ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか?   作:超高校級の切望

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薬指に誓いを(デアラコラボⅡ終)

ゲーム風特殊キャラ紹介

 

【英雄憑依】ベル・クラネルSSR

属性・風

『アイズの英雄』という共通点を使い『物語』のアルバートがベルに憑依した姿。

推定レベルLv.8以上は確実。

後世の逸話、信仰、後付けにより付与された概念は『希望』。数多の英雄を殺す大穴の守護者、絶望の化身、抗う事など出来ぬ絶対者である黒竜の片目を奪い遁走させ『黒竜は決して無敵ではない』と示した。

英雄時代最後の大偉業にして神時代の始まりを齎した。故にあらゆる絶望的な状況に対しても勝ちうる可能性を作る。ようはティアマトに死の概念を付与した山の翁みたいなもん。黒竜に敗れたのであくまで可能性の付与。それでも大概の怪物相手には英雄の一撃を用いず勝てる。

 

【凶猛魔眼】マクールSSR

属性・炎

後に小人族(パルゥム)の女神とされるフィアナ騎士団の前身マクール騎士団の団長にして『凶猛の魔眼』或いは『瞋恚の魔槍』の前所有者。アルゴノゥトの時代辺りの最強の戦士。強さが特別編と違って見えるのは、戦闘描写がそもそも本気を出す必要がない戦いと弱体化した後だから。巨人退治の倒し方を考えたのだって、一応救援に向かった国の中だったから。

魔眼の声を鬱陶しいと思っている。斬光みたいな技を独自に生み出してたりする。因みにゴォールがフィアナに『マクールよりも紅い』と言っていたが、これはフィアナの魔眼がより強力と言うわけではなくマクールが魔眼を完全に支配していたため。

しかし第一級を遥かに凌ぐその戦闘能力は魔眼の恩恵が大きく、魔眼を失うとLv.5から6程度。

 

【瞋恚魔槍】リリウス・アーデSSR

属性・地

実はリリウスのラーヴァナは魂に残った魔槍の残滓を組み立て恩恵で補強したモノ。マクールと魂が似ているのもあり、そのラーヴァナを媒介にマクールにより魔眼を借りた姿。

常時強化状態のため通常攻撃が斬光(全体攻撃)連発可能(連続攻撃)のお兄ちゃん。

 

おまけ

 

邪竜の称賛

幻書館(アシュフィリヤ)】の魔物達は物語の魔物である性質上、打ち倒されるべき存在である。それは絶望の化身とて例外ではない。

嗚呼、故に我が天敵(英雄)よ、称賛しよう。貴様等は確かに厄災(我が身)を乗り越えた。

 


 

「…………ベル」

 

 指輪(アイズ)はベルを見る。暴走したニーズホッグから助けてくれた、自分の英雄を。

 

「…………朦朧としてたけど、話は、聞いてたよ。君は………僕達が作った………指輪、なんだよね?」

「………そうです。貴方がアイズに贈った、約束の指輪(リング)………アイズになる前から、想いを宿していたガラクタ」

 

 ガラクタと、そう己を卑下する指輪(アイズ)に先程までの狂気は感じない。

 

「ねぇ、ベル………私だけのモノに、なってくれませんか…………?」

 

 英雄を求める娘のように、縋るものを求めて手を伸ばす指輪(アイズ)に、ベルは………

 

「…………………ごめん」

「………それじゃあ、貴方も、私を………」

 

 拒絶するのね。そう絶望する指輪(アイズ)にベルは言葉を続ける。

 

「ごめん。()()()()を、君にあげることは出来ない」

「────……え?」

「君が言っていた通り、助けなきゃいけない、守らないといけないものが、増えたから………」

 

 だから、今は誰か一人のものになる事はできない。

 

「………だから、その代わりに………僕の『左指』をあげる」

「「!!」」

 

 2人のアイズが目を見開いた。リリウスはほぉ、と感心。狂三はまぁ、と驚嘆。

 

