ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか?   作:超高校級の切望

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異界の住人(進撃コラボ)

「すげぇ……」

 

 化け物をあっさり倒し、現れた巨人には弱点が分からず苦戦していたが、エレンが教えればあっという間に倒してしまった。

 強い。自分よりも、遥かに。それが、集団規模。

 

「弱点を教えてくれて、感謝! これがガネーシャ感謝のポーズ!!」

「あ、はい…………」

「エレン、離れて……この人、おかしい人だ!」

 

 偉い人なんだろうから一応敬語を使うエレン。ミカサはとても警戒している。そりゃそうだ。

 

「貴方達は何者? どうして壁外にいるの、その強さは何!?」

「俺はガネーシャだああああああ!!」

 

 話が通じない!

 

「複雑だな……」

「む、何がだ?」

「いや、その………ガネーシャ……様? の声が、俺の父親とそっくりで」

 

 だけど性格は全然違う。だから、複雑な気分になる。

 

「成る程、つまり君の父もガネーシャ」

「え、違います」

「ならば、安心しろ。君もまたガネーシャ!」

 

 ポンと肩に手を置き、反対の手でグッと親指を立てるとニカッと白い歯を剥き出しに笑う。

 

「違う。エレンはエレン!」

 

 と、ミカサが突っ込む。そういうことじゃなくない?

 

「問題ない! 何故ならガネーシャとはガネーシャであり、ガネーシャ! つまり、君も、俺も、ガネーシャだああああああ!!」

 

 ガネーシャとは?

 

「それで! 君達は! 何者だ!?」

 

 何故かポーズを変えながら問いかけてくるガネーシャ。此方が聞きたい。

 

 

 

 

「巨人の住まう世界か………俄には信じがたいな」

「モンスターの侵攻を抑えられなかった世界って考えりゃ近いのか?」

 

 エレンの説明を聞いた【ガネーシャ・ファミリア】は混乱していた。だがそれはエレン達も同じだ。

 

 無限にモンスターが生まれるダンジョン。モンスターの進出を抑えるバベル。それを中心に存在する都市オラリオ。そこに住まう、冒険者。

 

 神により力を与えられた彼等が、英雄の如き力でモンスターと戦う。何とも分かりやすく、心を熱くする英雄譚。そんな世界に、エレンは…………

 

「…………なんか、甘っちょろい世界、だな……」

 

 ポツリと呟く。

 

「あ、でも、他所の世界でも神様なら、巨人の正体とか解ったりしない……ですか?」

「むうん?」

 

 エレンの言葉にガネーシャはエレン………の背後に視線を向けた。

 

「…………?」

 

 エレンが振り返るが、そこには誰もいない。

 

「教えられん!」

「……………()()()()()()?」

 

 知らない、ではなく教えられない。その言葉にミカサがガネーシャを睨む。

 

「何故?」

「頼まれたから!」

「誰に!?」

「それは言えん。だが、覚悟を持ち、苦しみながらも進む………彼もまたガネーシャだ!」

「苦しみ? そんなの、俺達には関係ない! 巨人に、誰かの意思が介在してるって言うなら、そいつは敵だ!」

「…………ここで俺が話したところで、何も変わらない。何故なら知ったところでどうにか出来ることではないからだ!」

 

 やはりガネーシャは、巨人について何かを知っているらしい。あるいは、理解したとでも言おうか。

 

「ならば、子供達よ。己の足で向かい、己の目で見るがいい。その先に希望がなくとも、真実だけはある……………そして、俺はガネーシャだ!!」

 

 今名乗りになる文脈あった?

 

「まあ、なんだ。ガネーシャ様は悪い(ひと)じゃないことだけは確かだ。あの人が喋らないっていうなら、何か意味があるんだろうよ。それで、調査兵団だったか? 他にも来てるかもしれねえから、探すぞ」

 

 

 

 

 

 

 さて、その頃別の場所では。

 

「いや〜、助かったよ。弱点を見つけたは良いけど、大きくて狙いにくくてさ」

「数も多かったもんな。いや、1人でほぼほぼ殲滅してたけど」

 

 アーディはサシャとコニーと名乗る男女に出会っていた。

 

 巨人の弱点が項であることを発見したは良いが、7Мから15Мの大型は体を登ろうとしても暴れ、足を切り落としても他の巨人が邪魔をして狙い難かった。

 

 アリーゼみたいな火力やリオンみたいな速度があれば別だったのだろうが、アーディはどちらかといえばサポートよりなのだ。

 

 そんな彼女の代わりにサシャとコニーが動けなくなった巨人の項を抉り、殲滅した。

 

「いえいえ、此方こそご飯を頂いて………はむ、はむ!」

 

 因みにその後サシャがお腹を鳴らしたので、アーディはおやつに取っておいたジャガ丸くんを渡した。

 

「いいよ。お腹空いてたんでしょ? おかわりもあるよ」

「え!? 神様?」

「え?」

「神様ですか!? 貴方が!?」

「し、静かにしないと!」

 

 モンスターがやってきてしまう。と、その時ガサリと茂み遠くで何かが動く。

 

「!?」

「神ぃいいいいいい!!」

 

 慌てて振り返るアーディだったがサシャが感激のあまり抱きついて離れない。

 

「なんなんだ! なんなんだよあの怪物達は!」

「アルミン!!」

「コニー? サシャ!! 気をつけて!!」

 

 アルミンと呼ばれた少女のようにも少年のようにも見える人物を追うようにモンスターの群が現れる。

 

「ちょちょちょ! モンスター! モンスター来てる! ああ、もう! 仕方ない、なっ、と!」

 

 アーディはひっついて離れないサシャを振り落とさないように掴み、あっという間にモンスターを殲滅させた。

 

 

 

「え、異世界?」

「うん。この前も来てたらしいからね……きっと、貴方達と巨人は、異世界からやってきたんだよ」

「ぷっ。異世界」

 

 サシャが吹き出す。

 

「む? 馬鹿にしてるね」

「だって、流石に、ねえ?」

「俺達をからかってるんじゃないだろうな?」

「でもサシャ、コニー。実際僕達はこの世のものとは思えない怪物を見たはずだよ」

「「……………」」

 

 事実を突きつけられ、流石に2人も黙り込んだ。

 

 


 

 

ガネーシャ様は見えている。神様だからね。

エイプリルフール、皆が見たい嘘は?

  • バーサーカーリリウス(/Zero)
  • 英雄派リリウス(ハイスクールD×D)
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