日本と皇國の幻争正統記   作:坐久靈二

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第四章の登場人物・用語集
登場人物 その一


 主要人物

 

⦿岬(さき)守(もり) 航(わたる)

 

・生年月日:西暦二〇〇四年(皇紀二六六四年)十一月十九日(第四章開始時二十一歳)

・登場:第一話『轟(ごう)臨(りん)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 極普通の大学生。

 皇(こう)國(こく)の叛逆勢力「武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)」に拉致されたことを切掛に、日本と皇(こう)國(こく)を巡る運命に巻き込まれていくことになった。

 両国間で起きた日本戦争では日本国側の主戦力として超(ちよう)級(きゆう)為(い)動(どう)機(き)神(しん)体(たい)・カムヤマトイワレヒコを駆り、様々な死線を潜り抜けた。

 皇(こう)國(こく)で起きた革命動乱が切掛に戦争が停戦交渉が始まってからは「特別警察特殊防衛課」の一員として日本国へ逃げ込んだ狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)を討伐する任務に就き、嘗て自分を拉致した因縁の相手である屋(や)渡(わたり)倫(りん)駆(く)郎(ろう)と決着を付けた。

 その後は嘗て自分達に内通していた椿(つばき)陽(よう)子(こ)の行方を追っていたが、その中で日本と皇(こう)國(こく)の間に戦乱を起こすべく暗躍していた謎の集団「神(しん)瀛(えい)帯(たい)熾(し)天(てん)王(のう)」に関わっていくこととなる。

 

 神(しん)為(い)を身に付けた当初は才能に劣るとされ、神(しん)為(い)量も乏しかったが、狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)からの脱出や皇(こう)國(こく)貴族との戦い、そして戦争を経て大きく成長し、敵からも一目置かれる強者へと変貌を遂げた。

 また、為(い)動(どう)機(き)神(しん)体(たい)操縦士としての才覚は一級品で、技能を身に付けて短期間であるにも拘わらず皇(こう)國(こく)の正規兵相手に無双したり名だたる兵を次々に撃破したりしている。

 

 そんな彼も幼馴染で恋人の麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)には敵わず、性癖を捻じ曲げられてMの気を強く持っている。

 

⦿麗(うる)真(ま) 魅(み)琴(こと)

 

・生年月日:西暦二〇〇四年(皇紀二六六四年)六月二十八日(第四章開始時二十二歳)

・登場:第一話『轟(ごう)臨(りん)』

 

※その他プロフィールについては第一章及び第二章の当該項目を参照

 

 岬(さき)守(もり)航(わたる)の謎めいた幼馴染にして恋人。

 他と一線を画する常軌を逸した戦闘能力を誇る。

 

 麗(うる)真(ま)家の宿願として皇(こう)國(こく)の侵略から日本を守る使命を帯びており、その為に神(じん)皇(のう)の暗殺を試み、一度は完膚なきまでに叩きのめされながらも後一歩のところまで追い詰めたが、邪魔が入って果たしきれずに日本の守りを岬(さき)守(もり)航(わたる)らに託した。

 その後、満身創痍の怪我から恢復して退院してからは航(わたる)達と共に特別警察特殊防衛課に加わり、武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の討伐を目指した。

 しかし首(しゆ)領(りよう)Д(デー)こと道(どう)成(じよう)寺(じ)太(ふとし)の娘である椿(つばき)陽(よう)子(こ)を追う中で、高校時代の友人であった久(く)住(ずみ)双(ふた)葉(ば)と決定的に決裂してしまい、最終的に彼女を喪ってしまう。

 また、落選と同時に体調を崩した母親・皇(すめらぎ)奏(かな)手(で)とも死別している。

 ただ、双(ふた)葉(ば)とは最期に和解し、母親とは最期の会話で父親に関する蟠りを解くことが出来たのはせめてもの救いだったかも知れない。

 

 普段はクールに振る舞っているものの、その本性は自ら「邪悪な獣(けだもの)」と表する程に苛烈なサディスト。

 自分から仕掛けることはしないが、敵対する者には容赦しないどころか過剰に痛め付けるところがある。

 

 幼馴染で彼氏の航(わたる)に対してはかなり惚れ込んでおり、「私(わたし)の航(わたる)」「私(わたし)以外に殺されるということは永遠にそいつの物になるということ。そんなことは許さない」などと言って憚らない。

