僕のガッチャアカデミア!   作:0101シュート

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キズナトキセキ

前回までの僕のガッチャアカデミアは!

緑谷出久がレジェンドライダー。ゴーストと鎧武とガッチャンコ!

そしてこの出会いは彼らに大いなる成長の機会を与えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

僕たちはその後夜に行われるという祭り。神想怪異祭に参加することになった。

夜になると街は満月と提灯、そして人魂たちの光によって照らされる。

そして屋台が立ち並びたこ焼きやチョコバナナなどの食べ物や金魚すくい

輪投げなどの遊び屋台。そして仮面ライダーのお面を売る屋台などもあった。

 

「見てー!クウガのお面だよ!」

 

「余は響鬼だぞ!」

 

「ウチはキバ!」

 

「先輩も何か付けてくださいよ」

 

「え~何がいいかな?」

 

「オールマイトのはないのかな?」

 

「あるわけないだろ··········この世界に」

 

「ハハハ!見ろよ舞!インベスのお面もあるぞ!」

 

「アハハ本当だ!」

 

僕たちは様々な屋台を見て回っていた。このお祭りはとても大規模なもので

多種多様な楽しみを体験することができる。僕も地元の夏祭りには何回か参加したけど

それとは比べ物にならないくらいに楽しかった。これはきっと大切な友達と

来れたのも理由だろう。麗日さんや轟君、そして飯田君ともこういう祭りに行ってみたいと

もおもった。

 

ある程度屋台を見回った後祭り会場の中心に用意されたステージの

あるところに集まった。僕たち以外にも大勢の人達が集まっている。

そろそろ祭りが終ってしまう時間なのだ。

しばらくしてなんとフブキがその舞台にたったのだ。

 

「は~い!皆さん今日も盛り上がっていきましょう!」

 

するとそのステージ上に黒子の服を着た人たちが和楽器を持って上がってきた。

そして演奏を開始するとフブキはノリノリな曲に合わせて歌い踊り始める。

 

「~~ !はい!みんなでコン♪コン♪コン♪」

 

この彼女の歌はみんなを盛り上げた。彼女のパーフォーマンスが

終わると次はミオさんがステージに上がる。ミオさんが

歌ったのはさっきのフブキの曲とはガラリと変わったもので

芯が通る声でみんなの心に響く感じの曲だった。そして

あやめ、みこさんが順番にステージで歌い踊る。そして最後に

四人がステージにたち一緒に歌って踊った。四人のパフォーマンスは

祭りの締めとしてはこれ以上ないものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

祭りがお開きになった後僕たちはあやめの実家に泊まることとなった。

その道中。僕は紘汰さんと話をした。お互いのライバルについてだ。

葛葉紘汰。この人は人類を信じぬきその未来を守るために神になることを選んだ。

そしてその道中はとても悲しいもので友と呼べる男をこの手で倒したらしい。

 

「まあ、できればあいつにも生きててほしかったんだけどな。

けど俺たちの宿命がそれを許さなかったんだ。そして何よりお互いに引けない

理由もあったからな。だから俺はあいつと戦った」

 

「紘汰さん·········」

 

「最後の最後にアイツは俺を認めてくれた。俺の強さを認めてくれたんだ」

 

その言葉を聞いて僕は轟君の言葉を思い出した。本気でぶつからないと

伝わらないこともある。けどきっとこの人は違う。この人たちは

きっとお互いを深く理解しあっていた。だからこそお互い引けないと

悟ったから戦うしかなかったんだとこの人の話を聞いて思った。

················僕はカっちゃんの何を知っている?彼の夢って何だろう?

彼はなんでヒーローを目指したんだろ?一番になりたかったから?特別になりたいから?