「お、おい、ベル!? 何言ってるんだ!」

 

 士道も慌てて止めようと叫ぶ。

 

「士道、大丈夫…………けじめとか、そういうんじゃなくて…………僕が『約束』しないと、いけないことだから」

 

 士道に微笑んだベルは改めて指輪(アイズ)に向き直る。

 

「君と一緒に………アイズさんに言った『約束』。破らないように………この左指を、あげる」

「ぁ────」

 

 誰かに助けて欲しかった──

 私だけの英雄が、いて欲しかった──

 

 でも『彼』は優しくて、いろんなモノを助けてしまう。例えそれが、ヒトでなかったとしても──

 

 ──それが、『指輪(わたし)』であっても──

 

「………………………それは、薬指?」

「えっ? ……う、うん?」

 

 良くわからないまま頷くベル。指輪(アイズ)も、解っていないと知りつつも微笑む。

 

「…………ベルって、本当にずるい」

「ご、ごめんなさい…………」

「…………仕方ないなぁ」

「アイズ……さん?」

「左指は要りません。今は……でも、予約済みです」

 

 ベルの手を取り、薬指の付け根にそっと口付けをするアイズ。

 

「いつか、私と(つがい)の指輪を嵌めてもらいますから」

「えっと…………うん、約束するよ」

「ん…………破ったら、また出てきちゃいますからね?」

 

 いたずらっぽく笑う指輪(アイズ)の微笑みは年相応にも、少し幼くも見えた。

 

「うふふ…………まったく、拍子抜けですわね」

「前が見えねえ」

 

 リリウスを抱き寄せ、その目を手で覆いながら現れる狂三。因みにこれはこのやり取りを見せないためではなく、敵を見失った魔眼が暴走しないようにとリリウスが一先ず目を斬ろうとしたからだ。フィアナも仮面で抑えていたし、視界に強く影響される。

 

 マクール程この魔眼に慣れていないリリウスは一先ず視界そのものを遮る。

 

「狂三………まだやるつもりか?」

「………それは、ねぇよな。その格好で」

「あら、これでも皆様の為に動いていますのに。今のリリウスは、下手したら士道さん達に襲いかかりかねませんわ」

「とりあえず目を閉じる。もう腕はいい」

 

 狂三は腕を退かした。

 

 目を閉じたリリウスはクンクンと鼻を鳴らしマクールを探しに駆けていく。

 

「道を空けてくださいまし、十香さん。主人の気が済んだ以上はわたくしも事を構える気はございません」

 

 コツコツと床を鳴らしながら指輪(アイズ)の下へと移動する狂三。

 

「とんだ茶番………けれど、花嫁が救われた。ハッピーエンドですわ。よかったですわね、アイズさん。その醜くも美しい想いが報われることを、願っていますわ」

「狂三…………ありがとう。ここからは、私のお詫び」

 

 指輪(アイズ)が狂三の手を取ると、蓄えた力が狂三へと流れていく。

 

「これは………? 霊力が………」

「私の残っている力、全部あげる。これで、元の世界に帰れる」

「──!」

「元の世界であなたの願いが叶えられることを、私も祈っています」

「まったく…………やっぱり、とんだ道化でしたわね。貴方も………わたくしも………」

「うん。さよなら………元気でね、狂三」

 

 黒い花嫁は、ヴァージンロードを共に歩く母親(エスコート)に向ける新婦のような笑みを最後にその輪郭を失う。カチャンと音を立て指輪が落ちて、アイズの下まで転がる。

 

「指輪に、戻った……もう、何も感じない」

 

 どうやら終わったようだ。本当に、どうなることかと思ったが何とか無事に。

 

「けど、ベル? 一つ、聞いてもいいか?」

「え………? なに………?」

「お前……()()()()()()()()()()()()()()、知ってるのか?」

「アイズさんが言ってた、誓いを守るって意味じゃ……ないの?」

 

 やはり知らなかったようだ。それとも、こちらの世界では違うのだろうか?

