日本一の野球部を目指して   作:メカニッカー

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サルと呼ばれたくない守備職人

スカウトも上手くいった次の日、午前の授業もたけなわとなり昼休みとなったが、大野や野村はまた懲りずにスカウトをしようとした。そもそも河学は一般受験組もスポーツ推薦組も一緒のクラスで会うことが多い。そうであれば一般受験組の生徒をスカウトすることだって難儀しないはずなのだ。

 

「大野、野球部スカウトで投手を2人も捕れたのは大きいとは思うねん。それも大野とは性格の違うサウスポー2人やからな。せやけど、野球というのはピッチャーだけでやるものやない。それはわかっているやろ?」

「確かに、投手以外にも内野や外野もできるやつがいないと始まらないからな」

「せや、せっかくやしスカウトしに行かへんか?」

「んじゃ、早速行こうか」

 

そうやって大野たちは他のクラスでスカウトしに向かっている途中、小原と仲良く話している女子生徒を見かけた。その女子生徒は小原と同じくらいの身長の茶色のショートヘアーで、ピンクの頬と八重歯が特徴で、目は丸っこいいかにも人懐っこい印象を持った子だ。

 

「おーい、小原。なんか賑やかそうにしてる中お邪魔するで」

「わぁっ、野村君。びっくりさせないでよ」

「ちょっとぉ、紗友里は私とお話してるんだから邪魔しないでよ」

「すまんすまん。なんか小原と話してるの見たら野球部の話やろなぁって」

「…野球部?私もこの学校にスカウトされてきたんだけど、2人とも野球部の人?」

「もちろんや。ワイが野村達也でキャッチャーをやってる。で、横にいるのが大野健太。GLに進学してたかもしれへん逸材やで」

「へぇ、そうなんだ!野村って大阪では強肩強打のキャッチャーとして知られていたんだけど実際に合うのは初めてだよ!」

「まぁ、言うてこいつから同点のホームラン打ったこともあるからなぁ」

「そうなの?大野君って相当すごい投手だって聞いてはいたんだけどここに来るなんてびっくりしたよ!」

「まぁな。ちなみにオレは全国大会で決勝にまで行ったんだ。まぁ、試合は負けちゃったんだけどさ」

「すごいすごい!大野君も野村君もすごい選手だって梶原監督から聞かされてたけど、まさかここまでとはびっくりしたよ」

「まぁな…って、なんで梶原監督のこと知ってるんだ?」

「実はこの子も監督からスカウトされたんだって」

「うん、私は柴吉寧々子(しばよしねねこ)っていうの!大野君も野村君もよろしくね!」

「あぁ、よろしく頼むな」

「もちろん」

「あ、私のことサルって呼ばないでね」

「え?なんのこと?」

 

人懐っこい笑顔がふっと消え、真剣な表情になった彼女からサルって呼ばれたくない理由が話されることになった。




今回は通りすがりの猫好きさんの柴吉寧々子さんが初登場しました。今回はセリフマシマシになってしまいました…
活動報告においては、各地の名門の選手募集を引き続きやっております。なお、この度は四国の公立校の伝説、池田記念高校の募集を始めました。参加のほど、お待ちしております。
また、各地の名門校の詳細もお待ちしております。
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