【完結】楽園の名を持つ少女に惚れた俺は、彼女の為に命を懸ける   作:塊ロック

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皆様初めまして。

色々ありましたがしぶとく生きてます。
今回、5年くらいやってるゲームでふと創作がしたくなったので筆を執りました。

相変わらず色々未熟ですが生暖かい目で見ていただけると幸いです。



前文明編
1話


 

街のあちこちから爆発音がする。

瓦礫が至る所から飛んでくる。

 

ずっと誰かの悲鳴が聞こえる。

 

そんな中を、俺はずっと走っていた。

息を切らして、必死に。

着ている服は度重なる爆炎と瓦礫で裂け、その下の皮膚はズタズタに裂けている。

 

一応五体満足だが、いつ重症を負ってもおかしくない。

 

そして……。

 

「ハァッ、ハァッ、な、なんだ、よ、アレ……!!」

 

背後に迫る白い巨体。

さっきまで自分がいた場所に振り下ろされる巨大な腕。

 

空振った腕はアスファルトに叩き付けられ、風圧と瓦礫が俺の背中を襲う。

 

「い"っ……!ちくしょう!」

 

追い付かれたら死ぬ。

この奇妙な生き物もどきがなんなのか、さっぱり分からない。

でも、それだけは分かる。

 

「だ、誰か……!」

 

助けを求めても、返事はない。

だってそうだ。

周りの皆も襲われてるんだから。

 

「クソ、クソ、クソっ!!」

 

家族も、友人もご近所さんも。

皆死んでしまった。

この白い何かに轢き潰されてしまった。

 

普通に起きて、普通に朝飯をとって、普通に仕事して、それでいつものルーチンが終わるはずだった。

 

「う、おっ!?」

 

足を引っ掛けて転がる。

最悪だ。

 

何とか立ち上がろうとして、

 

「げっ……!?」

 

目と鼻の先に、白い化け物は迫っていた。

 

身体に空いた真っ赤な穴が広がる。

それが口だと気づくのに時間が掛かった。

 

「や、やめろ……!」

 

食われ……。

 

瞬間、凄まじい暴風に吹き飛ばされた。

数十メートルほど吹っ飛んで、倒壊せずに建っているビルに背中からぶつかった。

 

「が、っ……!?」

 

肺から一気に空気が抜ける。

目がチカチカする。

 

そのまま地面に崩れ落ちる。

 

俺も、これで終わりだろうか。

 

「……あ」

 

目の前に棒状の物が転がっている。

思わず手に取り、それを杖代わりにして立ち上がる。

 

……よく見たら、金属バットだった。

 

「こ、この野郎ッ!!」

 

バットを振りかぶり、化け物の頭にぶつける。

……凄まじく硬い手応えがして、バットを取り落としてしまった。

 

「く、くそ……ほんと、何なんだお前ら……!!」

 

本当に唐突に現れた終わり。

こんなのがこの世界に居るのが当たり前なら、人類は今までどうして生き長らえてきたのか。

 

あまりにもちっぽけじゃないか。

 

化け物の腕が伸び、俺の腹に突き刺さった。

 

「ごふっ……!?」

 

ゴムボールのように簡単に吹き飛ぶ。

このまま、嬲り殺されるのだろうか。

 

「……ははは」

 

もう、立ち上がる気力すら無い。

 

遊びは終わりなのか、化け物がとどめを刺そうとゆっくり近付いてくる。

 

薄れ行く意識の中で、驚くほど緩やかに時間が流れる。

 

(……あー、俺死ぬんだ)

 

はっきりと、死の気配が全身を蝕む。

 

終わりだ。

俺の命はここで尽きる。

 

「………………えっ?」

 

……薄桃色の閃光が、化け物を貫き吹き飛ばした。

 

「……あら?生存者ね?」

 

この場に似つかわしく無い、少女の声がした。

足音がひとつ。

どうやら、声の主の少女がこちらに歩いてきているようだ。

 

「んー、なんとかなりそうね」

 

仰向けに寝転がる俺を、覗き込むようにして彼女は立った。

 

そして、花が咲くような笑顔でこう言った。

 

「ハァーイ、貴方……まだ生きてるのね?」

 

俺は、その顔を一生忘れないだろう。

 

ピンク色の、花の様に美しい少女のことを。

 

 




崩壊とタイトルに付いてるゲームと聞くと基本スターレイルを想像するでしょうけども、自分はこの崩壊3rdのほうがやってる時間長いのでやっぱりこちらのイメージが強いんですよね。

エリシアと言うキャラに狂わされてしまって未だにロスを引きずっている作者がまた妄言を書いていきますのでどうか最後までお付き合いくださると幸いです。
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