【完結】楽園の名を持つ少女に惚れた俺は、彼女の為に命を懸ける 作:塊ロック
あと松雀おばあちゃんと花火ちゃん引きました。
原神は荒瀧復刻するらしいので全力待機します。
……ホヨバゲーやり過ぎじゃない私……?!
しばらくして。
俺もだいぶこの場所に慣れて雷電芽衣とも打ち解けた頃。
「そうなのよ!大きいあたしは本当に人使い荒いんだから!」
「大変なんだな」
「ちょっと聞いてるの!?ガンズ!」
「聞いてるって……」
「もう!こんな可愛い女の子が近くにいるのよ?もうちょっと思わせ振りとか気遣いとか無いのかしら!」
「悪いな、俺はもう少し大人しい子が好みなんだ」
「でも貴方、大きいあたしが好きじゃない」
「………………」
「あらだんまり?大きいあたしは言ってたわよ!好きって言ってもらったって!」
「それは今の俺の記憶の先の俺が言った。俺は言ってない」
「本人じゃない」
「俺は言ってねぇんだよ……」
肩に乗ってるちっちゃい女の子に耳元で叫ばれて若干グロッキーになっている。
この子は……エリシア曰く妖精エリ。
妖精って……。
しかもエリシアの事を『大きいあたし』と呼んでいる。
これ本人のコピーじゃないの……?
まぁエリシアもピンクの妖精って呼ばれてた時もあったらしいからあながち間違いでも無いが……。
「お前タイプライターの管理人なんだろ?こんな所で油売ってて良いのかよ」
……楽園のタイプライター。
起こった事を第三者視点で出力する端末で俺のような楽園の一部と化している記憶体には扱う権利が無い。
雷電芽衣とエリシアくらいしか見ないので管理人というのもぶっちゃけ微妙な役割だ。
「い、良いの!だってお仕事無いんだもの!」
「じゃあ良いか」
そして俺もテキトーな人間なのだ。
仕事が無いなら無いで良いんじゃないかな。
そもそも俺は昔まともな仕事をしていたかも怪しいし。
火を追う蛾でやってた事も8割戦闘1割訓練残りが事務作業とまぁ中々脳筋みたいな生活をしていた。
「ガンズのそういうとこあたしは好きよ!」
「はいはいありがとねー」
「何よそのテキトーな相槌!」
居心地は悪くないけど、何だか停滞しているような日々。
エリシアは、ヴィルヴィは何を思って俺を放り込んだんだろうか。
……ふと、何かが日を遮り、俺の顔に陰を作る。
「ん……?紙……?」
一枚の用紙が降ってきた。
何となくそれを取る。
「……え?」
「何々……?えっ」
俺とエリは揃って間抜けな声を出した。
すると、同じ事が書かれた用紙が大量に空を舞っていた。
「だ、誰!?楽園のタイプライターを誰かが勝手に使ってる!!」
「……嘘だろ」
エリが耳元で喚いている。
でも、俺の耳には一言も入ってこなかった。
何故なら……俺は、俺には衝撃的過ぎることが、書かれていた。
『エリシアが死んだ』と。
「エリシア……?」
何かが、古の楽園に居る。
侵食の律者、降臨。