前回までの僕のガッチャアカデミアは!
緑谷出久こと仮面ライダーガッチャードが仮面ライダーヴァルヴァラドに
変身した爆豪勝己と試験でガッチャンコ!!二人は完璧な連携を実現させ
無事期末試験を合格する。そして二人の因縁は一つの決着をつけたのであった。
期末試験翌日。なんとか合宿にA組メンバー全員行けることが確定したことを
相澤先生が朝のホームルームで伝える。そして放課後クラスのメンバーは
合宿の準備のためみんなでショッピングモール行こうという話で盛り上がった。
芦戸や出久を中心に買い物に行くと言うが一部行けないというものが出た。
「悪い。明日はちょっと無理だわ」
「俺も明日は見舞いがある」
「行ってたまるかカッタリィ」
上鳴、轟、爆豪の3人だ。三人は少し走り気味に教室を出て行った。
翌日A組メンバーはとある大型ショッピングモールに訪れた。そして
何人かに別れ各々必要な物を買いに行くことに。そんな中、麗日は梅雨ちゃんともに
行動した。一通り買い物を終えた後二人はとあるショッピングモールにある
とある喫茶店で話をした。
「お茶子ちゃん。やっぱり緑谷ちゃんのことが好きなの?」
「うん。試験終わって昨日の夜すごい考えたんや。緑谷君がスバルって人への
想いを語っているのを見てなんかすごいモヤモヤした気持ちになったのかって。
ずっと彼のことを考えてた。そしてやっとわかったんや。私は····················彼が
好きなんやって///」
少し顔を赤らめ俯きながらコーヒーを飲む麗日。その姿を見た梅雨ちゃんは
ケロっと微笑みながらコーヒーを飲んだ。
「そうなのね。まあ緑谷ちゃんはとてもいい人だもの。お茶子ちゃんの気持ちは
よくわかるわ」
「うんうん。出久に惚れるなんて君見る目があるよ」
「そ、そうかな?アハハ··········ん?」
その時麗日は今の会話に違和感を覚えた。梅雨ちゃんと二人きりで話していたはずなのに
誰か別の者が会話に入ってきてる。麗日はハッしながら隣の方に首を向けた。
そこにいたのはニヤニヤと笑いながら彼女の隣に座っているクロスウィザード。
「うわ!?」
「ケロ!?あなたいつの間に!?」
二人は突然現れたクロスウィザードにビクッと体を震わせ驚愕する。
「ウィ~ッヒッヒッヒ·········そうか君は出久が好きなのか、ニヤニヤ二ヤ·········」
「え!?ちょ·········///お、お願い!彼にこのこと言わんといて!」
「大丈夫だよ。若者の恋愛に介入するほど僕は傲慢じゃないさ。だから安心して。
それよりそれより!君は出久のどこが好きなんだい?」
クロスウィザードはいやらしくニヤニヤと笑いながら彼女と肩を組み
顔を近づける。
「え!?えっと·········///その///··················まずカッコイイ所かな?///
初めて会った時試験中にも関わらず私をたすけてくれたんや。それに
私のヒーローになりたい理由もすごい肯定してくれたんや。緑谷君は
いつも明るくて·········真っ直ぐで·········そんな彼にいつの間にか私惹かれてた」
自身の指を合わせながらモジモジした様子でそう語る麗日。彼女の言葉には
間違いなく真剣な彼への想いが込められている。
「そうなんだね!じゃあはやく出久にアプローチとかしなきゃ」
「え~!?///そ、それはちょっと·········!///」
恥ずかしさのあまり彼女は両手で真っ赤に染まった自身の顔を隠す。すると
誤って個性が発動してしまい彼女は宙を浮いてしまった。
「ケロ」
梅雨ちゃんが舌を伸ばして浮いた麗日を掴み椅子に戻す。
「ケロ。確かに緑谷ちゃんへの想いが本物なら勇気を出してみるべき
じゃないかしらお茶子ちゃん」
「そうそう。のんびりしてたら出久誰かに取られちゃうよ」
「そ、そんな!あ!そういえば緑谷君が言っていたスバルって人!!
今その人と彼はどんな感じなの!?まだ付き合ってりしてないよね!?」
慌てた様子でクロスウィザードに詰め寄る麗日。しかしクロスウィザード
は冷静に話す。
「いや。まだ二人の関係はそこまで発展してないと思うよ。だって出久は
高校生でスバルは天下のアイドルの一人だ。恋愛なんてとてもとても·········」
「そうなん!?よ、よかった·········」
ホッと胸をなでおろす麗日。しかしクロスウィザードの続けた言葉に
彼女の安心感は薄れていく。
「けど、お互い年を取ったら可能性あるんじゃないかな?
