ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
タケノコ・ファミリアが今度は18階層にこれた理由。
命には
遭遇種を増やせば増やすほどその階層で動きやすくなる。なので前回より中層で移動しやすかった。
遡る事数分前。
ティオナに誘われたリリ達が水辺に向かうと、男やモンスターが来ないように見張る女性団員達はギョッと目を見開く。
「ティ、ティオナさん!? 連れてきたんですか!?」
「うん。あれ、駄目だった?」
「だってその子、団長に…」
「でもフィンも気にするなって」
【ロキ・ファミリア】はよくも悪くもフィンという存在が大きい。その場にいなくても指揮を肩代わり出来る者は確かに存在するが…………居なくても成立するのと居なくなっても成立するのは、イコールではない。
だからこそ、そんなフィンを貶めるリリを気に入らない団員は多い。
「兄様に謝ったらリリも謝ってあげます」
「団長がそんな事するはず………!」
「しますよ。だってあの人は現実主義の夢想家で、今が見えてませんから」
今の苦しみを救っても同胞に未来がないと栄光を優先するリアリスト。成る程確かに
自分が死ぬ前に少しでもと先を見るから、今を見てないが。
「兄様は強いけど、その強さは【ロキ】と【フレイヤ】が最強を名乗りながらも嘗ての最強の影すら踏めない未熟さが作った時代を生き抜く為に手にしたもの…………まあ暗黒期に関しては、悪いのは
「リリウスさんは………やっぱり【
恐る恐る尋ねるアイズ。同性で、年上なのに不覚にもカワイイと思ってしまった。
「あの人は自分を嫌う全部が嫌いですよ………だから、まあ、貴方は嫌いじゃないかと」
ホッとするアイズ。
「まああの人の妹はリリだけですが」
「……………」
ドヤ顔のリリ。ムッとするも何も言えないアイズ。
「ほら、ティオネ、殴ろうとしたこと謝らないと」
「だ、だってそいつが団長を………」
「フィンだって言ってたじゃん、女の子と勘違いして求婚まがいのことをしたって」
時期については詳しく言わなかったが。だって一桁の頃だし。
「だいたい、何で此奴の兄なのよ!」
「兄様は昔から可愛かったですからね。顔も似てるのに、兄様の方が綺麗で可愛くてかっこいいですもん」
ブラコン? とヘスティアが呟いた。
「私だって美人だし胸だってあるわよ!」
「でも貴方純血どころか
「気合で産むわ!」
「そういうスキルでも発現させたらいいのでは?」
何せ恩恵とは人類に宿る『未知』と言う可能性を引き出すものだ。ひょっとしたら、ひょっとすれば、それこそ
「ティ〜オ〜ネ〜? 違うでしょ、そうじゃないよね」
「うぐ…………その、悪かったわよ」
「良いですよ」
「ごめんねリリちゃん。そう簡単に許せないだろうし、許さなくても…………え?」
あっさり許したリリにティオネ達が目を見開きかたまる。
「リリは別に、貴方が嫌いなわけじゃないですし。貴方は好きな人のために怒っただけですからね」
「………………」
「好きな人に好きだとはっきり伝えられる貴方を、リリは尊敬しますよ。暴力性を抑えたら崇拝だってしてあげます」
「いや、団長に近付く奴等を前に冷静になるなんて無理」
「あ、はい」
「………アンタは? いるの、好きな人?」
「兄様です」
「そういうことじゃ………いえ、そうね。ごめん、一方的だった」
ティオナがお〜、と感心した。
「でも最高の
「は? 兄様の方が上ですが? ワイルドさなら負けてませんよ。モンスターだって食べちゃいます」
「それはワイルドすぎない?」
と、ティオナ。アイズは良かった、仲直り出来たんだと安堵。ヘスティアもウンウン頷いている。
「なかなおりしたの?」
「みたいだね。ところでノエル君の周りの水冷たいな」
「せいれいなので」
えへん、と胸を張るノエル。
「でもリリウスおねえちゃんは、わたしよりちからのせいぎょがうまいからこうならないよ」
