日本と皇國の幻争正統記   作:坐久靈二

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用語集

⦿新華族令嬢三羽烏

 

 新華族令嬢である鬼(き)獄(ごく)東(あ)風(ゆ)美(み)・枚(ひら)辻(つじ)埜(の)愛(あ)瑠(る)・別(びゆ)府(う)幡(まん)黎(れい)子(こ)から成る三人組。

 三人とも好戦的で、皇(こう)國(こく)の敵である叛逆勢力に対して積極的に除こうと動き、殺害も辞さない。

 六摂家当主の一人・公(く)殿(でん)零(ふる)鳴(なり)にその実力を見込まれ、和平交渉特使と共に武(ぶ)装(そう)戦(せん)隊(たい)・狼(おおかみ)ノ(の)牙(きば)を討伐する助けになるべく送り込まれた。

 ただ、三人とも独断専行のきらいがあり暴走しがちである。

 

 

⦿特殊防衛課A班・B班

 

 特別警察特殊防衛課のグループ区分。

 岬(さき)守(もり)航(わたる)ら拉致被害者を主としたA班と、元崇(す)神(じん)會(かい)構成員から成るB班に分けられる。

 表立った動きはA班に、裏方の支えをB班が担当していたが、任務の中でB班は全滅してしまった。

 

 

⦿全国高等學校武術大会

 

 皇(こう)國(こく)で年に一度行われている高校生による武術大会。

 剣術の部・弓術の部・槍術の部・闘術の部・柔術の部などの部門に分かれている他、それぞれの部門で性別を問わない「無差別の部」と女子に限る「女子の部」が存在する。

 水(み)徒(と)端(はた)早(そ)芙(う)子(こ)と鬼(き)獄(ごく)東(あ)風(ゆ)美(み)は長い歴史の中で極めて稀な、女子でありながらそれぞれ剣術と闘術で無差別の部を制した猛者である。

 

 

⦿穢(え)詛(そま)禍(が)終(つひ)

 

 神(しん)瀛(えい)帯(たい)熾(し)天(てん)王(のう)や、彼らと契約した者達が扱う「神(しん)為(い)とは全く異質な力」。

 八(や)社(おと)女(め)征(せい)一(い)千(ち)は「己の中の内なる神に近付く『晴れの力』である神(しん)為(い)に対して、神に忌み嫌われる『穢れの力』」と説明している。

 神(しん)為(い)とは別の力である為か、神(しん)為(い)の理に反して神(しん)為(い)を際限なく増幅させることが出来るが、使い手の器を超えて巨大化した神(しん)為(い)は精神に悪影響を及ぼし、最悪の場合は精神崩壊へと追い込んでしまう。

 また、神(しん)為(い)と同じ様に異能を発現することもあるが、この異能は世界の理の外側にある力である為、神(しん)為(い)に因る影響を受け付けないのだという。

 神(しん)為(い)が東(とう)瀛(えい)丸(がん)を服用することで発現する様に、穢(え)詛(そま)禍(が)終(つひ)は黄(よ)泉(もつ)戸(へ)喫(くび)と呼ばれるものを摂取することで身に付けることが出来るが、この世界や神々に対して強い憎悪を抱いていなければ吐血して死んでしまう。

 

 

⦿黄(よ)泉(もつ)戸(へ)喫(くび)

 

 神(しん)為(い)でいうところの東(とう)瀛(えい)丸(がん)に対応する、穢(え)詛(そま)禍(が)終(つひ)を身に付ける為に摂取する食物。

 錠剤状の東(とう)瀛(えい)丸(がん)や扶(ふ)桑(そう)丸(がん)とは異なり、団(どん)栗(ぐり)大で虹色の飴玉の様な形状をしているが、大きさに対して異様な程に軽い。

 また、四週間で効果が切れる東(とう)瀛(えい)丸(がん)と異なり、一度服用すれば以後死ぬまで穢(え)詛(そま)禍(が)終(つひ)を我が物と出来る。

 但し、一度口にしてしまうと魂が永遠に穢れ、帰るべき場所に帰れなくなると云う者も居る。

 