 

 

 特別警察特殊防衛課

 

⦿根(ね)尾(お) 弓(きゅう)矢(や)

 

・生年月日:西暦一九九六年(皇紀二六五六年)九月八日(第四章開始時二十九歳)

・登場:第二話『閑(かん)話(わ)の談(だん)笑(しよう)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 大物政治家・皇(すめらぎ)奏(かな)手(で)の元秘書にして、特別警察特殊防衛課の課長に就任した男。

 武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の逮捕と神(しん)瀛(えい)帯(たい)熾(し)天(てん)王(のう)の追求の為に航(わたる)達や広告の新華族令嬢を指揮した。

 しかし、武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の捜査では素人であるが故の力不足を痛感し歯痒い想いをしていた。

 彼なりに周囲の人間に気を遣い、一般人となった久(く)住(ずみ)双(ふた)葉(ば)のことも尊重し守ろうとしていたものの、屡(しば)々(しば)強引な手段や無理を押し通さざるを得ないことがあって、それが元で双(ふた)葉(ば)の信頼を大きく損なってしまった。

 それでも航(わたる)や魅(み)琴(こと)の活躍もあってどうにか武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の壊滅に漕ぎ付くことがで来た。

 

 魅(み)琴(こと)の従兄で麗(うる)真(ま)家や崇神會とも浅からぬ因果があり、その関係か彼もまた日本国を守るという強い責任感を持っている。

 その為、部下だった仁(に)志(し)旗(き)蓮(れん)が最期に託した情報が日本国の存亡に関わると考えて神(しん)瀛(えい)帯(たい)熾(し)天(てん)王(のう)の調査も進んで受けた。

 また、皇(すめらぎ)奏(かな)手(で)の死去に際しては政界関係者も参列する葬儀を魅(み)琴(こと)に代わって取り仕切った。

 

⦿白(びゃく)檀(だん) 揚(あげ)羽(は)

 

・生年月日:西暦一九九九年(皇紀二六五九年)四月一日(第四章開始時二十七歳)

・登場:第十二話『青(せい)血(けつ)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 皇(すめらぎ)奏(かな)手(で)が皇(こう)國(こく)に送り込んでいた諜報員で、根(ね)尾(お)弓(きゆう)矢(や)の部下。

 大雑把で不真面目な性格の持ち主で、よく根(ね)尾(お)に怒られているが、人脈形成に関して類い稀な才能を持つ。

 

 同じく諜報員の仁(に)志(し)旗(き)蓮(れん)とは孤児院の同窓生でもある。

 その為、彼女もまた仁(に)志(し)旗(き)を死に追い遣った神(しん)瀛(えい)帯(たい)熾(し)天(てん)王(のう)には思う処があるようで、普段とは異なる真剣さを見せることがある。

 ハンドルを握ると性格が変わって粗暴な口調になるが運転技術はあり、別(びゆ)府(う)幡(まん)黎(れい)子(こ)の吸湿で腕を振るった他、八社女征一千と道(どう)成(じよう)寺(じ)陰(かげ)斗(と)による襲撃の際には岬(さき)守(もり)航(わたる)に扶(ふ)桑(そう)丸(がん)を届けて解決に貢献した。

 

⦿虻(あぶ)球(く)磨(ま) 新(しん)兒(じ)

 

・生年月日:西暦二〇〇五年(皇紀二六六五年)九月十七日(第四章開始時二十歳)

・登場:第四話『理(り)不(ふ)尽(じん)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 拉致被害者の青年。

 明るくがさつな性格のムードメーカーだが、嘗ては筋金入りの不良として恐れられていた。

 家族思いで、特に妹に対しては過剰な愛情を向けていたが、武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)に家族を鏖(みなごろし)にされている。

 帰国後は航(わたる)とツーリングに行ったり久(く)住(ずみ)双(ふた)葉(ば)に対してフォローを入れたりと、彼の友人の様な関係となった。

 