 

「うふふ、ベルさんは大物になりますわねえ」

「うむ! シドーと一緒だな!」

「俺も!?」

 

 狂三、十香、士道がそんなやり取りをしている間に崩壊した大地の欠片を移動してくる英雄と精霊達。

 

「感じます。あの男の子、兄さん以上のスケコマシ!」

 

 フィーナがどこかムスッとした顔で言う。

 

「相当な女泣かせでしょうな彼は」

 

 リュールゥが高笑いしながら竪琴(リラ)を奏でる。

 

「苦労しそうね、あの子を好きになる女の子は」

 

 呆れたようにオルナが肩を竦めた。

 

「あ、あれ? みな、さ…………」

 

 まだ頭がぼうっとしているらしくふらつくベル。

 

「ベル…………えっと、その………ごめんなさい……」

「アイズさん? どうして、謝るんですか?」

「…………私が、いろんなことを思ったせいで………ベルを、みんなを、巻き込んだから………」

 

 私はあんな事をしない、とは言ったが、それでも指輪(あの子)の言葉もまた、アイズの本心なのだ。

 

「…………誰かに助けてほしいって思うのは、変なことじゃないと思います」

「!」

「僕もお祖父ちゃんがいなくなった時、誰かが………英雄が、助けに来てくれたらって、ずっと、そう思ってました」

 

 きっと、誰だってそうなのだ。怖い時、助けてほしいとそう思う。それは決して悪いことではない。

 

「だから、だいじょ………ぶ…………」

「ベル!?」

 

 グラリと倒れるベルの体を慌てて支えるアイズ。

 どうやら眠っているだけらしい。

 

「ふぅ〜、漸く追いついた! さあ、枯らす涙は何処だ!? なんてネ!」

 

 非戦闘員故に離れていたアルゴノゥトや二亜達も戻ってきた。

 

「全員居るな」

 

 マクールに魔眼を返したリリウスも、立ってるのがやっとだったマクールを背負って戻ってくる。『どうぞ』『どうも』とフィアナに渡す。

 

「さて、それじゃあ帰還の方法を探すだけだが………」

 

 エピメテウスがそう呟いた瞬間、世界が揺れる。

 

「わわわ! なになになに〜!?」

「地震!? 地面だって浮いてるのに!?」

「見てください! 空………空? く、空間に罅が!」

「【幻書館(アシュフィリヤ)】の外殻が砕けようとしてる………!」

「つまり?」

「最悪、この世界ごと時空の狭間で塵になるかな。消滅じゃなくて、崩壊だし」

「「「えええええええええ!?」」」

 

 卵の殻が脆くなり割れる分には中身に被害は少ないが、今は卵を丸ごと潰そうとしているかのような崩壊が起きている。

 

「どうすんの!? 異世界で塵になるとか、嫌なんだけど!」

「フハハハハハハハ! 心配は無用だ、精霊達よ!」

 

 と、アルゴノゥトが叫ぶ。

 

「最後は私にいい格好をさせておくれ。何、先の時代を生き抜いた者の努めだ。この空間が精霊の力で組み上げられた世界ならば。この手にある鍵は『希望』に成りうる!」

 

 掲げられる黄金の剣。大神が生み出した有数の力を持つ大精霊が変化した天授物(アーティファクト)に迫る剣。

 

「啓け! 雷霆の剣よ!」

 

 一閃。

 雷が走り、目の前の空間に走る亀裂。空………外郭に走るモノとは異なる『亀裂』。

 

「おお〜! 同人誌のシドー君がやってくれた事と同じだね!」

 

 こちらの世界では英雄『アルゴノゥト』がキーキャラクターだったらしい。

 

「さあ、行くがいい! 後世の………」

 

 チラリとエピメテウスを見るアルゴノゥト。

 

「後世を生きる戦士と、異界の精霊達! 各々の生きるべき世界へ!」

 

