旅人(ゴースト専)が自由にフラフラする話 作:ピロティ
テンガン山。シンオウ地方の真ん中に鎮座し、壁のように東西を分断している山。なんでもこの山の影響でとあるポケモンの姿が東西で違うらしいが…
いやー、流石におっきいねこの山。登るのが苦行のようにかんじるよ~。あと寒い。これがヤバイ。もっとましな服装してくればよかった……
シャンデラがいなかったら今すぐに登山を中止するくらいには、過酷な環境だ。よくこんなとこに住んでられるね。
あともっとヤバイのがシロナさん。なんでこの寒さで平然としてるの?え、慣れ?そういうレベルで済むこれ?やっぱり寒い地域で育つ人は耐性が付くんだね、スゴいや。
シャンデラがいるけど、何時間も耐えれるほどじゃない。早めに用を済ませないとね。出ておいで、ヨノワール。
モンスターボールから出てきたヨノワールは、珍しくそわそわしている。戦いたくて仕方がないんだね、十分強いと思うけどやっぱり故郷で実力を確かめてみたいんだね。
ちなみにヨノワールとかの殆どの子は霊体なので寒さとか熱さとか感じないみたい。よこせ~その機能~~
「…!彼処にユキノオーがいるわ。腕試しには丁度いいんじゃないかしら?」
勢いはそれほどだが大量に降ってくる雪で視界が悪いが、少し先のほうに大きな影が見えた。おぉ、あれがユキノオー。普段は冬の間しか見れないらしいが、ここはずっと寒いからたまに見かける程度でいるらしい。
ずんずんと、大きな足音をたてて此方に近づいてくるにつれて、どんどんシルエットがハッキリしてくる。身体は大岩のように大きく、古傷があちこちについている。そして鋭い目線で此方を見つめ……、あれ?なんか雰囲気がちがくない?
登ってる途中に別のポケモンを何匹か見たけど、こんな主みたいなのは初めて見たよ。多分ここに住んでるポケモンたちの20~25ぐらいレベルがちがうね、こりゃ。
「ヴォォォォォォォ!」
「ゴォォォォォォォ!」
けどそんなことヨノワールには関係ないみたいでバチバチに喧嘩を吹っ掛けている。相手もヤル気満々だ。
……よしっ、準備はおーけーみたいだしいっちょやったりますか!
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「シャドーボールで牽制!」
旅人と名乗った少し若そうな……少女?少年?中性的な外見でよく分からないけど……多分少女かしら……が恐らく主であろうユキノオーにシャドーボールを飛ばす。ユキノオーも負けじと氷のつぶてを放つ。
共にぶつかり、相殺した時に出た煙の中からヨノワールが飛び出してくる。本来ヨノワールはあまり早く動けないポケモンだけど、最小限の動きで相手へと向かっていく。
あんな動きが出来るポケモンはまずジムリーダー以上のトレーナーじゃなきゃ出来ない。かなりの腕前ね。それに彼女の指示も的確で淀みがない。ヨノワールも迷いなく従っており、強い信頼関係が読み取れる。
……別の地方から来たジムトレーナー、もしくは元四天王か。それ程の腕前だ。しかし、ユキノオーも只でやられている訳じゃない。
「そこ!ほのおのパンチ!」
合わせるようにウッドハンマーを繰り出すユキノオー。拳とハンマーがぶつかった、その僅かな隙をついて懐に潜り込み、周りの空気が凍るほどの冷気を出した拳……れいとうパンチをお見舞いする。
相手が非常に高いレベルのトレーナーにも拘わらず、難なく戦ってみせるユキノオー。その古傷は猛者の印か、エリートトレーナーの相棒顔負けのバトルを繰り広げる。
トレーナーがいないのに戦えているあのユキノオーは、まさしく猛者なのだろう。そう思わせるには十分なほどの戦闘センスを持っている。
野生のポケモンと戦っているとは思えないほどの高次元のバトルだ。こんなものを見せつけられたからか、体がウズウズしてきた。ポケモンリーグシンオウ地方のチャンピオンであるが故か、血が騒ぐ。しょうがないではないか、これほどのバトルを自分もしてみたいと思うのは。
しかし、これは旅人のバトル。横槍を刺すわけにもいかないと、脳にブレーキを掛けて戦いを見つめる。
そろそろ勝負が尽きそうな頃合いだ。一見互角のように見えるが、ユキノオーが僅かに弱っている。しかし、ポケモンバトルは最後までどうなるかは分からない。
そして勝負が決まる。
「全力でシャドーパンチ!」
ユキノオーの渾身のウッドハンマー!