出久がプロヒーローになれた頃にはスバルに見合う人になれてるんじゃないかな?
もしその年まで彼女にアタックし続けていたら結婚とかも十分可能だと思う」
「え·········?そ、そんな··················」
麗日の表情が一気に沈んでいく。そんなじゃあ自分に勝ち目はないと
深く絶望した。
「出久のスバルへの愛は最近すごくなってさ。この前なんか··············」
クロスウィザードこの前に起こった出来事を話し始めた。
とある日クロスウィザードは出久たちの自宅でのんびり
過ごしていた。彼女は暇つぶしにアッパレブシドーと共に出久の
自室で将棋をして遊んでいた。すると突然出久が何やら慌てた様子で部屋に入って来た。
そして真剣な眼差しで自室に飾ってあるオールマイトのポスターに目を向ける。
「アッパレ?」
「ウィ?」
二人は一旦将棋の手を止め彼に目を向ける。すると彼は突然唸りだした。
「う~~!!ごめんなさいオールマイト!!」
出久が深く謝罪しながらオールマイトのポスターをはがす。その光景
に二人は目を見開いて唖然とする。
(え!?出久が大切にしてたオールマイトのポスターをはがした!?
あの出久が!?)
出久はオールマイトのパスターをはがすとその壁に新しいポスターを
貼り始める。そのポスターは大空スバルの姿が写っているポスター。
なるほどと二人は納得する。しかし彼はその後テーブルに飾ってある
沢山のオールマイトのフィギアを手に取り始めた。
「何してるの出久?掃除でもするのかい?」
「·························違うよ··············これ全部売る」
「え!?」
「あっぱれ!?」
『ホッパ!?』
『スチーム!?』
その場にいた二人だけじゃなくカードに入っていたケミー達も
出久の言葉に驚愕する。
「ちょっと!なんで急に!?」
「··············お金が必要になったんだ」
「お金!?なんで!?」
「··············別に君には関係ないだろ?」
そういってオールマイトのフィギアを袋に詰め部屋を出て行こうとする出久。
しかし彼の言葉と態度に彼女が激怒する。
「は!?ちょっと待ちなさい!!」
「!?」
クロスウィザードの怒声に出久は驚きその場にとどまる。すると彼女は
出久の手を引っ張り自身に向かって顔を向けさせる。
「出久!なんで自分の宝物売ってまでお金が必要なの!?」
「ッ···························」
彼女の怒気に思わず彼は目を逸らしてしまう。しかし彼女の
怒りは収まらない。
「僕の目を見なさい出久!!なんでそんなにお金が必要なの!?」
クロスウィザードが出久に詰め寄る。
彼はクロスウィザードの真剣な瞳を前に、言い訳をする自信を失ったのか視線を下に落とした
「チ、チケットが欲しいんだ··············」
「なんの?」
「ス、スバルさんが出演するホロライブの··············でももうチケットどこにも
売ってなくて··············フリマアプリでやっとチケット売っている人さっき見つけたんだけど
とても高くて··············」
「いくらなの?」
「··············十万円」
「じゅ、十万円!?それ悪質な転売じゃないか!絶対買っちゃダメだよ!」
「わかってるよ!わかってるけど··············」
すると出久の瞳からポロポロと涙が流れ始める。
「買わないとスバルさんのライブ見に行けないよ··············うう」
「だからって大事なフィギアを全部売ったらあとで絶対に後悔するよ?