 崩壊まで僅かな猶予。各々、亀裂を通る前に挨拶を残す。

 

「あ、あの! 私っ、新しいお友達ができたみたいで………嬉しかったし、楽しかった、です」

((天使かな))

 

 四糸乃の言葉に魂がそっくりな七罪とカサンドラは同じ感想。

 

「うむ! ベル達は元より、カサンドラやアーディ、アルゴノゥト達も皆友達だ!」

「私、1日にこんなに友達増えたの初めて! 十香、抱きしめていい?」

「うむ!」

「ま、まぶしい…………でも、色々ありがとう、ございます」

「奇妙な体験じゃったが、良き出会いであった。感謝するのじゃ」

「皆さん、お元気で。もう一人の折紙(わたし)も、皆さんと同じ気持ちです!」

「じゃ、帰りますかー!」

「じゃあな、狂三お姉ちゃん。狂三お姉ちゃんによろしく」

「ええ、ええ、本体(わたくし)には貴方とまた会えたこと、士道さんが唇を奪おうとしたこと、たっぷり自慢してきますわ」

「アイズ………」

「………?」

「ベルが起きたら、伝えておいてくれないか? 少し見ない間に、お前すごくカッコよくなってたぜって……まるで、本当の英雄みたいに、ってさ」

「うん。伝える」

「シドー! みんなもう行ってしまったぞ!」

「嗚呼、すぐ行く。それじゃあアイズ………『またな』!」

「ん、『また』…」

 

 異世界の者達が通り終え、次はリリウス達。

 

「おい、チビ」

「ん?」

「……………お前…………いや、いい。忘れろ」

 

 マクールはそう言って目を伏せる。

 

「………………一人じゃないぞ」

「…………………………そうか。お前は強いから、そいつ等だけでも守ってやれ」

「ああ」

 

 

 

 

 

 

「全員、行ったわね。それじゃあ………」

 

 オルナが何かを書き足した。

 

「おや? 何を書かれているのですか、オルナ殿?」

「最後の書き手の権限(わがまま)。ここを出たら、私達のことを忘却するよう設定(ルール)を書き記した」

「なんと! それは酷い仕打ちだ! 私の勇姿を後世に、それはもう伝えて欲しかったというのに!」

「そんな事、欠片も思っていないでしょう? だって………」

 

 不満を叫ぶアルゴノゥトにオルナは呆れたように苦笑した。

 

「『アルゴノゥト』は、ただの『喜劇』だもの。誰かを笑わせる、滑稽な物語。それ以上でも、以下でもない」

「…………ああ、君が言うんなら、その通りなんだろう。語り部のオルナ」

「それに、何だか私達と縁が深そうな子が多かったみたいだし。あの子達の『物語』の為にも、何も覚えてないほうがいい」

「私達はあくまで、過去の『物語』。彼等、彼女達に影響を及ぼしてはいけない…………そういうことですね」

 

 その辺りを察していたのか、あのアーディもアルゴノゥト他英雄達にサインをねだったりしなかった。

 

「考えすぎだと思うがなぁ! どうせ遠い子孫であったとか、その程度のオチだろう」

「俺は明確に前世来世だったがな」

「父さんの来世、すげぇ強かったなあ。あれでも物語を紡いでる途中なのか」

「案外私達も、歳が近い誰かになってそばにいるかもしれませんね」

 

 軽く考えるガルムスに、精霊相手に明確に前世と来世である事が証明されてるマクールは言う。

 

「相変わらず、思慮が浅いドワーフめ。幻想の住人になっても呆れさせてくれるとは。やはり今日という日は厄日だ」

「ああ、やかましいお前達とまた肩を並べるとは思わなかった。つくづく腐れ縁という奴らしい……もうこれは運命だよな、フィン!?」

「やめろぉ! 今まさに砕けようとしている世界で俺を木陰に引きずり込もうとするんじゃない!」

「はは、腐れ縁! 私は皆様より少しばかり縁が多いようですが!」

「でも…………『僕』は好きだったよ」

 

