ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
異世界生活6日目。恐らくオラリオでは3日ほど経っているだろう。
遠征には間に合ったとしても、数日勝手に居なくなったことは叱られそうだ。
少しでも早く帰るためにベル達が最初に訪れた森へやってきた。
「あの、ダクネスとレフィーヤのその格好は?」
ふとめぐみんが尋ねる。なんと、ダクネスはアイズの格好を、レフィーヤはめぐみんの格好をしていのだ。
「ああ、それ? レフィーヤの服がボロボロになっちゃったでしょ? 似た色合いの布がなくて、めぐみんのお古を使ったんだけど、楽しくなってきて……ダクネスのも作ってみたの」
アイズとダクネスがなんとなく似ている気がして。
因みにアイズはダクネスが前に出てモンスターの攻撃を浴びるのは優しいからだと思っているので、似ていると言われて喜んでいる。
無垢なアイズにドMという性癖は理解の外にあるのだ。
「こ、この服は、少々露出が多くないだろうか?」
「露出、多いかな?」
「ダクネス。これからもその衣装でよろしく!」
「お、お前というやつは!」
こういうのはダクネスが求めるのとは少し違うのか………いや、悦んでいるから大丈夫だろう。
「おそろいの服というのも良いものですね。眼帯もしてみます?」
「え、別に目に異常はないですけど………」
「ところで目測で作ったけど、違和感はないかしら?」
「あ、えっと…………」
神様相手にいいのかな、と躊躇うレフィーヤ。少し恥ずかしそうにスカートの端を押さえる。
「ちょっと丈が短いのと………その、胸が少しキツくて」
「あら、着痩せするタイプなのねレフィーヤ」
「ペッ!」
「めぐみんさん!?」
何故かめぐみんがツバを吐いた。と、その時………
「グルアアア!!」
初心者殺しの群れが現れた。
ゴブリンなど弱い魔物の近くを彷徨き、それを狩る駆け出し冒険者を襲うモンスターだ。
中層のモンスター程度の強さがある。
ダンジョンの外でこのレベルの群れが現れる辺り、やはりベル達の世界とは違うようだ。
まあ、中層程度なら、このパーティーなら問題はないが。
「人数が多いとは言え、あっさり片付いたな。ベルとアイズが前衛、レフィーヤが後衛にいてくれたおかげだな」
ちなみにカズマも後衛。後ろから「ゥソゲキ!」と弓を放っていた。エピメテウスは後方で待機。若い世代の経験を奪うようなことはしないそうだ。
「ダクネス。やっぱり、力みすぎ。私の動きに合わせて、振ってみて」
「こ、こうか………?」
「昨日より、覚えがいいね」
「いやいや、ちょっと修行した程度でダクネスの攻撃が当たるようになるわけ……」
と、そのタイミングで初心者殺しが現れる。
「うん。丁度いい、あのモンスターを斬ってみて」
「よし! はあああ!」
「グオオオオ!?」
なんと、ダクネスの攻撃が初心者殺しに当たった。カズマ、めぐみん、アクア、エピメテウスは四人そろって驚いた。
「うん、やっぱり力みすぎていたみたい」
「見ていたかカズマ!? 私の剣が当たったぞ!」
「おいおい嘘だろ! 今までかすりもしなかったダクネスの剣が!」
「アイズさんの剣の腕は、オラリオでも随一! その的確な指導のおかげですね!」
「流石、アイズさんです!!」
レフィーヤとベルはアイズならば当然とばかりに嬉しそう。
「流石って言葉で片付けられるような話じゃないような!」
騒ぐカズマ。恐らくベル達の世界で最も神に近い視点を持つエピメテウスはふむ、とアイズ達を見つめる。
「ふむ。世界が繋がった影響か? 衣装による干渉………恐らく、今のエルフは爆裂魔法が使えるはずだ」
「ええ? なんですか、その理屈」
「まあ、今回きりの理屈だろう」
「ああ! なんという事だ! モンスターが、私の剣でなぎ倒されていく!」
「ダクネス。また脇が開いてる。油断すると、また攻撃が当たらなくなる」
「はい! アイズ師匠、ご指導お願いします!!」
ダクネスも喜んでるしこれでいいと笑うアクアに、カズマも頷く。丁度いいから目的地までのモンスターをダクネスに倒させよう。
「僕達が来たのはこのあたりですが………やっぱり閃光のリザードランナーはいませんね」
