日本と皇國の幻争正統記   作:坐久靈二

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登場人物 その二

 皇(こう)國(こく)貴族

 

⦿水(み)徒(と)端(はた) 早(さ)辺(え)子(こ)

 

・生年月日:皇紀2662年 (西暦2002年)5月10日 (第二章開始時24歳)

・登場:第五話『視(し)界(かい)消(しよう)失(しつ)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 男爵令嬢。

 行方不明の姉を探して叛(はん)逆(ぎやく)組織「武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)」に潜入していたが、岬(さき)守(もり)航(わたる)ら拉致被害者の脱出を手引きしたことと、姉が狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)には既に居ないと判明したことを機に組織から離れた。

 その後、所属していた極右政治団体「皇(こう)道(どう)保(ほ)守(しゆ)黨(とう)」の推(つき)城(しろ)朔(さく)馬(ま)の手引きによって皇(こう)國(こく)最大の貴族・甲(きのえ)夢(む)黝(くろ)に仕えることになったが、家格の低さ故に暴力を伴う乱雑な扱いを受けていた。

 その虐待が航(わたる)の怒りを買い、甲(きのえ)公爵邸への押し入りと甲(きのえ)の成敗に繋がった。

 

 甲(きのえ)公爵邸での騒ぎの後は推(つき)城(しろ)朔(さく)馬(ま)から姉が敷(しき)島(しま)朱(と)鷺(き)緒(お)と名を変えて第一皇子・獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)の近衛侍女として仕えていることを聞かされた。

 また、第一皇女・麒(き)乃(の)神(かみ)聖(せい)花(か)の計らいで第二皇子・鯱(しやち)乃(の)神(かみ)那(な)智(ち)の侍従として取り立てられ、獅(し)乃(の)神(かみ)から姉と面会の場を設ける約束を得たことで、姉の捜索という彼女の目的には一応の一区切りが付いた。

 

 航(わたる)に対しては憎からず思っていたものの、当初「心に決めた相手が居る」と聞かされていた為身を引いていたが、その後件の相手と交際関係にないと知らされてからは航(わたる)に対して誘惑する様な仕草も見せている。

 

 

⦿敷(しき)島(しま) 朱(と)鷺(き)緒(お)/水(み)徒(と)端(はた) 早(そ)芙(う)子(こ)

 

・生年月日:皇紀2658年 (西暦1998年)9月28日 (第二章開始時27歳)

・登場:第十二話『青(せい)血(けつ)』

 

※その他プロフィールについては第一章の項目「敷(しき)島(しま)朱(と)鷺(き)緒(お)」を参照

 

 第一皇子・獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)の近衛侍女の一人で、クラシカルスタイルのメイド服を身に纏った女剣士。

 主の意向に従い、龍(たつ)乃(の)神(かみ)邸で待機する麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)を会食に招待した。

 獅(し)乃(の)神(かみ)に対し、「彼の思いの全てを十全に満たすべし」という尋常ならざる忠誠を尽くしており、更にはそれを無関係の魅(み)琴(こと)にすら要求するが、その裏には主の見る「夢の様な世界」への幻想を壊すことへの多大な懸念が見て取れる。

 

 近衛侍女といっても、実態は相方の貴(き)龍(りゆう)院(いん)皓(しら)雪(ゆき)共々獅(し)乃(の)神(かみ)の愛人であり、度々夜(よ)伽(とぎ)の相手も務めている。

 その為か、貴(き)龍(りゆう)院(いん)からは後から加わったその存在を疎まれている節がある。

 

 正体は水(み)徒(と)端(はた)男爵家の令嬢にして水(み)徒(と)端(はた)早(さ)辺(え)子(こ)の姉・水(み)徒(と)端(はた)早(そ)芙(う)子(こ)であり、主の意向により近い内に姉妹で面会の席を設けることになっているが、彼女自身は出奔した後ろめたさから覚悟を決められないでいる。

 

 

⦿貴(き)龍(りゅう)院(いん) 皓(しら)雪(ゆき)

 

・生年月日:不明

・登場:第十二話『青(せい)血(けつ)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 第一皇子・獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)の近衛侍女の一人で、ゴシックスタイルの服を身に纏った女剣士。

 相方の敷(しき)島(しま)朱(と)鷺(き)緒(お)よりも早くからその地位に就いていたようで、敷(しき)島(しま)のことを疎んじている節があり、敷(しき)島(しま)にもそれを見抜かれている。