いや彼の本質はそこじゃない気がする。僕は彼と長い付き合いのはずなのに

彼の本質をあまり理解できてないと感じた。

 

「あの紘汰さん·········」

 

「ん?」

 

「僕にはどうしても友達になりたい人がいるんです。彼は僕を嫌ってるんですけど

どうしてもわかり合いたい人がいるんです。何回かぶつかり合ったですけど

僕彼の本質が理解できてないって今思いました。だから紘汰さん。僕は

その人と本気で喧嘩をしようと思います。そして僕のことをいっぱい

知ってもらって········彼のことを理解しようと思います」

 

「それでもし········彼のことを嫌いになっちまったとしてもか?」

 

「はい·······僕は彼と分かり合いたいですから。そのための勇気を持とうと思います」

 

僕の言葉を聞いた紘汰さんは静かに微笑みながら僕の肩を軽く掴んだ。

 

「そうか········!頑張れよ!」

 

 

 

 

 

そのころ。クロっちがタケルさんと何やら雑談をしていた。

 

「へ~。君って寿命とかないんだ。まるでゴーストみたいだね」

 

「失礼だな。僕だってれっきとした生命体だよ。まあ人工だけど」

 

「ごめんごめん!じゃあ君はもう何世紀も生きてるんだ。すごいね」

 

「う、うん···········まあいいことばかりじゃないけどね」

 

「ああ······そっか、そうだよね」

 

ふたりの間が少し暗くなる。その時クロっちがタケルさんに質問した。

 

「タケルはさ。なんでゴーストになってまで仮面ライダーであり続けたの?

神様じゃないのに無限に等しい時間存在し続けて戦いつづけるなんて辛くないの?」

 

「············そうだね。辛いことも結構ある。特につらいのは仲間や

知り合った人たちが寿命で死んじゃった時かな?」

 

「ッ!」

 

その時彼女の胸がズキリと痛んだ。

 

「けどさ。俺は仮面ライダーとして魂が消えるまで戦うことを選んだんだ。

色んな世界で邪悪に苦しんでいる人たちがいる。そう思うとまだ戦いたいと

思ってさ。だから寿命で死んだあとも俺は仮面ライダーで居続けたんだ」

 

「そっか·········強いんだねタケルは·········」

 

クロっちの表情が少し暗くなる。そしてしばらくして僕たちはあやめの実家の

屋敷に着いた。門をくぐるとそこには。

 

「「「「「お嬢!!おかえりなさいませ!!」」」」」

 

着物に赤い羽織を着て頭に角を生やしている剣客集団たちがいた。

全員が右と左に綺麗に整列して頭を下げている。え?ヤ〇ザ?

まあとにかくあやめは大きな家のお嬢様みたいだ。あやめも手慣れた様子で

一人一人に言葉をかけていく。そしてそのまま僕たちは屋敷の中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後屋敷の主と挨拶を交わした後僕たちはそれぞれ用意された部屋に

入って一息ついた。そしてその後僕と英寿さんは屋敷にある大浴場に

で入浴することにした。

その浴場はとても広く。大きな風呂はもちろん外にも露天風呂があるという

とても豪華なものだった。

 

「フーハァー········」

 

僕は洗い場で桶にお湯を溜めてそれを頭からかぶる。あったかいお湯が

一日中歩いて疲れた体に染み渡る。そして僕はそのまま体を洗った。

 

「どうだった出久。今日は楽しかったか?」

 

同じく僕の隣で体を洗っている英寿さんが僕にこう聞いてきた。

僕はその質問に笑顔ではいと答える。

 

「はい!すごく楽しかったです!タケルさんと紘汰さんとも色々お話

しましたけどとてもためになる話ばかりでした!」

 

僕は興奮気味に今日がとても楽しかったことを伝えた。英寿も

そうかそうかと共感してくれた。その時大浴場の扉が開く音が

響き渡る。誰だろ?タケルさん?いや紘汰さんか?僕たちは

扉の方を見る。そして僕はそこにいた人物に目を見開く。

 

「え!?フブキ!?」

 