それに彼女に会いたいなら連絡先持ってるんだし直接··············」
「違うんだよ。僕は今舞台で踊って歌っている彼女をこの目で見たいんだよ·············」
出久はそう言って顔を下に向けた。それを見た彼女は一旦彼の手を放し
ため息をつく。
「ハア··············仕方ないな」
そう言って彼女はスマホを取り出し何やら通話を始めた。
「あ。もしもしYAGOO?実はお願いがあるんだけど··············」
しばらく彼女はスマホで誰かと話し続けた。それから数分後
彼女はスマホの通話を切る。
「あ、出久。チケット一枚だけ取れたよ」
(いやー。この前の星野アイの姿の時の仕事でコネ作っといてよかったな)
「え!?」
「だから売るのはやめ··············」
「クロっち、うお”お”お”お”ーーー!!!!!」
「おっと·············まったくよしよし」
出久が大号泣しながらクロスウィザードの腰に抱き着いた。そんな彼に
少々あきれながらも彼女は彼の頭を優しく撫でた。
「ってことがあったんだよ」
「「えー··············」」
この話を聞いた麗日と梅雨ちゃんはドン引きしてしまう。
麗日の彼に対する感情が一瞬だけ冷めそうになったのは秘密だ。
ここはとある小さなライブハウス。イベントが終わりを迎え客たちは
いなくなり静かな雰囲気がライブハウスの会場内を漂っていた。その
ライブハウスのドリンクカウンターに爆豪勝己がただ一人座っていた。
彼はコップに注がれた辛口ジンジャーエールを飲みながらじっとその場に
座り続けていた。それからしばらくして彼の隣に座るものが現れた。
「勝己。お待たせいたしました」
「··········おう」
隣に座って来たのはラケシス。爆豪に錬金術を教えた元ホムンクルスの
ケミーである。彼女の正体はマッドウィール。本来はケミーの姿をしているのだが
たまに人間の姿になりこういった場所で歌を歌いに来ている。
「どうでしたか?私の歌は」
「ああ··········悪くなかった」
彼は彼女に目を合わさない。そっけない態度で彼女に返事する。
その態度にラケシスは頬を膨らませ不満の意を示す。
「全く、相変わらずドライですわね。そんなんじゃいい女性と出会っても
見向きもしてくれませんわよ。このままじゃあ結婚なんてとても難しいですわね」
「··········興味ない」
「あらあら強がっちゃって··········えい!」
「あ、おい······!」
ラケシスが彼の持っていたジンジャーエールのコップをスッと取り
自身の口に含み一気に飲む。しかし予想外の辛さに彼女は咳き込んでしまう。
「ゴホ!ゴホ!なんですのこれ!?あなたこんなのよく飲めますわね!」
「ハッ、お前がアホなだけだろ?」
「キー!!」
爆豪が余裕の笑みを向けると彼女はまるで子供のように癇癪を立てた。
爆豪は肩をすくめながらも、どこか楽しげに彼女を見つめていた。
「フ、テメーの結婚相手になる男も毎日大変そうだな」
「もう!本当に生意気なガキですわね!ハァ··········残念ながら私は
生涯独身を貫かせていただきますわ。私が恋した男はただ一人なので」
「なに?」
今のラケシスの言葉が気になったのか彼は体を彼女の方へと向けた。
その様子を見ラケシスはクスっと笑い話を始める。
「黒鋼スパナ。私が人生で唯一恋をした男ですわ」
「ああ。確か俺のベルトの前の持ち主か」
「ええ、あなた程ではないですけどドライでいつも厳しいことばかり
言う食えない男でしたわ。けど常に自分の中の美学を胸に信念を曲げない
強い男でもありましたわ。まあどことなく甘い所も持ってましたけどね」
「美学か··········お前がいつも言っていたのはその男の受け売りだったのか」
「ええ。それが彼の口癖みたいなものでしたわ。彼ホントに不器用な
男でしたけど、優しい一面を持っていましたわ。嫌な顔を見せながらも
私のわがままに付き合ってくれたり、私が不安になった時に優しい言葉を
かけてくれたり················もうちょっと早く人間の感情を理解できていれば········
私の想いを················彼に················」
その時彼女の胸に溢れたのは愛しい思いで激しい後悔。彼女は気づいてないが
その瞳から熱い涙が少しづつ流れていた。それに気づいた爆豪は表情には出さないが
少し驚く。
「ラケシス········お前········」
「え?あ················」
爆豪の反応で自身が泣いていたことに気が付く。ラケシスは慌てた様子で
彼に背中を向けるように視線を逸らす。
「も、申し訳ありません················見苦しい姿を················」
「···············別に俺は何にも見てねぇぞ?」
爆豪も彼女から目を逸らしコップに残っていたジンジャーエールを飲み干した。
黒鋼スパナ。一体どんな男だったのだろう?爆豪の中にそんな考えが浮かぶ。
また今度詳しく聞いてみようと彼はひそかに考えるのだった。
「ん?」
そんな中爆豪のスマホが鳴る。爆豪はスマホの画面を見るなり舌打ちする。
そしてすぐに電話に出た。
「んだよクソナード?」
『あ!カっちゃん。ちょっといいかな?』
「早く要件を言え」
『実は僕この前の体育祭の優勝賞品でアイアイランドの招待状を二枚貰ってんだけど
オールマイトからも招待状貰っちゃってさ。招待状が二枚余って困ってたんだけど
よかったら受け取ってくれない?』
「····················俺に恩でも売ろうってのかよ?」
『ち、違うよ!だって八百万さん、轟君、飯田君は家の関係でもう
行くことが決まってて、麗日さんや梅雨ちゃんたちも行けるって············。
だから君に渡そうと思ったんだけど············どうかな?』
「まあ············いいだろう」
『本当!?わかったじゃあ君の家のポストに二枚入れておくね』
「ん」
通話が終わると爆豪はラケシスの方を見る。しかしなぜかそこに
彼女の姿はない。爆豪が首をかしげる。その瞬間後ろから爆豪の
肩を掴む両手が。その正体はラケシス。
「アイランドの招待状ですか!楽しそうですわね!」
「ッ!?おい。もう大丈夫なのかよ。てかなんでそのこと············」
「ご心配ありがとうございますわ。もう大丈夫です。それより招待状二枚でしょ?
