ドラゴンクエストⅤ ~隔世の花嫁~   作:くまたいよう

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 今回のは?な回。


うわさのほこら、残されたもの

 ルラフェンは、お父さんの落ち着く場としては少々騒がしいから、1週間だけの滞在となったわ。

 

『ルラフェンから南』

 

 そこには、小さな『ほこら』であり旅人の休憩地になる場がある。もしかして、療養先としては最適かも。

 

 ベネットお爺さんのとこばかりに通ってられないから、そこそこ見回ったわ、出発前の夜?此処の地酒を一口だけ飲めた事で、お父さんは凄く喜んでいた。

 

 そして、出発した先にあったのは?

 

 

『うわさのほこら』

 

 

 ほこらと言うには、広いわ・・・・けど、住み込みを雇うまでもなかった。それは仕方ないから次を探す事になった。

 

 見た目が若い女将さんが産んだ二人の子供がいて、神父と宿屋をやっている。何か、良いなと思ってしまった時。

 

「これは?何やら色々書いてありますな?」

 

 お父さんが見たのはカウンターにあった物だわ。

 

『噂のノート』

 

 泊まった人達が、色々書き込んでいく為のものらしい、確かサンタローズの宿屋にベラが悪戯してて、妖精の国の事件が解決した後にリュカへのお礼書いたら?店主が味を占めて?少しの間、こんな風にしてたらしい。

 

 でも、ノートから何かを感じるって、思ったら?

 

「ビアンカっ!」

 

「お、お客さん?」

 

 お父さんが、声を荒げて開いたページをみせてくれた。そこに書いてあったは、多少遠回しだったけど、要約すると?

 

『旦那様、ぼっちゃん?生きていると信じています!だから、もしもの時に、落ち合おうとした場を私は回ります。いつか、会える時を信じていますからね?』

 

 そして、暗号染みた文の中で名前も乗っていた・・・・『サンチョ』・・・・って。

 

「良かった・・・・生きてたんだ!ビアンカ、二人もきっと生きているさ!」

 

「うん・・・・っ」

 

 二人がどうなったかわかっているけど、サンチョさんが生きている。私の知ってる人・・・・生きている。

 

 譲ってもらったノートに涙が落ちて、何かを察してくれた店主さんに暫く貸してもらった。いつか、リュカもこれを見るハズだから。

 

 その夜、ノートには色々書き込んであるのを読んでいたら、ベネット爺さんが若い頃の実験で雪を降らせたらしいと書いてあった。

 

『実験で雪』

 

 その事を考えていた時に、外では雷雲が広がっていて、少ししたら雷雨になりそうなのを見た私にはある魔法について考えが及んだ。

 

『ラナリオン』

 

 雨雲を呼ぶ魔法、何故か?この世界に知識だけは流れて来た魔法?・・・・もしも、これを使うか、今みたいな天候・・・・そんな条件が整ってくれてたらって、思っていた時に窓の外から感じた・・・・いけない!って。

 

 遠くから感じたのは、旅人が魔物に教われている光景?それと、襲って来た魔物が問題だった。

 

『へびこうもり』

 

 いけない、魔法で合成されて生まれた魔物でも、元々は雷雨の日とかには活動出来ない生物同士を掛け合わせた存在だから、そろそろ出なくなると踏んでた旅人の虚を突いた?それ無しにしても、まだ雨は霧雨程度。

 

 単純な戦いなら、倒せない事は無いけど?身体を麻痺させる息を吐いてくる魔物・・・・いけない、アレを受けたら動けなくなって、食べられちゃう・・・・けど、幸いなのは、木の上に乗ろうとしている?へびらしく、獲物をじっくりと見据えてから飲み込む気なの?

 

 けど、これは『チャンス』・・・・私は、周りの目が無いし寝静まってもいるから、全ての魔法力を集中させた。少しここで寝込んじゃうだろうけど?

 

 

『やらなきゃならない!』

 

 

 イメージは出来た。周りには見られて困るようなのは感じない・・・・だから、この場で唱えるべき呪文、唱えようとした直前に掛かった負荷に耐えながら唱えた!

 

「ラ・イ・・・・デ・イ・・・・~ンっ!」

 

 唱えた瞬間、本来なら使えないハズ、使えても、やるには早すぎるせいで身体に掛かった負荷が更に大きくなったせいで、私は崩れ落ちた。

 

 遠くで、稲光がした。数秒後・・・・成功したようで、落雷の音が響いた。後・・・・の心配は。

 

 

 

 

『いらっしゃい・・・・ど、どうしたんだい?』

 

『おぉ、魔物に襲われて?その魔物が木の上に止まったら落雷が落ちてよ?』

 

『けど、木が上から割れて?下敷きになりかけたんだ。こいつが逃げ切れずに片足に破片が刺さっちまった・・・・っ』

 

『まあ、命があるだけめっけもんだよ、ホイミが使える奴もいたし・・・・けど、痛ええ・・・・っ』

 

『まあ、雷落とした神様がいるとしたら感謝だぜ、もっと太い木だった命が危なかったから複雑だがよ?』

 

『そ、そりゃ災難・・・・と、中に運んで!早く治療しましょう』

 

 

 

 店先から聞こえた声で、状況がわかった。どうやら、かなりの怪我?私は・・・・まだ。こんな風に浅はか、な事に・・・・なってしまうレベルなの・・・・ね、案の定で数日寝込んだ。

 

 その間、逃げ込んだ人達が?教会で神様に感謝しているのも、怪我した足を微妙に引き摺っているのもマトモに見れなかった。お父さんが聞いた通りなら、全治2ヶ月・・・・私のせいだ。

 

 もっと、上手くやれるようにならないと・・・・せめて、違う方向に向かう旅人達、直接謝れない事からの謝意も込めて、遠くから・・・・頭を下げた。

 

 次は、南にあるトンネルの先にある街・・・・確か。

 

『サラボナ』




 苦い結果、ビアンカの悪戦苦闘はまだ続きます。
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