日本と皇國の幻争正統記   作:坐久靈二

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登場人物 その五

 皇(こう)國(こく)政府関係者

 

⦿能(のう)條(じょう) 緋(ひ)月(づき)

 

・生年月日:皇紀2622年 (西暦1962年)7月30日 (第二章開始時64歳)

・登場:第一話『轟臨』

・退場:第四十五話『救(きゆう)援(えん)辞(じ)退(たい)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 神(しん)聖(せい)大(だい)日(につ)本(ぽん)皇(こう)國(こく)の内閣総理大臣で、軍閥の女性政治家。

 神(じん)皇(のう)から直々に「何としても三種の神器を手に入れるべし」と勅命を受けている。

 加えて、前任者の甲(きのえ)夢(む)黝(くろ)が強引な侵略によって三種の神器を手に入れようとし、勢い余って相手側の皇統を滅ぼしてしまい、力を失わせてしまうと言う失敗を犯している為、二の舞を演じまいと武力行使に慎重な姿勢を取っている。

 その為、日本国側の国民感情が悪化して戦争以外に三種の神器を得る手段が失われることを恐れており、岬(さき)守(もり)航(わたる)ら拉致被害者の帰国に協力的であった。

 

 帰国当日となり、謝罪と補償の交渉を目的とした会談の場を設けたが、その際に「虎(こ)駕(が)憲(けん)進(しん)から進言を受けて日本国への侵攻を決意する」という捏造映像を世界中に流されてしまった。

 加えて隠れ主戦派であった副首相内務大臣・小(お)木(ぎ)曽(そ)文(ふみ)章(あき)への首相交代を目論む推(つき)城(しろ)朔(さく)馬(ま)に暗殺されてしまい、日本と皇(こう)國(こく)は開戦へと急旋回することになった。

 

 

⦿小(お)木(ぎ)曽(そ) 文(ふみ)章(あき)

 

・生年月日:皇紀2620年 (西暦1960年)3月22日 (第二章開始時66歳)

・身長:171糎(センチ)

・体重:63瓩(キロ)

・血液型:B

・外見的特徴:強面

・一人称:私(わたし) (公式の場)・俺(おれ) (非公式の場

・登場:第四十四話『愛(あい)と哀(かな)しみの夜(や)想(そう)曲(きよく)』

 

 能(のう)條(じよう)内閣の副首相内務大臣で、軍閥の政治家。

 能(のう)條(じよう)緋(ひ)月(づき)には隠していたが、密かに日本国への武力行使を志向していた。

 その本心を良からぬ勢力に利用され、まんまと能(のう)條(じよう)から首相職を引き継いで開戦へと踏み切ることになる。

 

 

⦿都(つ)築(づき) 廉(れん)太(た)郎(ろう)

 

・生年月日:皇紀2608年 (西暦1948年)1月18日 (第二章開始時78歳)

・身長:167糎(センチ)

・体重:59瓩(キロ)

・血液型:O

・一人称:私(わたし) (公式の場)・俺(おれ) (非公式の場)

・特技:狙撃

・趣味:漢籍

・登場:第四十四話『愛(あい)と哀(かな)しみの夜(や)想(そう)曲(きよく)』

 

 能(のう)條(じよう)内閣の外務大臣で、軍閥の政治家。

 自らの立場として、皇(こう)國(こく)が世界から孤立することを良しとしない。

 能(のう)條(じよう)亡き後の引き継ぎの中、北(ほく)叟(そ)笑(え)んだ推(つき)城(しろ)に対して不信感を向けた。

 

 

⦿総(そう)源(げん) 量(かず)子(こ)

 

・生年月日:皇紀2655年 (西暦1995年)8月4日 (第二章開始時30歳)

・身長:156糎(センチ)

・三位寸法:胸85・胴57・腰84

・血液型:B

・外見的特徴:眼鏡

・一人称:私(わたし)

・好きなもの:肉・酒

・嫌いなもの:家事

・特技:十箇国語を話せる

・趣味:数独

・登場:第四十四話『愛(あい)と哀(かな)しみの夜(や)想(そう)曲(きよく)』

・退場:第四十五話『救(きゆう)援(えん)辞(じ)退(たい)』

 

 皇(こう)國(こく)の外務官僚。

 通常、上流階級の者は神(しん)為(い)に因って高い視力を持っており、眼鏡を掛けているのは平民の出であることを意味している為、その装いから叩き上げであることが窺える。

 

 岬(さき)守(もり)航(わたる)ら拉致被害者の帰国に向けての手続を淡々と続けていたが、その中で虎(こ)駕(が)憲(けん)進(しん)の帰化手続が発生した為、そちらも同時並行で進めていた。

 空港に同行し、航(わたる)達と虎(こ)駕(が)に最後の別れの場を設けたが、直後、空に虎(こ)駕(が)と能(のう)條(じよう)の捏造映像が流れた為、場は一気に混乱に包まれた。

