ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか?   作:超高校級の切望

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共同戦線

「で、誘拐についての話だったか?」

「うむ。フィンが調べておったらしくてのお、ここ最近ダンジョンに潜り、そのまま帰らず、しかし死亡しておらぬ冒険者が多いらしい」

「神様達からギルドに捜索願が出たんだって」

 

 ヘスティアの時もダンジョンから帰らないベル達を、それでも恩恵が消えていないから生きていると解ったわけで………その時と同じだろう。ただ、思いがけず18階層まで行ったベル達と違い中層を主な活動場所とする中堅冒険者が数日籠るのはままある。つまり、数日は戻らなかった。

 

「ならフィアのせいじゃねえな。チョコ渡してすぐ返したらしいし………だったな?」

「…………………………」

 

 フィアはリリウスの唇をジーッと眺める。

 

「フィア?」

「ふえ!? あ、はい! 返しましたよ、ちゃんと安全な場所で見送りました!」

「その嬢ちゃん、大丈夫か?」

「さっきからたまにこっちの話聞いてねえな」

 

 心配、と言うほどではないが大丈夫かと見つめるガレスと呆れた目を向けるベート。

 

「? ……………………!」

 

 何かを察するセレニア。と、その時………

 

「きゃあああああ!!?」

「「「!?」」」

 

 突如響く悲鳴。

 

「今の悲鳴は、リリルカ・アーデ達!?」

「ウィーネ………! フェルズ、先にいきます! リリウス! あ、いない!?」

 

 フィアとレイが先行しベート達も追いつく。そこで見た光景は………

 

「どうだ見ましたか〜! 今やリリはLv.3、数だけ多い烏合の衆など恐れるに足らず〜!」

「ぐあああああああ!!」

 

 黒衣の闇派閥(イヴィルス)に関節技を決め邪悪な笑みを浮かべる闇落ちしたリリルカ・アーデがいた。

 

「これは、位階昇華(わたくしの魔法)を見たイシュタル様やフリュネさんと同じ…………リリ様〜、力に溺れないでくださいまし〜!」

「???」

 

 そして少女に懸命に呼びかける春姫。困惑しているリリウス。後氷漬けの食人花。

 

「は、危うく闇に飲まれるところでした! さあ、ウィーネ様は何処ですか!?」

「ぐ、く………だ、誰が言うか。タナトス様、我が献身に報いを!」

 

 と、男が腕を勢いよく振り上げ血が飛び散った。男の手はボトリと地面に落ちる。リリウスが何時の間にか剣を抜いていた。

 

「リリ、離れろ。自爆兵だ」

「あ、に、兄様………って、【ロキ・ファミリア】も!?」

 

 

 

 

 

「行方不明の調査、ですか…………」

「ああ、これで闇派閥(イヴィルス)の残党が関わってんのははっきりしたがな」

「まだ暗躍してたんですねえ………ほんと、死ねばいいのに」

「レイ、今日のリリなんか怖いです………」

 

 へっ、と吐き捨てるリリにフィアが震える。リリウスが闇落ちしかけてるリリの頭を撫でていくと闇が消えていった。

 

「誘拐ってんならウィーネも生きてんだろ。とはいえ、正体を隠す変装が解かれてモンスターとバレりゃどうなるかわからねえが」

「今更なんじゃが、お主等は何故そんな格好を?」

「フィアがバレンタインチョコ配って噂になったから配ったのは俺達と誤魔化すため」

「だからそんなに可愛い格好を………」

 

 チョコと聞きセレニアが先程のことを思い出し問う。

 

「……リリウス君、その子に何したの?」

「チョコを貰っただけだが」

 

 そんなに嬉しかったんだろうか、とフィアを見るセレニア。あの悶えよう、チョコ渡す時に指でも咥えられたのかな?

