ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
大回廊。本来は教師達から立入禁止を言い渡されているそうだ。教師がそういうのなら、何かがあるのだろう。
一人で行くつもりだったが、道中合流したアンディ達も付いてきた、普段の様子の違うリックスを心配したとのことだ。
『湖畔の古城』、『13番目の部屋』と並ぶ学院の七不思議らしい。それぞれに魔竜、悪狼、そして大蛇という恐ろしい魔物が住み着いているとか。
「ところで残りの4つは?」
「「知らない」」
アンディとミッシェルの言葉にリリウスは両手を目の前に持っていき指を折って数えてみる。
やはり4つ余っている。七不思議なのに………。
そう言えば昔、アフロディーテが学区で『学校の七不思議』は全てを知ってはいけないと言っていた気がする。良くないことが起きるのだとか…………いや、なんか色々雑な世界だし、神の分身たる精霊が『学び舎と言えば七不思議だよね〜』と番人を作ったは良いが、全部考えるのが面倒になったとかだろう。
精霊は神の分身、それぐらいはする。
「フハハハはは! このような場所で、招かれざる客と出くわすとは! 今宵は実に良い夜だ!」
「フィリウス! 下がれ、リックス!」
フィリウス が あらわれた!!
アンディ は リリウス を かばう!
「何かようか?」
「クハハハハハハ! 愚問だな、リックスよ! 私は何処だろうと貴様達の前に現れる!!」
ストーカーだもんね。
「あ、母さん」
「くぁwせdrftgyふじこlp!?」
リリウスの言葉に謎の奇声を上げながら窓を突き破り逃げ出すフィリウス。
直ぐに戻ってきた。
「ふう。アフィリア先生は止めてくれ。ほんと、マジで。冗談ではなく」
すっかりトラウマのようだ。
「それで、お前達はこんなところで何をしているんだ? まさか『大回廊』の先へ行こうとしているのか?」
「ああ」
「よし。ならば私もついていこう」
「……………まあいいか」
そして、たどり着いた『大回廊』の先。巨大な柱が並び、光る鉱石が埋め込まれている。
かなり広い…………。
「………あれが魔竜か」
現れたのはインファントドラゴンに似た見た目の地竜。翼を持たぬが爪と牙、炎を持つ、蛇のように長い体を持つ怪物。
「何処に隠れていましたの!? いきなり現れましたわ!」
「やい、悪の魔法使い! なんとかしろ!」
「ふっ、私は爬虫類恐怖症なのだ」
「「使えねー!!」」
魔竜が広間に響く咆哮を響かせると、周囲から魔物が現れる。
魔竜本体も、見た目こそ
「丁度いい。魔法の実験だ…………【オン・マカボダラ・ヴィーラ──】………」
吹き上がる莫大な魔力。リリウスを中心に
「やめておけ」
と、ドゥルガーがリリウスに体を巻き付けるように抱き締め止める。
「『異界』を大きく損傷させる。何より、使いこなすのに難があるだろう、その魔法は」
「………この世界、脆いな」
「所詮は継ぎ接ぎだからのぉ」
リリウスは仕方ないと魔力を霧散させる。魔力の波が消え、魔竜が牙を剥き…………雷に消し飛ばされた。
「…………やっば」
「なんなんですの!? なんなんですの!」
「リックス、すごく、強い……………」
■■■■■■■■■■
「すごく、硬いね…………」
聞けば鍛錬中のみ『耐久』が上昇するらしい。普通、会敵時に上がるようなスキルが目覚めるんじゃないかな、とは思ったが、それだけリリウスの修行が厳しいのだろう。
「は、はい! まだやれぷえ!!」
アイズの振るった鞘がベルのこめかみを打ち、ベルが白目を剥いて気絶した。
アイズはよし、とガッツポーズして、ベルの頭を膝に乗せる。
「……………アイズさん」
「お、お詫び。うん、お詫びだから…………」
当初、レフィーヤはアイズに膝枕されるベルを見て叫んだ。それはもう叫んだ。狡い、羨ましい、不相応。
しかしアイズは譲らない。やりすぎた自分が悪いからと膝枕を固持。実際はるか格下の冒険者を気絶させるなんてやり過ぎなので、レフィーヤも強く言えなかった。言え
「わざとやってません?」
「そ、ソンナコトナイヨ!」
そう言いながら、ベルの頭を撫で続ける。う、羨ましい! でも、ちょっと可哀想。
「朝食のジャガ丸くん買ってくるね!」
レフィーヤ、代わりにお願い、と市壁を飛び降りるアイズ。
秘密の修行場は市壁の上。嘗てはダンジョンから溢れるモンスターを堰き止めていたとされる巨大な壁だ。
当然石造り。寝苦しそうに呻くベル。
レフィーヤは鞄でも持ってくれば良かったと後悔したが、彼女に流れるエルフの血が、何度気絶させられても頑張る少年を蔑ろにする事を許さない。
「それに、これは考えてみればアイズさんと間接膝枕!」
何言ってんだこの妖精。
「………………」
よいしょ、と頭を膝に乗せる。アイズがそうしていたように撫でてみる。フワフワでツヤツヤの髪だ。
これは、そう…………兎?
モフモフしてる。
「うぅ………
「どんな師匠ですか、まったく…………」
悔しいが、気に入らないが、アイズとの仲なんて認めてやらないが、努力だけなら認めてやってもいい。
他派閥が〜、などと怒ってみせても、そもそも【ロキ・ファミリア】内でアイズの師事を受けようとするものなんてレフィーヤぐらいだ。
畏れ多いから、迷惑をかけたくないからと言えば聞こえはよく、実際は
或はフィンについていけば死なないと、最適の指示を貰えるという強すぎる信用もあるのかもしれない。
つい最近、フィンの居ない命がけの冒険をしたからこそ、レフィーヤは強くなろうと思った。これまでのように強くなっていく、ではなく………すぐにでも、と。
「貴方は修行は頑張ってます。ええ、サボったなんて言われるなら、世界最強であろうと私が文句を言ってやります。今は休んでください」
回復魔法をかけてやり、寝息が落ち着いたのを見て微笑む。
レフィーヤは一人っ子だが、兄妹が居たら、こんな感じだろうか?
「なんてこと……【剣姫】のみならず……ロキはそんなに私と
その光景を眺めるストーカーは、突然出てきてヒロインレースをぶっちぎりそうなノーマークだった妖精の登場に戦慄していた。
「ただいま。ジャガ丸くん買ってきた」
「あ、アイズさん」
「クエ」
「「え」」
と、アイズの持っていたジャガ丸くんが消える。少し離れた場所に、金色に輝く巨大なエリマキトカゲが居て、袋をひっくり返しジャガ丸くんを食べている。
「モ、モンスター!?」
「あいだ!?」
「…………ジャガ丸くん…………」
レフィーヤが驚き立ち上がり、ベルが頭を打ち、アイズはプルプル震える。
「許さない!!」
「ピイイイィィィィィィィッ!!」
アイズの殺気に反応したエリマキトカゲはバタバタ足を踏み鳴らし………
「き、消えた!?」
「速い…………! 今まで見たモンスターの、何よりも」
「あ、あれ………視界が、歪んで……?」
否、空間が歪む。それはカオスの落とし穴。
神の予想を超えた、未知への入り口。
その頃のエピメテウス
食べれる石鹸を変なシスターに渡された。
エイプリルフール、皆が見たい嘘は?
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