 また、敷(しき)島(しま)と比較して獅(し)乃(の)神(かみ)に対しては大袈裟に媚びる様な太鼓持ちの態度が目立つ。

 

 皇族の中では獅(し)乃(の)神(かみ)以外にも第三皇女・狛(こま)乃(の)神(かみ)嵐(らん)花(か)とも親しいらしく、服飾談義に花を咲かせることが度々ある。

 

 しかし裏では武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の首領補佐・八(や)社(おと)女(め)征(せい)一(い)千(ち)や皇(こう)道(どう)保(ほ)守(しゆ)黨(とう)の青年部長にして能(のう)條(じよう)緋(ひ)月(づき)総理大臣の密偵・推(つき)城(しろ)朔(さく)馬(ま)、更には崇(す)神(じん)會(かい)廻(かい)天(てん)派(は)の高校襲撃テロに参加した猫面の老翁をも操り、日本と皇(こう)國(こく)を衝突させようと策謀を巡らせる黒幕としても振る舞っている。

 

 

⦿灰(かい)祇(ぎ)院(いん) 在(あり)清(きよ)

 

・生年月日:皇紀2661年 (西暦2001年)2月2日 (第二章開始時25歳)

・身長:182糎(センチ)

・体重:78瓩(キロ)

・血液型:B

・外見的特徴:ウェーブの掛かった長い金髪・会食服(タキシード)

・一人称:私(わたくし)

・好きなもの:女性

・嫌いなもの:爵位を笠に着る貴族(特に公爵家)

・特技:仏蘭西語

・趣味:機械工作

・術(じゅつ)識(しき)神(しん)為(い):薔薇の花弁を舞い散らせて攻撃する、薔薇の花弁を様々な機械に姿を変えさせる。

・登場:第三十八話『自(じ)信(しん)』

 

 第二皇女・龍(たつ)乃(の)神(かみ)深花に仕える侍従で、侯爵令息。

 如何にも欧州貴族といった出で立ち、所々に仏蘭西(フランス)語を交えた話し方など、皇(こう)國(こく)でも珍しく西洋被れの気が強い。

 また、女性には必要以上に丁重な振る舞いで接する反面、男性には素っ気無いなど、性別によって露骨に態度を変える所がある。

 

 臣籍降下した元皇族の血を引く人物で、皇族とも付き合いがある為か、近衛侍女の敷(しき)島(しま)朱(と)鷺(き)緒(お)程は第一皇子・獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)のことを恐れていない。

 その為、麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)には縁談に気乗りしないならば断っても良いと言い聞かせていた。

 

 仕事に対しては誠実で、魅(み)琴(こと)と雲(くも)野(の)兄妹の送迎中に襲撃され、雲(くも)野(の)兄妹が行方不明に成った際も魅(み)琴(こと)を逃がしつつ捜索を試みたが、八(や)社(おと)女(め)征(せい)一(い)千(ち)の矢に腹部を貫かれて重傷を負ってしまった。

 

 

⦿甲(きのえ) 夢(む)黝(くろ)

 

・生年月日:皇紀2610年 (西暦1950年)10月12日 (第二章開始時75歳)

・身長:182糎(センチ)

・体重:72瓩(キロ)

・血液型:AB

・外見的特徴:オールバック・頬の痩けた青白い顔・大礼服

・一人称:乃(だい)公(こう)・甲(きのえ)(対皇族)

・好きなもの:権力

・嫌いなもの:人種差別

・特技:作曲

・趣味:拷問器具コレクション

・術(じゅつ)識(しき)神(しん)為(い):相手の能力を読み取り、自分の能力共々都合良く書き換える。

・登場:第二十八話『昼(ひる)餉(げ)』

・退場:第四十一話『皇(こう)族(ぞく)』

 

 六(ろく)摂(せつ)家(け)筆頭にして皇別摂家・甲(きのえ)公爵家の当主。

 能(のう)條(じよう)緋(ひ)月(づき)首相の前任者であり、政治的に対立する能(のう)條(じよう)を失脚させて日本と皇(こう)國(こく)を開戦不可避にする為に岬(さき)守(もり)航(わたる)ら拉致被害者の抹殺を目論見、六(ろく)摂(せつ)家(け)当主達を刺客として送り込んだ。

 

