ダンジョンで飯を食うのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
そもそもの話、
現在の
「あれは、混成種か…………」
駆け抜けるベート達の前に現れる食人花と融合したコボルト。ミュラーの作品………試作品を卸していたのか、研究資料を提出していたのか…………性格的に未完成品を卸すようには思えないから、恐らく別の誰かが研究資料を持ち出したのかもしれない。どうでもいいが。潰して先に進む。
「るあああああああああ!!」
響く
蹴り殺され踏み潰され通常の魔石と極彩色の魔石が転がる。数さえ揃えばLv.4にも通用する性能を有していようと第一級には及ばず、狼の牙を免れた者も
ベートを筆頭に獣人を中心に編成された部隊は優れた五感を持って潜む
魔剣や魔法はべートの銀靴が喰らい無効化し、逆に自爆を魔剣と魔法で近付けさせず無効化する。
「後続先頭! 『柱』急ぐっす! 他はそのまま前進、アキ達を見失っちゃ駄目ですよ!」
開かれた扉は後続が補強する。高くてLv.2がせいぜいの
今回の進攻は
最優先目標は2つ。
「でも何処にいるのかしら? やっぱり、最奥で玉座に座って『よく来たな勇者達よ』とか言うのかしら? ほら、この前のヘルメス様がやってただんじょんあーるぴーじーみたいに!」
【ヘルメス・ファミリア】が莫大な予算を(ヘルメスの独断で)使用し作られたもう一つの人工迷宮を思い出すアリーゼ。まああれほぼ一本道だったが。因みに迷宮の最奥にはプレミアムジャガ丸くんで雇われたアイズ(Lv.6)かリリウス(世界最強)が魔王として君臨している。
「最奥たって、此処はまだ制作段階なんだろ? なら玉座の間も作られてねーんじゃねえの?」
と、ネーゼ。因みに彼女も挑んでみたが中ボスの魔王軍幹部である2匹の猟犬のコンビネーションでリタイアした。
「魔王は兎も角、最奥にはリリウスも警戒する怪物が控えている事を忘れるなよ団長」
「ええ、この前の光の柱…………リリウスを地下から地上まで押し出したっていう竜でしょ? 今大人しいみたいだけど…………」
本来ならまだ作られていない領域に、鉄よりも硬い鱗で削り広げた空洞にて眠る竜は頭上の騒がしさに目を開く。
絡みつく光の帯は精霊の封印。微睡を与える乙女の歌声に不快そうに目を細める。
騒がしい。煩わしい。だが、時ではない。
幾百の竜を混ぜ合わせた混成種…………を欠片のままただ一つに染め上げた遺骨。記憶はなく、ただ知っているのは人類は決して取るに足らぬ存在でないという事実。
力が馴染んだ今なら封印を力任せに破ることも可能。そもそもこの封印を施す
万全で挑む。人類そのものは油断ならぬと認めても、それでも大半は敵ではない。敵は一人。故にその時を待ち、竜は再び目を閉じた。
「…………………………」
「リリウス?」
第一次進攻は速度が命のため地上に残った新人組のセシルはふとリリウスを見る。
あそんでー、と絡むユーフィの相手をしていたリリウスが不意に下を見つめ始めた。
「…………【
唐突に唱えられる詠唱。膨大な魔力に【ガネーシャ・ファミリア】が何事かと振り返る。
「餓鬼道」
臙脂色に髪が染まるリリウス。時喰みの指輪に保管していた保存食を大量に取り出す。
「……………セシル、お前の工房のドロップアイテムもくれ」
「なんで。あれ、結構集めるの大変だったんだけど…………」
「後で集める。少しでも強化しておきたい」
成長促進機能はないからか、ザルドの方が強化幅が大きい。リリウスは
「解ったわよ。必要、なんでしょ?」
「ああ、間違いなく」
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