「まあそう簡単に見つかるモンスターでもないしな」
何せ幻と名前がつくほどのレアなモンスターなのだから。
「地道に探すしかな………」
「シャア……シャアアア………!!」
と、前方から光り輝くリザードランナー。
「いたああああ……………あれ?」
その背後の空間の歪みから、何かが現れた。
幾つもの体節を持ち、数え切れない無数の脚を持つ巨大な『竜』の
中層、下層のモンスターを転移させていたように、そのモンスターも転移させてしまった。
それも、魔界の真下。忌々しき肉壁を越えようと集まり、巨大さ故にぶつかりあい邪魔だと殺し合った結果生まれた凶悪にして強大なるドラゴン。
『ヴェノムスカイ・センチピード・ドラゴン』。
紫紺の竜鱗が日光を反射し輝かせる。
「………………」
閃光のリザードランナーを追っていた竜の群はふと足を止め、空を見上げる。
生まれて一度も見たことがない、青空。そして光の塊である太陽。
「「「…………………!!」」」
しかし、直ぐに地上に目を向け、気付く。
「ね、ねえカズマさん」
「はいカズマです」
「あの竜、こっちを見てない?」
「…………見てるね」
母の憎しみに寄り添うモンスター。それは深層の竜であっても変わらない。
異界とは言え神の気配に竜達が吠える。
「ちっ!」
エピメテウスがアクアを抱える。
「このまま人里から遠ざける! お前達は、取りこぼしを!!」
巨大な竜達は女神を抱えた英雄を追う。角から吐き出される光線が大地を穿つ。
残されたのは、強大な竜種の獲物を奪おうとして怒りを向けられることを恐れたモンスター。
中層、そして下層の怪物達。
3頭の首を持つ『アロマロサウルス』は下層の中でも特にモンスターアベレージが高い『密林の峡谷』出身のモンスター………を、
「ゴルルルルル」
「
『大樹の迷宮』に時折存在する宝石樹を守る
「シャアアア! シャアアアアアア!!」
怯えるように
迷宮に訪れた彼を追い続けた竜種が、異世界へと迷い込んだ。
「グルオオオオオ!!」
グリーンドラゴンの咆哮に何匹かのモンスターが怯えるように駆け出す。最悪なことに、逃げる先はアクセル。
「っ! アイズさん、行ってください!」
「でも……!」
「アクセルであのモンスターの群とまともに渡り合える人は少ない! 今、アクセル最硬の冒険者もここに居る!」
ついでに、瞬間火力だけなら最強も。
アイズがいなくても、勝ちの目はある。
「倒せないまでも時間を稼ぎます!」
「…………ごめん!」
一瞬の逡巡。アイズは、それでも街を救うことを優先した。彼女が一番速い。
残された一同を睨むグリーンドラゴン。
「なんと恐ろしい牙だ………あ、あれに噛まれたらどうなってしまうのか!」
「こんな時に喜ぶなド変態!」
「あ、ぅん!」
「レフィーヤは短文詠唱で牽制! ベルは魔法で攻撃! 近づくなよ! ダクネス! 普段攻撃で役に立たねえけど今のお前ならやれるはずだ! めぐみん、魔法の準備! 勝手にぶっ放すなよ!」
カズマが指示を出す。クセの強い3人をまとめるだけあり、指示は迅速。レフィーヤもその指示に否定する個所はないと判断。
「シャアア」
「此奴差し出せば見逃してくれるかな?」
「シャ!?」
どうも閃光のリザードランナーが、この竜達に追われていたのが原因らしいし。
「まてカズマ! そいつがいなくては、ベル達が元の世界に帰れない!」
「ああくそ! しょうがねぇなああああ!!」
エピメテウスのメタ発言
ダンメモではよくある事。
ダクネスの奇跡
このファン×ダンまちで実際起きた奇跡。
ヴェノムスカイ・センチピード・ドラゴン
本来このイベントのボスはミノタウロスだけどエピメテウス居るし。
代わりに魔界に挑み続け強化種へ至った群がエピメテウスの相手に。ベル達は頑張れ。
閃光のリザードランナー
行方不明の弟子を探す餓えた獣が、微かな弟子の匂いを察知して追ってきた。あまりの恐怖に逃げまくってたら何時の間にか別のに追いかけられてた可哀想なトカゲ。何気に世界最強から逃げ切った凄いモンスター。
時空を飛び越える速度は伊達じゃないぜ!
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