ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
「あれだけ分厚かった壁を蹴破るか。今更だが、第一級は本当に規格外だな」
「殆どこのガキだがな」
チッと舌打ちするベート。同じことをしたからといって同じ結果にならないのがレベル差というものだ。しかしそれでもベートとリリウスは第一級という等級を分類される。
「………酷い匂いだ」
「あぁ、もう何度も嗅いだ悪臭。この濃さ、ここが拠点だろ」
壁や天井、床を覆う緑肉。
本来ここに
可能性として
「この緑肉………24階層の……」
「むう、しかしそれは栄養が必要なのだろう?」
「……………行方不明事件の目的はそれか」
「あ? ………………ああ。そぉいうことかよ」
リリウスとベートは鼻をスンと鳴らし眉間にしわを刻む。
「あちょおおおおおおお!!」
チョコの匂いを辿り行き止まりに辿り着いたアーニャはそのまま壁を破壊した。速度特化の槍使いなのに凄い破壊力だ。
「……………………………………………………アホの一念、恐るべしニャ」
「あ、あはは…………」
クロエとアーディは呆れながらアーニャの後を追った。
「アーニャさん達、なんか凄いことやっちゃってますけどー!?」
「これはまさか、未開拓領域?
「…………追いかけようと言ったのは私ですけど、せっかく色々推理したのに、チョコ好きの獣人に先を越されるなんて…………私の存在意義とは一体………」
「何ブツブツ言ってるんですがレフィーヤさん! 早く追いかけましょう!」
「ええい! わかってます! 乗り込みますよ!」
「侵入者ぁ?」
気怠げな男の声が無数のパイプが鳴動する音に混ざる。
「えぇ、何でぇ? 今までうまーくやってたよねぇ? どうしてココが見つかっちゃったの?」
「も、申し訳ありません! 理由は定かではなく…………」
「究明はしなくても解明くらいはしてほしいなぁ…………はぁ〜。まぁいいや。どうせ迷い込んできた冒険者でしょ、始末しちゃって」
「それが、侵入者は三組。しかもほぼ同時刻にここへ姿を現しており………」
もとより隠しているこの領域に多くの人員を入れるわけもなく、人手が足りているとはいい難い。
「………2まではいい。でも3は駄目だ。偶々が3つ重なると、それは偶然でも奇跡でも、神の悪戯でもなぁぁい、必然だ。明確な目的を持った誰かがやってきた。あ〜。なんで〜。どうしてバレたの〜。はぁぁ〜〜」
「三組全て、解き放ったヴィオラスを撃破しながら進んできます………ど、どうなさいますか?」
「排除しかないじゃん。失敗作のあれ、出しちゃってよ」
「なんだぁ? このデカブツは…………」
「変異種………いや、融合種?」
複数の食人花が集まり、熱した蝋のように歪に溶けた痕で繋がる超大型級のモンスターがベートとリリウスへ襲いかかる。
「さっきの奴より硬いニャー! 打撃も全然効かないニャア!」
「まさにボス! 三十六計逃げるに如かず!」
「来ます!」
「レフィーヤさん、後衛! お願いします!」
通路の奥から逃げてきたアーニャとクロエ。アーディが切り裂いた個体がそのまま分裂して片方がベル達に向かう。
ベルはレフィーヤを背後に立たせ、融合種へと向かった。
恒例、100話区切りの特別編
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