大好きなドラクエVに挑戦します。
因みに、あるキャラの名前は未定です。
夜は魔物の世界だと言われている。
けど、その中を歩き続ける理由はある。何故か、使えるようになった魔法・・・・『トヘロス』のお陰ね。
私はビアンカ、アルカパの宿屋の娘だけど?何度目かの夜の外出をしていた。モンスターが出るけど、一応はトヘロスが無くても初歩的な魔法使えるから何とかなる。
目的地に着いたけど、嫌だ・・・・この先の光景は見たくない、けど?私は、それでも夜に家を抜け出して、この場所を訪れてしまうの。
『サンタローズ』
良く知っている村だけど、羨むくらいに美しかった面影は無いわ。
焼き払われて、瓦礫しか残って無い、元気に駆け回っていた小動物も焦げた匂いが残る場の影で身体を振るわせている。
つい数ヶ月前、『ラインハットの兵隊』により壊滅させられた。『アルカパ』に逃れて来た村人が何名かいたけど、サンタローズの長であるパパスさん。
そう、パパスさんが・・・・ヘンリー王子を亡き者にしたとして攻め込んだのだと。
そんなハズが無いと叫んだけど、村人達は私と同じ意見だった。ラインハットの王から呼び出されて、聞いた流れになった。何かの陰謀に巻き込まれたのではないか?と。
それに、ラインハットの兵隊は何処か様子がおかしかったとも聞いた。
建物を徹底的に破壊し、火を着けたけど?村人には多少痛め付けたりはしながら命を取るまいとしていて、わざと逃げられるようにしたらいし・・・・けど、最初抵抗した者達は・・・・現に、今も所々に野晒しにされている。生き延びたお爺さんは、あの人達の遺体が消えていたら?また兵隊が来ると告げられていたと、泣きながら私に忠告した・・・・だから、耐えなきゃ駄目。
そして、此れも何度目かだけど?
『知っている家の跡地に着いた』
『リュカ、パパスさん、サンチョさんの住んでいた家』
リュカとは、レヌール城で『猫ちゃんを助ける為に』お化け退治をした。パパスさんの子供だけあって、頼りなさそうだったけど実は強いリュカ、独学で魔法を覚えた私なんかよりずっと強かった。力だけじゃなくて、凄く勇気がある子だってわかったわ。この家で難しい字だらけな本を読んだりしてあげた・・・・と考えながら、中に入ったわ・・・・玄関も何も、と考えながら残骸の辺りに何か見えた?
『桜』?
何で、そんなのがと思った時にある事を思い出したわ、確かあの辺りには地下室の階段がある?瓦礫をどけて階段があったから、下に降りたら?
『桜の一枝』
手に取ったけど、まるで最近に咲いたような桜の一枝だった。これは一体?と思っていたら花が少し飛んで、その先には?
「アナタは?」
「私、ベラ・・・・『妖精のベラ』」
『妖精』?
確かに、童話で出てくるような妖精が私くらいの背格好だったような感じね?でも、何で妖精が?って、思ってたら。
「ねえ、アナタは?この家にいた子、知らないかな?『リュカ』って言う子だけど?」
「リュ・・・・カっ!知ってる!そう、私はリュカやパパスさんにサンチョさんを知ってる!アナタは何でリュカを知ってるのっ!?」
私はベラから説明を聞いたわ、レヌール城のお化け退治の後にサンタローズに帰ったリュカが?他の村人、パパスさんすら見えない自分と出会って妖精の国に行った時の事を。
「子供だから頼りなさそうだったけど、キラーパンサーの子を連れていたから、皆がリュカに一目置いてたわね」
『キラーパンサー』
あの猫ちゃんが?確か『地獄の殺し屋』って言われるくらい強い魔物のハズよ。
「で、何のかんので悪い奴をやっつけて春を取り戻してくれた。その桜の一枝はその時のお土産だった・・・・」
「そ、それでリュカ達はどうしたの?そのポワン様ならわかるんじゃない?」
「・・・・実は、あの後ね?ポワン様が言うには、凄い邪悪な気配を感じて、漸く見れるようになってから人間界を見てみたら、感知できなかった。多分アナタに聞いたラインハットに行った辺りね?けど、それが消えてからラインハットの方にリュカ達の姿は探せなくなったし、この村は滅ぼされていたそうよ、私も時々此処に見に来たんだけど、外から来た人に会ったのは初めてだったの」
ベラの言う事は本当だとしか感じない、何か他に手掛かりは?と考えたけど。
「じゃ、じゃあ・・・・ラインハットの方に・・・・」
「駄目だよ、国絡みの何かがあるから大人の兵士に見つかったら子供でも危険で、あの辺りには少し前から凄く強いモンスターがどんどん増えてる!メラやギラくらいしか使えない子供なんかじゃ、行けても死んじゃうよ!」
何とか出た言葉から返された事は、両親相手にも同じ流れになったような事だ。トヘロスは自分より弱い相手にしか効かないし、絶対安全な域には遠いと聞いた事もある。なら?
「じゃ、じゃあ・・・・もっと強い魔法を使えるようになれば・・・・っ!・・・・それ、光っている。それ、は・・・・?」
「わかるの?」
「うん、これ・・・・私の」
手に取らせてもらった魔導書を開いた。表紙も中のページもぼやけているけど、読める。少しだけど・・・・と考えた時に。
「それ、アナタにあげる・・・・それは、持ってる人の魔力や知識、精神力が高まる程に読めるようになる。全て読めるようになったら、多分アナタは?私も生きていると信じているリュカを助けられるくらいの力を持てるかも・・・・やってみる?」
「・・・・やる!」
「うん、それをね?完全に読めるまでは、絶対に無茶をしたら駄目だからね?」
何となくわかる。ベラの言葉は全部真実だって、私はお礼を言ってお互い別れた。此処には長居はする理由が無くなったから。この魔導書を・・・・この魔導師書を読めるように・・・・!
一方で、妖精の国に戻ったベラは震えていた。
ビアンカの様子を見ていたベラは『いけない!』と思った。魔法とは甘いものではない、使用者の気持ち次第で黒くも白くもなる!もしも、この少女が・・・・とした時に、あの魔導師書が光った時、ポワンの話を思い出したからだ。
(ベラ、貴女に人間界に戦士を探しに行ってもらう前に一つだけ『厳命』します。その魔道書と感応する人間がいたら、それを託しなさい)
此処までは如何にもな流れだが、この後が問題だった。
(ですが、その人間を?決して、此処に連れて来てはいけません!もしも、連れて来たら?私は貴女を『処刑』します!)
モンスター、人間、妖精、全ての種族が仲良く暮らす世界を望むポワンの台詞とは思えない以上に表情が怖かった。だからかもしれない。
飽くまで、感応した人間に託すよう言われた事と、無茶をしないよう釘を刺す意図があったのだ。実家に帰ったビアンカは魔導書を読める為のと、読めるようになった部分からの勉強に没頭するのは見てればわかったが、一抹の不安もあった。
(いえ、先ずはポワン様に報告しないと)
その日、人間界へサンタローズ限定で行かせてもらっていたベラにそれすらを禁ずる厳命がポワンから言い渡された。
とにかく、私的なドラクエV始めました。