ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか?   作:超高校級の切望

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この帰還した冒険者にお食事を!

「シャ、シャア………」

 

 戦いの余波で気絶していた閃光のリザードランナーは逃げられないように縄で縛られていた。

 

「そうか……遊びたかっただけか。ん? 恐ろしい白い獣?」

 

 エピメテウスが交渉している。1年ほどシャバラ達と過ごし、ある程度の知能がある相手ならなんとなく言ってることが解るようになったのだ。

 

「話し合いは終わりだ。元の世界に返すから、縄を解いてほしいそうだ。後、自分を追いかけてくる白い怪物から守ってほしい、と」

「白い怪物ですか? 閃光のリザードランナーさんを追いかけるなんて、その怪物も速いんですね」

 

 と、ベル。異世界とは言えモンスター相手にさん付け出来るオラリオの冒険者など彼ぐらいだろう。

 

 

 

 そして閃光のリザードランナーがベル達の周りを駆け出し、その速度が最高速度を達すると空間が歪む。

 

 歪みが消えると、そこはオラリオであった。

 

「シャア………」

 

 怯えるようにキョロキョロ辺りを見回す閃光のリザードランナー。と………

 

「シャア!」

 

 ズン、と何かが落ちてくる。白い髪をなびかせた小柄な人物…………リリウスだ。

 

師匠(せんせい)!」

「…………………」

 

 ジッと閃光のリザードランナーを見ている。閃光のリザードランナーとベルを見る。

 

 白い怪物とはリリウスの事だったのだろう。リリウスはジッとベルを見て、エピメテウスに視線を向ける。エピメテウスが首を振ると、興味を失ったかのように閃光のリザードランナーに背を向けた。

 

 閃光のリザードランナーはすぐさま別の時空へと旅立った。

 

「とりあえず、おかえり。ベル、アイズ、エピメテウス………………誰?」

「レ、レフィーヤさんです。その、僕の………ラ、ライバルです」

「な、なんで恥ずかしそうに言うんですか!」

 

 アイズは仲良くなってる? と首を傾げ、リリウスはそうか、とどうでも良さそう。

 

 因みに心の中ではベルと競い合わせるかと思っている。その為には彼女も鍛えたほうがいいのだろうか?

 見たところ純粋な魔導師。ジャガーノートと戦わせて近接戦を鍛え………いや、呼び出すと怒られるんだった。

 

「ああそうだ。ヘスティアと仮面女から見つけたら食べさせてやれと」

「神様は分かりますけど、仮面女?」

「ミアのところの食材を毒に変える女…………」

「シルさんですか」

 

 それでわかるのどうなんですか? とレフィーヤは思った。彼女はシルの料理を知らないのだ。

 

 受け取ったバスケットにはジャガ丸くんと卵サンド。

 

「届けてやったから少し寄越せ」

「ええ………」

「良いですけど」

「良いんですか!?」

 

 ベルが許可し、驚愕するレフィーヤの前でリリウスは早速卵サンドをコリコリコリよく噛んで食べる。卵サンドでコリコリ? ピクルス入りとか………いや、音からしてもっと硬い。

 

「……………」

 

 ブベッ! と吐き出すリリウス。そのまま市壁から飛び降りた。

 

「…………せ、師匠(せんせい)が口に入れたものを吐き捨てた!?」

「どれだけまずいんだそれ…………」

 

 しかも目の前のジャガ丸くんを見ずに口直しに行くほど不味かったらしい。ベルは頑張ろう、と覚悟を決め帰りがけに胃薬を買うことにする。

 

 

 

 

「あ、リリウスさん! ベルさん、私の料理食べてくれました?」

「頑張って食うだろ」

「頑張って? ああ、お腹いっぱいだったんですね」

「? 不味いから頑張るんだろ」

 

 と言いながらミアの料理を食べるリリウス。飲んでる酒は神酒(ソーマ)だ。

 

「うう、リリウスさんはたくさん食べるだけあって味に厳しい」

「…………………」

 

 ただ焼いただけで第一級(ミア母ちゃん)すら昏倒させるタコさんウインナーを作るシルに店員達から妥当だろという視線が飛ぶ。

 

「でも私、考えたんです! 焼いたり味をつけたりするから駄目なんだって!」

「………………」

「聞けば極東のSUSHIなる料理は、魚を斬ってご飯にのせるだけ! 私でもできます」

「怒られろ」

「後、おかずをご飯に乗せるだけドンという料理もあるとか」

「それで?」

「そしてこれが、極東の海鮮料理SUSHIとドンの融合! 海鮮・ドンです!」

 

 ゴトリと置かれた海鮮・ドン。

 

「……………蜂蜜の匂い?」

「なんでも、極東では辛い香味料を入れるそうなんです。よく解らなかったのでハニーマスタードを」

 

 何故そこでせめて普通のマスタードにしない。名前が長い方が色々使われて美味しそう? そうか。

 

「……………これは?」

「魚は卵も美味しいんです。それは、なんか丸々太っててとっても美味しいって魚の卵を………毒があると聞いたので消毒用アルコールに一晩浸して………こっちはたまたまメレンで手に入れた魚で、脂が乗ってるけど食べ過ぎは良くないらしいです。まあ、冒険者様なら平気ですよね」

「………………」

「あれ、リリウスさん?」

 

 リリウスは海鮮・ドンと共に消えた。

 

「ただいま」

「どこ行ってたんですか?」

「近所の黒猫に喰わせてきた」

「まあ、喜んでくれましたか?」

「くそ、が………と言い残して眠りについた」

「リリウスさん、動物とおしゃべり出来ますもんね」

 

 その日、一人の猫人(キャットピープル)が治療院に担ぎ込まれた。彼は聖女の力を以てしても丸一日寝込んだ。

 


 

リリウス図鑑

 

リリウスフェイス

母親似の女顔。妹の目つきを悪くした感じだ!

その再生能力故に肌年齢は妹より若いぞ!

栄養一切無駄にしないリリウスの肌に余分な角質、油分などは存在しないのだ。

 

リリウスヘアー

過去の拷問によるストレスですっかり白髪になってしまった。その再生能力故に髪質はとても良い。栄養一切無駄にしないリリウスの髪に余分な油分など存在しないのだ。

 

リリウスファング

スキルの影響でとっても鋭くなったギザ歯。うっかり舌を噛んだら痛いぞ!

口臭の原因となる雑菌は食い尽くされているので無臭だ。狩に便利。発展アビリティと併用して毒も分泌出来る。分泌って聞くと下品なんですが……と誰かが書く。

 

リリウスアイ

妹と同じブラウンの瞳。視覚能力に優れた小人族(パルゥム)であり現代最高のステイタスを誇るリリウスの目はどんな餌も見逃さない!

 

リリウスイヤー

スキルでとてもいい。遠くで鳴く獲物の鳴き声も聞き逃さないぞ!

 

リリウスノース

スキルでとても優れている。獣人にも勝る嗅覚で、どんな獲物も逃さない! だけどつい最近めちゃくちゃ速いトカゲを逃がした。匂いが唐突に消えたのだ。

 

リリウスアンチボディ

大抵の雑菌、毒も効かない最強の免疫。運よく血管内に侵入した細菌が赤血球から栄養を取ろうとしても細胞に届ける栄養が増えるだけ。

え、輝夜の毒? 効かないよ。

エイプリルフール、皆が見たい嘘は?

  • バーサーカーリリウス(/Zero)
  • 英雄派リリウス(ハイスクールD×D)
  • 冒険者リリウス(このすば)
  • 死に戻らないリリウス(リゼロ)
  • 魔物リリウス(ガッシュ)相棒エピさん
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