プロローグ
俺は須田京介、日本人の19歳男性。今はSCP財団キヴォトス支部のゲヘナにあるサイトに勤めている機動部隊隊員だ。まずは俺の経歴をわかってもらおう―――
俺は幼い頃から総合格闘をやってたり古武術に心得があった。ほぼ独学で学んでいたのでよくいじめっ子や武闘家などを相手に通用するかを高校卒業まで試していた。卒業後はフロント企業に就職、社会人スポーツチームに入って武術や武道の大会での優勝を連発していたので財団本部から引き抜きの交渉がありそれに応じる。そしてとある機動部隊に編入されると、財団神拳というのを知り毎日修行に励む。その後キヴォトス支部ができるにあたりそちらに転属、ゲヘナ内のサイトにΞ-13(色彩の調停者)の一員として配属されている…っと、こんなところか…。
財団がここキヴォトスに進出した経緯をお話ししよう―――
ある時財団が要注意団体「ゲマトリア」の施設に襲撃を仕掛けた時の事だった。その施設内にあったのは別世界へとつながる門だった。その先も施設内と思わしき光景があった。これを受け機動部隊を先へは行かせずこれを閉じられないかを試すこととなる。
門は現実改変能力者で編成された部隊を用いて様々なシチュエーションを想定した実験を行った。結果として〔編集済〕年をまたいだ現実を付与しても劣化や消失といったリアクションを見せなかったので「先へ行かざるを得ない」という結論をO5評議会が出した。
機動部隊を再度投入し探索を行った。その記録を見ていただこう…
mod-1「こちらmod-1、隊員全員が門の先へ移動した、周囲に罠などは見られない」
司令「こちら、作戦司令、通信は問題ないようだな。一応点呼を行え。」
mod-1「mod-1、チェック」
mod-2「mod-2、チェック」
mod-3「mod-3、チェック」
mod-4「mod-4、チェック」
司令「よし、全員いるな。それでは作戦を開始する、探索を開始せよ」
mod-1「各員散開して施設内を探索せよ、罠には注意しながらな。」
mod-1のカメラにはコンクリート造りの殺風景の部屋が映っている。照明がついているあたり電気は通っているようだ。
mod-2「ここにはこの門と階段しかないようですね…」
mod-1「よし、クリアリングをしながら階段をあがるぞ。」
mod-1を先頭に階段えお上がっていく。罠などはなく上階へたどりへ着いた、玄関が見えることから一階にたどり着いたようだ。探索を行うも、もぬけの殻であり家具しか残っていなかった。
mod-2「外を見る限り時間は元の世界と違いはないように思えるな」
mod-3「隊長、探索しましたが何もありません、どうやら地下室か半地下がある一軒家のようです」
mod-4「水道と電気が通っているのを見るとこの建物のインフラは生きているようです。それと2階への階段を見つけました、指示を」
mod-1はこれらの報告を司令と共有する。
司令「2階の探索を行え、外は後からでもいい」
mod-1「とのことだ、2階へ行くぞ」
機動部隊は先ほどと同じように階段を上がり部屋に入る。なんと部屋にはゲマトリアの主要人物の一人、黒服がいた。部隊はすぐに臨戦態勢をとる。
黒服「おやおやおや、よもや貴方達がこの世界にたどり着くとは思ってもいませんでした」
mod-1「お前はゲマトリアの黒服だな、あんな堂々と門をおいておいていまさら何をッ!!」
黒服「あの門はなにをしても壊れませんよ?そういう破壊耐性を与えましたからねぇ。そして我々もあの門を閉じられなくなってしまった。この世界に我々を送るという役割は果たしています。閉じる理由はどのみちありません」
mod-2「お前それはハッタリで言ってるのか?俺たちを弄ぼうって魂胆じゃないよな」
黒服「ええもちろん、ハッタリではありません。破壊耐性を与えたら閉じられなくなったのです。あなた達も閉じようと四苦八苦したのではありませんか?」
mod-1「そんなことはどうでもいいだろう、それよりこの世界はなんだ」
黒服「そうですねぇ…この世界の名前はキヴォトス、日常と銃撃戦と神秘が混在する異世界です。人間だけでなく獣人やロボットなども暮らしているので実際にその目で確かめるのがいいでしょう」
司令「どうした、黒服と接触しているのか、ならもう少し情報を引き出せ」
mod-1「…その情報、嘘はないんだな?」
黒服「ええもちろんです、嘘はありません」
mod-1「ならこの世界に存在する国家なんかもわかるんだな?」
黒服「ふむ、それくらいになら答えてあげましょう。ここは超巨大学園都市であり数千の学園がそれぞれに運営する自治区と、キヴォトス全体の行政を担う連邦生徒会が管理する地域「D.U.」(District of Utnapishtimの略)とで構成される連邦都市が存在しています。ここはその一角、アビドス自治区の郊外の一軒家です。」
mod-1「自治区といったな、アビドスの他についても喋ってもらおうか」
黒服「そこまで気にするとは…情報を得るのに必死なようですね。
まずは最近になって砂漠化により地力を失ったここアビドス自治区。
自由と混沌の無法地帯、ゲヘナ自治区。
複数の学園が一つになってできたトリニティ自治区。
この世界における科学の中心地、ミレニアム自治区。
グルメや温泉、お祭りといった観光業が盛んな地域、百鬼夜行自治区。
キヴォトス最大の自治領土を持つ、レッドウィンター連邦自治領。
そちらの世界でいう東アジア圏のような特徴を持つ山海経自治区。
っと主だったところで言えばこのようなものでしょうか…」
黒服「ここまで情報を出せばあとは財団側で外交くらいはできるでしょう、それでは我々ゲマトリアはあなた方がこの世界でもうまく立ち回れることを祈ってますよ…ククククク…」
mod-1「あっまてこらッ」
黒服はそこまで言うと靄のようなものの中に入っていき消えてしまった。
早速黒服が出てきましたね、僕は黒服のファンなので今後も出番がある予定です。
先生着任後までないけど