【完結】楽園の名を持つ少女に惚れた俺は、彼女の為に命を懸ける 作:塊ロック
私はモンハンですね。
……モンハンデビューした作品でめちゃめちゃ気に入ってた狩猟笛なんですよね。
ワールドでリストラされてちょっと悲しかったり。
「……あちゃあ、また壊したのか」
「面目ない……」
ある日。
目の前にある……真ん中からぼっきり折れた剣の前で俺は項垂れていた。
なぜ折れたか。
理由は簡単だ。
俺の腕力がありすぎて武器のほうが耐えられないのだ。
毎回毎回武器を支給してもらっても毎回毎回こんな風にぶっ壊してしまう。
さすがに補給班も俺も頭を抱えていた。
「こう毎回壊されちゃ用意するこっちも頭を抱えちまう」
「すみません……」
「さて、どうしたもんか……」
武器が毎度壊れるせいで、結局俺は戦闘時にシールド張ってぶつかったりぶん殴ったりしているので防御力の割に傷が多い。
「ちょっと上と相談してみるさ……」
「え、あ、はい……」
「それまで、お前さんは武器なしな」
「え”っ?ちょ、まって……どうしろってんだ」
―――――――――――
「また武器壊したんだ」
「ああそうだよ……」
部屋のベランダで黄昏ていた時。
隣の部屋のベランダから声を掛けられた。
そちらに視線をやれば涼しげな格好の少女が柵に腰かけていた。
落ちるぞそれ。
「ガンズが乱暴だからね」
「うるせぇ。ちっとも前線に出ないお前に言われたくない」
彼女はパルドフェリス。
俺より少し前に火を追う蛾に入った人間……なのだが、まぁ仕事はサボるし戦闘は逃げるし人のものは盗むしでなんでここに居るのかさっぱりわからないやつだった。
「なぁパルド……」
「無いよ」
「早いって」
「そんな、ガンズの腕力で壊れない武器なんて仕入れてる訳ないじゃん」
「それもそっか……」
「あ、それよりさ……またどっかの任地でお宝拾わなかった?」
「んな毎回時間あるわけじゃねぇよ」
……この女、割と目ざといというか。
俺が鉱物の反応を感じ取れる事を悪用して……採掘されていない宝石を見つけてくれと頼んでくるのだ。
実際分かるかと聞かれると段々分かってくる様になってしまった。
この前、たまたま敵に避けられてその背後にあった岩山をぶち割った時に発見して以降なんとなく意識の片隅に置いてしまっている。
「わざわざ買い取ってくれてるがお前は誰に売ってるんだよ」
「え?聞きたいの?」
「……興味本位だ」
「うーん、エリのねえちゃんとか」
「エリ?」
はて、そんな名前の奴こいつの知り合いにいたっけ。
「……ん?誰か来たみたい」
「お、そうか。またな」
「じゃあねー。あ!エリのねえちゃん!いらっしゃい!」
「こんにちはフェリス!今日も可愛いわね」
「……え?」
一度聴いたら絶対に忘れない声。
思わず聞き耳を立ててしまった。
「誰かと話していたの?」
「うん、友達」
「ふぅん?フェリスの友達なら、あたしの友達でもあるわ!」
なにその理屈。
なんとなく退散しようとしたら、すぐに声をかけられてしまった。
「ハーイ、お隣さん。こんばんは……あら!」
「……どうも」
やっぱり……。
この桃色の髪は忘れはしない。
気まずくて何となく目を逸らしてしまった。
「こんばんは、ガンズ。フェリスのお友達は貴方だったのね」
「え、俺の名前……」
少なくとも、この人の前で一度も名乗った覚えは無いんだけど。
「ふふふ、あたしはなんでも知ってるのよ♪」
「そ、そうなんですね……」
「そんな硬いしゃべり方しないでちょうだい?よそよそしくて泣いちゃうわ」
「そういわれても」
……エリと呼ばれている女性。
忘れるわけがない。
あの日、俺を戦車級崩壊獣から救ってくれた人。
彼女の名はエリシア。
火を追う蛾の融合戦士……最強戦力の一人だ。
「緊張してる?そんなにあたしに会いたかった?」
「……ええ。ずっと」
彼女に聞こえないよう、俺は小さく呟いた。
今の俺に、そんな事を言える強さは無かった。
フェリスが居るってことは第十律者撃破後で社会は大混乱中、このあとすぐに約束の惨劇が起こるのでどう話纏めようか頭を抱えています。
フェリスと絡むとなるとサクラを出さざるを得ないんだよな……。
原作設定とかいろいろ無視している今作ですがあまりに乖離しすぎるのもなと。
とりあえずなんとか頑張ります……。