ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
「すいませんでしたベル様。あれは完全にリリの私怨………巻き込んでしまいました」
「あ、いや………でもその、本当なの? フィンさんが、
「本当ですよ」
ベルは救いを求めるようにヘスティアを見ると、ヘスティアは頷く。本当のようだ。
「まあ、真実だからこそ、あの勇者様は敵意満々な団員を落ち着かせるんでしょうが。それはそれとしてアイズ様と過ごせたのに………そこはリリの責任です」
「ど、どうしてそこでアイズさんが!?」
「だってベル様、アイズ様が好きなのでしょう?」
「なななな!?」
ゴン! と大きな音が聞こえた。振り返ればテントを張っていたリューが地面を砕いていた。
亀裂の中心にはペグが突き刺さっている。
「何やってんだリオン」
「あ、いえ。す、すいません……やりすぎてしまった」
「やりすぎって問題か?」
リリウスは首を傾げた。
「リ、リリ!」
「まあリリの件がなくても、あの人は大変でしょうが………」
「そ、それは解ってるけど………」
何せ3大派閥の幹部のアイズと団員がたった一人の零細ファミリア所属の自分だ。身分に差がありすぎる。
「いやそういうことではなく…………いっそリリと結婚しますか? 兄様が本当の兄様になってお得ですよ?」
「え、ええ!?」
「!!」
「リオン!? 何故テントを突き破るのです!」
己を指差しながら笑顔で言うリリにベルが顔を真っ赤にする。背後でリューがテントに突っ込んだ。
「兄様はベル様に目をかけてますからね。きっと認めてくれると思いますよ?」
「だ、駄目だよ! だ、だってけけけ、結婚は、す、好きな人、同士で!!」
「リリはベル様好きですよ〜?」
「よ〜♪」
可愛らしく首を傾げるリリ。よくわからないけど真似するノエル。
「君達別派閥だろう! 僕は認めないぞ〜!」
「そうやって、眷属の恋愛事情に口出すからオラリオで神と眷属の溝が開いていくんですよ。ね〜?」
「ね〜♪」
「まあ、ヘスティア様はなんやかんや言っても本気で頼めば最後の最後に認めそうなチョロ………優しさを感じますが」
「優しいなんて言うなよぉ………怒れないじゃ…まって、今チョロいって言いかけなかった?」
リリは笑顔で何も言わない。神に真実を悟られないやり方は、沈黙である。と、その時……
「あ、いたいた! お〜い!」
森の奥からアマゾネスが走ってくる。敵意は感じない。リリウスも警戒してないし。
「良かった、見つかった!」
「何か御用ですか?」
「えっとね、タケ…………タケェ………【タケノサト・ファミリア】の人が君達を探してて、無事か知りたいって」
「【タケノコカンチ・ファミリア】が? そうか、ここまでこれたのか」
「そうそう。その【タケノヤマ・ファミリア】が謝罪もしたいって」
「リリ、ベル。その【タキノヤマ・ファミリア】は、お前等に怪物押し付けた奴等だ」
「どのファミリアですか?」
リリは思わず突っ込んだ。
「えっと………その人達は、大丈夫だったんですか?」
「ん〜? 傷だらけだったけど、あれは誰か死んだ感じじゃなかったかなぁ」
アマゾネスの言葉にホッと安堵するベル。そんな様子ににま〜と笑うアマゾネス。
「あ、あの?」
「あ、ごめん。やっぱり、君がいい子だなって………じゃ、【キノコヤマ・ファミリア】連れてくるね!」
「タケノコからキノコに!?」
「エライコッチャ、戦争だ」
「何言ってるんですかヘルメス様」
暫くしてやってきたのは【タケミカヅチ・ファミリア】。タケノコでもキノコでもなかった。
結局ヘルメスの提案で有事の際馬車馬のごとく使えばいいということになった。
因みにアマゾネスの少女………ティオナもリリに謝ってた。
「本当はね、サポーターちゃんがフィンに何を言っても、そこで終わるはずだったんだって」
だって聞いているのはフィン達だけだ。
リヴェリアはそもそも当然だろと思ってたそうで、ガレスも納得していた。
フィンに同族の女が呼ばれていると聞いて、勝手に天幕に近付き盗み聞きして事態をややこしくした。
「………兄様のこと、怒ってないんですか?」
「怒ってるよ? ティオネ、死にかけてたし………でも、ん〜………ティオネの今までの暴走ってさ、結局あたし達が近くにいたから止められただけで………ああなってたのは、今までティオネが殴りかかろうとしていた人達だったかもしれないんだ」
例えばフィンが女に囲まれているのを見たとする。ティオネはLv.5の力で暴れる。相手が冒険者だろうと一般人だろうと暴れる。
「仕方ないで済ませてた。止めればいいって思ってた……その結果なっていたかもしれないのが、あの光景なんだ」
「…………リリもムキになって煽りましたから」
あの男が誰かに慕われているのがムカついた。
一族のために自分の幸せなんて考えてないなんて雰囲気出しながら、明らかに自分の目的の妨げになる女をそばにおいている中途半端な姿が癇に障った。
「お姉様の方には謝っておいてください」
「…………フィンが貴方のお兄さんを女の子と勘違いして口説いたのは本当なんだってね。
「はぁ…………」
「だから、あたしも謝らせるよ。一緒に水浴びしよ!」
「どこから水浴びの提案が!?」
レッツゴー、と抱えられるリリ。リリウスは暫くじっと見て…………。
「アイズは?」
「いるよー」
「お前とアイズがいるなら、まあ許可してやる。リリにその気があればな」
「だってさ、リリちゃん!」
「リリちゃん!?」
「同じ『妹』の友達なんてアーディ以来かも! 今度は妹あるある話そう!」
「ぐいぐいと! 距離が近い!」
結局リリはついていくことにした。ヘスティアも水浴びしたーいと向かい、アスフィも体を洗いたかったのか続く。
【タケミカヅチ・ファミリア】の2人はならば見張りを、とついて行く。
リューは何処かへ行き、リリウスはシャバラ達を洗ってくると森の奥へ。ヘルメスはヴェルフ、桜花の目を盗みベルへ近付いた。彼はこの時を待っていた。
「待ちなさああああい! この変態兎! 異世界で、ちょっとかっこいいなと思った私が馬鹿でした!!」
「ご、ごめんなさああああい!!」
「………………?」
砂浴びをしていた3匹の獣は聞こえてくる怒号と悲鳴に顔を上げる。
逃げ惑う兎を追いかける妖精。
顔を見合わせ、気にせず砂浴びを続けることにした。
「ワフワフ!」
「クウン」
「ちゃんと水浴びもしてきなさい」
「…………」
じゃなきゃご飯は食べさせません、とリュー。
リリウス達は仕方なく水浴びに向かった。因みに材料はベルがリヴィラで買ってきたらしいが、ちょっとした揉め事があったらしい。
「所でリオン、顔赤くないか? ベルも」
「…………水浴びして体の汚れを落としてきなさい」
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