なんとこの大浴場に入って来たのは体にタオルを一枚まいた

フブキだったのだ。彼女は少しモジモジしながら僕たちの元へと

歩いてきた。

 

「えっと·······英寿」

 

「ん?」

 

「お、お背中洗うよ!!」

 

「おう。ありがとうな」

 

「やった!あ、出久君も洗ってあげ·····」

 

「け、結構です!!///」

 

僕は恥ずかしさのあまりすぐに体の泡を洗い流して逃げるように

浴槽の中へと入って行った。思春期の僕にはフブキの姿が刺激的すぎたのだ。

 

「じゃ、じゃあお背中失礼するね」

 

「ああ頼むよ」

 

フブキはそう言って英寿さんの背中を流し始めた。英寿さん女の子が

あんな姿で体を洗っているのに全く表情を崩さずむしろ余裕を保ち続けていた。

もしかして英寿さんにとって彼女はフブキという一人の女の子ではなく

大切なペットのコンちゃんとしか見てないかもしれない。

しばらくして背中を洗い終えると英寿さんがまるで当然かのように

フブキの頭をシャンプーで洗い始めた。彼女はただファーと気持ちよさそうに

英寿さんの施しを受けていた。そして英寿さんが突然彼女のケモ耳を触る。

 

「キャン!」

 

彼女の声が浴場に響き渡った。ああ·······なんて声出してるんだ!?

 

「ちょ、ちょっと英寿!やめてくださいよ~」

 

「全く。俺に黙って勝手にピアス開けて。俺知ってるんだからな?

それにこの尻尾」

 

「キャウン!」

 

英寿さんが次は彼女の尻尾を触る。

 

「こんな五芒星の刺青入れて。全くお仕置きだ」

 

「アアン·······!///英寿くすぐったいですよ///」

 

「全く。後お前は夜にゲームし過ぎだ。やるなとは言わんが

少しは控えなさい」

 

「アアン·······!///ご、ごめんなさい」

 

ああ·······や、やばい。その時浴場にぼちゃんと何かが落ちる音が鳴り響いた。

 

「「ん?」」

 

二人は頭にハテナを浮かべながら浴槽の方を見た。するとそこには

鼻血をダラーと流し目を回して浴槽に沈んでいる僕の姿があった。

 

「きゃーー!!出久君!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後僕は二人によって浴槽から救出され僕の部屋に連れていかれた。

僕は今部屋で額に濡れたタオルを置かれクロっちの膝枕を受けている。

 

「全く駄目じゃないか出久。こんなになるまで長湯するなんて」

 

「いやー······長湯したつもりじゃないんだけどな······」

 

「フフフ······」

 

クロっちが少し微笑みながら僕の頬に手を置いてきた。

 

「クロっち?」

 

「なんかさ懐かしいなって思って。君がまだ小さかった頃

爆豪にいじめられて泣きながら帰ってきてさ。君僕に抱き着いて

すごい泣いて······しばらくして泣きつかれて眠っちゃって。そして

今してるように僕の膝を枕にして眠っちゃって············可愛いかったな君」

 

「ちょ、ちょっとやめてよクロっち///昔のことなんて」

 

僕は少し恥ずかしくなりクロっちの膝枕から離れた。

彼女は残念そうにえ~というが僕はそんな彼女を軽くいなし

部屋に用意された布団に横になる。

 

「僕もう寝るよ。お休みクロっち」

 

「うん。おやすみなさい」

 

そして間もなくして僕の意識は深い眠りに中に落ちて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロっち視点

 

『············そうだね。辛いことも結構ある。特につらいのは仲間や

知り合った人たちが寿命で死んじゃった時かな?』

 

タケルの先ほどの言葉は僕の考えないようにしていた現実を

思い出させた。そうだ人間はいつか寿命で死ぬ。だから

ずっと一緒にいれると思っていた宝太郎は寿命で死んだ。

もう二度と会えない。その事実は揺るぎない真理だ。

じゃあいつか出久も··················。

 

