前回までの僕のガッチャアカデミアは!
仮面ライダーガッチャードこと緑谷出久が轟焦凍との戦いに勝つために
エックスレックス、更にクロスウィザードとガッチャンコ!
そして見事勝利した緑谷出久は準決勝へと駒を進めるのだった!
そして彼の幼馴染の爆豪勝己の試合が今始まろとしていたのだった!!
『さあこっちの試合も始まるぜ!第二回戦第二試合。
爆豪勝己VS切島鋭児郎の試合だー!!』
両選手は神妙な顔で舞台へと立つ。その時切島が爆豪に向かって叫んだ。
「爆豪!さっきの騎馬戦俺を選んでくれてありがとうな!!」
「あ?」
「一位にはなれなかったけど··········ぶれない馬になるって言った俺を
選んでくれた時さ。なんかさ··········すごい嬉しかったんだよ!認めてくれたみたいで!」
「··········」
「この勝負お前にとっちゃ通過点に過ぎないだろ?多分お前はこの先にいる
緑谷しか見えてない。ぶっちゃけ俺も今のお前に勝てるとは思えない··········
だけど····················」
切島は爆豪を見つめながら靴を脱ぎ上のジャージを脱いで自身の体を過去最高レベルまで固める。
「絶対にあきらめない!俺をお前に魅せてやる!だから··········
アイツ(緑谷)ばっか見てるんじゃねぇ!!」
「····················」
切島の魂の叫びに爆豪は特になんの反応を示さずその場に立っているだけだった。
彼は切島の言葉に何を思ったのか誰もにもわからない。しかし切島はそんな
ことを気にしない。全力で自分を魅せる。それしか考えてなかった。
『試合———開始!』
「うおーー!!」
切島が雄たけびを上げながら爆豪に突っ込んで行く。
しかし爆豪は冷静に切島に片手を向ける。その瞬間だれもが
一回戦で見せた爆破を予見した。
(来る······来る!!)
「うおーーー!!!!」
切島は腰を低く下げながら腕をクロスさせる。その瞬間大爆発が起こった。
『一回戦の時に見せた大爆発!!切島大丈夫か!?』
爆発によって発生した煙により視界が失われる。そして徐々に煙が晴れていくと
そこいたのは重大な火傷を負うもその場に立っている切島だった。
「!?」
「ハハ···············どうだ!!俺はまだ立っているぜ!!今度はこっちの番だ!」
切島が一気に爆豪の懐を侵略する!そして渾身の右ストレートを
彼に振るう。しかし爆豪はその拳を軽々と片手で受け止める。切島が
拳をなんとか振りほどこうとしたその時、彼は爆豪の異常に気が付いた。
「····················!?爆豪······························どうしたんだよその腕!?」
そう爆豪の腕が人の形を成していなかった。まるで金属のように固く
黒い炎がその禍々しさを増長させている。しかし観客たちは
残りの煙で気が付かない。爆豪の異変に気が付いたものは切島以外に
2人だけしかいなかった。クロスウィザードと八百万だ。
(この感じ······················まさか!?)
(この波動、家の記録書で見たことがありますわ!まさかあれって···········)
((マルガム!?))
マルガム
ケミーが人間の悪意に触れ人間と融合した時に生まれる怪物。
しかし二人はその可能性を感じ取っただけであり
確信を得ることが出来なかった。何故ならマルガムの特徴と完全には一致していなかった
からである。
(いやでもマルガム化してるのは右手だけ?いやでもそんなことあり得るのか?)
「ごちゃごちゃうるせぇよ···········!!邪魔だ···········!!どけ···········!!」
「グハ···········!?」
その時、爆豪が見せたのは非情なボディブロー。爆豪の拳が
容赦なく硬化させたはずの腹を砕きみぞうちに突き刺さる。
この一撃は気合などではどうすることもできず切島は意識を失ってしまった。
『切島君戦闘不能!爆豪君準決勝進出!!』
その場に倒れた切島を爆豪は少しだけ見つめたあとそのまま舞台から去っていった。
その後2回戦、第3試合と第4試合が行われた。
第3試合 上鳴電気VS八百万百
この試合マジェードに変身した八百万が上鳴を瞬殺。八百万が
準決勝に進出する。
第4試合 芦戸三奈VS飯田天哉
この試合飯田が芦戸を瞬殺、飯田が準決勝に進出する。
『さあさあ次の試合が始まるぜ~!!この会場の全員がこの一戦を
待ち望んでいただろう!!二人は幼馴染でライバル!!因縁マシマシの
大勝負だ~~~!!!!』
『行ってることが滅茶苦茶だな』
『準決勝第一試合。最高のガッチャを掴むために走り続ける仮面の戦士!緑谷出久!!
vs!!
すべての試合を文字通り圧勝で突破した才能マン!!立ちはだかる敵は全員爆殺!