 航(わたる)が虎(こ)駕(が)を止めに行った直後、突然血を吐いて倒れ、そのまま死亡してしまった。

 その死に様は、狛(こま)乃(の)神(かみ)嵐(らん)花(か)が航(わたる)達を襲う口実の一つとなった。

 

 

⦿推(つき)城(しろ) 朔(さく)馬(ま)

 

・生年月日:不明

・武(ぶ)装(そう)神(しん)為(い):菊(きく)水(すい)龍(りゅう)尾(び)ノ(の)長(なが)鑓(やり)

・登場:第二十話『運(うん)命(めい)の雙(ふた)子(ご)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 軍人と新華族に勢力を伸ばす極右政治団体・皇(こう)道(どう)保(ほ)守(しゆ)黨(とう)の青年部長にして、甲(きのえ)夢(む)黝(くろ)の秘書を務める人物だが、それらの地位は能(のう)條(じよう)緋(ひ)月(づき)の密偵として得たものである。

 しかし、その能(のう)條(じよう)の配下という立場すらも苟且(かりそめ)のものであり、真の正体は武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の首領補佐・八(や)社(おと)女(め)征(せい)一(い)千(ち)や猫面の老翁と共に日本国と皇(こう)國(こく)を戦争へと導こうとする黒幕勢力の一員。

 

 甲(きのえ)の秘書として岬(さき)守(もり)航(わたる)を迎え撃った際、航(わたる)にとって初めてとなる「武(ぶ)装(そう)神(しん)為(い)」を披露したが、航(わたる)は彼に途轍もない強さを感じていた。

 敗北した甲(きのえ)をあっさり見棄てて水(み)徒(と)端(はた)早(さ)辺(え)子(こ)に皇(こう)道(どう)保(ほ)守(しゆ)黨(とう)を抜ける用に助言すると同時に彼女の姉の行方を告げて去った。

 その後、正式に能(のう)條(じよう)の秘書となったが、当日中に能(のう)條(じよう)を裏切って暗殺し、日本と皇(こう)國(こく)を開戦へ向かわせる手筈を整えた。

 

 

⦿⦿

 

 

 皇(こう)國(こく)軍人

 

⦿石動(いするぎ) 冬(とう)二(じ)

 

・生年月日:皇紀2649年 (西暦1989年)1月17日 (第二章開始時37歳)

・身長:180糎(センチ)

・体重:77瓩(キロ)

・血液型:A

・一人称:俺(おれ)

・好きなもの:甘味

・嫌いなもの:酒

・特技:勉強

・趣味:写経

・登場:第五十二話『散(さん)華(げ)』

 

 皇(こう)國(こく)の為(い)動(どう)機(き)神(しん)体(たい)操縦士で、遠征軍石動(いするぎ)隊の隊長。

 階級は大尉。

 米国との戦争で活躍した輪(わ)田(だ)隊に対抗意識を燃やし、宣戦布告を待たずに独断で日本国へ進撃しようとしていたが、超(ちよう)級(きゆう)為(い)動(どう)機(き)神(しん)体(たい)・カムヤマトイワレヒコで皇(こう)國(こく)に乗り込もうとする岬(さき)守(もり)航(わたる)と鉢合わせて交戦。

 自身だけでなく部隊全機を撃墜され、目論見は潰えた。

 

 

⦿下(しも)柳(やなぎ) 晴(はる)代(よ)

 

・生年月日:皇紀2663年 (西暦2003年)1月21日 (第二章開始時23歳)

・身長:173糎(センチ)

・三位寸法:胸87・胴61・腰89

・血液型:AB

・好きなもの:毘沙門天

・嫌いなもの:男

・特技:和歌

・趣味:弦楽器

・登場:第五十三話『息(いき)絶(た)えぬ限(かぎ)り希(き)望(ぼう)を絶(た)やさず』

 

 皇(こう)國(こく)の為(い)動(どう)機(き)神(しん)体(たい)操縦士で、国防軍下(しも)柳(やなぎ)隊の隊長。

 階級は大尉。

 石動(いするぎ)隊を殲滅し、皇(こう)國(こく)本土へ向かう超(ちよう)級(きゆう)為(い)動(どう)機(き)神(しん)体(たい)・カムヤマトイワレヒコ、即ち岬(さき)守(もり)航(わたる)と交戦し、敗北して撃墜された。

 国防軍としての責務には忠実だが、遠征軍を助ける義理は無いと断言している。

 

 

⦿⦿

 

 

 その他の人物

 

⦿麗(うる)真(ま) 魅(み)射(いる)/鬼(き)獄(ごく) 入(いる)彌(み)

 

・生年月日:西暦1934年 (皇紀2594年)10月29日 (享年87)

・身長:167センチ

・体重:70キロ

・血液型:AB(cis)

・外見的特徴:精悍な顔つき・狂気に満ちた眼

・一人称:儂(わし)

・好きなもの:神武東征神話

・嫌いなもの:米英

・特技:歴代天皇と教育勅語の暗唱 (本人曰く「日本男児なら出来て当然」))

・趣味:無し (日本を守らなければならないので、それどころではない)

・登場:第一話『轟(ごう)臨(りん)』

・退場:第一話と第二話の間

 

 麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)の祖父。

 出生名は鬼(き)獄(ごく)入彌。

 方法は不明だが日本と皇(こう)國(こく)を行き来することが出来、嘗て自身の父・鬼(き)獄(ごく)魅(み)三(さぶ)郎(ろう)と共に皇(こう)國(こく)へ渡ったが、思想の違いにより決別し、単身帰国。

 母方の姓を名乗り、麗(うる)真(ま)魅射と改名した。

 来るべき皇(こう)國(こく)襲来に備え、対抗する力を日本国内に整える為に秘密政治結社「崇(す)神(じん)會(かい)」を創立し、総帥として神(しん)為(い)を使う戦士を育ててきた。

 

 日本国を守ろうとする愛国心は本物だが、狂気ともいうべき執念を持っている。

 それ故に、国家を守る為ならば肉親を犠牲にすることも厭わない過激さと非情さをも持ち合わせている、

 殆どの家族から良く思われておらず、魅(み)琴(こと)も祖父の悪意を敏感に察知していたが、彼女だけは祖父の立場に一定の理解を示してもいた。

 

 しかし、皇(こう)國(こく)の情勢を窺う中で、真(まと)面(も)に戦争しては皇(こう)國(こく)の軍事力には到底対抗出来ないこと、勝ち筋は神(じん)皇(のう)の暗殺により皇(こう)國(こく)の戦争遂行能力を破壊するしか無いこと、神(じん)皇(のう)の力は孫娘の麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)で漸く刺し違える可能性が僅かにある程に強大であることなどが分かってきてしまい、あの手この手で魅(み)琴(こと)を神(じん)皇(のう)暗殺の特攻兵器に仕立て上げるようとした。

 

 皇(こう)國(こく)がこの世界に顕現した時には既に死期が間近であり、遺言の如く魅(み)琴(こと)に護国と神(じん)皇(のう)暗殺を託した。

 

 

⦿水(み)徒(と)端(はた) 泰(たい)造(ぞう)

 

・生年月日:皇紀2540年 (西暦1880年)5月1日 (享年41)

・身長:171糎(センチ)

・体重:74瓩(キロ)

・血液型:A

・一人称:俺(おれ)

・登場:第五十一話『神(じん)皇(のう)』回想内

・退場:本編前

 

 ヤシマ人民民主主義共和国時代の人物で、水(み)徒(と)端(はた)早(さ)辺(え)子(こ)の高祖父。

 後の神(じん)皇(のう)である畔(ほとり)宮(のみや)大(ひろ)智(とも)を幽閉していた棲(す)鴨(がも)監獄の塵収集を担っていた男。

 畔(ほとり)宮(のみや)が受けていた虐待に心を痛め、宮を米国へ逃がす手引きをしたが、革命政府に捕えられてしまった。

 

 

⦿閏(うる)閒(ま) 三(みつ)入(なり)/鬼(き)獄(ごく) 魅(み)三(さぶ)郎(ろう)

 

・生年月日:西暦1901年 (皇紀2561年)7月17日 (第二章開始時124歳)

・身長:180センチ

・体重:70キロ

・血液型:O

・外見的特徴:軍服・猫面・精悍な顔立ち

・一人称:儂(わし)

・好きなもの:王侯貴族

・嫌いなもの:財閥・金権政治

・特技:汎ゆる武器の扱い

・趣味:登山

・登場:第一話『轟(ごう)臨(りん)』

 

 皇(こう)國(こく)轟臨の直前に岬(さき)守(もり)航(わたる)と麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)の高校を襲撃した犯人グループ「崇(す)神(じん)會(かい)廻(かい)天(てん)派(は)」の首謀者メンバーの一人で、猫面を被っていた老翁。

 仲間を裏切って弐級為(い)動(どう)機(き)神(しん)体(たい)を航(わたる)に嗾け、自分一人だけ何処かへ逃げた。

 

 その後、航(わたる)達が武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の手から離れたところで再び動き出し、日本国と皇(こう)國(こく)を開戦させる策を練り、仲間である八(や)社(おと)女(め)征(せい)一(い)千(ち)や推(つき)城(しろ)朔(さく)馬(ま)に授けた。

 

 その正体は麗(うる)真(ま)魅射の父、即ち魅(み)琴(こと)の曾祖父・鬼(き)獄(ごく)魅(み)三(さぶ)郎(ろう)。

 神(じん)皇(のう)に皇(こう)國(こく)への帰還を上奏し、神(しん)聖(せい)大(だい)日(につ)本(ぽん)皇(こう)國(こく)建国の切(きつ)掛(かけ)を作った張本人である。

 

 魅(み)琴(こと)と神(じん)皇(のう)の戦いが終結し、両者が瀕死の重傷を負いながらも生還すると、彼らの黒幕である貴(き)龍(りゆう)院(いん)皓(しら)雪(ゆき)から新しい名として「閏閒(うるま)三(みつ)入(なり)」を与えられ、新しい情勢下で事態を掻き回すように命を受けた。

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