周りの部活動が部員募集をしている中で、大野と野村は2人で話し合いをしていた。
「大野、姐さんに甲子園連れていきますなんて大見得切るのはえぇねんけど、甲子園に行くにはそれなりのピッチャーの頭数がいると思うねん」
「だよなぁ、それにしてもオレ以外に誰か優秀な投手がいてくれたらいいと思うんだけどなぁ」
「せやから、ワイらで探し当ててみるのはどうや?」
「探し当てるかぁ…姐さん、というか梶原監督がやっていたことだよなぁ。それで、誰かめぼしいのはいるのか?」
「おる。ワイが去年の大阪府大会で勝負したのが1人おるねん。そいつの名前は
東大阪レディース…関西地方で女性オンリーのシニアチームの中では知らない人のいない強豪チームだ。そこのエースピッチャーとして金華光は野村と勝負したことがある。その時は壮絶な投手戦の末に野村が11回にタイムリーヒットを打ちサヨナラ勝ちを収めている。その時は6打席1安打1四球3三振でそこそこ抑え込んでいたとのことだ。
「なるほど、かなり優秀なピッチャーだな。で、オレも実はある噂を小耳にはさんだことがあってだな…」
「噂?いったい何のことや?」
「実は奈良県で去年の中学野球大会で優勝したかつての名門校があってだな、あそこの強肩外野手がこの学校に来ているって話だよ」
「ほぉ、その話はSNSや中学野球のニュースになっとったなぁ。かつての古豪が復活したというのは聞いたことあるで。たしか、あそこには県内一の天才少女と努力の鬼と名高いスラッガーを有していたと…な」
「そういうことだ。だからその2人に挨拶しに行こうぜ」
金華と野村・大野は同じクラスの1年2組である。まず手始めに金華とあいさつをすることにした。
金華は金髪碧眼の王道の美少女である。
「おぉ、お嬢か。あの日以来久しぶりになるなぁ」
「えぇ、野村さんに…そちらはどなたですの?」
「あぁ、大阪鶴見でエースピッチャーだった大野健太や」
「どうも初めまして、オレは大野健太っていうんだ」
「大野って…あの関西トップクラスのエースピッチャーの大野さんですか!?」
「せや。もともとGLに行くつもりやってんねんけどいろいろあってここに来たんや」
「そうだったんですね…ちなみに私は金華光と言います。これからよろしくお願いしますわ」
「あぁ、これからよろしく」
そして、大野達は次なる投手である奈良県の古豪出身の剛腕投手と出会うことになるのである。