「う·········」

 

僕の感情が少し溢れそうになる。僕は出久を起こさないように

部屋から出て行った。

その後僕は屋敷の外の箱庭にあるベンチに腰を掛けていた。

月の明かりと鈴虫たちの小さな鳴き声がとても心地よい。そして

出久との数々の記憶を呼び起こす。けど思い出すたび彼との時間は

いつか終わってしまうのだと思うと僕は悲しくなって悲しくなって仕方なかった。

そして記憶はどんどん過去にまで遡る。そして僕の頭によぎったのは

宝太郎の姿。

 

「うう·····グス·····宝太郎········宝太郎········!!また君に会いたい········」

 

僕の瞳から涙があふれ出る。僕はあふれ出る涙を止めようと目を手で

覆う。けど涙はそこからもあふれ出て全く止まらない。なんで僕たち

ケミーはこんなにも長い寿命を持って生まれてしまったのだろう。

こんなことならいっそ記憶操作で僕の記憶を誰か奪って欲しい。そんな

事さえも考えてしまう。それくらい僕は今苦しかった。

 

「クロっち?」

 

その時僕を呼ぶ声が。僕が視線を上げるとそこには浴衣を着た

フブキがいた。彼女は心配そうな顔をしながら僕の隣に座ってくる。

 

「どうしたの?なんか嫌なことあった?」

 

「··············実は」

 

僕はフブキに今抱えてる悩みを全て打ち明けた。僕の話を聞き終えた

彼女は僕の体を優しく抱きしめる。

 

「そっか。わかるよ。辛いよね。私も一回死んじゃって英寿と離れ離れに

なっちゃったことがあるからよくわかるよ」

 

「フブキ·······!僕·······僕·······」

 

「寿命のことは正直どうにもならない。さよならは絆の最後に辿り着く終着点だから。

だからこそ今の出久君との時間を大切にするべきじゃないかな?

例え別れてしまってもあの時は楽しかったって、愛しい時間だったんだって

思えるぐらい今を大切にすればいいと思うよ。それがきっと君のためにも

出久君のためになる」

 

「う、うわーーん!!」

 

僕は彼女の胸の中で泣いた。今ある感情を彼女にぶつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日 出久視点

 

 

「ん~。ふわ~」

 

僕は窓から漏れる朝日を浴びながら体を伸ばした。

なんていい朝だろう。昨日はよく眠れたな。なんて考えていたら。

 

「ん~」

 

「え?」

 

その時僕の隣で横になっている存在に気が付く。それは

星野アイの姿に変身しているクロっちだった。彼女は

眠そうに目を擦りながら僕の方を見てきた。

 

「あ。おはよう出久」

 

「クロっち··········なんで僕の布団に·····しかも人間の姿になって」

 

「だってこの姿の方が君の人肌を感じられるんだもん」

 

「な、なに言って·····!?///ああ!もう僕起きるよ!」

 

「待って」

 

「え!?ちょ、ちょっと」

 

彼女は体を起こそうとする僕の体をギュっと抱きしめそれを阻止する。

 

「出久大好きだよ」

 

「ちょ、ちょっとなんだよ急に·····///」

 

「えへへ」

 

僕は少し照れながら軽く彼女の体を抱き返した。

 

 

 

 

その後僕たちはみんなで大部屋で朝食を取った。そしてしばらくみんなで

話したあとその場はお開きとなり解散することに。僕たちは

それぞれの世界に帰っていった。

 

とても楽しい時間だった。でも楽しい時間は圧倒間に終わっていく。

だからこそこの思い出は僕の記憶の中で輝き続ける。

 

「よーし明日からも学校頑張るぞ!!」

 

僕はそう気合を入れながらクロっちと共に家への帰路についていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、コードネーム。そして八百万の屋敷へ

 

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