 椿(つばき)陽(よう)子(こ)に対しては武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の首(しゆ)領(りよう)Д(デー)こと道(どう)成(じよう)寺(じ)太(ふとし)の娘として拉致被害者に内通し、双(ふた)葉(ば)が一般人になった後も狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)に関わり続ける原因となっていたことを咎めながらも、弟を救うために自身も加担を強要されていた立場に対しては同情を、そして彼女の為人(ひととなり)に対しては好意を複雑に抱いていた。

 陽(よう)子(こ)が逮捕された後は拘置所の彼女を頻繁に訪ね、差し入れを持っていくなど気に掛けている。

 また航(わたる)が魅(み)琴(こと)と付き合い始めたことに刺激されたらしく、陽(よう)子(こ)に対してプロポーズしている。

 

⦿繭(まゆ)月(づき) 百(ゆ)合(り)菜(な)

 

・生年月日:西暦一九九六年(皇紀二六五六年)九月七日(第四章開始時二十九歳)

・登場:第四話『理(り)不(ふ)尽(じん)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 拉致被害者の女性。

 自身の内面に抱えた猟奇的な性癖に悩みながらも表に出さないまま生きている。

 武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)の屋(や)渡(わたり)倫(りん)駆(く)郎(ろう)が航(わたる)に倒された際、八(はつ)卦(け)衆(しゆう)が単独で動いていることに疑問を感じ、雲(くも)野(の)兄妹の入院する病院を狙う彼らの目論見を看破した。

 病院では嘗て戦った八(はつ)卦(け)衆(しゆう)の紅一点・沙(さ)華(はな)珠(たま)枝(え)と交戦し、下している。

 また、麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)に叩きのめされて力を失った道(どう)成(じよう)寺(じ)太(ふとし)に対して令嬢を突き付けて警察と共に逮捕している。

 

 

 

⦿雲野(くもの) 幽(ゆ)鷹(たか)

 

・生年月日:西暦二〇〇八年(皇紀二六六八年)四月四日(第四章開始時十八歳)

・登場:第十九話『惡(あく)の華(はな)』

 

 

⦿雲野(くもの) 兎(と)黄(よ)泉(み)

 

・生年月日:西暦二〇〇八年(皇紀二六六八年)四月四日(第四章開始時十八歳)

・登場:第十九話『惡(あく)の華(はな)』

 

※その他プロフィールについては第一章の当該項目を参照

 

 岬(さき)守(もり)航(わたる)らが雲(くも)野(の)研究所で出会った双子の兄妹。

 幼い見た目と精神をしているが、幼年期に植物状態になった精神を先代神(じん)皇(のう)・大智のクローン体に入れられている為、実年齢は十八歳。

 オリジナル譲りの強大な神(しん)為(い)を持ち、戦闘は出来ないが神(しん)為(い)を他人に貸し与えることが出来る他、融合して大幅に強化することが出来る。

 二人共それぞれ麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)・岬(さき)守(もり)航(わたる)と融合していた反動で長く眠っていたが、狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)が壊滅する前に目を覚まし、壊滅直後に神(しん)為(い)も取り戻した。

 

 

⦿息(いき)田(た) 琉(りゅう)次(じ)郎(ろう)

 

・生年月日:西暦一九七三年(皇紀二六三三年)四月三日(第四章開始時五十三歳)

・登場:第五十九話『亡(ぼう)霊(れい)幻(げん)想(そう)曲(きよく)』

・退場:第八十七話『取引』

 

 

⦿眞(ま)咲(さき) 刃(じん)三(ぞう)

 

・生年月日:西暦一九七六年(皇紀二六三六年)十一月二十七日(第四章開始時四十九歳)

・登場:第五十九話『亡(ぼう)霊(れい)幻(げん)想(そう)曲(きよく)』

・退場:第八十七話『取引』

 

※その他プロフィールについては第三章の当該項目を参照

 

 元崇(す)神(じん)會(かい)三代目総帥とその参謀。

 崇(す)神(じん)會(かい)が解体されて特別警察特殊防衛課に編入されてからは、航(わたる)達とは別のB班として久(く)住(ずみ)双(ふた)葉(ば)の護衛と監視を主に行っていた。

 しかし、双(ふた)葉(ば)と陽(よう)子(こ)の密会、そして八(や)社(おと)女(め)の接近を抑えたところで二人共神(しん)瀛(えい)帯(たい)熾(し)天(てん)王(のう)に殺害された。

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