冥府の白兎~女神憑依の眷属物語~   作:あましのの小説部屋

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理想とは違う現実:ヘカテー「絶対にこの体から抜け出してファミリアを立ち上げてやるわ!!」

(天界とは違う空、のどかな風景、圧倒的な仕事量のない自由さ、本当に下界に来たと実感させられるわね。本当ならここから何人かを眷属にして、ファミリアを立ち上げるつもりなのだけど、、、そう、そのつもりなのだけど

 

なんでよりにもよって赤子に転生するのよ!!というかどうやって抜け出すのよ・・・・あ!)

 

ヘカテーはハデスに教えて貰っていた神の送還の条件を思い出した

 

神の力(アルカナム)を使うこと

 

・下界で死ぬこと

 

(このどちらかを使えば良いのね♪)

 

じゃあ、痛いのは嫌だし神の力でもと思い使おうとしただが・・・・

 

(あれ?まったく使えない、というか出てくる気配もない・・・まさか!この体が邪魔で神の力という大きな力が使えない?!そんなことある?!

 

なら!痛いけど死ぬしかないこの体の持ち主には悪いけど!!大丈夫、人間の赤子は物凄く脆い、ちょっとのことでもすぐ死ぬわ!例えばこのベビーベッドから落ちて首に衝撃でも行けば簡単よ)

 

そう思いベビーベッドの淵に手を掛け乗り越えようとしたが・・・・

 

「おお~、危ないところじゃった。ベル」

 

(?!)

 

間一髪のところで老人に阻止された

 

(ゼウス?!なんでここに!)

 

目の前にいたのはオラリオを追放されたゼウスだった

 

(私と面識ある分下手な行動できないわ。今はね・・・・・)

 

* * * * * *

 

月日は流れ、ベル(ヘカテー)が5歳となった

 

その間に普段の口調がばれないようにしたり、髪が長いを理由にいじめてきた同年代(ベルとして)の子達を返り討ちにして、恩恵を刻もうとして血を垂らしてみたができなかったり、どうすれば自然に死ぬことができるのか何十通りも試したりした、だけど全て失敗した。ちなみにゼウスは天界と同じく、覗きやセクハラをしては吊るされたり、埋められたりされていた(主に私が主導で)懲りないなと思いまた、自分の存在がばれていないことに安堵しつつ過ごしていた。

 

そんなある日

 

森に迷ってしまった。少し散歩のつもりが完全にしくじってしまった

 

「まずいわ」

 

ヴオオオオオオオオオオオオ

 

(この声!ミノタウロス?!よりにもよってこんなときに!・・・・でも

 

これでこの体から抜け出せる、しかもこんな山奥ただの事故と思ってくれる!!)

 

ヘカテーはそっと目を閉じる   

 

だが再び目を開けると・・・ミノタウロスが倒れていた

 

「へ?」

 

「危なかったのう、ベル」

 

「お、おじいちゃん?!」

 

「ベル、いやヘカテーというべきじゃな」

 

「いつから気づいていたの・・・」

 

「お主が転生して来てからのう」

 

「最初から?!」

 

「それにお主、神威身体から出ておる、こんなんじゃ儂じゃなくともばれるわい」

 

ヘカテーは急ぎ神威を隠す

 

「で、何の用よ」

 

「本来、神が一人の人間に取り憑くことなどありえないんじゃ。どうやってそうなったのか聞きたくてのう」

 

「はあ、わかったわよ」

 

ヘカテーはすべて話した

 

「なるほどのう」

 

「すべて話したわ。もういいでしょ」

 

「送還してもいいんじゃが、一つ忠告じゃ」

 

「な、何よ」

 

「ベルは儂の眷属の子であると同時にヘラの眷属の子でもある、その正体がお前さんでその状態で死んだらどうなるじゃろうか」

 

「ひっ?!」

 

身体全体が危険信号を出す

 

「わかったら、死に急ぐのはよすのじゃ」

 

(もしかして、とんでもない体に転生しちゃった?!)

 

 

ベル(ヘカテー)祖父(ゼウス)についていきながらそう思った

 

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