日本一の野球部を目指して   作:メカニッカー

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サブタイトルを見たところ恋愛っぽく見えるのですがこれは河学野球部のオリジンストーリーなので、恋愛要素は全くありません。

以前の作品をいろいろ改善して完成したので、こういったオリジナル作品は未経験ですけど応援よろしくお願いします!
活動報告では、キャラ募集を開始するので、ご参加お願いいたします。


春爛漫の出会い

大阪府の高校野球は、大きく分けて2つの超名門高校が甲子園をめぐって決勝戦でしのぎを削る…そういう図式が当たり前だ。その2つの超名門というのが、北部の大阪桐陽(おおさかとうよう)高校、南部のGL(じーえる)学園高校。お互いに名将を監督に据え、お互い我こそは関西、いや日本一の野球部なりとしのぎを削っている。お互いスカウト合戦を全国津々浦々で展開し、中学の日本代表クラスの選手を取りあっていた。それはほかの地域でも同じことが繰り広げられていたが、大阪府に関してはそれが顕著なのだ。

 

さて、甲子園に憧れる少年がここにも1人。彼の名前は大野健太(おおのけんた)。大阪府のシニアチーム「大阪鶴見シニア」の右の本格派投手である。桜舞い散る春爛漫の季節にどんな仲間、どんな監督と出会えるのか…彼は楽しみに通学路を駆け抜ける。彼が進学する先は大阪桐陽でもGL学園でもない。今年創設されることになった河内学院大学(かわちがくいんだいがく)付属高校…通称河学といわれる学校である。ここにも野球部が創設されるという噂を聞きつけて強豪校のスカウトを断って河学に進学することに決めた。

 

「さあ、どんな監督、どんな仲間がいるんだろうな…」

 

期待と希望が湧きあがり、それが彼の足を速くする。それでたどり着いた河学のグラウンドは壮観なものだった。真新しく建設された選手寮、グラウンド…どれをとっても新設された学校にふさわしく高水準の見栄えだった。そのグラウンドに1人の女性がぽつんと突っ立っていた。野球部の新監督かな、そう思った大野はあいさつしに彼女のもとへ駆け寄った。

 

「あの…初めまして」

「ああ、初めまして。…って、君は大阪鶴見シニアの大野君!?」

「は、はい、オレがその大阪鶴見シニアの大野ですけど…」

「わぁ、右の本格派投手が来るとうわさには聞いていたけど、まさか君のことだったとはね」

「ええ、お会いできて光栄です」

「そんなわけで、ようこそ河内学院大学付属高校へ!私はここで顧問と監督をすることになった梶原詩乃(かじわらしの)と言います。野球はまだ素人だけど、いろいろ教えてください」

「分かりました。オレがその大阪鶴見シニアのエースだった大野健太と申します!河学が甲子園に行けるよう、精いっぱい努力しますのでこちらこそよろしくお願いします!」

「おぉ、甲子園とは大見得切ってくれるねぇ。これからよろしくね、大野君!」

 

これが、すべての始まりになるのだった。

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