もう一人誰を連れてくんですの?」
「························そうだな············切島でも誘ってやるか」
「いですわね!あなた彼にはいつもお世話にますものね!」
「フ、そうだな」
ここはとある精神病院。この病院に轟焦凍が姉の冬美と共に母の見舞いに訪れていた。
清潔感漂う病院の一室で母はベットの上に座りながら二人と話をしていた。
話の最中で轟は母に見せたいものがあると言い出す。すると轟は立ち上がりながら
右手を出し個性を発動させる。すると氷結の力により彼は非常に精密でリアルな
氷のバラの花を作り出した。そして部屋に置てあった花瓶にその花をいれえ母に差し出す。
「母さんこれどうかな?」
「まあ!綺麗なバラね」
母はそれを受け取りそのバラの花をじっくりと観察するように見渡す。
すると彼女から自然と笑みがこぼれていた。それを見た轟の顔も笑顔になる。
「これ母さんにあげるよ!でも············すぐに溶けてなくなっちゃうけどね」
「とても嬉しいわ。ありがとう焦凍。それにしてもこんな綺麗な物を
作れるなんてすごいわね」
「へへへ············ありがとう。母さんに笑顔になって欲しくてさ。
ラミィさんに練習に付き合ってもらってやっとできるようになったんだ」
「そうなのね。あの子には感謝してもしきれないわ」
そう感慨深そうに呟く母。そんな中姉の冬美がフフと笑いながら
口を開いた。
「焦凍本当にラミィさんのこと大好きだよね。小学生の頃なんか
いつかラミィさんを僕のお嫁さんにするって言ってたよね!」
「え、えっと········そ、そんなこと········言った········かな?///」
昔を思い出し顔が熱くなり二人から目を逸らす轟。
「へ~。ショー君そんな風に言ってくれてたんだ!」
「え?」
その時部屋の扉が開かれる。そこにいたのはラミィ本人だった。
「まあ!ラミィちゃん」
「来てたんですか!?」
「おばさん、冬美ちゃん久しぶり~。ラミィも見舞いにきたよ」
「あ········///う········///」
ラミィの登場により轟の顔はまるでトマトの様に真っ赤に染まった。
その頃、芦戸、葉隠、耳郎の三人は一緒にショッピングモールで一緒に買い物をしていた。
三人とも買い物を終え集合場所へと歩いていた。そんな中彼女たちの目に彼の姿が
うつってくる。
「あれって上鳴君じゃない?」
「え!?どこどこ!?」
「ほら。あそこのギフトショップ」
葉隠の言葉に二人は目をギフトショップの方に向ける。するとそこにいたのは
上鳴とツインテールが特徴の小柄な女の子。2人は何やら商品を選んでいる。
「ねぇ電気。お母さんへのプレゼントこの若返るっていう美容クリームといいんじゃいかな?」
「いや、そんなの渡したら『私が老けてるっていうのか~!』って
ブちぎれて来るんじゃ」
「いや電気がいつも余計なこと言うからお母さん怒るんでしょ!」
「あ、やっぱり~?」
とぼけた感じで笑う上鳴。それを見た彼女は頬を膨らませながら
ポカポカと彼の体を叩きはじめた。
「も~!電気が毎回お母さん怒らせるようなこと言うからその後
ヘラってお母さんすごい面倒臭くなるんだよ!」
「ちょ、ご、ごめんて!やめろってアクア、ハハハ············」
「ヘラヘラするなー!フフフ············もう!」
喧嘩しながらもお互い笑ってしまう二人。その光景を三人は遠くから静かに見つめていた。
「なんか············声掛けようと思ったけど············その気も失せたね」
「同感」
「戻ろうよ」
そう言って3人はその場を去っていった。
次回、出久たちはアイアイランドへ!
「ついに見つけたぞ!ガイア―ド!」
アイランドでレベルナンバー10のケミーを狙う謎のタイムジャッカー。
「令和次元のライダーを全員招集する!
さあ、ここからがハイライトだ!!」
アイアイランドに令和ライダーたちが集まる。
お楽しみに!!