 皇(こう)國(こく)の貴族、それも最高格の家柄に対する自意識が極めて強く、他者を露骨に見下しては苛烈に扱うという悪辣な人物だが、執事の黒(くろ)小(こう)路(じ)舟(ふな)一(かず)によると昔はそこまで酷い人物ではなかったらしい。

 

 拉致被害者の抹殺が上手く行かない苛立ちから使用人の水(み)徒(と)端(はた)早(さ)辺(え)子(こ)に虐待を加えたことで岬(さき)守(もり)航(わたる)の逆鱗に触れ、襲撃を受けて成敗される。

 その際、追い詰められて超(ちよう)級(きゆう)為(い)動(どう)機(き)神(しん)体(たい)を動かしたことが最後の決め手となり、皇族全員から断罪を受けた上に神(じん)皇(のう)から事実上自害の勧告を受けてしまった。

 

 

⦿一(いち)桐(どう) 陶(すえ)麿(まろ)

 

・生年月日:皇紀2570年 (西暦1910年)3月9日 (第二章開始時116歳)

・身長:175糎(センチ)

・体重:123瓩(キロ)

・血液型:O

・外見的特徴:筋骨隆々とした時代劇の公家

・一人称:麿(まろ)

・好きなもの:愛国者・好漢

・嫌いなもの:民衆の被害を顧みない者

・特技:格闘技

・趣味:筋力トレーニング

・術(じゅつ)識(しき)神(しん)為(い):両腕を振り下ろした時、半径三米(メートル)以内に居た者の神(しん)為(い)を消す。

・登場:第三十話『六(ろく)摂(せっ)家(け)』

・退場:第三十七話『孤(みなし)児(ご)』

 

 六(ろく)摂(せつ)家(け)の一角にして皇別摂家・一(いち)桐(どう)公爵家の当主。

 時代劇の公家を思わせる風体をしているが、服の下には極限まで鍛えられた筋骨隆々とした肉体が隠されている。

 六(ろく)摂(せつ)家(け)当主の中でも最年長であり、ヤシマ人民民主主義共和国時代に反動勢力として戦ってきた経歴から、神(じん)皇(のう)からの信頼も厚い。

 

 立体駐車場の戦いでは虻(あぶ)球(く)磨(ま)新(しん)兒(じ)・虎(こ)駕(が)憲(けん)進(しん)と交戦、終始圧倒したが、虎(こ)駕(が)憲(けん)進(しん)の思いに一定の理解を示し、彼を一(いち)桐(どう)家の婿養子に迎え入れようとした。

 その後、根(ね)尾(お)弓(きゆう)矢(や)から拉致被害者の抹殺に狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)と繋がる推(つき)城(しろ)朔(さく)馬(ま)の独自的都合が含まれていたと明かされ、責任を取る為に自害した。

 

 

⦿十(とお)桐(どう) 綺(あや)葉(は)

 

・生年月日:皇紀2608年 (西暦1948年)9月10日 (第二章開始時77歳)

・身長:138糎(センチ)

・三位寸法:胸65・胴54・腰70

・血液型:A

・外見的特徴:少女を思わせる小柄・小袖に被衣

・一人称:我

・好きなもの:神(じん)皇(のう)

・嫌いなもの:共産主義者

・特技:着付け

・趣味:日本舞踊

・術(じゅつ)識(しき)神(しん)為(い):周囲の空間を目的に合った別宇宙に入れ替える

・登場:第三十話『六(ろく)摂(せっ)家(け)』

 

 六(ろく)摂(せつ)家(け)の一角・十(とお)桐(どう)公爵家の当主。

 ヤシマ政府の残党を「紅(アカ)共」と呼び、六(ろく)摂(せつ)家(け)当主達の中でも彼らに向ける憎悪は随一だが、それは皇(こう)國(こく)成立後に行われた教育によって植え付けられたものである。

 発動状態に於いては全能の神に等しくなるという強力な能力を持ちながら、本心では自らの手で殺人を犯すことに躊(ため)躇(ら)いを持つ凡庸な感性の持ち主。

 また、六(ろく)摂(せつ)家(け)当主の中でもお人好しの気があり、沙(さ)華(はな)珠(たま)枝(え)の言い分にも一定の理解を示した。

 

 当初は甲(きのえ)夢(む)黝(くろ)の意向通り拉致被害者を抹殺しようとしたが、拉致被害者が武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の犯罪に一切関わっていないと知ってからは自らの行為を陳謝し、以後は岬(さき)守(もり)航(わたる)達の協力者として帰国に尽力した。