 

「俺達はウィーネを助けに行く。お前等は?」

「儂等の目的は行方不明者の捜索。そこに闇派閥(イヴィルス)も関わっておるなら、放置する理由はない」

「そうか。じゃあ行くぞ」

 

 と、歩き出すリリウス。

 

「匂いは追えんのか? 『大樹の迷宮』(ここ)にゃ匂いの種類(かず)が多いぞ」

「きちんと選別しながら進むとなると速度は出せねえがな。フィア、里に行ってリド達を呼んで来い。レイは反響定位(エコーロケーション)でウィーネを探せ」

「「はい!」」

「リリ……ノエルはどうした?」

「ウィーネ様を守るようにと………」

 

 なら問題ないか。強いて言うなら精神が幼いノエルが加減を間違えて他にさらわれた被害者を凍らせてないかが不安だ。

 

 とはいえこれでリリはただのLv.3のサポーター。

 

「この場合、リリルカ・アーデに彼女の護衛を任せ地上に返すべきだが………」

「お待ちください! わ、わたくしも、ウィーネ様が心配です!」

「しかし…………」

 

 フェルズは渋るが引かないとつよい眼差しを向ける春姫。そんな春姫を見てベートがふん、と鼻を鳴らす。

 

「弱えが邪魔じゃねぇ。騒がれても面倒だ、連れてくぞ」

「いいの、ベート?」

「足引っ引っ張んなら置いてくからな」

「…………俺達と組むのか?」

「噛み付く先が同じだけだ」




それぞれの世界の大まかな冒頭

トリコ
謎の島にて現状把握のために大声による反響定位。たまたまいたゼブラが「うるせえんだよ」と音弾。島の形が変わる大喧嘩。資金集めにカジノへ。グルメヤクザの目を盗んだ違法賭博場にて全て毒のギャンブルベリーという逆に運がいいのを引くがまあ毒は効かない。賭け金総取り目前でグルメヤクザが助けに来て、仕方なく違法賭博場の資金を奪って世界を渡る食材を情報手に入れるためにグルメタウンへ。そして冒険へ。時系列はフェス前。つまり四天王は軍隊全滅できる四獣の分身圧倒するレベルなのでリリウスとの喧嘩が成立する。此奴等を追い詰める食材出ます。美味いよ。

マクール幼年期
両親の死後、魔眼に目覚め魔物に八つ当たり。紅く染まる世界にて、ある日出会う紅き竜。始まる縁。長く続く殺し合い。ヒロインは紅竜アズライグ・ゴッホ。マクールの槍《アズライグ・ルイン》の誕生秘話。この槍、血を吸うほどに無限に進化するからマクールがもう少しでも長く生きてたらフィアナ、フィンと継承され単眼の王の光から子供達を守れた。なんならストブラコラボのクロッゾの魔剣のようにダンジョンで見つかりリリウスのメインウェポンになってた。全ては愚王のせい。

迷宮偶像
第一部、第二部はリリウスに関係ないのでダイジェストで進んだ後、リリがアイドルやる第三部へ。アーディ? あの子はアイドルやると決めた時点で勝ちのラスボスだから。

平行交差
竈の館の庭に墜落したリリウス。なお春姫は白い髪とリリにそっくりな容姿に「ベル様とリリ様の子供!?」とかのまたう。ムッツリである。冒険はあまりない。リリウスが冒険するレベルの戦いじゃヘスティア・ファミリア死んじゃうからね。

問題児たち
収穫祭前に、たまたま手にした異界へ一次的に渡る権限を手にした飛鳥が問題児たちを誘ってリリウスの世界へ行ってみることに。太陽対策したレティシア、誘ってみたサンドラも共にオラリオへ。オラリオもダンメモであった大収穫祭(ハロウィン)。なおリリウスの仮装は箱庭でお菓子くれたジャック・オ・ランタン。

リリウスは使い魔
使い魔は相性か愛で選ばれる。ならルイズよりも勇者の助けを待ってたタバサが英雄に救われるべきだよね。なおリリウスは一日目で言語と文字をマスターし二日目ぐらいでジョゼフの国政を優秀と見抜き魔法が使えないとはいえ兄という立場を無視され王に据えられる予定だったタバサの父親すげぇなと思う。が、ジョゼフの態度を見てすぐに真実に気付く。ところで人型の使い魔召喚なんて言う虚無の系譜を思わせる悲劇の公女を利用しようとする国があった(過去形)らしいよ。男性感と精霊石も破壊して帰る。

恒例、100話区切りの特別編

  • リリウス、グルメ時代に立つ(トリコ)
  • マクールの竜退治(幼年期の冒険)
  • 迷宮偶像(アイドル)
  • 平行交差(原作時空)
  • 問題児たちがオラリオに来るそうです
  • リリウスは使い魔(ゼロ魔)
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