネスは尊敬に値する戦士。
めぐみんは太古の英雄!? なにそれかっこいい! すごくかっこいいですよ!
クズマは幻の閃光リザードランナー探すという名目で一緒に仕事すれば、どうせ帰るからとお金の殆どをくれる人
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