「いやぁ、お前だけでなくハルクも一緒とは…たまげたなぁ」
「ああ、なんでもワイがGLのスカウトにかからなかったことにマジギレしてスカウト断ったうえでついてきたからなぁ」
「そういうものなのかぁ」
大野は野村との会話でハルクの素性を聞いた。
「ハルクはああいう図体はしてるけど実のところリードオフマンタイプなんや」
「なるほど、あの時のリードはそういうことだったのか」
「パワー主義のアメリカ出身やけど、あいつは筋肉があまりつかんかったから周りから孤立しててな…せやけど野球を始めたのはセンタロー…ほら、あの伝説のメジャーリーガーがきっかけや」
「センタロー…プロ野球選手が一度は憧れるあのレジェンドだろ?」
「それで野球を始めたんや。で親父の仕事上、ここに来ることになったんやけどそこでも外国人なものやからあそこでも一人ぼっちやった。見かねたワイは声掛けしてから…」
「そうか…いい友人だな」
「まぁ、ワイが堺中央の正捕手なったのもいずれ話すかもな」
「おぉ、楽しみにしておく」
そんなたわいのない話をしていたら、バッティングゲージで一人黙々とバットを振る少女がいた。銀色の髪の毛をポニーテールに結っていて、野村と同じぐらいの身長だろう。
「見たところ、先客がおったみたいやな」
「ああ、確かあの後ろ姿は見覚えがあるな…」
「何?用があるなら聞いてもらえる…って、まさか大野君!」
「なるほど、その声はさすらいのバットマン…
「孤崎…確か聞いたことはあるで。なんでもピッチャーは1人で枚方辺りをうろつくなって噂があるって聞いとったが…まさかアンタやったとはなぁ」
孤崎千振。彼女はどこのシニア・レディースチームにも所属していないさすらいのバットマンだった。走り込みの時も常にバットを持っていてチームのエースらしき人を捕まえては打撃勝負に持ち込む流浪人というべきかもしれない。オレも勝負に巻き込まれたが、あの時はSFFとストレートで打ち損ねさせて勝ったわけだが…しかし、そんな彼女がまさかこの河学に進学していたとは驚きだ。
「へぇ、私のこと知ってたんだ。それで…仲良さそうだけど知り合い?」
「ああ、堺中央の正捕手の野村達也だ」
「堺中央って…私、あそこのピッチャーと勝負したことあるんだけど?」
「は?あいつ、まさか1人で枚方をほっつき歩いとったんか?」
そしてオレ達はどんなエース格の選手と勝負してきたか気になってしまったのだ。
みなさん、お久しぶりです。なかなかいいネタが思いつかず申し訳ございません。今回は可笑し屋ジャックさん考案の孤崎千振さんに登場していただきました。そこでなのですが、現在募集中のライバルキャラには孤崎さんと勝負したことのあるピッチャーも募集しています。勝負したことのあるピッチャーをぜひよろしくお願いします。