【完結】楽園の名を持つ少女に惚れた俺は、彼女の為に命を懸ける 作:塊ロック
閃光、そして爆発。
「ぐおっ……!?」
衝撃を殺し切れずに吹っ飛ばされる。
もう何度目になるか分からないくらい地面を転がってる気がする。
「いってぇ……」
呻きながら立ち上がる。
デカいダメージは貰っては居ないが防御したもの以外からの細かいダメージにまで手を回せない。
対する律者は未だ涼しい顔をしている。
そりゃそうだ、ダメージが通ってないのだから。
律者は笑いながら俺に問う。
「終わり?」
「冗談!」
ハンマーを振り回し、先端の結合を解除して律者に向けて飛ばす。
手にしていた弓で払うように弾かれる。
その間に俺は市街地の瓦礫に手を向けて、持ち上げる。
そのまま目の前に叩き付けた。
「きゃっ……!?もう、今度は鬼ごっこ?」
砂埃に塗れて取り敢えず逃走の一手を打った。
どないせいっちゅうねん。
――――――――――
さて、どうする。
こちらの攻撃は何一つ通じていなかった。
かと言って逃げ続けても律者にエデンを察知されたら負け。
なので。
「きゃっ……!?もう、そろそろ鬱陶し過ぎて嫌いになるわよ!」
即席で地雷作ったり。
ちょうど頭の位置にピアノ線貼ったり。
建物倒壊させて埋めようとしたり。
微妙にゲリラ戦みたいな事をしている。
「また罠?」
「今度は本命だッ!」
「わお!」
たまに俺が出てぶん殴ってちょっとやり合ってから逃げる。
「ちょっと!まだ途中よ!」
絶妙に注意を引き続ける。
こちらの狙いを悟られない様になんとか騙し騙し時間を稼ぐ。
辛い。
凄まじく辛い。
体力もそうだし精神がジリジリ削られていく感じがする。
いつ奴が狙いに気付くか。
いつ俺の侵食値が限界に達するか。
面白がってじわじわと律者の汚染が俺を侵食している。
一気にやらないのは奴の気まぐれか何かか。
「うふふ……ちょっと楽しくなってきたわ!今度はどう驚かせてくれるのかしら」
「………………」
さて、どうする。
エデンから何も連絡はない。
手元の鍵はどこで開くのかも分からない。
(パルド……!)
ふと、遊園地のエリアまで走ってから気付いた。
地面にポッカリと開いているクレーターは、研究エリアに直通している。
そして、武器庫だった場所とも。
……この鍵と同じマークの付いた箱が、転がっていた。
(!)
慌てて駆け寄る。
鍵穴にはピッタリとハマり……開いた。
中には……ボールの様な、水晶の様なものが入れられていた。
「……マジかよ」
思っていたより、俺は彼女達からの評価が高かった様だ。
「みぃつけた」
ゾッとするほど冷たい声。
俺は迷わずこの装備を手にした。
「あら……それは」
「……ありがとな、パルド……エデン!使わせてもらう」
俺はこの……神の鍵を掲げて叫んだ。
「エデンの星よ……!神の鍵、星海の階調起動ッ……!」
Q:使えるの?
A:熱い心と燃える展開に不可能はない。