 

 

⦿公(く)殿(でん) 句(ふし)子(こ)

 

・生年月日:皇紀2582年 (西暦1922年)1月25日 (第二章開始時104歳)

・身長:159糎(センチ)

・三位寸法:胸90・胴60・腰89

・血液型:B

・外見的特徴:細目・青いドレス

・一人称:此(この)身(み)

・好きなもの:その時々の権力者

・嫌いなもの:その時々の負け組

・特技:相手の男に合わせて何でも習得する

・趣味:叛(はん)逆(ぎやく)者の摘発と掃討

・術(じゅつ)識(しき)神(しん)為(い):身体を無数の微小な金属片から成る煙に変化させ、粉塵爆発を起こす。

・登場:第三十話『六(ろく)摂(せっ)家(け)』

・退場:第三十四話『天(てん)竺(じく)牡(ぼ)丹(たん)』

 

 六(ろく)摂(せつ)家(け)の一角・公(く)殿(でん)公爵家の当主。

 京言葉で話、一見すると物腰は柔らかだが、その実本性はかなり腹黒い。

 

 その時々の権力者に取り入りながら、何の負い目も感じずに本気で愛してみせるという筋金入りの風見鶏で、ヤシマ人民民主主義共和国時代は六(ろく)摂(せつ)家(け)の令嬢でありながらヤシマ政府の歌姫として多くの者を反動主義者として告発した過去を持つ。

 それでいて、現在ではヤシマの流れを汲む叛(はん)逆(ぎやく)者の摘発数では一(いち)桐(どう)陶(すえ)麿(まろ)と並び皇(こう)國(こく)随一という無節操極まり無い悪女。

 

 久(く)住(ずみ)双(ふた)葉(ば)及び椿(つばき)陽(よう)子(こ)と交戦の末、追い詰められて命乞いからの逆転を狙うも、乱入してきた道(どう)成(じよう)寺(じ)陰(かげ)斗(と)によってと止めを刺された。

 

 

⦿丹(に)桐(どう) 士(あき)糸(つら)

 

・生年月日:皇紀2614年 (西暦1954年)2月26日 (第二章開始時62歳)

・身長:179糎(センチ)

・体重:78瓩(キロ)

・血液型:O

・外見的特徴:紅いウェストコート

・一人称:吾(ご)人(じん)

・好きなもの:珈琲(ブラック)

・嫌いなもの:フレッシュ

・特技:一人遊び

・趣味:ラグビー観戦

・術(じゅつ)識(しき)神(しん)為(い):自分と同じ強さの分身を作り出す。本体死亡と同時に新たな分身を作り、そちらを本体とする。

・登場:第三十話『六(ろく)摂(せっ)家(け)』

 

 六(ろく)摂(せつ)家(け)の一角・丹(に)桐(どう)公爵家の当主。

 慇懃無礼な敬語で話す口調は如何にも時代劇の公家といった印象を与える。

 その印象通り、性格は六(ろく)摂(せつ)家(け)当主の中でもかなり腹黒く、甲(きのえ)公爵家の系統と一(いち)桐(どう)公爵家の系統の双方に近付きキャスティングボートを握り、貴族社会の旨味をしゃぶり尽くそうと考えている。

 また、皇(こう)國(こく)臣民から貴族に反抗する気を起こさないように徹底して革命動乱を起こした罪悪感を植え付けて支配しようと企んでおり、それをこれから吸収しようとしている日本国の国民にも強いると嘯いて根(ね)尾(お)弓(きゆう)矢(や)の嫌悪感を誘った。

 

 根(ね)尾(お)弓(きゆう)矢(や)との戦いで石化したものの、麒(き)乃(の)神(かみ)聖(せい)花(か)に連れ去られた岬(さき)守(もり)航(わたる)を救出する為に石化を解かれ、六(ろく)摂(せつ)家(け)当主では今のところ十(とお)桐(どう)綺(あや)葉(は)と共に珍しく生き残っている。

 

 

⦿鷹(たか)番(つがい) 夜(よる)朗(あき)

 

・生年月日:皇紀2639年 (西暦1978年)3月5日 (第二章開始時48歳)

・身長:189糎(センチ)

・体重:90瓩(キロ)

・血液型:B

・外見的特徴:端正な顔・筋骨隆々・燕尾服

・一人称:私(わたし)