ノーガードで殴り合ったヨノワールたちは、お互いの技を受けた瞬間、動きが止まる。それから暫くたった頃、ユキノオーが動く。そして、後ろ向きに倒れた。見事腕試しの成果を出せたのである。
ヨノワールもふらついているが、意識はしっかりあるようだ。旅人が直ぐに薬で治療する。
「おつかれ、ヨノワール」
そうしてヨノワールの手当てを終えた後、ユキノオーの手当てもして旅人は息を吐いた。
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いや………、疲れたよこれは。つよすぎだよ~~あのユキノオー。なんでシャドーボールとかなら兎も角、ほのおのパンチ受けても平然と立ってんの?打たれ強すぎだよ~~
けど、今回の結果に一応満足したみたい、ヨノワールは。
一応なのは、次はもっと余裕をもって勝ちたいという気持ちがあるらしいから。向上心の塊かな?
「お疲れ様、かなりの腕前ね。貴方たちも、ユキノオーも」
「いや~それほどでも。けどユキノオーも想定よりだいぶ強いからビックリしちゃったよ」
「そうね、恐らくここの主だったんじゃないかしら。とても見てて楽しかったバトルだったわ。もしよかったら私ともバトルしない?」
「是非してみたいんだけど、少し疲れちゃって……あとでいいなら出来るけど……」
「ふふ、そうね、急ぎすぎたわ。そうだ、休憩するついでに近くにある遺跡を見ていかない?」
「へぇ、そんなのあるんだ。気になるし行ってみたいね」
「決まりね。それなら早速行きましょうか」
これから美人と遺跡デートだなんて……つくづくついてるな~~。やったぜ。
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「ここが遺跡、やりのはしらよ。少し崩壊してるけど大体は無事だから何回か調査に来ることもあるの」
ほへ~~~、やりのはしら……なんか神秘的、というか神々しい、というかなんか……凄くいい雰囲気!柱とかが規則的に並んでるとこから見ると神殿みたいだね。何を祀っていたんだろう?
「あら、なかなか鋭いわね。そう、ここは伝説のポケモンである時の神ディアルガ、空間の神であるパルキアを祀っていたとされている遺跡よ。もしくはその2体を生み出した創造の神アルセウスかもしれないと言われているわ」
「かなり昔の建築物みたいだけどいつ頃からできたんだろう?」
「少なくとも100年以上前から存在してるらしいわ。その時はまだ崩れてなかったみたいだけど、あまり詳しいことはまだ分かってないの」
「そんなに前から……すごいね~~」
他の歴史的建築物ってジョウト地方にあるあの塔以外は知らないなー。彼処も伝説のポケモンを祀ってたっけ。やっぱり偉大なんだね~。
「それに少し前のことなんだけど、ギンガ団という組織がね、自分達の目的のためにここへ来てディアルガとパンチを呼び出していたの。幸いなんとかなったんだけど、その時は気が気じゃなかったわ」
「……時と空間を操れるポケモンを使おうとしたら大変なことにならない?よく無事だったね」
「その時にギラティナという、アルセウスが生み出した3体目の歴史に隠されていたポケモンが出てきて、ディアルガとパルキアを助けたのよ。まぁ、その後別の問題も起こったけど若く、勇気のあるトレーナーによってことは済んだのよ」
「すごいね~~その若いトレーナーは。伝説のポケモンなんか普通身がすくんじゃうよ~」
「私も少し足がすくんだわ。けどあの子は1番にギラティナの逃げた時空……やぶれたせかい……に飛び込んでいったわ。私も後を追いかけたけど、あの子は度胸があるわね、今でもそう思うわ」
「その後に行ったシロナさんも大概だけど……けど、その子は勇敢だね。今何してんの?」
「バトルフロンティアで鍛えてるんじゃないかしら。もっと実力を鍛えてからリーグに挑むみたい。負けるつもりはないけどね」
あのバトルジャンキー御用達のとこか。彼処にいる人たち全員実力のある人たちで引いたね。そんなのがゴロゴロ転がっているとこに居たくなくてすぐ帰っちゃったけど。
「あら、もうこんな時間。下山するのが遅いと夜になっちゃうから早めに降りましょうか?」
「そうだね、いろいろありがとう。めっちゃ助かったよ。いいガイドさんがいると楽しさ倍増だね」
「そんな大したことはしてないんだけど……どういたしまして。次会うときはバトルしましょうね?約束ですよ?」
「……うん。忘れない。約束するよ」
こうしてテンガン山下山後、シロナさんと別れた。あの人優しかったのに~~もっといて欲しかったな~~
まぁ高望みかな。目的も達成できたし、次はどこをまわろうかね~~
私自身恥ずかしながらポケモンはサンムーンまでしかやってないんですよね…
ですがYouTubeとかで剣盾とかSVとかは見てるので出来れば出したい。けど解像度が低そうで結局無理そうなような…
空いている期間中、プラチナを一からしていました。めっちゃたのし~~