「なんでおねえちゃん?」
「おねえちゃんは、おねえちゃんだよ?」
リリウスの心臓はノエルと同じく冬の精霊………それも大精霊スカディが姿を変えた心臓である。その辺りが関わってるのだろうが、ヘスティアは知らない。
と、その時………
「うわああああ!!」
ベルが枝とともに降ってきた。木の上にいたらしい。
「ベベベベル君!?」
「エッチですねベル様。ほら、ノエル隠れますよ………ここ冷た!」
「あ、アルゴノゥト君! なになに、君も入りにきたの?」
「大人しい顔してやるわね、アンタも」
ヘスティアは普段自分から間違えたふりしてシャワー室に入る処女神(笑)のくせに、逆の立場だと顔を真赤にして狼狽える。
リリはノエルと一緒に体を隠そうとして水の冷たさに驚く。そう言えばノエルとお風呂に入ると何時も湯船がぬるくなるの早かった。
アマゾネス姉妹は気にしない。恥じらいがない。
隠すこともせず近付いてくる小麦色の裸に視線をそらしたベルが見たのは、アイズ。
陶器のように滑らかな白磁の肌を僅かに赤くし、金糸の如き髪と同じ色の金の瞳は非難するようにベルを見つめる。
「あ──────!!」
「貴方という人はああああ!!」
そして始まる追いかけっこ。兎絶殺妖精と化したレフィーヤはベルを追いかけていった。
アスフィは目ざとく逃げようとしているヘルメスを見つけタオルで隠しながら追いかけ裸を見られるより早く気絶させた。
「ていうかアマゾネス君達はともかくサポーター君も、恥ずかしがらないの?」
「まあリリは兄様とお風呂入ってますし」
「一緒に!」
「何それだ、みたいな顔してるんですティオネ様。普通に逃げられるだけですよ」
「ううん。逃げるまでもなく、フィンがお風呂入る時間は一部の人しか教えられてなくて、その間ティオネは誰かと話すようにされてるよ」
対策済みだった。
その後ベルはレフィーヤから逃げ切るもリューの水浴を覗いてしまったり、シャバラとシュヤーマの掘った穴に顔だけ出して埋められ頭をトイレにされたヘルメスを助けようとしてまたレフィーヤに追いかけられたりしたが、一緒に変なモンスター倒して何とか仲直りしたとか。
「しかしずいぶんな言われようじゃったなあ、フィン……だから、姑息な手は使わん方が良いと言ったろう」
ガレスは呆れたように言う。フィンは返す言葉もないね、と肩を竦めた。
「せっかく見つけたお嫁さん候補だったんだけどね」
「むしろリリウスの妹と知りながら良く候補に据えたものだな」
と、リヴェリア。フィンを睨んでいた。
「そうだね、冷静じゃなかった………無駄になるとは、思っていたんだけどね」
「なのに動くとは、珍しいのう」
「僕もそう思うよ。どうしていたんだろうね」
「…………理由なんて分かりきっている」
フィン自身も解らぬ疑問に答えを持つのは、リヴェリア。
「お前はあの兄妹に憧れているんだ。いまだ追いつけぬ昔日の英雄に追いついてみせた兄の『強さ』に、弱くても戦える、計算だらけの自分にはない妹の『勇気』に………」
自分の理想そのものの姿に憧れた。これこそが
「だがフィン、たとえ2人がお前の理想通りだったとしても、お前の理想を叶えてやる義務なんてないんだ」
だけどそんな2人は、同胞を導く気などない。
だからこそ、なのだろう。絶対に出来ると信じた者達がしないから、フィンは余計意固地になっている。
これまでの道のりを捨てるわけにはいかないと己を縛っている。
「…………僕は──」
不意に響く轟音。膨大な魔力の気配。
天幕から飛び出せば高く伸びる火柱が見えた。
会話を切り上げ、すぐさま調査に向かった。
リリはダンメモのイベントによるとティオネの赤裸々に好意をぶつける姿は羨ましいとは思ってるらしい。
こっちでも兄に本音の一つ言えず数年拗らせたしね
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