・好きなもの:肉の穴

・嫌いなもの:分不相応な女を連れる男

・特技:性行為

・趣味:乱交

・術(じゅつ)識(しき)神(しん)為(い):寝た相手の術(じゅつ)識(しき)神(しん)為(い)を会得する

・登場:第十二話『青(せい)血(けつ)』

・退場:第二十九話『色(しき)魔(ま)』

 

 六(ろく)摂(せつ)家(け)の一角・鷹(たか)番(つがい)家の当主。

 若くして党首の座に着いた為、嫡男時代の放蕩癖が未だに抜けておらず、街へ出ては女を屋敷へ連れ込んでいるらしい。

 また、自らのことを「強い雄」と自負し、他の男「弱い雄」から女を寝取って共々雌化させて情婦として飼うという悪趣味を持っている。

 

 麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)に振られたことを恨んでおり、六(ろく)摂(せつ)家(け)当主の中で真(まっ)先(さき)に襲撃してきたが、岬(さき)守(もり)航(わたる)との戦いで股間を焼き払われて敗れ、魅(み)琴(こと)に遠く彼方へと放り投げられた。

 その後、嘗て自身が雌化させて恨みを買っていた武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の八(はつ)卦(け)衆(しゆう)・逸(へ)見(み)樹(いつき)によって生き埋めにされて絶命した。

 

 

⦿鬼(き)獄(ごく) 康(やす)彌(み)

 

・生年月日:皇紀2615年 (西暦1955年)2月5日 (第二章開始時71歳)

・身長:176糎(センチ)

・体重:75瓩(キロ)

・血液型:O

・好きなもの:父

・嫌いなもの:兄

・特技:円周率の暗証

・趣味:会食

・登場:第四十四話『愛(あい)と哀(かな)しみの夜(や)想(そう)曲(きよく)』

 

 新華族・鬼(き)獄(ごく)伯爵家の当主。

 麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)の曾祖父・鬼(き)獄(ごく)魅(み)三(さぶ)郎(ろう)が神(じん)皇(のう)に皇(こう)國(こく)奪還を上奏した経緯から、その血を引く鬼(き)獄(ごく)家は皇(こう)國(こく)で新華族として伯爵位を授爵されたらしい。

 魅(み)琴(こと)から見ると遠縁の親戚に当たる為、第一皇子・獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)との婚約に先立って魅(み)琴(こと)を養子に迎えて伯爵令嬢との婚姻という体裁を整えるべく、皇族と魅(み)琴(こと)の晩餐会に招待された。

 

 また、能(のう)條(じよう)内閣で閣僚を務める貴族閥の政治家でもある。

 

 

⦿黒(くろ)小(こう)路(じ) 舟(ふな)一(かず)

 

・生年月日:皇紀2616年 (西暦1956年)9月27日 (第二章開始時69歳)

・身長:175糎(センチ)

・体重:64瓩(キロ)

・血液型:A

・登場:第二十八話『昼(ひる)餉(げ)』

 

 甲(きのえ)公爵家の執事で、子爵。

 甲(きのえ)夢(む)黝(くろ)の若かりし頃を知る人物で、変わり果てた主の現状を嘆いていた。

 甲(きのえ)が超(ちよう)級(きゆう)為(い)動(どう)機(き)神(しん)体(たい)を動かした際は甲(きのえ)公爵家の使用人や周辺住民の避難誘導に尽力した。

 

 

⦿水(み)徒(と)端(はた) 賽(さい)蔵(ぞう)

 

・生年月日:皇紀2634年 (西暦1974年)8月3日 (第二章開始時51歳)

・身長:184糎(センチ)

・体重:80瓩(キロ)

・血液型:O

・外見的特徴:ダンディな髭のナイスミドル

・一人称:私(わたし)

・好きなもの:娘

・嫌いなもの:女性の不幸

・特技:経営

・趣味:クラシック鑑賞

・登場:第三十九話『華(か)族(ぞく)』

 

 男爵。

 水(み)徒(と)端(はた)早(さ)辺(え)子(こ)の父親。

 大きな愛の持ち主で、事業家として成功を収める傍ら家族へも尽くし続け、妻を喪ってからも娘二人を自らの手で育て上げた。

 早(さ)辺(え)子(こ)が甲(きのえ)夢(む)黝(くろ)の虐待を受けていると聞き、怒り心頭に発し甲(きのえ)公爵家へ乗り込んだものの、甲(きのえ)夢(む)黝(くろ)に殺害されてしまった。

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