爆豪勝己!!』
マイク先生の実況が響き渡る中、変身した僕は舞台へと上がる。間もなくして
カっちゃんも舞台に上がってきた。
『試合———開始!』
そしてお互い何も言葉を発しないまま試合開始の合図が鳴った。
その瞬間カっちゃんが轟音を立てながら地面を蹴りぬく。
そして一瞬で僕の目の前に移動しその拳を振るう。
「ッ!?く!?」
僕は何とか反応し彼の拳を片手で止める。変身しているはずなのに
僕の腕に信じられないほどの衝撃が走る。仮面の下で思わず顔を歪めた。
「なんだこの威力!?」
「デク··········お前は無個性の石ころだ··········俺より強いなんて絶対にあり得ねえ··········!!」
カっちゃんがまるで呪詛を吐くかのようにブツブツと呟く。そして
怒りで真っ赤になった目を僕に向け叫んだ。
「デク!!お前をぶっ殺す!!うおーーーーー!!!!!」
「!?」
その時カっちゃんの体を黒い炎が包み込む。そしてその姿を変えた。
「カっちゃん!その姿は!?」
黒い炎が徐々に収まっていく。するとそこにいたのはスクラップ車を連想させるような
姿の禍々しい謎の怪物。
「死ね!死ね!!」
怪物とか化したカっちゃんは僕に向かって鋭利な腕を振るう。僕は上に飛び何とか
彼の攻撃を避けた。彼の背後に着地し一旦距離を取る。
「一体何が起こって··········!?」
『出久!!あれはマルガムだ!!』
その時カードホルダーからクロっちのカードが飛び出して僕に話しかけてきた。
「マルガムって確か悪意に染まった人間にケミーが触れた時に生まれる怪物··········
けどこの場にいるケミーはみんなちゃんとカードに入っているよ!?」
『恐らくあの黒い炎の影響だ!あの炎にマッドウィールの因子が入っているんだと思う!
因子があれば何らかの方法でマルガムにすることが出来るんだ!』
その時観客席は大いにざわめいていた。爆豪の姿が変わったことを
全員が驚いていた。そんな中八百万は席から立ち会場を走る。
そしてケータイが鳴り彼女はそれに出た。
「お父様!」
『百!状況はわかっているな!?』
「はい!今すぐ記憶消去の準備に入ります!」
「デク死ね!!死んじまえ!!」
「うう!!」
マルガムと化したカっちゃんが僕の首を両手で握り締め高く上げる。
例え変身した状態でも息できない苦しさと掴まれてる痛みが僕に
伝わってきた。
「えい!!」
「が!?」
僕は何とか足を振り彼の顔面を蹴り上げる。そして彼の捕縛から脱した。
「カっちゃん!悪意に飲まれないで!正気に戻ってよ!!」
僕は必死にカっちゃんに元に戻るよう懇願した。しかしそれに対して
返って来たのは拒絶の言葉。
「うるせぇな··········!早く死ねよクソデク··········」
「なんで········なんでそんなに僕を嫌うんだよ!例えその気じゃなくても
死ねとか殺されるとか言われるのは結構傷つくんだぞ!!」
僕は以前から彼に抱いていた不満を叫ぶ。しかしその問いに返って来たのは········。
「おらー!!」
「が········!?」
殺意に満ち溢れた突進だった。エンジンに溜めたエネルギーを一気に解き放った。
渾身の突進僕はそれを真正面から受けた僕の体は宙を舞う。そして
そのまま重力に従いそのままコンクリートの地面に叩きつけられた。
僕は変身状態を維持できず元の姿に戻ってしまう。そんな僕の元に彼はゆっくりと近づいてきた。
「デク終わりだ········死ね」
「か、カっちゃん なんでそんなに僕を········?」
僕は思わず彼に問いかけた。
「お前が目障りだからだよ········。ただの石ころの分際で········俺の邪魔ばっかりしやがって!!
お前がここにいなければ···············俺はもっと上に行けたはずなんだ!!」
「は········?」
「全部········全部お前のせいだ!!川で俺の手を取ろうとしたあの時から
俺はお前が憎くて仕方がなかった。お前如きが俺の道を阻むな!死にやがれ!!」
「カっちゃん········」
『ば、爆豪君!!やめなさい!!』
その一言に僕の何かが壊れ始めた。瞳からこぼれた涙が僕の頬を伝る。
そしてカっちゃんは審判の静止を無視して僕にトドメを刺そうとその腕を
振り上げる。
『おいたが過ぎますわ!!』
その時僕のカードホルダーがから一枚のカードが飛び出す。そして
そのカードからマッドウィールが飛び出す。マッドウィールは
カードから飛び出した勢いのままカっちゃんに突っ込んで行く。
そして微細な粒子となって彼の体に潜り込んだ。
「な、なんだ!?うおーーー!?」
カっちゃんが頭をおさえながらうめきだす。そんな彼に
カードから飛び出したレスラーGとアッパレブシドーが
ダブルドロップキックを放つ。
「アッパレー!!」
「レスラージー!!」
「ぐお!?」
「レックスーーー!!!!!」
さらにカードから飛び出したエックスレックスがふらついた彼に噛みつく。そして
ブンブン彼を振り回した後思いっきり横に投げ壁に叩きつけた。
「ガ········!!」
壁に叩きつけれた瞬間。クロスウィザードが魔法を発動させ彼に
催眠をかける。そして彼は意識を失い眠りにつく。それと同時に彼の姿がもとに戻った。
そして彼の体からマッドウィールが出てくる。
「ウィール················」
「全く。自分の因子でマルガムの因子を相殺か········君も無茶するね···ラケちゃん。
審判!!彼舞台から出たよ!」
クロスウィザードはそういいながらマッドウィールカードに戻した。
『え?あ!爆豪君場外!!緑谷君決勝戦進出!!』
戦闘が終わるとケミー達は僕の元に駆け寄ってきた。
「出久!大丈夫!?」
「クロっち········みんな········僕········僕················!!」
僕は涙を流し続けた。うまく言葉が出せない。みんなが心配してくれてるのに········!
僕は彼らに返事できずにいた。僕は涙を流しながらその場から立ち上がる。
そして僕は審判のミッドナイト先生に言う。
「ミッドナイト先生········ごめんさい。僕棄権します」
「え!?ちょ、ちょっと緑谷君!!」
「出久!?なんで················」
僕は急ぎ足でその場から立ち去った。みんなの静止を無視して················。