⦿対皇(こう)國(こく)制度

 

 皇(すめらぎ)奏(かな)手(で)が主導し、保守政党による長期政権によって整えられた、皇(こう)國(こく)に対抗する為の諸制度。

 皇(こう)國(こく)の持つ最大の脅威である「神(しん)為(い)」に対する法的な対抗組織「特別警察特殊防衛課」を定める等、、有事に国権を極めて強くする制度改革が行われた。

 ただ、強引に進められた上に合憲性に疑問と批判がある為、政権交代後は撤回が進められる予定。

 

 

⦿椿(つばき)流剛体術

 

 皇(こう)國(こく)建国の立役者で格闘家の椿(つばき)忠(ただ)行(ゆき)が編み出し、その息子晴(はる)明(あき)が整理し体系化した格闘術。

 その技術は道場で指導されていたが、皆伝者である安(あん)珍(ちん)清(きよし)の正体が道(どう)成(じよう)寺(じ)太(ふとし)であると発覚し、彼を警察に突き出そうとした一件で道場は畳まれてしまった。

 現在では安(あん)珍(ちん)清(きよし)こと道(どう)成(じよう)寺(じ)太(ふとし)とその息子陰(かげ)斗(と)、椿(つばき)男爵家の令嬢として育った椿(つばき)陽(よう)子(こ)に伝授されている。

 

 

⦿喫茶店「金(かな)糸(り)雀(あ)」

 

 嘗て岬(さき)守(もり)航(わたる)らが通っていた高校の近くにある喫茶店。

 在校時は麗(うる)真(ま)魅(み)琴(こと)と根(ね)尾(お)弓(きゆう)矢(や)が皇(こう)國(こく)について意見を交換していたこともある。

 時が経ち、久(く)住(ずみ)双(ふた)葉(ば)が綿(わた)貫(ぬき)千(ち)紗(さ)に再度の取材を受ける為に此処で会う予定だった。

 

 

⦿有(あり)明(あけ)左(さ)文(もん)字(じ)

 

 水(み)徒(と)端(はた)家に神(じん)皇(のう)から下賜された家宝の名刀。

 革命運動に奔った水(み)徒(と)端(はた)早(そ)芙(う)子(こ)に持ち出されたが、獅(し)乃(の)神(かみ)叡(えい)智(ち)に相対した時に砕けてしまった。

 

 

⦿神(しん)和(わ)維新

 

 皇(こう)國(こく)に於ける明治維新を、向こうの元号を取ってこう呼ぶ。

 

 

⦿神(しん)和(わ)日(ひの)本(もと)

 

 皇(こう)國(こく)が政権奪還以前の自分達を称する歴史用語。

 汎ゆる世界の日本を区別する際、維新で定められた元号を用いて呼称する為、「神(しん)和(わ)」維新によって王政復古した彼らの歴史ではこう呼ばれることになる。

 神(しん)和(わ)日(ひの)本(もと)も明(めい)治(じ)日(ひの)本(もと)と似た歴史を歩んでいるが、細部には大きな違いがある。

 

 

⦿世界大戦

 

 神(しん)和(わ)日(ひの)本(もと)の歴史に於いて勃発した世界規模の戦争。

 明(めい)治(じ)日(ひの)本(もと)でいうところの第一次世界大戦に相当するが、細かい年代や経緯、世界情勢などが異なる。

 この戦争で神(しん)和(わ)日(ひの)本(もと)は敗戦国となり、八月革命により政府が転覆、ヤシマ人民民主主義共和国が成立した。

 以後、神(しん)和(わ)日(ひの)本(もと)は侵略者としてヤシマ政府によりその正当性を徹底的に否定されることになる。

 ヤシマ政府が倒れてからは神(しん)聖(せい)大(だい)日(にっ)本(ぽん)皇(こう)國(こく)が神(しん)和(わ)日(ひの)本(もと)の体制を引き継ぎ、評価を復権させている。

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