 アルゴノゥトは微笑む。

 

「この物語の世界が。音に聞こえし騎士団の長達に会えたこと。昔憧れたあの人が、まだ英雄だって知れたこと。何より、幻想に過ぎなくても、こうしてまた君達と出会えた事が………」

 

 皆の顔を見回すアルゴノゥト。

 普段しかめっ面のユーリや無表情なエルミナやオルナまで、微笑みを浮かべる。

 

「2度はない奇跡だと分かっているけど………また何処かで、君達と冒険が出来たらいいな。その時は、改めて君達の物語も聞かせて欲しいな」

「…………いいぞ。代わりに、お前達の物語も話せ」

「いいのか? 私に語らせて、私より鬱陶しい者はそうはいないぞ!」

「はっ、道化め…………」

 

 

 

 

「んん〜〜〜〜〜! はぁ、やっぱり、思い出せそうにありません。【剣姫】さん達はどうですか?」

「ん………私も」

 

 ベルが攫われてからの記憶が曖昧だ。パズルのピースを外されたかのように、記憶の一部一部が飛んでいる。

 

 アイズ、カサンドラ、ベル、アーディ達は地上に出た。リリウス達はいない。【幻書館(アシュフィリヤ)】に入る前に一緒にいた組で別れたのだろうか?

 

「う〜〜〜〜〜ん! 何か、すごくすごい何かを知ったような。う〜〜〜〜〜〜ん!!」

 

 特にアーディが一番思い出せないことを悔しがっている気がする。

 

「僕はずっと気絶してたから、分からないんですけど………でも、これでいいんじゃないかなって思ってます。士道達とまた会えたことは、ちゃんと覚えてますし」

「そう、かもしれませんね。思い出せないってことは、私達にとって、必要だったからなのかもしれませんし」

「私も、そんな気はするけどぉ…………」

 

 アーディはやはり未練がある。

 

「…………ベル」

「なんですか、アイズさん」

「左手、見てもいい?」

「えっ、あ………はい」

 

 アイズは両手でベルの左手を包み、己の額に当てる。

 

「………ごめんね」

「えっ?」

「私、もっと強くなるから」

 

 そう言って駆け出し…………戻ってきた。

 

「あ、あと………この指輪、今度はしっかり、しまっておくからっ。絶対に、無くさない」

 

 今度こそアイズは立ち去った。

 

「あ、そうだ!」

「アーディさん?」

「カサンドラさん、本! 《マクールの書》、貸して!」

「あ、はい………でも、いいんですか?」

 

 ヘルメスが言うには、どうにも英雄が活躍する話では無さそうだが。

 

「確かに私は英雄が格好良く勝つのは好きだけど、それは沢山の人が笑顔になるからで、勝つのが好きなわけじゃないよ。勝つに越したことはないけどね………でも」

 

 と、アーディは本を受け取る。

 

「私は、誰かの為に頑張れる人が大好きだから」

 

 ダンジョンに潜りボロボロになりながら、本を探してきてくれたリリウスを思い出し、《マクールの書》を胸に抱くアーディ。

 

「だから私は、きっとこの物語の主人公もきっと好きになると思うんだ」

 

 

 

 

 

 

 

「………………中層」

「うわ、びっくりしたぁ!」

 

 中層の『隠れ里』に突如現れたリリウスとエピメテウスに叫ぶリド。

 

「あの道化、どういうつもりだ」(覚えてる)

「まぁ、あの竜と戦った後だ。深層でも問題はないが一度休憩程度するべきだろ」(覚えてる)

「そうだ! リウっち、大変なんだ! フィアの奴が、【ロキ・ファミリア】と共闘する約束して気をよくして、『ばれんたいんです!』とか言って冒険者にチョコを配りに行っちまった!」

「……………………………………………………なんて?」

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